【Android】ALTER EGO【感想】

2020年 Caramel Column

7 out of 10 stars (7 / 10)

「私って、なに?」

Google Playより
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性格分析に主眼を置いたゲーム

本作は見出しの通り、性格分析に主眼を置いた一風変わったゲームとなっています。
この性格分析ですが、ストーリー進行によってテストが出され一回のテストにつき複数の質問がある為、それに対して選択肢を選ぶ事で診断されます。記入式の質問もありますが、それは単体で一つのテストとなっていて、作中で一度しかありません。
診断結果は納得いったりいかなかったりしますが、診断と言うのはそういう物でしょう。
一応広告を見る事でやり直しが出来ますが、やり直した結果にどの程度意味があるのかと疑問が無くもありません。

性格診断は複数の質問からなります。
物語仕立ての物も。
診断後は結果が表示されます。

システム

本作は基本的にEGOと呼ばれるポイントを貯めて行く事で、ストーリーを進めてテストを受けて行きます。
このEGOは秒単位で自動的に獲得しますが、プレイヤーが延々と歩き続ける廊下に現れる吹き出しをタップする事でも獲得出来ます。
獲得数は基本的にタップの方が多いですが、それぞれの獲得数は別れて管理されていて連動していない為、進行状況によっては毎秒増えるEGOの方が多い事もあります。
また貯めたEGOを消費して本を開く、本をめくる、ストーリーを進めるといった行動や目的達成(クエスト)などで自動的に獲得するEGOが増えて行きます。
EGOはどんどんインフレして行きますので、増やせる行動は積極的にこなした方が効率は良さそうです。

システムの解説。
もっとも長時間見る廊下。

ストーリー

本作のストーリーは少ないキャラクターで進行する事もあって一見シンプルな物です。
プレイヤーは『エゴ王』と名乗る存在に言われるまま廊下を歩きます。
それから『エス』と呼ばれる少女に会うように指示され、彼女と対話しつつテストを受けて行き、双方が自分を見つめ直していくという物です。

診断を行う「エス」。
ストーリーは彼女に関する物です。

最低3周

そんな本作のストーリーですが、テストと別に質問され選択肢が現れます。
その選択肢の傾向によってストーリーは3つのルートに分かれますが、そのうち1つがベストエンドで、そのルートは他2つのルートを終えないと開放されません。つまり最低3周する必要があるという事になります。
ルートが確定する場面の演出は凝っていて、最初見た時は驚かされた事もあって、その後ベストエンドのルートへ入れるとなった時は安心したものです。
他ルートの内容を踏まえて進行する最後のルートは、他ルートと比べて長めで、ある理由からEGOの獲得効率も少しばかり劣る印象があります。
その為他ルートと比べていくらか時間を要しますが、根気よくEGOを貯めてストーリーを開放して行く事になりますので多少時間を要します。

ベストEND後

ベストENDをもって最後の診断が終わり、ストーリーも一通り終えた事になります。
ですがスタッフロール後もいくつものエピソードが追加されます。
それらは他愛もない雑談だったり、雑談を導入として作中に登場する本や登場しない本の解説だったりします。
それらの話はエンディング前のストーリーと比べてもテキストの分量が多いのではと感じてしまう程度に文章量が多く、ログ機能とかあった方が読みやすかったのではと思ってしまいます。

またいくつか課金限定で読める話もありますが、こちらは本作にハマった人向けと言えるでしょう。

まとめ

本作は性格診断を軸にして、ストーリーを読み進むという一風変わったゲームになっています。
ストーリーの分量に比べて、EGOを貯めるのに時間が掛かる事もあって、ベストENDを見るとなると数日は要するかと思います。
ストーリーのテーマ自体は割とありがちな気もしますが、プレイヤーが受ける診断などもあってか独特の雰囲気を感じます。
ちょっと診断してみるような、軽い気持ちで始めるのも良いかも知れません。