【Android】脱出ゲーム あやかし夜市【感想】

2022年 LIB

お前さんも、何か欲しいものがあって
ここへ来たんだろう…?
ここは妖怪たちの夜市。
大抵のモノはそろっているよ。

GooglePlay より抜粋
7 out of 10 stars (7 / 10)
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概要

本作は元々2018年に『あそびごころ。』より配信されていたステージクリア型脱出ゲームです。
あそびごころ。の開発終了に伴い公開終了となっていましたが、2022年にライセンス契約に基いてLIBより再配信されました。
全8章からなりクリアまでの所要時間は2時間程度となっています。

妖怪たちの夜市に迷い込んだ姉弟

本作の主人公は幼い病弱な弟「ヨウタ」を連れた少女です。
ある夕方、2人で外出の帰宅途中の路地裏でヨウタが病気の発作で動けなくなってしまいます。会話からすると花火を買いに出ていたのかも知れません。座り込んでしまった弟を見て途方に暮れる主人公ですが、その時猫の姿をした怪人物が現れます。行商人と名乗る猫男と取引し、発作を収める薬を入手して動ける様になりますが、猫男が去った後の路地裏を進んで行くと見たことの無い賑やかな場所で迷い込みます。
そしてそこを行き交う者たちが人間で無いことに動揺する主人公ですが、ある1人の人物に声を掛けられます。
どうやらこの場所は妖怪たちの夜市「あやかし夜市」でここに迷い込んだ者たちは欲しい物が手に入るまで出られないのだそうです。
果たして姉弟はこの夜市から脱出出来るでしょうか。

幸薄そうな姉弟を待ち受けるものとは。
不思議な夜市に迷い込みます。

システム

本作はストーリー重視のステージクリア型脱出ゲームで、システム的にはオーソドックスな脱出ゲームとなっています。
システムとしてはシンプルで、チュートリアルやヘルプ、バックログなどといった機能はありませんが、ヒント機能は実装されています。ヒント機能は広告を見ることで章ごとに設定された3段階のヒントが開放されて行きます。章ごとというのが意外と厄介で行き詰まっている場所と異なるヒントが現れたりするのですが、3段階目には章全体の解答が表示されるため、最悪進めないという事はありません。とはいえ解答そのものであるため極力頼らないに越したことは無いと言えます。他にはメッセージ送りでタップする場所が限られているのが少し煩わしく感じられます。
また作中に何度かアイテムの合成を行うのですが、操作が分かり難く手間取りました。
ただオートセーブ機能は無く、続きからとなると章の最初からとなる点が注意事項と言えます。

オーソドックスな脱出ゲームです。

探索、謎解き

本作はステージクリア型という事で最初は3画面分程度と探索範囲は狭くなっています。ステージが進んで行けば探索範囲は少しずつ開放されて行きますが、それでも初期から倍を少し超える程度となっています。
この様に探索範囲は広くありませんが、謎解きやギミックはそれなりにある印象を受けました。
ゲーム進行はアイテムの物々交換による取引という形で進んで行きます。時折現れるギミックは基本的にはさほど難しくありませんが、非常に難しく感じられる物もありましたが、この辺りは個人差があるものと思われます。
また1ヶ所ミニゲームの様な物もありますが、これはゲームの雰囲気に合っていて好印象でした。

アイテムの交換による進行も多いですが、ギミックもそれなりにあります。

TrueENDを目指す

奮闘の末、主人公は目的の品を入手する事に成功します。中には顔見知りになり、別れを惜しむ妖怪もいます。
そしてこのまま夜市から脱出出来るかと思いきや、初期から姉弟を手助けしていた妖怪が意外な事を言います。意外と言えばそうですが、言われてしまえばその通りだという説得力があります。
それを受けてがく然としている姉弟に対して妖怪はある取引を持ち掛けて来ますが、それに対する対応でTRUE、NORMAL、BADと3つのエンディングに分岐する形になります。
個人的には初見でTrueENDに至りましたが、そうで無くても最後の章をやり直すだけなのでコンプリートなど含めてもそれ程時間は掛からない物と思われます。

TrueEND目指しましょう。

まとめ

先述の通り、本作はストーリー重視の脱出ゲームとなっています。短いながらも伏線が張られていたりと楽しめるストーリーになっています。
個人的にプレイした印象では本当にストーリー寄りと感じられるのですが、だからといって謎解きなどもしっかり楽しめる作品と思われます。