2019年 G.Gear.inc

『………捕まりたく、ない』
google playより
大学のサークル旅行で訪れたコテージ。
夜、俺は…友達を2階のバルコニーから…
勘のいいあいつらのことだ、
きっと俺が犯人だとすぐに気づくはず…
そうだ…
あいつらの”弱み”を握って、黙らせばいいじゃないか
―――警察が来るまであと5日―――
目次
出落ちの様なタイトル
一見出落ちのようなタイトルですが、内容は大体会ってます。
主人公たちは大学のサークルでの旅行で山中のコテージにやってきました。
その初日の夜、主人公はある理由からメンバーの一人を付き飛ばした所、そのメンバーは二階から落下、翌朝遺体となって発見されます。
そして警察に通報するも、途中で崖崩れがあってすぐには来られないというお約束展開となります。
もっとも本作では閉鎖空間になったからといって、これ以上の被害者が出ることはありませんが、警察がやってくるまでの五日間、それぞれ異なる理由から他のメンバーが主人公を追及します。
主人公はその追及から無事逃げおおせる事が出来るのかという内容になります。
そういった意味ではサスペンス的要素があったりするのかと思われます。

一日の流れ
本作は謎解きゲームとなっていて、一日単位で話がストーリーが進んでいきます。
導入部の後、「裏工作」という探索、情報収集パートと「会議」を無事に終えれば翌日に進みます。
1.導入部
まず一日の最初に導入があり、どのメンバーがどういった理由で主人公に疑いを持ったか説明されます。
もっとも主人公がうっかりしていたという部分が多かったりして、色々な意味で自業自得な面はあるという印象を受けます。
ゲームとしては会話と目的が提示されるだけのパートと言えます。
2.裏工作
導入部が終わると、探索や情報収集を行う「裏工作」となります。
ここではコテージ内をタップで探索して、対象メンバーに関する証拠を見つけたり他のメンバーから情報を得たりします。
それらによってフラグが立つ事でストーリーが進行し、最初は探索出来ない場所も、フラグを立てる事で探索出来たりしますので割と入念に調べたりします。
十分な証拠や情報が集まった。あるいはもう調べつくしたと判断したら、「会議」パートに進行します。

3.会議
一日の締めくくりに開かれる「会議」パートでは対象メンバーと対峙します。
主人公が殺人を犯したと追及してくる相手に対し、時間制限のある選択肢を選んだり、相手に不利な証拠を提示する事で、相手にも動機があったなどと詭弁を弄して疑惑を逸らして行く事になります。
会議での選択肢は全て時間制限があり、選択した内容や答えられない事で相手の疑惑が深まってゲームオーバーに近づきます。
証拠の提示に関しては、時間制限は無いものの出すものを間違えると即ゲームオーバーとなります。
もし裏工作パートで証拠を集めきれていなかった場合でも、裏工作からやり直せますので完全に手詰まりという事はありません。

周回前提
本作はエンディングに到達するまでの時間はそれほど長くありません。
テキストをじっくり読む初回でも3時間程度といった所でした。
しかし初回のエンディングでは新たな事実が明らかとなり、別ルートが解放された旨のメッセージが表示されます。
二週目以降は裏工作では新しい証拠、会議パートでは新しい選択肢が出現することがあるなど微妙に違う点があります。
しかし一番の違いは事件の真相が明らかになるTRUE ENDがある事でしょう。
まとめ
本作は1プレイあたりの時間は短めの、手軽な謎解きゲームとして遊べます。
手軽ながら謎解きゲームとしてのストーリーはしっかりしていますので、気が付いたらクリアしているかも知れません。
手軽が故のボリューム不足感は否めなくもありませんが、ちょっとした空き時間に少しずつ進める分にはさほど気にならないと思われますし、真相を求めて二周目以降のプレイなどをプレイするのも良いかも知れません。