2017年 cretia studio

脱出ゲームと推理ゲーム、2つのデスゲームを乗り越えろ!
Google Playより
◆命を賭けた脱出
意識を取り戻した彼女。
待ち受けていたのは、理不尽な脱出ゲームだった。
参加者は4人。全員が時間内に脱出しなければ、
殺されてしまう……!!
◆命を賭けた推理
脱出のトビラを抜けた参加者たち。
しかし、まだゲームは終わらない。
目の前に現れた一つの死体。
正しい犯人を指名しなければ、犯人以外は死亡!
疑い合いの議論の果て、辿り着く結末とは……。
目次
概要
本作はサブタイトル通り「脱出推理ノベル」と銘打った脱出ADVアプリです。
クリアまでの所要時間は4時間程度と思われます。
デスゲーム
本作の主人公「山吹 希」は上京して間もない女子学生ですが、突然何者かによってデスゲームに強制参加させられてしまいます。
ゲーム参加者は主人公含めて4人の男女で、彼女たちは仕掛けを解いての脱出を余儀なくされます。
この脱出ゲームですが、参加者は個別の部屋に閉じ込められ、それぞれ各自で仕掛けを解きますが、1人でも失敗すれば連帯責任で全員失敗という割と理不尽なシステムになっています。
会った事も無い面子を無理矢理組ませて個別に行動しているのに連帯責任はあんまりでは無いかと思ってしまいます。
しかもシナリオ上では脱出ゲームの制限時間は僅か30分で難しそうな気もしますが、命が掛かると必死になるのかも知れません。

ゲームに巻き込まれた時点では普通の女子学生です。

推理ゲーム
脱出ゲームをクリアした参加者たちは、続けて全員で推理ゲームを行う事になります。
推理すべき事件は既にお膳立てされていて、犯人は参加者の中にいるとの事です。
つまり犯人が勝つか他の参加者が勝つかのダンガンロンパ方式となっています。
デスゲームなので当然敗れた方は死亡します。

システム
脱出パート
本作は脱出ゲームとしては、参加者が閉じ込められた一室で仕掛けを解くという性質上、マップ移動という要素が無く、比較的シンプルな印象を受けます。
主人公以外の参加者視点パートもありますが、やはりそれぞれ一室ずつとなっています。
その分謎解きに力を入れているのか、仕掛けを解いて別のヒントとが現れると、それをカメラで撮って必要な時にすぐに見られたりします。
脱出ゲームとしては比較的少し難しめと思われる部分もあります。
しかしヒント機能もありますので、クリア出来ないという事は無いものと思われます。

特にアイテムの合成は微妙に難しいため何度も確認しました。
推理パート
解決すべき事件は、現場から持ち出された被害者の死体が参加者たちの前に提示されるという状況の為、手掛かりを探す要素はそれほどありません。
従ってゲーム参加者は捜査もほどほどに、討論を行う事になります。
主人公は3つのライフが設定され、他の参加者との議論での選択肢や証拠の提示で推理を進めて行きます。つまり3回までのミスは許されています。とはいえこちらも脱出同様、以外と歯ごたえがありますので、ライフを使い切る事があるかも知れませんが、ライフは時間経過か広告を見る事で回復します。
ストーリー進行
本作のストーリー進行は少し変わっていて、主人公視点での脱出ゲームと推理ゲームをクリアしてもエンディングに到達せず、他の参加者視点での脱出ゲームパートが開放されます。
もっとも主人公視点のみだと2時間もあればクリア出来るかと思われますので、それを補うと同時に他の参加者を掘り下げて行く狙いがあると思われます。
また主人公を除く、3つの部屋を順に謎解きしていく訳ですが、地味に難易度が上がって行っている印象を受けました。

まとめ
本作はゲームとしての造りをシンプルにした一方でそれぞれのパートをいくらか歯ごたえある物にした様に思われます。
脱出パートに推理パートの手掛かりがあったりするのも気が抜けません。
またエピローグでは主人公は再度登場しそうな雰囲気があります。一応シリーズ作品もある様ですので、それらをプレイする際にはそういった部分も含めてチェックしたい所です。