2018年 KEMCO
▼「止まった時間を動かして…!」
googleplayより抜粋
ある日突然、世界じゅうの時が止まりました。
助けを求める少女の夢に誘われ、あなたはクロンの街を目指します。
世に初めて時を刻んだ時計塔の謎を解き、時を再び動かしましょう!

目次
概要
本作はKEMCOから配信されている短編RPGの二作目です。
全五章からなりクリアまでの所要時間は3時間程度となっています。
夜が明けなくなった世界
本作は主人公の青年「アカツキ」が絶海の孤島『サーヴァラン』に到着する場面から始まります。
この世界ではしばらく前から夜が明けなくなり、それが原因で魔物が凶暴化していると言います。
そしてアカツキは夢の中で時計塔にいる少女から呼びかけられる事が続いたため、世界の時を刻んでいる時計塔があるというサーヴァランを訪れたそうです。話からすると時計塔に異変があって世界の夜が明けなくなった物と思われます。
しかしそれならもっと早く大々的な調査などを行うべきだったと思われますが、サーヴァランが絶海の孤島という事も影響しているのかも知れません。
そしてアカツキは船の船員から時計塔はサーヴァラン最大の街『クロン』にあると聞き、その街を目指すべく港町『リーゼ』に降り立つのでした。
果たしてアカツキは世界の夜を明かす事が出来るのでしょうか。

システム
システム面では短編RPG1作目である『獅子王の伝説』をほぼ踏襲していて、一般的なRPGを簡略化したものとなっています。
マップ、進行
前作同様フィールドマップは存在せず、町やダンジョンの類が一続きとなっています。
また画面左上のミニMAPをタップする事で詳細なMAPとガイドを確認出来る親切設計や一度先のMAPに進むと戻れないのも前作同様です。
戦闘
戦闘もやはり前作と同様に簡略化された物となっていて、敵味方ともに本来の人数に拘わらず擬似的に一対一として交互に行動する形式となっています。
ストーリーが進むと仲間が増え、様々なスキルを覚えていきますので、それを駆使して攻略していくのですが、スキルの使用条件が前作より多彩になっています。
特に終盤のボス戦で役立つスキルの使用条件が『通常攻撃』する事なため、色々スキル回している中で定期的に通常攻撃を挟まないと行けないという悩ましい事態に陥ったりしたりします。
またボスの中には大技や特殊な行動する前に予備動作を行ったりしますので、適切に対応する事で優勢に立ったりとゴリ押しに頼らない攻略も行なえます。

その他
前作同様仮想キーとフリック操作から選択可能で、好みの操作方式を選べるのは好印象です。
謎解きなど
短編である本作ですが、その途中ではパズル要素が行く手を阻む事もあります。
前作でも同様の要素はあった様に思いますが、本作のそれは難易度高めに感じられる面もあります。
しかし最悪でもゲーム中や広告視聴で入手出来る星を消費する事で突破可能となっています。

世界観
本作の世界観は前作と比べてこじんまりしている様に感じられます。
それは前作がいくつかの街を渡り歩いていたのに比べ、本作ではサーヴァランという島にある2つの街が舞台となっているためかも知れません。
もっとも前作は同程度のボリュームで上手く旅している感を出していましたが、本作に関しては目的も異なりますので仕方ないと思われます。
世界の夜明けを目指して
アカツキはリーゼの灯台を守る継ぎ人の娘「セイラ」とクロン出身の時計職人「コリンズ」と共にクロンの街を訪れます。
町長らによれば時計は魔力で制御されているとの事です。
それならばその供給などに不具合が生じている可能性がありそうです。そうして時計塔を進んでいくアカツキたちですが、この辺りからボスキャラが目に見えて手強くなってきます。
やがてたどり着いた最上階で時計塔が止まった理由を知り、その原因を取り除くため最終決戦に向かうことになります。

まとめ
本作は前作同様にストーリーは短く、システムもシンプルな物になっています。
しかしダンジョンや戦闘では頭を使う場面もあったりといくらか歯応えある作品の言えるかも知れません。
またラストも前作同様に完全にハッピーエンドと言えない部分があり、その辺りは好みが別れそうな可能性があります。
とは全体的には手軽ながら達成感が得られる作品と言えそうです。
