2014年 Qerozon

冬休みを利用して、雪山のロッジにアルバイトに来た主人公とガールフレンド。
GooglePlayより抜粋
そこで起きた衝撃の事件とは!?
目次
概要
本作は雪に閉ざされたロッジからの脱出を目指す、脱出ホラーゲームです。
クリアまでの所要時間は1、2時間程度となっています。
雪に閉ざされたロッジからの脱出
本作の主人公「手塚 賢太郎」はガールフレンドである「神谷 那緒」と一緒に雪山のロッジ『ウィーゼル』にアルバイトで訪れます。大雪で予定より遅れて到着した賢太郎たちですが、オーナーである久我夫妻に迎えられます。
夕食まで休む事となり、ベッドで横になった賢太郎はやがて悲鳴で目が覚めます。気付けばロッジ内は暗闇に閉ざされ、オーナーは何者かにより惨殺されていました。携帯は当然圏外で固定電話も不通となり、入口も雪で閉ざされ、ロッジは典型的なクローズドサークルの様相を呈してきます。
そこで賢太郎はロッジから脱出して外部との連絡を取ることにしますが、強烈な殺意を持った霊的存在が立ちはだかります。
果たして賢太郎と那緒は無事ロッジから脱出出来るでしょうか。


システム
本作はドット絵で構成された2D見下ろし型の脱出ゲームで、操作は仮想ボタンで行います。仮想ボタンは十字キーとABボタンがあり、移動は十字キーで行いAボタンは扉の開閉や調べるといった各種動作を行い、BボタンはダッシュのON/OFFとなっています。このBボタンは押しっぱなしでは無く1回押せば切り替わるのですが、ダッシュ状態で一般的と思われる移動速度だったりダッシュに関して特に制限がない事から、ダッシュ状態で移動するのが基本と言え、ゲーム再開時はBボタンを押すのが最初の操作となります。
操作感は悪くなく、逃走イベントも無難にこなす事が可能となっています。
ただ機能的にはヒント機能が無いのがやや残念ではありますが、謎解きそのものはそれほど難しい訳では無く、アイテム入手もガチガチにフラグ管理されていない物が多い印象を受けるといった事から、進行に合わせたヒントを出すのが難しいといった事があるのかも知れません。
また本作はセーブはオートでは行われず、手動で行います。思いがけずゲームオーバーになって戻されるケースもありますので、マメにセーブした方が良いかも知れません。
ロッジからの生還を目指す
脱出の為にロッジ内の探索を開始した賢太郎ですが、ロッジ内にいた人たちは惨殺死体となって発見されます。それは序盤、ある場所で発動する即死トラップから霊的存在によるものであろうとすぐに考え至りますが、実物が登場する事は多くありません。
もっとも実物が登場してきた所で、強烈な殺意を持って向かって来るので逃走するしかありませんが。
そんな状態のロッジ内を、賢太郎は那緒との連絡取れないまま探索を続けて行きます。
しかしロッジ内も家具に仕込まれたスイッチ、錆びた客室の鍵、不自然な繋がり方の扉、カレンダーなど通常営業していたロッジでは考え難い不審な点が見受けられます。もっともスイッチに関しては謎解きギミックの為というメタ的な理由があると思われますがそういった事を含め、霊的存在によって変容してしまったのではとプレイ中は考えていました。
そして連絡が付かない那緒は無事でしょうか。


まとめ
本作は惨劇の舞台と化したロッジから脱出を目指す脱出ゲームです。停電後は賢太郎が持つハンディーライトが光源となる為、脱出まで画面は薄暗い状態となります。
それはホラーな雰囲気を引き立てていますが、特定の場面では霊的存在に気付き難く初見での死亡要因となる場合もあったりします。
また謎解きも一部分かりにくい箇所があったりしますが、全体的な難易度としては高くないという印象でした。
そしてエンディングはある意味怪談を思わせる1つのみと思われます。タイトルの意味を考えてしまうエンディングは味がありますが、もう少し詳細も知りたかったとも思ってしまいます。

何度かゲームオーバーを迎えている為クリア時間の表示は短めになっています。