総評: (7 / 10)
2006年 60分
駅のホーム
大学のサークル仲間の飲み会でカメラを回していたという投稿者のAさん。帰り際の映像のなかに、駅のホームと電車の間の隙間から伸びた不可解な白い手が。駅は乗降客でごった返していたが、事件などは何もなかった…。
感想
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投稿者が大学のサークルで開催された飲み会に参加し、その帰路で撮られた映像です。
投稿者は帰る際に、新宿駅から山手線に乗ろうとしたようです。
そして電車到着の際、ホームの縁に手がへばりつく様に乗っているのが映り込んでいます。
映っている時間は短いですが、ハッキリ映っていて分かりやすいと言えます。
ヘリコプター
投稿者のBさんが観光でヘリコプターに乗った時の映像。上空から地上をうつしている風景のなかに、こちらに向かって話しかけているような顔らしき影が写り込んでいる。何かのメッセージを訴えているのだろうか…。
感想
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投稿者が九州へ観光旅行に行った際に、遊覧ヘリコプターに乗った時の映像です。
画面左上に何か映り込んでいるのは何となく分かりましたが、リプレイで分かりやすく加工して始めて、映り込んでいるのが男性の顔と分かります。
何かを語りかけている様に視えなくもありませんが、元が非常に分かり難いので何とも言いようがありません。
余命
入院している友人を見舞った際のビデオ。その人物はすでに他界しており、このビデオが最後の映像になってしまったという。そこには友人の背後から除く人の顔が…。霊は彼の死期を感じ取り姿を現したのだろうか?
感想
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投稿者が亡き友人をお見舞いに行った時の映像で、比較的知られた物でもあります。
映像は何度かお見舞いに行った時の映像がまとめられた物で、友人の変化が分かるようになっています。
そして生前の友人を撮った最後の映像と言う場面で、ベッドの脇から友人を覗き見る様な顔が一瞬現れます。
ほんの短い時間ですが、その不気味な顔のインパクトは大きいです。
誘拐
娘の誕生会の様子を収めたビデオ。少女Cちゃんの顔が恐ろしく歪んでいる様子が見て取れる。投稿者によるとCちゃんは現在失踪中だという。この地域では古くから「神隠し」の噂が絶えなかったという事実が判明するが…。
感想
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投稿者が娘の誕生日パーティーを撮った映像で、本作のメインとなっています。
スタッフが投稿者母娘にインタビューを行い、誕生日パーティーに参加した少女の一人に映像上で異変があった事について話します。
しかしその少女が後に失踪したとスタッフは聞かされます。
この辺り、会話の流れが少し不自然な気がしましたが、スタッフはあくまで映像で異変が少女は何事も無かったか確認したかっただけなのでしょう。
投稿者が言うには警察は誘拐事件と見て捜査している物の、目撃者が無く捜査は難航しているそうです。
投稿者は更に、この地域には神隠しの言い伝えがあり、その神隠しにあったのでは無いかと言う事です。
しかし神隠しが実際にあるのかというと、そこも疑問では無いかといった所です。
そして映像ですが、投稿者の娘がロウソクの火を吹き消そうとした時、隣に座っている少女の顔が歪んで映っています。
その前後は正常ですが、不気味な映像である事は間違いないでしょう。
消費者金融
ある事情で消費者金融から借金をしてしまった投稿者。だがその金融業者の違法すぎる取立てに悩まされた投稿者は、ビデオでその記録を残そうと考えたという。そんな脅迫まがいの電話の音声のなかに不可解な声が…。
感想
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投稿者がサラ金業者からの電話を対応している様子を撮った映像です。
投稿者は普通の消費者金融から借金する事が出来なくなり、闇金に手を出したのだそうです。
そうすると過酷な取り立てが始まる訳ですが、投稿者は恫喝紛いの電話を証拠にしようとビデオに収めたそうです。
映像の音声に、「お前を許さない」と聞こえる女性の声が入っているとの事ですが、何度視聴しても分かりませんでした。
映像よりもインタビュー前にスタッフを待たせて、スーツに着替える投稿者や、投稿者から出された飲み物を手に取って怪訝な表情で見て口を付けない女性スタッフが印象的です。
オーディション
芸能プロダクションに勤めるDさんからの投稿。都内某所で行われたある映画のオーディションの様子を収めたビデオに影がうつっている。そのオーディションに使われた部屋では以前から霊現象が起こっていたという…。
感想
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ある芸能プロダクションがオーディションを開催した時の映像です。
オーディション参加者が並んで着席している、背後の窓に影が落ちていくのが確認出来ます。
ただ磨りガラス越しなのか、影がボヤケていて形までは分かりません。
従ってこの映像では窓の杜外を何かが落下したように見えるとしか言いようがありません。
鏡の中
母親が幼い愛娘をビデオで撮影している微笑ましい映像。しかし、投稿者のEさんは、後でビデオを確認して言い知れぬ恐怖に包まれたという。娘の目の前にある三面鏡には現実の娘とは全く違う娘の姿がうつっていた…。
感想
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投稿者が三面鏡の前にいる娘を撮った映像で、シリーズの中でも有名な映像の一人です。
娘が投稿者と会話しながら三面鏡の前で遊んでいるのですが、投稿者の方を向いていた娘が、三面鏡の方へ振り向いた際に右側の像が固まってしまいます。
まるで鏡の中にある娘の像が、外側にいる娘を睨みつけている形となり非常に不気味な物を感じさせます。
文化祭の噂
都内のある高校に通っている投稿者。彼女は先輩から「絶対見てはいけない」というビデオの存在を知らされ、興味本位からその映像を探し出して見たという。古い演劇の映像のなかに、首を吊る男の姿がうつっていた…。
感想
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ある高校の文化祭にて公演された舞台の映像です。
この映像が収められたビデオは、見ては行けないビデオとして部室に隠されていた物を、投稿者が好奇心で捜索して見付けたのだそうです。
映像は古く、文化祭で演劇部が公演を行っている物だそうですが、右上に不可解な人影がハッキリと映り込んでいます。
この学校ではかつて舞台裏にある階段で首吊りした教諭がいたそうです。
しかし映り込んで人影は角度の関係か、首吊ってもがいていると言うより、落下しそうになって這い上がろうとしているように見えてしまいます。
また投稿者は後に連絡が取れなくなったそうです。
続・誘拐
少女Cちゃん失踪の原因は誘拐なのか、それとも神隠しなのか?我々製作委員会はさらにこの不可解な謎を追跡取材。過去、神隠しにあった子供たちを供養するために描かれた掛け軸が祀られていた寺の存在を知るが…。
感想
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本作のメインストーリー後編です。
失踪した少女を探して聞き込み調査を開始したスタッフ。
しかし警察が手掛かりすら掴めてないのに、女性スタッフだけで見付けるのは明らかに無理があります。
そこでスタッフは投稿者の話を基にして神隠しに的を絞って調査します。
聞き込みの結果、神隠しにまつわるとされる寺院を訪れますが、すっかり廃寺となって荒れ果てていて、本堂だったではないかと思われる建物跡にコケシが転がっているだけでした。
その後別の寺院を訪れたスタッフはそこの住職から、この地域に伝わる神隠しの真相を伝えられます。
さらに聞き込みの結果、ある情報を掴んだスタッフは失踪事件の真相を知るべく調査へ向かいますが、ある意味衝撃的な幕切れとなります。
いつの間にか普通に事件の調査をしていますが、それについては後述します。
あと女性スタッフ中心で事件調査はやはり危ないと言う気もしますね。最後は仮に男性スタッフだったとしても大差ない気がしますが。
後編の映像は寺院の住職から提供された物で、廃寺にかつて掛けられていた掛け軸を撮った物だそうです。
その掛け軸には「子供の幽霊」が描かれていますが、その顔は失踪した少女と同じく不気味に歪んでいます。
また掛け軸の周りに炎らしき物が映っていますが特に言及はありません。
もう一つ、スタッフが廃寺でコケシを調べているシーンで、スタッフの後方に少女らしき人影が映り込んでいます。
こちらはハッキリ映っているのですが、スタッフの方を注視していると見落としがちです。
どちらも恐怖感と言う程の物はありませんが、不気味な印象があります。
まとめ
本作はここニ作の低調ぶりが嘘だったのでは無いかと思える程の逸品です。
最初の映像からして、低調な時の作品とは違う雰囲気があります。
シリーズでも有名どころである『鏡の中』『余命』を擁している本作ですが、他の映像も概ね平均的といった印象です。
本作のメインである『誘拐』ですが、映像的に他映像と比べて見劣りしていないのは当然としても、調査パートに力が入っている印象です。
調査の中心は前回に引き続き女性演出補ですが、いつの間にか事件の調査をしているのは、シリーズの今後を思い返せばご愛嬌といえるレベルなので置いておくとします。
ただスタッフの失踪事件に関する推測が、この地域でかつてあった神隠しの真相にある程度なぞらえているように感じられるなど、調査パートの展開もなかなか見応えがあります。
それだけに幕切れがやや残念な気もします。
本作でのお薦め出来る映像は『鏡の中』『余命』の二本は鉄板と言えます。
それ以外だと『駅のホーム』メインである『誘拐』などになるかと思います。