総評: (9 / 10)
2007年 60分
目次
半面の男
大学生の投稿者がサークルの後輩とある廃墟を訪れた際の映像。そこはとある企業のセミナーハウスだったが、今は荒れ果て、名の知れた心霊スポットになっているという。その映像に男性らしき半面の顔が…。
感想
恐怖度: | ![]() |
衝撃度: | ![]() |
不気味度: | ![]() |
奇妙度: | ![]() |
Average: | ![]() |
大学生である投稿者が、サークルの後輩と廃墟を訪れた時の映像です。
投稿者は映像をサークルで発表するつもりだった様ですが、オカルトサークルか何かでしょうか?
途中、何やら聞こえた様ですが、さして気にした様子も無く探索を続ける投稿者たち。
しかしある部屋で閉めた覚えの無いドアが閉まっている事に気付き、周囲を見回した所、後輩の右側後方から半分ほどしかない男性の頭部が音も無く接近してくるのが見えます。
頭部が音も無く真っ直ぐ接近してくるのはかなりのインパクトで、初っ端から凄いのが来たなと思ってしまいます。
不気味な女
投稿者は新しいマンションに越したので、離れて住む母親に中の様子を見せるため携帯電話で動画を撮影していたという。一見、何の変哲もないワンルームマンションだが不可解な顔や女性の姿、泣き声のような音が…。
感想
恐怖度: | ![]() |
衝撃度: | ![]() |
不気味度: | ![]() |
奇妙度: | ![]() |
Average: | ![]() |
投稿者が新しく引越した部屋の様子を携帯で撮った映像で、有名な映像の一つです。
投稿者が室内を撮っている時、収納棚の隙間から乳児らしき顔がハッキリ見えます。
その後室内奥にある窓の方へ携帯を向けると全身黒ずくめで生気や表情が見えない、タイトル通り不気味な女が立っています。
そして無言で逃げて行く投稿者。あまりの事に言葉が出なかったのでしょうか。
投稿者は逃げる際に携帯を落としてしまい、録画が終わる直前に泣き声らしき音声のような物が入り込んでいるのですが、それも人間の物と思えないほど不気味な物となっています。
その後スタッフの調査により色々判明しますが、断片的な情報に留まっています。しかしその部屋でかつて何があったか推測させるには充分と言えます。
ロッククライミング
登山を趣味とする投稿者がロッククライミングの様子を収めた映像。よく見ると切り立った崖の一部に手首のようなものが確認できる。その岩場はかつて痛ましい事故で亡くなった人がいるという…。
感想
恐怖度: | ![]() |
衝撃度: | ![]() |
不気味度: | ![]() |
奇妙度: | ![]() |
Average: | ![]() |
登山を趣味とする投稿者が、ロッククライミングの様子を撮影した映像です。
撮影されている辺りでは、かつて登山者がロッククライミング中に落下死する事故が起こっているそうです。
そして映像の右下、岩肌の間に人の手首がハッキリ映り込んでいるのが見えます。
指が泥か何かで汚れているのが生々しさを感じさせますが、手首だけなので印象が薄い事も確かと言えます。
僕の恋人
一人の若い女性が夜道を歩いている映像。彼女の背中に不可解な顔のようなものがうつっている。投稿者は彼女の恋人だと名乗っていたが、女性に取材を申し込むと「投稿者とは恋人関係ではない」と言うのだった…。
感想
恐怖度: | ![]() |
衝撃度: | ![]() |
不気味度: | ![]() |
奇妙度: | ![]() |
Average: | ![]() |
投稿者が帰宅中の「彼女」を撮影したこの映像は本作のメインとなっています。
「彼女」と言いつつ背後から尾行しての映像だったり、タイトルなどでストーカーの気配がしますが実際にその通りです。
スタッフは投稿者のストーカー行為は犯罪である為協力は出来ないとしながらも、映像が気になった為独自で調査を行います。
調査の結果、女性は過去に婚約までした男性がいたが、女性側が一方的に破棄した為に男性が自殺したという事が判明します。
そして映像です。
投稿者が街中で女性を尾行して撮影しています。
女性が立ち止まって背中に車のヘッドライトが当たった際に、人の顔らしき物が浮かび上がります。
映り込んでいるのはハッキリ分かるのですが、顔に見えるといった程度なのでインパクトは弱い気もします。
サファリパーク
投稿者の家族がサファリパークに遊びに行った際の映像。ライオン、トラ、熊などを身近で見て興奮する子供たちの微笑ましい映像の中に、ガイドバスの窓ガラスに映った、こちらを睨み付けている不可解な顔が…。
感想
恐怖度: | ![]() |
衝撃度: | ![]() |
不気味度: | ![]() |
奇妙度: | ![]() |
Average: | ![]() |
投稿者が家族でサファリパークへ遊びに行った時の映像です。
映像自体は車両の窓越しに動物を撮ったシーンが中心です。
しかし車内の様子が中心となっているシーンで、窓ガラスに睨みつける様子の女性らしき顔映り込んでいます。
明らかに窓ガラスに反射した映り方ではありませんが、映っているのが短時間だったり窓ガラスの端だったりで初見だと分かり難いと思われます。
シリーズ監視カメラ 家庭用監視カメラ
一軒家の玄関に設置された防犯用のカメラが捉えた奇妙な映像。この防犯カメラは何か動きがあった時に録画機能が働くという。そこには人物の姿はなく、黒い影がスッと動く映像が録画されていた…。
感想
恐怖度: | ![]() |
衝撃度: | ![]() |
不気味度: | ![]() |
奇妙度: | ![]() |
Average: | ![]() |
一軒家の玄関に設置された防犯カメラの映像です。
投稿者は一度空き巣に入られた経験から防犯カメラを設置したそうですが、そこに一度人がいないのにチャイムが鳴らされる様子が映っていたそうです。
スタッフが調査した結果、前の住人は夫妻が住んでいたそうですが、夫が出張中に事故死していて、映像が撮られた日は一周忌に当たる事が判明します。
ちなみに夫を亡くした妻が引越した理由は、一人では広すぎるからと言う物で、その理由なら一周忌までは堪え切れなかったのかなと思ってしまいます。
そして映像ですが、玄関に黒い影が近付きチャイムが2、3回鳴らされます。
それから何か短い音声が入り、影は玄関の中へ消えて行きます。
一周忌で帰った我が家は全くの他人が住んでいたと思うと悲哀を感じざるを得ず、個人的には忘れられない映像の一つです。
熊野観光
投稿者カップルが和歌山県の熊野に観光旅行に行った際に撮影した映像。神社の境内や、祭りの様子などが収められているなか、通りすがりのある男性の横顔にたくさんの不気味な目がついており…。
感想
恐怖度: | ![]() |
衝撃度: | ![]() |
不気味度: | ![]() |
奇妙度: | ![]() |
Average: | ![]() |
投稿者カップルが和歌山県の熊野へ観光旅行へ行った時の映像です。
祭りなどの様子を撮影した後、同じ晩と思われるある神社の境内を撮られています。
その夜の神社境内で参拝していたと思われる男性がいますが、その男性の横顔が目で幾つもの目のような物が蠢いており、しかもそれぞれが動いたりする様子が確認出来ます。
恐怖感はそれほど感じませんが、蓮コラが苦手な方は注意が必要と思われます。
続・僕の恋人
ある女性の背中に現れた不可解な顔。だがその映像はストーカー行為によるものだった。我々は女性からの要望を投稿者に伝え、投稿映像はお祓いを行った。だがその後、我々は別の心霊映像を発見することに…。
感想
恐怖度: | ![]() |
衝撃度: | ![]() |
不気味度: | ![]() |
奇妙度: | ![]() |
Average: | ![]() |
本作のメインである『僕の恋人』後編です。
スタッフはストーキングされていた女性から連絡を受け、投稿者に対して今後同じことをすれば訴えるという伝言と映像はお祓いなりして欲しいと依頼を受けます。
状況が状況だけにスタッフが伝言係になってしまうのは仕方ないのかも知れません。
スタッフは投稿者へ連絡後、映像をお祓いするため移動するシーンがあります。
お祓いの後、スタッフが報告しようとするも連絡が取れなくなります。その後方々に連絡した所女性は精神的な理由で退職し実家に帰ってしまっていたようです。
一方の投稿者はこれまで執着していた女性に興味が無くなってしまっていました。
ナレーションで「憑き物が落ちたように」と言っていましたが、実際に映像に映っていた物が投稿者に憑いていて女性への執着に駆り立てていたのがお祓いで消えてしまったと解釈できそうです。
腑に落ちないような様子ながらも編集作業に取り掛かったスタッフでしたが、投稿者から送られてきた映像で別の箇所に不可解な箇所を発見します。
そして映像です。
女性のアパートまで尾行する投稿者。
確か映像はスタッフが女性に送っていたはずで、女性が見ていたのなら警察沙汰になっていてもおかしくありません。
そして投稿者がカメラを地面に向けた時、路上に顔の様な物が映っています。
スタッフは女性の背後に映っていた顔と同一と見たようですが、こちらは顔という風に認識しにくい印象があります。
まとめ
本作はシリーズでも屈指の辺り回では無いでしょうか。
出だしの『半面の男』は充分なインパクトがありますし、その後の『不気味な女』は有名な映像になっています。
その後も外れと言える映像はほとんど無く、強いて言えばメインである『僕の恋人』『続・僕の恋人』が映像面では弱いです。しかし調査パートはそれなりに楽しめ、映像のお祓いについて言及されたのは『続・僕の恋人』が初めてです。
製作委員会ではある神社で年に数回お祓いをしていると説明されています。
そんな本作でお薦めといえる映像ですが『不気味な女』は言うまでも無く、他には『半面の男』と個人的に印象に残っている『家庭用監視カメラ』です。