2008年 60分
総評: (4.5 / 10)
誕生会
投稿者が仕事先の仲間と誕生会を祝った時の模様を撮影した映像。誰も居るはずのないバスタブの中から奇妙な手がのびている。そこは過去、墓地だったというが…。
感想
恐怖度: | ![]() |
衝撃度: | ![]() |
不気味度: | ![]() |
奇妙度: | ![]() |
Average: | ![]() |
投稿者が同僚の誕生会に参加した時の映像です。
投稿者たちが誕生会の主役を出迎えるため、入り口に向かう際、チラッと映る浴槽から手が垂れ下がっています。
ただ手は黒く変色しているのと、映っている時間が短い為、初見ではそれと分かり難いかも知れません。
シリーズ監視カメラ 製作委員会スタッフルーム1
パート26でご紹介した、呪いのビデオ製作委員会スタッフルームで起こった不可解な心霊現象。身の危険を感じた我々は、スタッフルームの場所を一時的に移動し、新たな場所で業務を再開した。しかし不可解な現象はおさまらなかった…。スタッフの1人が奇妙な悪夢に苛まれるようになり、ある夜、スタッフルームで仮眠を取っていた彼を黒い影が横切る映像が監視カメラにとらえられた。我々は、パート24「ダビング」に端を発しているらしい、わずかな手がかりをもとに調査を始めた。だが、そこには衝撃的の事実が待ち受けていたのである…!
感想
恐怖度: | ![]() |
衝撃度: | ![]() |
不気味度: | ![]() |
奇妙度: | ![]() |
Average: | ![]() |
冒頭に警告があります。
前巻ラストで移転したスタッフルーム内監視カメラの映像で、この映像で始まる調査が本作のメインとなっています。
演出補岩澤がスタッフルームで仮眠を取った所、赤い服を着た女性が出てくる悪夢で目が覚めたそうですが、その直前にカメラの前を黒い影が横切っていたのだとか。
視聴者からPart24『ダビング』の映像を見た後、赤い服を着た人物が現われる夢を見たという手紙が寄せられていたそうです。
前巻のシリーズ監視カメラもそうでしたが、スタッフルームで起きている異変の元凶は『ダビング』の映像とでも言うのでしょうか。
スタッフはある視聴者が助力を得たという僧侶に手紙を書き、数日後その返信を読んでいた所、岩澤が倒れてしまいます。
岩澤は大事を取って病院で検査を受けるも異常は無かった模様です。
さらに『ダビング』でレンタルビデオにダビングした客である吉田(仮名。以後この表記)に連絡を試みるも夜逃げして消息不明となってました。
映像について。
岩澤が仮眠を取ろうとする所から始まります。
固そうな床に寝袋はまだ良いとしても、照明を煌々と点けたままだと眠りにくそうです。
そして監視カメラの前を黒い影が横切ります。本当に影が横切るだけなので、映像的には微妙な所です。
また何かあった訳では無いのですが、岩澤が倒れた時の監視カメラ映像も流され、そこには撮影している児玉演出も映っているのが面白い所でした。
NPO
とある体育館で行われたNPO団体の会合を記録した映像。体育館の窓の外に首のない人間の体が浮かんでいる。投稿者は撮影時には全く気づかなかったというのだが…。
感想
恐怖度: | ![]() |
衝撃度: | ![]() |
不気味度: | ![]() |
奇妙度: | ![]() |
Average: | ![]() |
ある体育館で行われた、NPO団体の会合を記録した映像だそうです。
どのような活動を行っている団体か分かりませんが、会合と言いつつ紙飛行機や凧が飛び交い楽しげな雰囲気となっています。
そして体育館の窓を背景にして、螺旋状の凧が回りながら上がっているシーンで、窓の外に首の無い人影らしき物が映り込んでいます。
この人影は結構な巨体に見えたり、宙に浮いている様に見えたりとなかなか不可避な存在です。
ビデオ・チャット
投稿者がネットのあるサイトでチャットをした際、その会話を記録した映像。テレビ電話のような感覚で女性と楽しく語る投稿者。だが彼女の背後に奇妙な男性霊が…。
感想
恐怖度: | ![]() |
衝撃度: | ![]() |
不気味度: | ![]() |
奇妙度: | ![]() |
Average: | ![]() |
投稿者がPCでビデオチャットしていた時の映像です。
投稿者は有料のサイトで、女性とビデオチャットしていたのだそうですが、こういった物を見ると出会い系に見えてしまいます。
そして投稿者と会話していた女性が、首を大きく傾けた際、女性の背後に血色の悪い男性らしき顔が見えます。
その顔はハッキリ見え、それだけ見れば結構インパクトがある映像です。
しかしこの映像にはどうしても違和感を覚えます。
それは画面左側にあるぬいぐるみが途中で不自然に倒れてしまっている事に起因しています。
ぬいぐるみが倒れる場面が無い為、映像が途中で飛んだ様な印象を受けるのですが、映像の流れ自体は飛んでいない様に見えます。つまり何らかの細工の痕跡と言えます。
このシリーズにそういった映像はそれなりの割合でありそうですが、だからと言ってこういったあからさまな痕跡を見せられると残念な気持ちになります。
シリーズ監視カメラ 製作委員会スタッフルーム2
感想
恐怖度: | ![]() |
衝撃度: | ![]() |
不気味度: | ![]() |
奇妙度: | ![]() |
Average: | ![]() |
本作メインパートの中編となります。
吉田の行方を探していたスタッフの前に、吉田の友人が現れ、吉田が自殺していた事を告げます。
友人は吉田の遺留品であるテープの一つをスタッフに見せます。それは高校の卒業式に際して撮影したもので、吉田と友人を撮った物でした。
友人に教えられた、吉田の自殺現場へ向かうスタッフ。そこは山中の廃墟でかつてある新興宗教の修行施設だったそうです。
手分けして現場を探そうとするも収穫が無いどころか、岩澤が一人意味不明な事を言って暗い山中を彷徨う有様で、岩澤は休職となります。
するとスタッフルームの治まっていったそうです。
何かが岩澤に取り憑いていたのだろうかと説明されますが、前編で倒れたのが前兆だったのでしょう。
今回は岩澤が散々な印象です。
そして映像ですが、高校の卒業式後に撮られた映像で、友人とまだ正気だった頃の吉田が映っています。
はしゃいで揉み合う吉田と友人。そんな中一瞬吉田の頭部が消えているのが見て取れます。
ただ非常に短時間なので、気のせいかと思ってしまいそうなレベルです。
フリスビー
大学生の投稿者がサークルの仲間と夜の大学構内でフリスビーをして遊ぶ姿をうつした映像。そこに「ちがう」という謎の声と血まみれの顔をした女性の姿が…。
感想
恐怖度: | ![]() |
衝撃度: | ![]() |
不気味度: | ![]() |
奇妙度: | ![]() |
Average: | ![]() |
大学生である投稿者が、夜の大学構内でサークル仲間とフリスビーで遊んでいる様子を撮影した映像です。
突然画面左側に顔面血塗れの女性らしき人影が現れ、投稿者も気付いてカメラを地面に向けます。
この人影はややカメラの近くに映っていて、なかなかのインパクトです。
ただ人影が現われるのに先立って、「違う」という音声が入り込んでいるそうですが、何度見直しても聞き取れませんでした。
また大学が建っている場所は、江戸時代刑場だったそうです。
ボウリング
投稿者がボーリングを楽しむ仲間たちの様子をデジタルカメラで撮影した映像。そこに子供の顔が…。投稿者は家族連れの乗用車の事故現場に遭遇したというのだが…。
感想
恐怖度: | ![]() |
衝撃度: | ![]() |
不気味度: | ![]() |
奇妙度: | ![]() |
Average: | ![]() |
投稿者がボウリングする仲間の様子を撮った映像です。
画面右下隅のボール出口に顔が映り込んでいますが、リプレイで拡大しないと顔とは認識し難い程で、分かり難いと言えます。
また投稿者たちはボウリングに向かう途中、事故現場を目撃したそうですが、因果関係は不明です。
シリーズ監視カメラ 製作委員会スタッフルーム3
感想
恐怖度: | ![]() |
衝撃度: | ![]() |
不気味度: | ![]() |
奇妙度: | ![]() |
Average: | ![]() |
最早監視カメラでもスタッフルームの映像でも無い、本作のメインパート後編です。
吉田が自殺した現場である廃墟は、かつてある新興宗教団体が修行施設として建てた物ですが、スタッフはその新興宗教団体の元関係者から話を聞きます。
吉田の自殺から新興宗教団体の話になったのは、自殺現場について調査しようとした結果なのでしょうか。
教団が施設から撤退したのは、ある女性が自殺した直後だそうです。
その女性は教団の巫女的役割を担っていたそうで、自身に悪霊を降ろし、それを母親に祓わせる事で悪霊祓いを行っていたのだそうです。
しかしある時、降ろした霊を祓って抜けたにも関わらず、何故か暴れだして数日後自殺し、母親も一年ほど後に病死したと言います。
その後吉田の友人から連絡があり、吉田が自殺した際の遺留品から自殺に関係ありそうな物を、吉田の両親から了承を取り付けて送る事が出来るそうです。
また友人は自殺した女性を知っており、吉田と女性は中学時代に交際していたとの事。
しかし女性の家は引越しが多く、女性が転校した事で自然消滅した模様です。
ここに来て突然、人間関係が複雑になってきました。
この辺りでテロップによる時系列まとめが入ります。
吉田と女性の交際、女性の転校により自然消滅。
それから2年後、女性が儀式失敗後自殺。
それから1年後、吉田の卒業式。頭部が消える映像が撮られる。
それから14年後、吉田自殺。
こうやって並べると最後になる吉田の自殺が一気に飛んでしまう為、何故か取ってつけたような感じになってしまいます。
そして吉田の友人から3本のビデオテープが送られてきます。
『ダビング』のダビング元テープ、卒業式のテープ、最後が悪霊祓い儀式を収めたテープです。
この映像に関して、教団元関係者が言うには教団では儀式は神聖な物なので撮影する事はあり得ないとし、撮影は儀式に悪影響を及ぼす可能性があると言います。
さらにはこの映像は盗み撮りした可能性が高いと指摘したため、映像を解析の結果、卒業式の映像と儀式の映像は同じビデオカメラで撮影された可能性が高いとの結果。
卒業式の映像は吉田友人宅のカメラで撮った物ですが、吉田の友人が言うにはカメラは吉田に貸すこともあった様です。
スタッフは吉田が悪霊祓いの儀式を盗み撮りしたと判断した様です。
しかし吉田が何故そのような事をしたのかという疑問が残ります。
推測になりますが、以前に交際していた相手の近況が知りたかったなどという可能性がありそうです。
しかしその1(前編)で話に出てきた「夢に出てくる赤い服の人物」はどうしたのでしょうか・・・
そして儀式の映像についてです。
ロウソクだけが灯った室内で、女性が座っているのが見て取れます。
儀式を行っている中、二本あるロウソクが両方とも消えますが、その直前畳の上に顔の様な模様が浮かび上がります。
映像としては微妙な印象です。
まとめ
本作はPart24のメインだった『ダビング』の後日談とも言える『シリーズ監視カメラ 製作委員会スタッフルーム』がメインとなっていて、大きなウエイトを占めています。しかしタイトルはもう少し何とかならなかったのでしょうか。
このメインパートは話としては比較的面白いと思いますが、Part24から引っ張っている割に映像の正体がハッキリ分からないとか、岩澤や視聴者が見た悪夢に登場する「赤い服を着た人物」の正体が分からないなどスッキリ印象です。
それと『ダビング』から岩澤が酷い目に遭っている様に見え、吉田に殴られて鼻血出したり倒れたり山道を彷徨い歩くとか割と散々な目に遭ってないでしょうか。
そしてメインパート以外の映像は『フリスビー』が抜きん出ています。『ビデオ・チャット』は残念です。
他は何とも小粒感があります。