2008年 60分
総評: (4 / 10)
目次
山スキー
大学の山岳部に所属している投稿者が冬山に登った時の映像。スキーやスノーボードに興じる仲間達を撮影した映像を良く見ると、背景の枯れた樹木のなかに首を吊った自殺者の影がはっきりとうつっている…。
感想
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不気味度: | ![]() |
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大学の山岳部に所属している投稿者が、冬山に登った際、スキーやスノボーを楽しむ仲間を撮った映像です。
銀世界の中、一人の部員がスノボーする様子が映っています。
その斎背景にある木々の一本に首吊り死体らしき物が映り込んでいます。
しかしスノボーしているシーンでカメラもそれを追っている為、映り込んでいる時間は短く、分かり難くなっています。
また首吊り死体らしき人影は斜めにぶら下がっているようにも見えますが、傾斜のせいかも知れません。
シリーズ監視カメラ 専門学校
警備会社でアルバイトをしていた投稿者は、とある専門学校の監視カメラにうつる不可解な影を見つけてしまう。それは、深夜に1人で残業をしていた男性職員の背後につきまとう女性霊の姿だった…。
感想
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警備会社でアルバイト勤務していた投稿者から送られた、ある専門学校の監視カメラの映像です。
ある男性職員が廊下を通る際に、背後に女性らしき人影が後を付けるように映り込んでいるのがハッキリ見えます。
そしてその女性らしき人影は途中で消えてしまいます。
その様子をモニターで見ていた投稿者はすぐに現場に向って確認したそうですが、人影は無く廊下は一直線で隠れる場所も無かったそうです。また職員も人影は見ていないと言っていたとの事です。
しかし職員は後に電車に飛び込んで亡くなったそうですが、不審な目撃情報もあったようです。
これらについて、スタッフが専門学校や警備会社に取材したいと申し出たそうですが、投稿者はバレると不味いという理由で拒否。
やはり警備会社や専門学校には無断での投稿だったのでしょう。
またスタッフが取材に行けば投稿者が情報漏えいして賞金を獲たという事が発覚するので、それだけは避けたいのでしょう。
映像自体は良いだけに、その点が残念に思います。
観覧車
投稿者は結婚を間近に控えた友人とともに遊園地の観覧車に乗り、結婚式の2次会で流すための映像を収録していたという。観覧車から見える美しい夜景を撮影していた時、そこにいるはずのない女性の顔が…。
感想
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投稿者は結婚を間近に友人と一緒に観覧車に乗り、結婚式の二次会で流すための映像を撮っていたそうです。
観覧車が最高地点に達した辺りで夜景を撮り、それから友人へカメラを向けると、友人の背後に女性の姿が映っていて、投稿者もそれに気付いてしまいます。
この辺りインパクトは充分と言っても言いでしょう。
友人は結婚直前の姉を交通事故で亡くしていて、スタッフは友人の姉が自らの妹に嫉妬して現れたのでは無いかと見ているようです。
呪いのビデオに姉妹や親兄弟の情など通用しないのでしょうか。
それを察したのか、友人は結婚する事に自信が無いとして結婚を取り止めた模様です。
川遊び
大学生の投稿者たちが川での水遊びの様子を撮影した映像。夏のひとときを楽しむ行楽客で賑わう川の中に、髪をゆらめかせながら不気味に漂う女性の姿が…。この川で水死した女性の怨霊だろうか…?
感想
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大学生である投稿者たちが川で水遊びをしていた時の映像です。
友人たちが川で泳いだり遊ぶ様子が映っていますが、一人の友人が画面中央付近で泳いでいる時、左側に女性らしき人影が浮かんでいるのが見えます。
その人影は比較的ハッキリ映り込んでいるようにも見えますが、映っている時間が短めなのと、水面という事もあって少し分かり難いかも知れません。
この河原ではかつて上流で身を投げた、女性の遺体が流れ着いた事があるそうです。
テーマパーク
投稿者がとあるテーマパークに家族旅行に行った際の記録映像。人で賑わう休日のテーマパーク。その映像のなかに不可解な幼女がうつりこんでしまった。無邪気にカメラに近づく少年の背後に、不気味な影が…。
感想
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投稿者一家があるテーマパークへ家族旅行に出掛けた時の映像です。
テーマパークの風景などが映されますが、休憩所らしきスペースで、男の子がカメラに近づいた際、その背後に少女らしき半身が映り込みます。
映っている時間も短い事もあって、初見では分かり難いと思われます。
個人的にもリプレイでしか分かりませんでした。
またこのテーマパークには特に曰くなどは無いようです。
夢遊病
30代の男性から送られてきた深夜の寝室の映像。その男性によると、朝目覚めると部屋の中が散らかっていたり異変がしばしば起こったため、夢遊病ではないか?と自分の寝ている様子を撮影したと言うのだが…。
感想
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投稿者の男性が自らが寝ている様子を撮影した映像です。
投稿者は寝ている間に、物の位置が変わっている事があり、夢遊病の疑いを抱いて撮影したそうです。
投稿者は寝言で「ちさこ」という名前を呼んでいるそうですが、心当りは無いとの事です。
しかし取材から数日後に投稿者が脳溢血で亡くなってしまいます。
突然の急展開には驚いてしまいましたが、映像との因果関係は分かる筈もありません。
スタッフはめげずに投稿者の従兄弟に連絡を取り、投稿者の葬儀にて親族から話を聞いて盛らう事にします。
そこで核心を握っていたのは意外にも投稿者の母親でした。
ちさこと言うのは投稿者の幼馴染だそうです。
しかしある時、投稿者と沼で溺れてしまい、投稿者は助かったもののちさこは亡くなってしまったそうです。
ショックで忘れたのか分かりませんが、この事が原因で投稿者は「ちさこという名前に心当りは無い」となったと思われます。
母親はちさこの命日には毎年墓参りをしていたそうですが、体調を崩して最近は墓参り出来ていなかったそうです。
そして映像です。
寝ている投稿者がうなされて「ちさこ」と呼ぶと、それを合図にしているかのようにマグカップが浮き上がって画面外へ行ってしまいます。
その後も物が落ちたり、何やら物置が聞こえますが暗い部屋の中で分かり難く、そんな中投稿者は酷くうなされながらちさこの名前を呼び続けるというシュールな光景が展開されます。
人形を見つめる眼
我々製作委員会の元に「心霊博士」と名乗る人物から1本のビデオテープと手紙が届いた。テープはある廃ホテルを深夜に探検した際の映像だという。壊れた人形の映像のなかに、不気味な顔がうつりこんでおり…。
感想
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心霊博士なる人物からの投稿映像です。
投稿者である心霊博士は、最近のほん呪はイマイチであるという有難い言葉が綴られた手紙と共に秘蔵のテープを送って来たのだそうです。ツンデレですか?
確かに本作はイマイチですが、ここ何巻かはイマイチというほど低調では無かったのではないでしょうか。
むしろ本作の少し前であるPart25はシリーズ屈指の傑作だったのでは。
また投稿者である心霊博士が本領発揮するのはもう少し後の事ですが、映像を提供している分黒狐よりは良心的かも知れません。
では心霊博士秘蔵テープの内容です。
場所は東北地方の山奥にある廃ホテルだそうです。
廃ホテル探検中、ボロボロになった人形を発見した投稿者はその人形を執拗に撮影し続けます。
その人形を見つめる様な顔が映っているのですが、リプレイまで気付きませんでした。
最近のほん呪はイマイチだと宣った人物が送った映像がこの程度と言うのは如何な物かと思わざるを得ません。
「不気味な女」後日談
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前編
友人と一緒に「呪いのビデオ25」を見ていた投稿者は、もし異常な現象が起こったら投稿しようと軽い気持ちでカメラを回しながら見ていたという。奇しくも「不気味な女」を見ていた際、部屋の中で異変が起こり…。
感想
投稿者が友人宅にて、友人と2人でPart25『不気味な女』を鑑賞していたというのが本作のメインとなっています。
投稿者は友人が怖がる姿が見たいと思って撮影したそうですが、自分も怖い思いをする羽目になった模様です。
投稿者は友人と一緒に改めて話をすると言います。
そして当日、投稿者宅付近の公園で待つスタッフの前に投稿者は現れず、スタッフが連絡すると友人が突然拒否したため話は出来ないと返したようです。
それから数週間が経ったある日、投稿者から友人がおかしくなったと連絡が入り、再度投稿者から話を聞くスタッフ。
投稿者の言う内容を要約すると、下記の様になるかと思います。
友人と話が出来ない。電話に出るが何言ってるのか分からないしメール送っても意味不明な文字の羅列が返ってくる。
直接会おうにもネットで出逢った友人の家はタクシーで一度行っただけなので場所も分からない。
上記の様な事を述べると、あのような映像を配信するスタッフが悪いのでは無いかとスタッフを責め出します。
流石にそれは責任転嫁で冒頭のおことわりも見ていないのでは無いかと思ってしまいます。
しかし投稿者を宥めようとするスタッフも、改めて調査して…などと言ってますが、ここまででスタッフの調査で何かしら解決した所を見た覚えがありません。
そんな険悪な雰囲気の中、前編が終わります。
後編
投稿された映像にうつる女性霊と、パート25の不気味な女の霊は本当に同じ霊なのだろうか…?そんななか、ひょんなことから投稿者の友人と連絡がついた我々取材班は、彼女から思いもよらない真実を聞かされて…!
感想
後編に入ると様相が変わって来ます。
連絡が取れなくなっていた、投稿者友人から制作委員会に手紙が来て、何やら教えて欲しいようです。
早速スタッフは友人と会って話を聞きます。
友人は『不気味な女』が撮られた場所で手を合わせたいので、場所を教えて欲しいとの事です。
友人が言うには、『不気味な女』の映像を見た時、何者かに腕を掴まれ、不気味な女の声や耳鳴りが聞こえたそうです。
また友人の腕には指の形をした紫の痣が残っていました
声が聞こえたとして、なぜそれが不気味な女と分かったのか気になる所ではあります。
さらにその後、携帯が調子がおかしくなったと言い、修理に出しても買い替えても改善しなかったとの事で、その事もあってか投稿者とは連絡を取っていない模様です。
そんな事情が投稿者に分かる筈も無く、投稿者から見ると友人がおかしくなったと考えるのは仕方無いことかも知れません。
友人はある事情から『不気味な女』の映像に共鳴し、その結果この様な事になった為、現場で供養したいと考えているようです。
そして映像です。
照明を消した室内でPart25の『不気味な女』を視聴している投稿者と友人。
視聴している映像内で女性の人影が映りだされ、2人は騒然とします。
そして投稿者が友人の反応を見るためか、友人の方へカメラを向けますが、その後方の壁に黒い影が映っています。
その影が『不気味な女』と同じ様な姿をしていて、投稿者もその影に気付いた様子を見せます。
暗い室内で映り込んでいるためか、人影と言うよりは影に見えるように思えます。
また暗い室内の中で影が現れるため、インパクトは少し弱いようにも感じられます。
また映像の後は『不気味な女』が撮影されたマンションで供養をした後、友人の身には何も起こらなくなった事を投稿者に報告している場面が流れています。
まとめ
本作はここ何作かと比べると平凡な印象を受けます。
前半の『観覧車』まではそれなりに見応えはありますが、その後は小粒感が目につく印象を受けます。
メイン映像である『「不気味な女」後日談』は後日談と銘打ってはいますが、直接の関係はそれほどでは無く映像を見た人が影響を受けたといった程度の物です。
ただ『不気味な女』が撮影された部屋で、かつて起こった事を想像しやすくする内容になっているのでは無いかと思います。
また本作では心霊博士が初登場しています。先述の通り、この人物が本領発揮するのは後の事ですが、似たようなポジションで現れた黒狐と比べて映像を提供している分視聴者視点では良心的と言えます。
そんな本作のお薦めですが、『シリーズ監視カメラ 専門学校』『観覧車』辺りと言えます。