【ほん呪】ほんとにあった! 呪いのビデオ #31【感想】

2009年 60分
総評: (5 / 10)

ストリートミュージシャン

とある駅前の公園で歌っているストリートミュージシャンの姿を携帯電話の動画機能で撮影した映像。ストリートミュージシャンが歌っている背後の木の陰から、不可解な女性の顔がこちらを睨んでいるのだが…。

感想

恐怖度:	(2.0 / 10)
衝撃度:	(2.0 / 10)
不気味度:	(3.0 / 10)
奇妙度:	(2.0 / 10)
Average:	(2.3 / 10)

投稿者がある駅前の公園で、ストリートミュージシャンの男性がギターの語り弾きしている様子を携帯で撮った映像です。
ミュージシャンの男性が演奏中、頭を傾けた際に、背後の木陰に女性らしき人影が映り込んでいます。
しかし当時の携帯で撮った映像の為か、画質は良くなく、人影も分かり難くなっています。
初見だとちょっと分からないと思われます。
また撮影した数週間後、ミュージシャンの男性はアルバイト先の工事現場で指2本を切断する大怪我を負ったそうで、ミュージシャンとして活動再開出来たのか気になる所ではあります。

バスケットボール

大学のバスケットボールサークルの合宿に参加したという投稿者。体育館で行われた練習風景を収めた映像の中に、頭部のない不気味な人影が…。そのサークルにはクモ膜下出血でなくなったメンバーがいたというが…。

感想

恐怖度:	(2.0 / 10)
衝撃度:	(2.0 / 10)
不気味度:	(2.0 / 10)
奇妙度:	(3.0 / 10)
Average:	(2.3 / 10)

大学のバスケットボールサークルに所属している投稿者が、合宿に行った際に撮影した映像です。
合宿所にある体育館での練習風景が収められた映像ですが、体育館の2階部分に赤い人影が映り込んでいます。
この人影は一見しただけだと赤い事しか印象に残りませんが、どこ見ているか分からない感もあり、どうやら頭部が無いようです。
一年ほど前にサークルメンバーの一人がくも膜下出血で亡くなったそうで、その人物はいつも赤いジャージを着ていたそうです。
くも膜下出血は激しい頭痛を伴う症状で知られています。その為頭部が無い姿で現れたと考える事は出来そうです。

障害者マラソン

ボランティア活動をしている男性からの投稿。彼は頼まれて障害者マラソンの様子をビデオカメラで撮影していたという。アスファルトの路面に、苦しげな表情を浮かべる男性の顔が黒く浮かび上がっているのだが…。

感想

恐怖度:	(2.0 / 10)
衝撃度:	(3.0 / 10)
不気味度:	(1.0 / 10)
奇妙度:	(3.0 / 10)
Average:	(2.3 / 10)

ボランティア活動を行っている投稿者が、障害者マラソンの撮影を依頼されて撮った映像です。
沿道で応援と思われる太鼓の演奏が始まり、カメラが右に振られた際、路上に顔の様な模様が浮かび上がっています。
映っている時間は短いですが、模様が目立つ場所に出現する為、見逃しにくいのではと思われます。
撮影された道路は交通量が多く、事故も多いと説明されますが、大抵の幹線道路などに当てはまりそうですので、理由としては弱いかと思われます。

日暮れる動物園

カップルがある動物園で撮影した映像。閉園前の人気のない動物園。ビデオカメラのナイトモードで撮影したカモシカ。その檻の奥の建物の前にチカチカと明滅をしながら佇んでいる不可解な男の姿が…。

感想

恐怖度:	(3 / 10)
衝撃度:	(2 / 10)
不気味度:	(3 / 10)
奇妙度:	(4 / 10)
Average:	(3 / 10)

投稿者が彼女と思われる女性と日曜夕方に動物園を訪れた時の映像です。
入場した時はまだ日はあったようですが、程なく日が落ちて薄暗くなって来ます。
やがて暗くなって来て、カメラはナイトモードに切り替わります。
暗くなると見難そうですが、そんな事お構いなしに動物園を満喫している投稿者カップル。
そしてあるフェンス内にある建物の入り口に明滅する謎の人物が映り込んでいます。
暗いですが、チカチカ明滅している事もあって『ストリートミュージシャン』よりは余程分かり易いと言えます。

心霊スポット トンネル

心霊スポットとして名高い某トンネル。投稿者カップルはインターネットで心霊スポットを探し、そのトンネルを訪れたという。その映像に男性の背中に張り付くような幼い男の子の不可解な影がうつりこんでしまった…。

感想

恐怖度:	(4.0 / 10)
衝撃度:	(6.0 / 10)
不気味度:	(5.0 / 10)
奇妙度:	(4.0 / 10)
Average:	(4.8 / 10)

投稿者カップルは部屋でほん呪を見た後、近くの心霊スポットに行こうという話になり、検索して出てきたトンネルにやって来たそうです。
ナレーションで上に墓地があるというので調べた所、Part1で登場した千駄ヶ谷トンネルのようです。
雨が降る中、傘差してトンネルを訪れた投稿者カップルですが、酒飲んでいた為かやたらテンションが高いです。
お化け出て来い的な事を言いながらトンネル内を闊歩する投稿者の背後に、希望に沿って男児と思われる人影が顔を出します。
この顔はハッキリ映っています。
またこの後投稿者は1週間ほど原因不明の高熱にうなされたそうです。
心霊スポットで騒ぐとロクな事無いと言えますが、心霊スポットで無くとも夜に酔って騒ぐのは迷惑なので止めましょう。

シリーズ監視カメラ アダルトビデオショップ

アダルトビデオショップに設置された監視カメラの映像。深夜、男の生首が店内を横切る様子が収められた。店員によると、その生首の顔が、以前トラブルを起こしたことのある常連客の顔と酷似していたと言うのだが…。

感想

恐怖度:	(2.0 / 10)
衝撃度:	(3.0 / 10)
不気味度:	(4.0 / 10)
奇妙度:	(4.0 / 10)
Average:	(3.3 / 10)

あるアダルトビデオショップ内に設置された監視カメラの映像です。
スタッフが投稿者である店員に話を聞きます。
映像には男性の生首が映り込んでいると言い、発見したのは投稿者の元同僚だそうです。
ただ投稿者は映り込んだ人物に見覚えがあり、ショップの常連客だった人物だそうです。
その人物はスカ○ロ物ばかり購入していたので印象に残っていると言いますが、映り込んだ相手のマニアックな性的嗜好などという情報は果たして必要だったのでしょうか。
その常連客は万引をし、元同僚が捕まえようとした所暴れたため流血沙汰の喧嘩となったようですが警察に突出した後は来店していないとの事です。
普通の神経なら万引して捕まった店に恥ずかしくて入れないかと思います。ましてや流血沙汰になってる訳ですし・・・と言うより出入り禁止にはなっていなかったんですかね？
映像を発見した元同僚は気味悪がって辞めたそうですが、事故に遭ったのだそうです。
元常連客が元同僚に恨みを抱いていたのではという事ですが、それだと逆恨みにも程があるのではと言わざるを得ません。
そして映像です。
画面中央付近を頭部だけの人物が横切るのが確認出来ます。ただ首の下あたりまでは薄っすらと映っている様に見え、生首という風には捉えにくい気がします。

サンバ

華やかなサンバのパレード。雨天にもかかわらず沿道は多くの見物客で賑わっている。しかし、そのような明るい雰囲気に似つかわしくない、まるで地面から上半身だけが生えているような不可解な人影が群集の中に…。

感想

恐怖度:	(2.0 / 10)
衝撃度:	(2.0 / 10)
不気味度:	(3.0 / 10)
奇妙度:	(4.0 / 10)
Average:	(2.8 / 10)

投稿者が雨天の中サンバカーニバルを見に行った際の映像です。
映像の後半はダンサーの下半身をやたらズームしているのが気になりました。
群衆の中、地面から上半身だけ生えたような異様に低い人影が映り込んでいます。
服装もスーツの上半身のみといった様相ですが、群衆の中に紛れている事もあって初見で見つけるのは困難では無いかと思われます。
また「半裸で踊り狂う女性たちを覗き見る好色な霊の姿とでも言うのだろうか・・・」というナレーションは色々酷い言いようだと思ってしまいました。

冥界へつながる森

恐怖度:	(7.0 / 10)
衝撃度:	(7.0 / 10)
不気味度:	(8.0 / 10)
奇妙度:	(8.0 / 10)
Average:	(7.5 / 10)

冥界へつながる森

投稿者の娘にあたるＹさんが婚約者の男性とともに、母親の誕生祝いのために撮影したビデオレター。その映像の中に不可解な映像がインサートされていたという。その数日後、Ｙさんが行方不明になってしまった…。

感想

投稿者の娘が婚約者と一緒に、投稿者の誕生日を祝うビデオメッセージを撮った映像で、本作のメイン映像に当たります。
この後娘が失踪したため、投稿者が婚約者に心当りを訪ねた所、映像を見せられたそうです。
投稿者は娘と映像の件を夫に相談したそうですが、迷信として取り合って貰えなかったと言う物の、そちらが比較的常識的な判断と言えます。
そして投稿者は映像を見せれば調査して貰えると聞いて投稿したのだそうですが、制作委員会は調査しても解決した試しが無いように思えます。

そしてまずは娘の婚約者に話を聞くスタッフ。
婚約者は失踪する理由に心当りが無いと言います。
映像については、新品のテープを使ったので、別の映像を上書きした等という事は無いそうです。
また撮影中には気付かず編集中に気付いた。誕生日祝いのメッセージには相応しくないと考えてお蔵入りにした様ですが、これは仕方無いでしょう。
ただ映像に紛れたノイズについて、投稿者娘にメールで知らせたそうですが、その際「変なのが映ってるよ」とメールした所「知ってるよ」と気がかりな返信があったようです。
すぐに「どうして知ってるの？」と返した様ですが、返信は無くそのまま失踪した様です。

続・冥界へつながる森

我々取材班はＹさんが行方不明になる直前に彼女を目撃した会社の同僚Ｏさんに話を聞くことができた。Ｏさんによると、彼女は昼休みの公園で見知らぬ女性と真剣に話をしていたという。その女性とは一体誰なのか…？

感想

本作メインの映像である『冥界でつながる森』の後編です。
スタッフは投稿者娘の同僚に、失踪直前の話を聞くことが出来ました。
娘はいつも同僚と一緒にランチを取っていたそうですが、その日は一人で行くと言いつつ会社近くにある公園のベンチで女性と話をしていたそうです。
そしてそのまま会社には戻らず失踪してしまったようです。
その女性の特徴を尋ねるも、要領を得ない返答をする同僚。また一緒にいた別の同僚は女性の姿を見ていないと言っていたようです。
見ていなかったのか、それとも見えなかったのかどちらとも言えない気がします。
スタッフは同僚に映像を見せ、この女性だったかと尋ねるもやはり分からないと言います。

その後娘の婚約者から連絡があり、娘が九州の山中で自殺した姿で発見されていたとの報告があります。
スタッフは投稿者に連絡を取ろうと試みるも、投稿者は言うまでもなくそれどころでは無く、娘の葬儀が終わるまで一旦待つことにします。
その後も結局投稿者は対応出来る状態では無いようで、娘の婚約者が電話での取材に応じます。
何でも警察によれば、失踪してすぐにレンタカーで九州に向かい山中で練炭自殺していたそうです。
レンタカーを借りるには免許証が必要ですので、警察が動いていれば掴めたかも知れませんが、失踪してすぐの事であればそれも無理だったでしょう。
当然ながら、投稿者が調査を依頼していた時には既に遅かった訳です。
自殺現場には遺書めいたメモが残されているいて、「みんな死ぬ」とだけ書いてあったようです。言うまでもなく誰もがみんないつか死ぬのではと思いますが、そういう事では無いのでしょう。
また自殺現場である山林は旅行で訪れた事がある場所だそうです。
その山林が気に掛かったというよりも、スタッフ的には他に手がかりが無いのか山林について調べるスタッフ。
山林の所有者に取材しようとするも相手にされず、資料を集めて調べた所近代以降その山林は何も起こっていないようです。
つまり近代以前には謂れがあったと言うことで、江戸時代にあったという逸話が紹介されます。

逸話

ある日、その山近くの村に住む女性7人が山菜を取るためにその山に入った。
しかし夜になっても帰ってこなかったため、心配した家族達が探しに行くと皆、山の中で意識を失って倒れていた。
連れて帰っても意識を失ったままだったが、一週間ほど経ってみなほぼ同時に目を覚ました。
何でも山の中で1人の女と会って、それからは覚えていないのだという。
女の姿形あやふやで7人でそれぞれ印象がまったく異なっていた。
それから7人いつもの生活を再開したが、全員一年以内に変死か自殺を遂げてしまった。
村人達の間には、あの山は冥界とつながっており、女性達は冥界の者に魅入られたのだという噂が流れた。
それからしばらくの間、誰もその山にできるだけ近づかなかった。

映像内テロップより

映像の感想

そして映像です。
ビデオメッセージで、婚約者との結婚予定を報告する投稿者の娘。
しかし画面にノイズが走り、断片的に映像が入り込みます。
最初は森の光景。
次は森の中を歩く女性らしき人影。
そして女性の顔。その動きから笑っている様にも見えます。
そして女性の顔アップ。しかしノイズが走り気味なので女性の顔はハッキリ見えず非常に不気味な印象です。
娘と話していた女性というのは映像に映っている女性と見ているようですが、結局真相は分からず終わります。
娘の同僚が姿を覚えていなかったと言うのもそれを示唆していると思われ、明らかにしていないだけで、話としてはそうなのでしょう。

まとめ

メイン映像である『冥界でつながる森』が突出している印象を受ける本作です。
他の映像が小粒感のある物ばかりということで、総合的には平均的というところに落ち着きます。
ただメインに関して、映像は抜群に良いのですが調査パートがインタビューばかりでやや単調になっている気がします。そのため見応えに欠け、更には情報過多な気もします。
そんな本作のお薦めは言うまでもなく『冥界でつながる森』ですがそれ以外も挙げるとすれば『心霊スポット トンネル』でしょうか。