【ほん呪】ほんとにあった! 呪いのビデオ #36【感想】

2010年 60分
総評:6 out of 10 stars (6 / 10)

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シリーズ監視カメラ マンションの屋上

あまりにも飛び降り自殺が多いため、屋上に監視カメラを設置することになった古いマンション。監視カメラの効果は絶大であり、自殺者の数も減ったある日、屋上のドアに影が写りアラームが鳴ったのだが…。

感想

恐怖度:4 out of 10 stars (4.0 / 10)
衝撃度:4 out of 10 stars (4.0 / 10)
不気味度:6 out of 10 stars (6.0 / 10)
奇妙度:7 out of 10 stars (7.0 / 10)
Average:5.3 out of 10 stars (5.3 / 10)

都心にあるマンション屋上に設置された監視カメラの映像で、投稿者はマンションの管理人だそうです。
屋上出入口扉のガラス越しに女性と思われる影が映り、扉が開きます。
しかし扉が開く、そこにいるはずの人影はありません。
扉が開き切る直前まで、扉のガラスには影が映り込んでいるので、開き切る前に扉の前を離れたという事も無いはずです。
この屋上では度々飛び降りがあって、監視カメラが設置されたそうで、その事が映像の不気味さを引き立てています。

恨眼

ある日、我々製作委員会の元に首を切り落とされた鳥の死骸が送られてきた。この悪質な嫌がらせをしたと思われる「心霊博士」と名乗る人物は、自分の投稿が不採用になるにつれて脅迫じみたものになってきていた…。

感想

スタッフルーム

ある日スタッフルーム前に首を切られダンボール詰めにされた鳥の死骸が置かれるという事件が置きます。
鳥は黒く一見カラスに見えましたが、他の鳥を黒く塗った物と判明します。何の為にそんな手間を掛けたのでしょうか。
製作委員会に脅迫めいた手紙が届くのは珍しく無いそうですが、今回の事件を起こした犯人に心当たりがあるとして、Part30で初登場した自称心霊博士の名前が挙がります。
Part30で採用された事で味を占めたのか調子に乗ったのか分かりませんが、採用した物も含めて投稿された映像は5本になっていたそうです。
すると執拗に採用を迫る手紙が同封されるようになり、直近では採用して取材しなければ児玉と岩澤を呪い殺す。以下延々と呪い殺すと便箋4枚ほどに渡って書き綴った怪文書が同封されていたようです。
児玉と並んで岩澤の名前が挙げられたのはインタビュアーだったからと思われますが、この時には岩澤は製作委員会を外れていた訳です。
とは言え岩澤に何事も無いか確認する為呼び出しますが、随分髪が伸びた岩澤は特に何も無いと答え、児玉も何事も無いと応じます。
そして岩澤も含めたスタッフで、今後の対応を話し合います。

まず長田が警察に届けるべきでは無いかと比較的常識的な出張をします。
この辺り、鳥の死骸を置いたのは心霊博士という前提で話が進んでいますが、完全に心当たりだけで何の根拠も無いという印象を受けます。
すると岩澤が今まで極力警察や外部の力を借りずにやってきたのだから、今回も独力で解決するべきだと出張します。
それに対して岩澤弟が、辞めたからそういう事言えるのでは無いかと反論します。
岩澤は弟の反論はスルーしたかのように、警察に行ったからと言って解決できるとは限らないし、理解されないから今まで独自にやってきたと続けます。
そして続けて、常に危険はあるが、そういった事を覚悟した上でこういう仕事をしていると言って締め括ります。
岩澤も殴られて鼻血出したり、色々な目に遭ったから言っているのだと思いますが、製作委員会離れている立場なのに出張激しすぎという気がします。
そんなあまり議論にならない話し合いの結果、様子見という結論に落ち着きますが、一度心霊博士に連絡を取って様子を伺う事にします。
しかし電話に出た相手は心霊博士どころかほん呪も知らない様子でした。
単にとぼけているだけなのかどうかと思える所で、今回の採用は彼の脅しに屈したわけでは無いと強く言っておくと前置きした上で心霊博士の投稿映像に移ります。

映像

恐怖度:3 out of 10 stars (3 / 10)
衝撃度:4 out of 10 stars (4 / 10)
不気味度:5 out of 10 stars (5 / 10)
奇妙度:4 out of 10 stars (4 / 10)
Average:4 out of 10 stars (4 / 10)

今回、投稿者は心霊博士と名乗る人物ですが、撮影者が同一人物かどうかは定かでは無いとしています。
撮影者が母親と共にどこかの観光地を見ている様子の映像です。
そして日本家屋の軒下を撮影している時、横倒しになった顔だけが映り込んでいます。
その横倒しな顔自体はプレビューで見ると鮮明でなかなか不気味なのですが、映像ではカメラが上に向かって振られていて分かり難くなっています。

深夜のドライブ

とあるカップルは自宅に戻る際に凄惨な交通事故に遭遇し、その模様を映像に記録した。しかし、何気なく運転席の男性にカメラを向けると横の窓ガラスには血まみれの男の姿が…。

感想

恐怖度:5 out of 10 stars (5.0 / 10)
衝撃度:7 out of 10 stars (7.0 / 10)
不気味度:4 out of 10 stars (4.0 / 10)
奇妙度:5 out of 10 stars (5.0 / 10)
Average:5.3 out of 10 stars (5.3 / 10)

投稿者が深夜、恋人と車で帰宅中に撮った映像です。
投稿者たちは途中、凄惨な事故現場に遭遇した為、その様子を収める目的で撮影したのだそうです。
しかし事故現場を通過した後、投稿者たちは笑いながら感想を述べている辺り、面白半分に捉えているフシがあります。
そして助手席に座っていた投稿者が、運転席へカメラを向けると、運転席側の窓ガラスに男性が貼り付くような形で映り込んでいます。
男性の表情まで見えそうな程にハッキリ映っていて、なかなかのインパクトと言えます。
投稿者は気付いてカメラを逸しています。
またこの後、投稿者たち自身も遭うも大事には至らなかった模様です。

体験入学

とある映像専門学校の体験入学では、街にビデオカメラを持って繰り出し自由に撮影をさせるのだという。しかしその映像には、たまに不可思議な物が写りこんだりするのだと言うが…。

感想

恐怖度:4 out of 10 stars (4.0 / 10)
衝撃度:5 out of 10 stars (5.0 / 10)
不気味度:7 out of 10 stars (7.0 / 10)
奇妙度:6 out of 10 stars (6.0 / 10)
Average:5.5 out of 10 stars (5.5 / 10)

ある映像技術の専門学校で行われた体験入学が映像です。
この専門学校では体験入学に際して、入学希望者を街に連れて行きビデオカメラで自由に撮影させるのだそうです。
ビデオカメラを構えた入学希望者が連れ立って街中を歩いているのは、やや異様な気がします。トラブルとか起きたりしないんでしょうか。
そしてカメラはある女子学生がカメラを構えている様子を撮っている時、背後に和服姿の女性らしき人影が映り込みます。
カメラは振られていていますが、人影とすぐに分かる程度にはハッキリ映り込んでいます。

騒音

マンションの階上の騒音に悩まされているという投稿者。夜な夜な大勢で歩き回る音がするのだという。抗議に行くが自分一人だと追い返されてしまう。証拠をつかむ為、友人に隠し撮りを頼みその住人の部屋に入るが…。

感想

恐怖度:2 out of 10 stars (2.0 / 10)
衝撃度:2 out of 10 stars (2.0 / 10)
不気味度:3 out of 10 stars (3.0 / 10)
奇妙度:3 out of 10 stars (3.0 / 10)
Average:2.5 out of 10 stars (2.5 / 10)

あるマンションに住む投稿者は上の階から聞こえる足音に悩まされていたそうです。
一度我慢出来ず上の階に住む住人に抗議した所、誰もいないと怒られたのだとか。
その住人は目付きがおかしかったと投稿者は言います。
当然の様に状況は変わらなかったのか、投稿者は再び抗議を行う際、一緒に住む友人に隠れた位置で撮影をして貰う事にしたようです。

そして映像は投稿者が階上の住人と口論している場面から始まります。
中を見てみろと投稿者を室内へ招く住人。
投稿者は応じて入りますが、撮影者もうっかり付いていき住人に見咎められます。
住人は怒りますが、いきなりカメラを持った人物が入り込んで来たら当然の反応です。
投稿者が謝って立ちさろうとして、撮影者が振り返る際、玄関辺りにボンヤリとした足らしき物が二人分ほど映り込んでいます。
しかし本当にボンヤリしていてやや分かり難いと言えます。
この後住人はマンションから退去したと言い、目付きがおかしかったという投稿者の発言を考えると、この住人も足音の被害を受けていたのではという気がします。

テニスサークル

大学のテニス・サークルの練習風景。先輩が新人のスウィングホームを矯正するために素振りを撮ったものである。カメラが新人の足下に振れたとき、新人の足の後に何者かの汚れた足が…。

感想

恐怖度:3 out of 10 stars (3.0 / 10)
衝撃度:3 out of 10 stars (3.0 / 10)
不気味度:4 out of 10 stars (4.0 / 10)
奇妙度:5 out of 10 stars (5.0 / 10)
Average:3.8 out of 10 stars (3.8 / 10)

ある大学のテニスサークルが、大学付近の公園で練習している風景を撮影した映像です。
撮影したのは新人が入って来たタイミングで、このサークルではフォームチェックの為に撮影を行っているのだそうです。
そしてある女子部員のフォームを撮っていてカメラが足元を映すと、両足の間から背後に汚れた足が立っているのが見えます。
そしてカメラが上半身を映すと、背後に人は映っていません。
足だけですが、ハッキリ映っています。
この女子部員は葬儀場であるバイトしていたそうですが、程なく大学を退学して実家に帰ったのだそうです。
精神を病んでしまったという噂もあるようですが、バイトや映像との関係は不明です。
映像についてですが、映り込んでいるのは足だけですが、ハッキリ映り込んでいる事もあって、なかなか不気味な存在感を放っている印象を受けます。

呪い携帯メール

呪いの携帯メール

都内に住む女子大生二人は、高校時代の友人に誕生日のお祝いメッセージを送るため、携帯電話で自分たちの映像を撮影し友人に送った。しかしその映像の中の一人の顔が、何とくり抜かれたように穴が…。

感想

都内に住む2人の女子大生から投稿された映像で、本作のメイン映像に当たります。
北海道の同じ高校出身という2人は、高校時代の友人に向けて誕生日祝いのメッセージを携帯で撮って送っていたそうです。
すると友人から気持ち悪いから止めて欲しいと苦情が来たのだそうです。
そして友人から送り返されて来た映像には、ノイズが走り投稿者の一人が顔をくり貫かれたようになっていたのだそうですが、投稿者の携帯に保存されていた映像は何とも無かった模様です。
確かにそんな映像を送りつけられたら、苦情も言いたくなるかも知れません。
そしてそのまま数週間経過した所、映像で顔がくり抜かれていた方の投稿者が亡くなったという報せが入ります。
この間スタッフがこの件について、突っ込んだ調査を行った形跡が無いのは流石にどうかと思います。
もう1人の投稿者や亡くなった投稿者のバイト先の話をまとめると下記のようになります。
データ入力のバイトで顧客対応中、給湯室に行ったまま戻らず屋上から飛び降りた。就職活動は良い企業から内定貰っていて自殺するような心当たりは無いとの事です。
そんな調査をしている中、スタッフは他殺の可能性も疑います。バイト先の同僚によれば屋上は高いフェンスがある為自殺では無いかと否定します。
通常こういう事件が起きれば、自殺か他殺かとあるのはある意味当然の流れかも知れません。
しかしスタッフが調査するより先に警察が捜査しているはずですし、自殺か他殺かなどという調査は製作委員会の仕事では無いはずです。
そして事態は思わぬ方向へ進む事になるといって続きます。

続・呪いの携帯メール

その後、顔に異変のあった女子大生一人がアルバイト先の屋上から転落死した。彼女の死について調べるが何の手がかりもなく1週間が過ぎた。その頃、もう一人の女子大生が投稿映像を見直したところ…。

感想

恐怖度:5 out of 10 stars (5.0 / 10)
衝撃度:4 out of 10 stars (4.0 / 10)
不気味度:6 out of 10 stars (6.0 / 10)
奇妙度:6 out of 10 stars (6.0 / 10)
Average:5.3 out of 10 stars (5.3 / 10)
調査パート

本作メインパートの続きです。
投稿者から製作委員会に連絡があり、映像が変化して投稿者の顔がくり抜かれていたとの事です。
投稿者は映像の事で話したい事があると言い、後日スタッフルームで会う約束をします。
スタッフが投稿映像を確認した所特に変化は見られず、投稿者の携帯に保存された映像のみが変化していると見られます。
そして投稿者と会う約束をしていた日の夕方、投稿者から直接話しにくいという理由でメールが送られて来ます。
それなら最初からメールにしておけばと思わなくもありません。
そしてメールの内容ですが、投稿者2人が大学の先輩と3人で食事をしている時、先輩が気持ち悪いメールが来たと言って、あるメールを見せたのだそうです。
「憎いやつを地獄に落とす方法」というメールの宛先などを覚えた投稿者は、就職活動が思うように進まなかった事もあり、もう一人の投稿者を呪うメールを送ってしまったそうです。
呪いが実際あるとして、他人を呪って自分は何とも無いと考えていたのでしょうか。
投稿者からのメールは続けて、自分の顔も変化したという事は自分も死ぬかも知れない。助かる方法を知っていたら教えて欲しいと書かれていましたが、マトモに調査していないスタッフが対策を知り得るはずもありません。
スタッフは緊急に連絡して欲しいと返信しますが、返事はありません。そして後日投稿者の家族から連絡があり、メールがあった日の晩に急性の病気で亡くなっていたと報されます。
まさに人を呪わば穴二つと状況になった所で、映像が流されます。

映像

投稿者2人が友人へのメッセージを送っている中、映像にノイズが走り右側に映っている投稿者の顔がくり抜かれた様に映ります。
顔の向こう側がそのまま見える程です。
ただ映像自体は気味が悪いもののややインパクトは薄いかという印象は受けます

まとめ

本作は尺に占める映像の割合が少ない様に思われます。
メイン映像である『呪いの携帯メール』に加えて本格的に登場した心霊博士に関する製作委員会のやり取り、さらに『騒音』『テニスサークル』がインタビューありという事もあってか映像は全体的に短めです。
とはいっても映像の内容としてはさほど劣っているという訳でもありません。
ただ映像面以外は割りと酷い印象を受けます。
心霊博士に関する話し合いやメインパートでは調査らしい事はほとんど行わず、投稿者2人とも犠牲になる展開は如何な物かと思ってしまいました。
これまでスタッフの調査で事態が解決という展開はほとんど無いので、そういった事は期待していませんが、調査した呪いに関する新事実などといった展開は欲しかった所です。
そんな本作でのお薦めは
『シリーズ監視カメラ マンションの屋上』『深夜のドライブ』『体験入学』辺りになります。