2010年 60分
総評: (6 / 10)
呪いのわら人形
深夜、森に囲まれた神社に行ったという投稿者とその友人。その神社近くの森の中でわら人形が打ち付けられた木を見つける。気味悪く思いながらもそれを撮影していた時、異様な声が聞こえ振り返ると髪の長い女が…。
感想
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20代男性2人が撮影したと思われる映像には差出人が記載されていなかった様です。
森の中にある神社を訪れているようですが、映像を見る限り夜に訪れていた様です。肝だめしでもしていたのでしょうか。
そして境内周辺で木々を掻き分けて進んでいた撮影者たちは、いくつもの藁人形が五寸釘で木に打ち付けられているのを発見します。
すると撮影者の後方から白装束を来た女性らしき人影が叫びながら駆け寄って来るのが見え、撮影者たちは逃げていきます。
冷静に考えると何か叫んでいるし生身じゃ無いのかと思わなくも無いのですが、出で立ちや勢い、インパクトで有無言わさず押しきろうとする辺りはSpecial5の『疾走!』を思わせます。
しかしナレーションでは呪った方か呪われた方の成れの果てと見ているようですが、生霊とかそういった解釈も出来そうです。
隣人の声
古いアパートの一室。投稿者は隣室から聞こえてくる女性のあえぎ声をふざけてビデオカメラに記録した。しかし、そのあえぎ声に男の罵声が被さり、次第に女性の声は悲鳴へと変わっていくのだったが…。
感想
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壁が薄いアパートの一室で、隣室から音声が漏れ聞こえている様子を、投稿者が友人と一緒に携帯で撮影した映像です。
隣室から聞こえる女性のあえぎ声をニヤニヤして聞いている友人。多分投稿者も同じ様な表情をしている物と思われます。
しかし音声に男性の怒鳴り声が交じりだすと、女性の声も悲鳴に変わって行き、投稿者たちも困惑している様子です。
そして室内に衝突音が響き渡ると一転して静寂となります。
普通ならこの時点で通報していそうですが、投稿者は友人に携帯を向けた際、その背後に女性らしき人影が映り込んだのに驚いてそれどころでは無かったのかも知れません。
その人影は輪郭から女性と思われますが、携帯の画質という事もあって顔などまでは見難くなっています。
音声だけでもインパクトはありますが、女性らしき人影で追い打ちを掛けている印象を受けます。
また隣室は当然の様に空き部屋で、不動産屋は事故物件では無いと言った事もあってか、投稿者はすぐに部屋を引き払ったそうです。
二つの眼
投稿者が、外国人夫婦の友人の家に行った時に撮った映像。後日、映像を再生したところ撮影時には起こらなかった不可解な現象が。突然、画面に入るノイズ。中央に表れた二つの眼のような物がカメラを睨んでいた…。
感想
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投稿者がクリスマスが近い師走のある日、友人である外国人夫妻を訪れた時の映像です。
子供などが映っている映像に突然ノイズが走り、眼が映り込みます。
その眼は動いていち様子も見え、なかなか気味が悪い映像となっています。
投稿者は撮影現場でマンションに曰くなどが無い事を確認したそうですが、製作委員会が霊能者に鑑定を依頼した所、映り込んだ怨念は投稿者に憑いている物だったそうです。
狂死のビデオテープ 胎動
狂死のビデオテープ 胎動
都内に住む10代の女性から送られてきた映像。それは彼女の兄の携帯電話に残されていた動画だった。彼女の兄は数週間前に交通事故で亡くなったとのことだった。動画を確認したところある男の不可解な顔が…。
調査パート感想
まず心霊博士に関するおさらいがされます。
スタッフは心霊博士に連絡を取ろうと試みるも、上手く行かない状態が続いていた様です。
しかしある投稿をきっかけに心霊博士の手掛かりを得る事になります。
その投稿は都内在住の10代女性からの投稿で、撮影したのは投稿者の兄だそうです。
投稿映像は撮影者である投稿者兄が、高校時代の友人と飲んでいる時の様子を携帯で撮った物だそうです。
しかし撮影者は投稿する数週間前に乗用車で事故を起こし亡くなっている様です。これは映像の影響で死に至ったとなりそうなパターンです。
そして撮影者の身辺について調査を開始するスタッフですが、撮影者が通っていた大学は取材を拒否されます。もっとも普通に考えれば心霊絡みの調査なんて胡散臭い訳ですが。
そこで撮影者が受験前に通っていた予備校に取材し、対応した予備校講師から撮影者は浅野というベテラン講師とトラブルを起こしていたと聞かされます。
浅野講師は授業中、雑談でオカルト話していた所、撮影者とトラブルになった結果、手を出してしまった為に職を失う羽目になった様です。
浅野氏はオカルト話を好んでいたのかと児玉が話を振ると、浅野氏は生徒からオカルト博士や心霊博士と呼ばれていたとの返答で色めき立つ児玉以下スタッフ一同。
心霊博士の投稿に記載されていた連絡先を、予備校に照合して貰った所同じであった為、元予備校講師浅野氏を心霊博士であると判断したスタッフは、投稿映像を講師に見て貰いますが、携帯で撮った画質の為映り込んだ人物が浅野氏かという判断は出来なかった様です。
取材目的がすっかり代わってしまった様子のスタッフは、予備校で浅野氏の住所教えて貰い訪れますが、その家は空き家になってました。
近所で聞き込みをした所、浅野氏は失業のショックからか精神を病んでいたが最近亡くなり、遺族も引っ越してしまったのだそうです。
近所の住人も引っ越し先は教えて貰って無い様子です。
スタッフが予備校に浅野氏が亡くなっていた事を伝え、映像に移ります。
映像感想
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撮影者は自宅と思われる部屋で、鍋を挟んで友人と飲んでいます。
友人がいくつかものまねを披露した際に、撮影者は携帯を床に落としてしまいます。
するとベッドの下に横になった顔がハッキリ映り込んでいます。
顔はやや睨んでいるような雰囲気ですが、普通に映っているため、体を隠して横になっていたとしても違和感が無いように思われます。
つまりインパクトは薄いという事です。
スタッフは映り込んでいるのは心霊博士浅野氏の生霊と見ている様です。
狂死のビデオテープ 続・胎動
その不可解な顔の人物とは…以前、我々取材班に悪質な嫌がらせをしたと思われる「心霊博士」と名乗る人物だったのだ。しかし、彼は取材班の調査の結果、この世から既にいなくなっていたのだが…。
感想
メインパートの続きですが映像はありません。
別件で取材中のスタッフ一同に緊急の連絡が入り、スタッフルームに不審人物が襲来との事です。
至急スタッフルームに戻るか取材を継続するか話し合った結果、児玉は長田だけを戻して取材の継続を決定します。
そして取材を終えた児玉は、スタッフルームで長田と制作会社社員である沢田から話を聴きます。ここでの製作会社というのはパル企画になるんでしょうか。
話によれば不審人物は心霊博士の投稿映像を引き渡すよう要求してきたそうです。
そして監視カメラの映像が流されます。
不審人物は応対した女性演出補板倉を振り払って侵入した後、板倉ともみ合いを演じてから出て行った様です。
警察に届出を出すか否か、児玉と沢田が話し合いますが、届出を出すのは見送りとなります。
本当にこの製作委員会、事故か撮影中に死亡者出ないと警察に届出ませんね。
翌日、長田から心霊博士の娘と名乗る人物から電話があったと報告を受けた児玉は、スタッフたちと待ち合わせ場所に向かいます。
しかし約束の時間を過ぎても、女性は現れず電話にも出ません。
しばらく経ってから長田に電話してきた女性はスタッフの人数を聞き出した上で、それぞれ別々の公園に向かうよう市場を出して来ます。
とにかく一対一にしようという目論見が見えます。
スタッフはこれに応じ、3人が別々の公園に向かいます。
その結果、児玉と長田は外れて伊月演出補が心霊博士の娘と名乗る女性と対面した所で続きます。
海岸の洞窟
仕事仲間と海岸にキャンプに行った投稿者。キャンプ地の近くにあった洞窟を撮影した際に、不気味なものが写っていた。それは潮が満ちてきた洞窟の入口あたり。岩間にしがみつく誰かの手のようなものが…。
感想
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投稿者が職場の同僚たちと海岸でキャンプした際の映像だそうです。
キャンプ地付近にあった洞窟を訪れて撮影した時の様子が収められています。
キャンプ参加者たちが洞窟開口部に集まって楽しそうに談笑しています。
そしてカメラを下に向けると、岩場の間にしがみつく様な手が映り込んでいます。
ハッキリ映ってはいるのですが、手だけなので地味な印象を受けます。
シリーズ監視カメラ 自動車
車内に搭載された監視カメラの映像。投稿者は購入したばかりの車に傷をつけられ、その対策としてカメラを設置した。深夜、突然揺れ動く車。その揺れが止むと車の窓ガラスには白い手形が数多く表れ…。
感想
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自家用車内に設置された監視カメラの映像です。
なぜそんな場所にカメラを設置したのかという話ですが、投稿者が車を購入して1週間ほど経った頃、車体に細い傷が付くと言う事が数回あったそうです。
傷は爪で引っかいた程度の物だそうですが、投稿者は擦った覚えが無い為、イタズラと判断したのか証拠映像を残そうとしたそうです。
犯人の顔が映った方が良いと言うアドバイスもあって、車内から傷が出来る側面に向けて設置した所2、3日で異常な現象を捉えたとの事です。
そして映像ですが、車体が揺れた後窓ガラスに多数の白い手形が浮かび上がってきます。
しかしこれで細い傷が出来るか分からない気もしますが、投稿者は結局車を処分してしまった模様ですが、無理も無いかと思います。
また車は友人から購入した中古車で、購入後その友人と連絡が取れていないそうです。
誕生日ケーキ
当時バイト先の仲間うちで誕生日会を開いた時の映像。主役の男性がケーキを消す瞬間、彼の顔には模様のような不可解なものが写り込んでいた。スロー再生して見直したところそれは女性の顔に見えるのだが…。
感想
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投稿者が当時のバイト仲間と誕生パーティを催した時の映像です。
パーティの主役である男性が、ロウソクの火を吹き消そうとした時、顔に別の女性らしき顔が浮かび上がっているそうです。
投稿者が皆で見返した際にスローにして分かったと言っているように、映っている時間は短い物になっています。
その為初見では分かり難いと思われますが、リプレイで男性の顔付近に浮かび上がる別の顔が確認出来ます。
この男性はこの後何かに取り憑かれた様に性格が豹変し、同棲していた彼女に度々暴力降るった為別れる事になり、挙句バイトも辞めてしまったのだそうです。
まとめ
この巻から心霊博士の話に踏み込んで行ってます。
しかし思った事としては時系列が分かり難い印象でした。
製作委員会に映像を投稿していた心霊博士が、職場の予備校で『胎動』の撮影者とトラブル起こして失業したのであろうというのは分かります。
しかし失業した心霊博士が精神を病んだ末逝去したのと、『胎動』の動画が撮られたのはどちらが先なのかやや分り難く感じました。
ただ『胎動』に映りこんだ心霊博士らしき顔を、ナレーションでは生霊としている事から、この時点では心霊博士は存命であったと見たほうが良いのかも知れません。
心霊博士以外の映像についてですが、序盤の二本がインパクトという点で抜きんでているように感じられます。
それ以外は『二つの眼』とおおむね平均的といった印象です。
そういった事を踏まえて本作でのおすすめは『呪いのわら人形』『隣人の声』に加えて『二つの眼』です。