2010年 60分

廃アパート探検
深夜とある誰も住んでいないアパートを訪ねた投稿者の映像。このアパートはかつて父親によって幼い娘が風呂に沈められ、殺されるという事件の現場となった場所だ。ここを探索中に奇妙な現象が起きたのだが…。
感想
恐怖度: | ![]() |
衝撃度: | ![]() |
不気味度: | ![]() |
奇妙度: | ![]() |
Average: | ![]() |
投稿者たちはある深夜、誰も住んでいないアパートを訪ねたそうです。
このアパートは幼い娘が父親に殺害されたとして、地元では有名なスポットなのだそうです。
そんな暗いアパート内を懐中電灯を頼りに探検する投稿者たち。
娘が殺害された現場とされている浴室に入ると、同行者が何か聞こえないかと尋ねて来ます。
ここは実際、微かに泣き声のような音声が入り込んでいるらしいですが、小さすぎて気付きませんでした。
そして投稿者が浴室を出て移動しようとした際、浴室前の磨りガラスに少女の顔が映り込んでいます。
投稿者はそれに気付いて声をあげます。
この少女は少し油断しそうなタイミングという事もあって、インパクトは大きめと言えます。
放火
高校生の投稿者が春休みに東京の姉のアパートを訪ねた時の映像。帰宅したら両親に姉の部屋の様子を見せる為、携帯カメラで撮影をしていた。しかし、カメラが何気なく洗面所の鏡を写した際に顔の焼けただれた女が…。
感想
恐怖度: | ![]() |
衝撃度: | ![]() |
不気味度: | ![]() |
奇妙度: | ![]() |
Average: | ![]() |
当時高校生だった投稿者が春休みに、東京で大学に通っていた姉の部屋を訪ねた際に、携帯で撮った映像です。
投稿者がユニットバスを撮っている時、部屋の照明が消え、一瞬点灯します。
その際、洗面台の鏡に写った投稿者の背後に、白い顔が映り込んでいます。
映っている時間は短いですが、ハッキリ映り込んでいます。
物騒なタイトルは以前この場所に放火で焼失した古いアパートがあったという事に由来している様です。
そしてその際に一人の老女が焼死したのだそうです。
仏像
遠方に住む友人の家に旅行に行った際、有名な仏像があると聞いて向った投稿者。日没直後に友人とカメラを持って寺に出かけ仏像を撮影。写真のフラッシュで照らされた仏像には顔のような不可思議なものが写っていた…。
感想
恐怖度: | ![]() |
衝撃度: | ![]() |
不気味度: | ![]() |
奇妙度: | ![]() |
Average: | ![]() |
投稿者が遠方に住む友人宅を訪ねる為旅行した際の映像です。
付近の寺院に有名な仏像があると聞いて、友人とそれぞれカメラを持って見物に訪れたのだそうです。
当時は仏像見物がブームで、投稿者も仏像に興味があったのだそうですが、10年ほど前にそんなブームがあったかどうか記憶が定かでありません。
また日没後に訪れたのだそうですが、見物目的なら日中に訪れた方が見易いのでは無いかと思ってしまいます。
暗い中、目的の仏像を見付けた撮影する投稿者と友人。
友人がフラッシュ焚いて写真撮影していますが、そのフラッシュに照らされた仏像に、顔らしき物が映り込んでいます。
ただフラッシュに照らされたごく短い時間の上に明確というほどでも無い為、分かり難いと言えます。
赤子
生まれたばかりの投稿者を撮影したというホームビデオの映像。最近、亡くなった父の部屋を整理した際に見つけた映像を見ると、本人である赤ん坊の左目に気味の悪い現象が起こっていた…。
感想
恐怖度: | ![]() |
衝撃度: | ![]() |
不気味度: | ![]() |
奇妙度: | ![]() |
Average: | ![]() |
投稿者が最近亡くなった父親の部屋を整理していて見付けたテープに収められていた映像で、生後間もない投稿者を映した物だそうです。
赤子の投稿者が風呂に入れられ、その後寝ている場面で、一瞬投稿者の左目が大きく映ります。
突然なので、不意討ち的にギョッとする感はあります。
狂死のビデオテープ 蛮行
「心霊博士」と名乗る人物の娘と心霊映像を渡せと脅迫する謎の男、小田。指定された公園にビデオテを持って行くが誰も現れない。と、その時、顔を真っ赤に塗り軍服姿で日本刀を振りかざす男がビデオを強奪していった…。
調査パート感想
前巻『暗躍』の続きです。
小田に指定された公園に到着した伊月と児玉ですが、具体的な場所を示されていなかった為、広い公園内を歩き回ります。
しばらく歩き回り、連絡も無く暗くなって来た為一旦車へ戻ろうと、駐車場に向かって歩きだします。
その途中、小田が奇声を上げて襲来します。伊月がテープの入った袋を差し出すと持ち去って行きます。
取材映像では暗くて分かり難いのですが、テープを持ち去って行った小田は顔を赤く染め、軍服を来て日本刀を振り上げていたそうです。日本刀が本物だったら銃刀法違反ですがどうなんでしょうか。
翌日、スタッフは小田の部屋を見張りますが、小田は戻らず恭子氏とも依然連絡が取れません。
公園での出来事から2日経っても連絡が取れない為、警察に届けるべきかと考え始めた様で、遅いのではと思ってしまいます。
その時、浅野氏の元同僚である予備校講師から連絡があり遺族の連絡先が分かったとされた所で続きます。
映像感想
恐怖度: | ![]() |
衝撃度: | ![]() |
不気味度: | ![]() |
奇妙度: | ![]() |
Average: | ![]() |
取材映像で小田が襲い掛かってくる場面で、一瞬小田の背後に霧の様な姿が映り込んでいる様です。
しかし本当に一瞬で、リプレイで無いと分かりません。
残された動画
この映像は投稿者の女性が「自分の携帯電話に、撮影した覚えのない動画が残っていた」というものである。女性は、実家の近くで偶然見た結婚式の行列が影響しているのだろうかと言うが。その映像には奇妙な顔が…。
感想
恐怖度: | ![]() |
衝撃度: | ![]() |
不気味度: | ![]() |
奇妙度: | ![]() |
Average: | ![]() |
投稿者に携帯にいつの間にか保存されていて、撮影した覚えも無いという映像です。
誰かが和装での結婚式を行っている様子が映されています。
携帯に保存されていた為か画質は良くありませんが、参列者などは普通に見えます。
映像の最後に壁掛けの鏡が映され、鏡には女性の後頭部が映っているものの、鏡の前に女性はいません。
そして振り向いた女性が鏡越しにカメラを睨んでいる風にも見える所で映像は終わります。
最後の鏡は何とな映画『リング』内呪いのビデオの一場面を思わせます。
また投稿者は関係は不明としながらも、帰省した際に近所で結婚式の行列を見た為、母親に誰の結婚式か尋ねるも母親も知らなかったというエピソードを紹介しています。
しかしこの後投稿者と取れなくなった模様です。
シリーズ監視カメラ 留守番モニター
ひとり暮らしの父親の様子を記録したWebカメラの映像。父と離れて暮らす娘が、父の安否を確認するため家の食堂にモニターを導入。ある日、父が食事を終え部屋を出ようとした時、不可解な顔のようなものが写ったのだが…。
感想
恐怖度: | ![]() |
衝撃度: | ![]() |
不気味度: | ![]() |
奇妙度: | ![]() |
Average: | ![]() |
投稿者が高齢で独り暮らししている父親の様子を見る為に設置したwebカメラの映像です。
カメラは父親宅のダイニングに設置していて、毎朝6時〜7時にタイマーで録画しているのだそうです。
ある朝の映像で、父親がダイニングでお茶を入れて出て行く際、テーブルの下に顔が映り込んでいます。
リプレイでアップにするとハッキリ顔と分かりますが、一見しただけでは分かり難く地味な印象を受けます。
ちなみにこの日は投稿者によれば母親の命日なのだそうです。
狂死のビデオテープ 続・蛮行
突然、消えた「心霊博士」の娘。状況からして娘は誘拐された可能性も否定出来ない。我々スタッフは、亡くなった「心霊博士」の妻と電話でコンタクトすることに成功。妻曰く…私たちには娘などいないと言うのだが…。
調査パート感想
長かった心霊博士の話もこれで最後です。
浅野氏の元同僚から遺族の連絡先を聞いたスタッフは、早速電話を入れます。
電話に出たのは浅野氏の妻で、電話での取材なら応えるそうです。
心霊博士からの投稿について、浅野氏晩年の精神状態ならあり得ると答えます。
そして安否が懸念される恭子氏について尋ねますが、浅野家には息子はいるが娘はいないと返答され、スタッフは動揺を隠せません。
しかし浅野氏が所有する「見た者を呪い殺すビデオテープ」を執拗に要求され精神が参ってしまい、引っ越しにまで至ったのは事実の様です。
ただテープを要求して来たのは小田では無く、久杉と名乗る女性だったとの事です。
そこで恭子氏の取材映像を送り確認して貰った所、恭子氏がテープを要求していた久杉と判明します。引越しに至るまでの経緯が詳しかったのは、自分が追い込んだ立場だったからと言うことでしょう。
そしてスタッフ一同も久杉にまんまとしてやられたと分かります。
それからスタッフは再び小田を訪ねるも相変わらず不在です。その事は想定内だったようで、近所での聞き込みを開始します。
恭子氏こと久杉がテープを要求していた人物なら、小田と人物の正体も調べる必要があると言うことでしょうか。
そこで伊月が、小田が住んでいたアパートの階下を訪ねます。
階下の住人によれば、二階の2部屋は小田が住んでいた部屋も含めて大家が使っているとの事です。
さらに大家について尋ねると、大家は久杉であると言い、久杉は弟も住まわせているとの事です。
その為住人に小田が映った映像を見せた所、小田とされていた人物は久杉の弟であると判明します。
これらの事から、久杉は浅野氏のテープを手に入れようと弟をスタッフルームに送ったが失敗したため、自ら遺族を装って手に入れようとしたものの、スタッフが規則にしたがって断ったため、狂言誘拐を目論んだと推測します。
しかし久杉に渡ったテープは全てスタッフが検証していて、死亡したスタッフも当然いない事から久杉が求めたテープは無かったと見られます。
手段を尽くしたものの徒労に終わった訳です。
また久杉という姓は、浅野氏が授業中に語った呪い殺された軍人と同じで、その一族はその後も不幸が続いたとされています。
そして久杉姉弟も姉は身体に、弟は精神に障害を抱えている事や、姉弟が映る度に何かしら映り込んでいた事から姉弟は軍人の孫と推測します。特に言及されていませんが、弟が公園で着てきた軍服も祖父の物だったとかそう言う事なんでしょうか。
また子孫まで蝕み続けるとかどれだけ協力な呪いなんでしょうか。一人が何かしたら子孫まで呪われ続けるとか理不尽と思いますが、こういった事は結構現実にあるので洒落になってないのが何とも言えません。
その後久杉氏の妻から連絡が入り、一本のビデオテープが送られて来ます。
何でも引っ越しの際に浅野氏の書斎にあったテレビ台の裏に落ちていた物で内容は未確認だという事です。しかしこれが例の「人を呪い殺すビデオテープ」だと思わずにはいられません。
そして映像が流れる前に製作委員会で内容を見たのは編集スタッフ大杉氏のみである事が記された後、警告画面となります。
映像感想
恐怖度: | ![]() |
衝撃度: | ![]() |
不気味度: | ![]() |
奇妙度: | ![]() |
Average: | ![]() |
最初はザーというノイズだか雨音の中、赤い液体を指で捏ねているようなカットです。
次はピーというSEのなか押入れらしき場所が映っているカットです。押入れの襖は閉まっていますが、途中でピュロロロというSEに変わって、襖が高速で開閉します。
この襖のカットで流れているSEはFAXでしょうか?それと襖が高速で開閉している場面は微妙に笑えてしまいます。
次のカットも押入れで多分同じ場所です。
先のカットとの違いは全体的に赤く染まっている事と、左側の襖が開いていて、顔らしき物が映っている事でしょうか。
顔は途中で、一旦引っ込んだかと思えば天井方面から逆さづりになって現れます。
最後のカットは横向きになった性別不明な顔のアップです。
この映像の感想を簡潔にまとめるなら意味不明の一言に尽きます。
方向性としてはPart24『ダビング』のような雰囲気を感じ、よくわからないが不気味な印象を受けるように作られたのでは無いかと思います。
しかし個人的にはそれほど不気味な印象は受けませんでした。
ちなみに映像後、大杉氏が消息不明となったとこが述べられます。
まとめ
本作のメインパートは大長編『狂死のビデオテープ』完結編となっていて、力が入っている印象を受けます。
ストーリーとしては面白く、心霊博士が中心と思わせて実は呪われた一族の話だったり、終盤の絵解きなどは意外性があって楽しめました。
しかし今作でもそうですが、この長編は総じて映像面で微妙だった印象を受けます。
最後に満を持して登場した「見たものを狂い死ぬさせるビデオテープ」と思われる映像も、個人的には微妙だったと思います。
ですがメインパート以外の映像は平均を上回るレベルの映像がいくつかある印象です。
おすすめとしては『廃アパート探検』『放火』『赤子』辺りかと思われます。