【ほん呪】ほんとにあった! 呪いのビデオ #43【感想】

2011年 約60分

4 out of 10 stars (4 / 10)
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シリーズ監視カメラ 自動販売機

とある自動販売機に設置された監視カメラの映像。ピンク色のパーカーを着た男が飲み物を買いにやってくる。そのとき背後の奥の方に、一瞬、白っぽい服を着た何者かが立っている。さらに男が飲み物を買ってその場を去る時に…。

感想

自販機に内蔵された防犯カメラの映像です。
このカメラは購入者や通行人がいたトキニ数十秒間録画するとの事で、センサー式と思われます。
購入者が自販機前で商品を取り出す動きから、何となくオチは予想出来そうな気がします。
やがて一人の男性が現れ、自販機前に立ち止まりますが、その後方に白い服を着た人影が僅かに見えます。
そして男性が去った後、男性がいた背後に白い服を着た女性らしき人影が映っているのが見えます。
個人的には予想と若干異なった印象ですが、人影はハッキリ映っています。

恐怖度:4 out of 10 stars (4 / 10)
衝撃度:4 out of 10 stars (4 / 10)
不気味度:4 out of 10 stars (4 / 10)
奇妙度:4 out of 10 stars (4 / 10)
Average:4 out of 10 stars (4 / 10)

アルバム

新婚の投稿者が妻と共に実家に里帰りしたときの映像。妻は夫の子供のときの写真を一枚一枚めくってゆく。そのとき、一枚の写真に写る子供の顔がふいに動きだしカメラの方をにらみつけるのだが…。

感想

新婚である投稿者が、新妻を連れて実家に帰省した時、携帯で撮った映像です。
投稿者が子供だった頃のアルバムを持ち出して見ている投稿者妻。
投稿者は側でその様子を撮影しつつ会話しています。
するとある写真に映った子供の首が動き、投稿者の方へ向きます。
投稿者は瞬間的に察知しカメラを逸らしています。
写真が変化するパターンはありましたが、映像内で実際に動いて変化するのは無かった気がします。
アルバム内の写真という狭いスペースでの事ですが、意外とインパクトはあります。
またこの子供は、投稿者が小学生の頃同級生だったそうですが、後に事故で亡くなっているのだそうです。

恐怖度:5 out of 10 stars (5.0 / 10)
衝撃度:6 out of 10 stars (6.0 / 10)
不気味度:5 out of 10 stars (5.0 / 10)
奇妙度:7 out of 10 stars (7.0 / 10)
Average:5.8 out of 10 stars (5.8 / 10)

証拠ビデオ

投稿者の女性がある興信所に夫の素行調査を依頼した際に撮影された映像。誰もいない隣に向って楽しげに話をしている夫。そのとき、一瞬、夫の隣にセーラー服を着てうつむいている女性が現れるのだが…。

感想

投稿者女性が興信所に夫の素行調査を依頼した際に撮影させた映像だそうです。
投稿者夫は普段21時頃帰宅していたそうですが、一ヶ月ほど前から帰宅が遅くなり、朝帰りになる事もあったそうです。
その為投稿者は夫の浮気を疑い、興信所に依頼し、証拠となる映像も撮らせたそうです。
興信所に依頼するのは状況的に当然とも言えますが、映像まで撮らせるのは用意周到という気もします。
隠しカメラを持って調査していた調査員は、夫を追って公園に入ります。
そして公園のベンチに座って、隣の虚空へ話している投稿者夫の姿がありました。
そんな不可解な様子の夫を、もっと近くから撮ろうと思ったのか、調査員は隠し撮りしていたカメラを手に、茂みから近づきます。
茂みをかき分ける際にカメラが振れ、一旦ベンチがフレームアウトします。
そして調査員がベンチへカメラを向けると、夫の隣にセーラー服を着た人影が腰掛けているのが見えます。
人影が映っているのに気付いた調査員は息を飲んで、カメラを逸します。
そして調査員が再度ベンチを撮ると、夫だけが映っていました。
人影は暗い事もあって詳しい様子は分かりません。セーラー服はリボンなどが暗い中映えて目立ちますが、それ以外は却って分かり難くなっている印象です。
一応リプレイなどで俯いているのは何とか分かる底度です。
またこの公園は夫が朝ジョギングするコース内だそうですが、夫がおかしくなる一ヶ月ほど前に女子高生が首吊りしたという事が説明されています。

恐怖度:4 out of 10 stars (4.0 / 10)
衝撃度:4 out of 10 stars (4.0 / 10)
不気味度:5 out of 10 stars (5.0 / 10)
奇妙度:5 out of 10 stars (5.0 / 10)
Average:4.5 out of 10 stars (4.5 / 10)

展望台

恋人と一緒に絶景が見渡されるという展望台に訪れたときの映像。ふと展望台の下の方を映したとき、地面に血だらけで横たわる男の姿を映し出した。驚いてもう一度、カメラを向けてみるが、そこには何もいない…。

感想

投稿者が彼女と一緒に、関東のある展望台へ出掛けた時の映像です。
あいにくの天候で、少しながら雪が降る中展望台を上る投稿者カップル。
展望台から周囲の景色を映している時、カメラが展望台直下の地面を映します。
その時一瞬地面に倒れている人影が映り込みますが、本当に一瞬でリプレイで無いと分かり難い印象を受けます。

恐怖度:2 out of 10 stars (2.0 / 10)
衝撃度:2 out of 10 stars (2.0 / 10)
不気味度:3 out of 10 stars (3.0 / 10)
奇妙度:3 out of 10 stars (3.0 / 10)
Average:2.5 out of 10 stars (2.5 / 10)

アユタヤ

観光旅行でタイのアユタユ遺跡を尋ねたときに撮影した映像。お金になることから全て盗難にあったという首のない仏像が立ち並ぶ場所。カメラが首のない仏像へズームしたとき、一瞬、その仏像に首とおぼしきものが…。

感想

投稿者が友人と一緒に、タイのアユタヤ遺跡へ観光に行った時の映像です。
現在は世界遺産になっているタイの古都アユタヤは滅亡の際に徹底的に破壊されたのだそうです。
その時に頭部を失った仏像群を映す投稿者。
そして仏像をズームした瞬間、この場に無い頭部がある仏像が映ります。
投稿者が再度仏像を映した時、当然頭部は映っていません。
恐怖感は薄いですが、何とも奇妙な印象を受ける映像と言えます。

恐怖度:3 out of 10 stars (3.0 / 10)
衝撃度:4 out of 10 stars (4.0 / 10)
不気味度:4 out of 10 stars (4.0 / 10)
奇妙度:6 out of 10 stars (6.0 / 10)
Average:4.3 out of 10 stars (4.3 / 10)

大学生の友人同士が、とある山でキャンプをしたときの映像。深夜、テントの中で怖い話をしながら盛り上がっていた。するとテントの外から動物のうなり声のような音が聞こえてきた。その後にテントをバーンと叩く音がするのだが…。

感想

投稿者が大学のサークル仲間と一緒に、北海道の山間部にあるキャンプ場でキャンプした時の映像です。
夜、テントの中で怪談に興じる投稿者たちですが、何か物音が聞こえている様子を見せます。
投稿者が言うには、この時動物の唸り声らしき物が聞こえたそうですが、スタッフが映像を確認した限りではそういった音声は入っていなかった様です。
機械では拾えない様な音声だったとでも言うのでしょうか。
それから少し間があって、テント内にドンッという音が響くと投稿者たちはテント内から一目散に逃げます。
投稿者が言うにはテントの外に人や動物はいなかったそうですが、動物、特に北海道だとヒグマがいたら大惨事だったでしょう。

また投稿者たちが逃げる際、テント入口付近に逆さになった男性の顔らしき物が映り込みますが、非常に短時間の上に状況が状況なだけにブレもある為分かり難く、リプレイで何とか分かる程度となっています。

恐怖度:2 out of 10 stars (2.0 / 10)
衝撃度:2 out of 10 stars (2.0 / 10)
不気味度:3 out of 10 stars (3.0 / 10)
奇妙度:2 out of 10 stars (2.0 / 10)
Average:2.3 out of 10 stars (2.3 / 10)

玉突き衝突

投稿者が恋人と共に北海道に旅行した際に遭遇した、玉突き衝突の模様を撮影した映像。トンネル内で横倒しになった事故車を車内から撮影していると、バックガラスに逆さになった無表情の顔がこちらを覗き込んでいる…。

感想

投稿者が彼女と北海道旅行に出掛けた時撮った映像です。
車で移動中、異様な雰囲気に気付いて撮影したそうです。
すると破損した車両などが現れますが、投稿者たちの車はトンネルへ入ります。
トンネル内は外よりも物々しい雰囲気で規制している警官がいたかと思えば、横転した車両もあります。
投稿者たちも似たような事を言ってますが、どんな事故が起こればトンネルで横転するんでしょうか。
そしてその横転した車両を追って、カメラは車内後方に向けられますが、その時逆さになった男性らしき顔が半分だけリアウインドに映り込みます。
一応ハッキリ映ってはいますが、映っている時間が短く分かり難い印象を受けます。

恐怖度:2 out of 10 stars (2.0 / 10)
衝撃度:3 out of 10 stars (3.0 / 10)
不気味度:3 out of 10 stars (3.0 / 10)
奇妙度:2 out of 10 stars (2.0 / 10)
Average:2.5 out of 10 stars (2.5 / 10)

追跡録 中編

追跡録 中編

委員会は自殺してしまったのではないかと思われる、日向さんの行方を追う。かつて彼が通っていたメンタルクリニックについて調べてみるためにクリニックヘと向った。すると渡邉があることに気づく…。

感想

前巻からの続きです。
菊池が接触を試みたと見られている日向氏の行方を探していた岩澤たちは、日向氏が服用していた薬の薬袋から、都内にある個人経営のメンタルクリニックに行き着きます。
早速クリニックを訪れた岩澤たちですが、クリニックが入っているはずの場所は美容室が入居していました。
そのため周辺で聞き込みした所、確かに3年ほど前までメンタルクリニックがあったと聞きます。
3年ほど前というと、日向氏が小池さんに遺書めいた手紙を送ったのと同時期である為、2つの出来事は関係があると見られます。
そしてメンタルクリニックがあった場所から引き上げる途中、渡邉がTwenty Sevenの投稿者宅の付近だと気付きます。
何でも印を探して歩き回っていたので覚えていたそうで、実際付近の電柱に印が残されていました。
そうなると日向氏は投稿者宅に程近い場所に通っていた訳で、これが偶然なのかどうか気になる所です。
そしてメンタルクリニックについて岩澤たちが調べた所、そのクリニックは佐久間氏という医師が個人で開業していたそうです。
閉院した理由は不明ながら、直前に8歳の娘が原因不明の突然死していて、離婚した上で閉院した様です。
どうやら娘を亡くした事が閉院にしている物と思われます。
それから岩澤たちは佐久間氏の自宅マンションを突き止めて訪ねます。
しかし不在だった為部屋付近で数時間待ち続けるという、不審人物の様な行動した上に、帰宅した佐久間氏に日向氏の事を話したはずが揉み合いになった挙句逃げられてしまいます。
それを追いかけた岩澤は、紆余曲折を経て佐久間氏を説得に成功しますが、途中落としたカメラが使用不能、岩澤も鼻血を流す破目になります。一体どんな説得をしたんでしょうか。
また佐久間氏について肩書が元精神科医となっている事から、閉院のみならず医師免許を返納などしたのかも知れません。
岩澤の説得に応じた佐久間氏は顔出し、録音NGという条件付きではある物の取材に応じる様です。そこで岩澤が一人で話を聞くことになります。

佐久間氏が言うには、日向氏が初めてクリニックを訪れたのは8年前の事だそうです。
当時日向氏は頭の中に黒い女性の顔が現れて「27歳になったらお前は死ぬ」という事で悩んでいたそうです。
そこで佐久間氏が日向氏に対し退行催眠を試した所、日向氏がかつて誘拐事件に巻き込まれていたと判明したそうです。
日向氏が誘拐事件に巻き込まれた他の2人と違って、事件に関する記憶があったのはこの為という事なのでしょう。
佐久間氏が更に退行催眠を行なった所、日向氏が生まれる以前の記憶が呼び覚まされたのだそうです。
しかしこれは岩澤も言っていた様に、言い伝えなのを聞いた記憶が呼び覚まされた結果と考える事が出来ます。
そして事故の後、日向氏はクリニック近くのアパートに引っ越して暮らしていたという事まで話して佐久間氏は立ち去って行きました。
娘が亡くなった事やクリニックを畳んだ事については話したく無いと言うのは仕方無い事と思われます。
日向氏も退行催眠を受けた後に事故があったのなら、その事が自己原因である父親との口論に繋がった可能性もありそうです。

そして佐久間氏と会った後の晩、岩澤の携帯に菊池からの無言電話が掛かって来た所で続きます。

続・追跡録 中編

我々は日向さんが住んでいるというアパートへ向うが、留守のため、隣人に話を伺うことにする。既に引っ越したのではと答える隣人。そして彼は一人暮らしだと聞いてたが何度か女の子の泣くような声が聞こえ、不審に思っていたというのだが…。

調査パート感想

岩澤たちは佐久間氏から教えて貰った日向氏宅を訪れますが、その部屋はチャイムも外されドアの投函口も塞がれているなど外部との関わりをシャットアウトした様な状態でした。
付近の住人に聞き込みを行った所、もう引っ越したのではないかとの事ですが、以前は女の子が泣くような声が聞こえたとの事です。
女の子が泣く声という事は、前編の映像に映り込んだ女性らしき人影が影響しているとでもいうのでしょうか。
部屋前の廊下には日向氏が残したと見られる不要品が置かれていますが、その中に神社の名前が書かれたメモが残されていて、調べた所山荘跡地の近くにある神社の様です。近くと言っても30km程度離れているようでしたが。

その数日後、岩澤の元に佐久間氏からの小包が届きます。
小包の中身はテープで、内容を確認した所、佐久間氏が亡くなった娘を撮ったと思われる映像が収められていたようです。
映像を確認した岩澤によれば、娘の顔が一瞬潰れるように歪んでいるとの事です。
岩澤は佐久間氏へ電話をしますが繋がりません。

そして岩澤たちはメモに残されていた神社を訪れます。
その神社は山間部にある小さな神社で、特に変わった点は見受けられない様です。
近隣で話を聞いた所、地元住民によって維持管理されている様で、かつてこの地域一帯を治めていた一族によって建てられた物だそうです。
その一族は飢饉や災害が元で戦国時代までには滅びたそうで、「Twenty Seven」に登場し印の元になった家紋の一族と同じの様です。
この神社は三社制の一つで明治時代に修復されたそうですが、残り二社は今では無くなっているそうです。人知れず朽ちて行ったのでしょうか。
そして残り二社の位置を教えて貰った所、その内一つが山荘跡地の場所と一致する事が判明します。
そうなると山荘跡地に埋まっていた社と関連があると言えそうです。
そこで岩澤たちは帰り際に神社を調べ、例の印が無いか調べましたが見当たらなかった様です。
帰ろうとしてカメラを止めた後、乗った車内に異様な物音が響き、渡邊は後ろに何かいると叫びます。岩澤が後方を見ると、何者かがリアウィンドウは両手を貼りつかせていて離れる所でした。
明らかに生きている何者かの手で、体勢を考えると車内の様子を伺っていたのかも知れません。
岩澤は即座に飛び出して追いますが、カメラが重いのか見失てしまいます。
仕方なく引き返した岩澤ですが、頭から出血して路上に倒れている渡邊を発見した所で佐久間氏からの映像が紹介されます。
映像の後、渡邊を病院に運んで命に別状は無かったが念の為入院させたことや、後に渡邊から車を出た所で何者かに殴られたと説明された事が語られます。
その直後岩澤に菊池の宛名で「これ以上、関わるな」とメールが送られてきた所で後編へ続きます。

映像感想

映像は佐久間氏が娘を撮ったホームビデオで画質はそれほど良くありません。
公園で娘を遊ばせている佐久間氏。
当初は娘と会話しながら、遊具で遊ばせていましたが、途中から追いかけっこをしています。
この辺りは元々の画質に加え、動きが大きいためやや見ずらい印象を受けます。
そしてその最中一瞬、娘の顔が赤く腫れたようになっていますが、リプレイでないと分かり難いと言えます。
これは日向氏についている少女の霊が佐久間氏の娘にまで霊障を及ぼした可能性があると見ている様です。

まとめ

メインの話はなかなか面白いですが、映像面では前巻と打って変わって全体的に低調な印象を受けました。
リプレイで無いと分かり難い映像が多い為、そういった印象になったと思われます。
一連の話も次巻で完結すると思われますので、それに相応しい映像を期待したい所です。
そんな本作でお勧めの映像を挙げるとすれば「アルバム」「アユタヤ」辺りになるかと思われます。