【ほん呪】ほんとにあった! 呪いのビデオ #49【感想】

2012年 約75分

5 out of 10 stars (5 / 10)
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樹海のテープ

富士山の樹海の奥地で見つけた、無人のテント内に落ちていたビデオテープの映像。交通事故と思われる瞬間を撮影した映像なのだが、突然もの凄い衝撃音と共に画面が乱れ、割れたレンズ越しにカメラの方を覗きこむ不気味な顔が現れるのだが…。

感想

恐怖度:4 out of 10 stars (4.0 / 10)
衝撃度:4 out of 10 stars (4.0 / 10)
不気味度:5 out of 10 stars (5.0 / 10)
奇妙度:5 out of 10 stars (5.0 / 10)
Average:4.5 out of 10 stars (4.5 / 10)

投稿者は青木ヶ原樹海を探検していて、無人のテント内でこの映像のテープを発見したそうです。
映像はカップルらしき男女が乗用車内で撮影した物です。ドライブでしょうか?
劣悪な環境に置かれていた為かノイズが目立ちます。
そして撮影中乗用車が事故に遭い、ビデオカメラも巻き込まれてレンズが割れてしまいます。
そんな中割れたレンズ越しに男性の顔らしき物がカメラを覗き込みます。
映像そのものはPart6『再生できないビデオテープ』を彷彿とさせますが、テープが青木ヶ原樹海にあった事など、色々不気味な物を感じる映像です。

扉の向こう

大学生の投稿者が自宅で友人達と酒を飲んでいた際、何気なく撮影した映像。冷蔵庫にある酒を取りに行くため席を立ち、隣室の扉を開ける投稿者。するとそこには廃墟のような一室が広がっており、さらに天井からは首を吊った男性と思われる姿がぶら下がっている…。

感想

恐怖度:3 out of 10 stars (3.0 / 10)
衝撃度:4 out of 10 stars (4.0 / 10)
不気味度:5 out of 10 stars (5.0 / 10)
奇妙度:6 out of 10 stars (6.0 / 10)
Average:4.5 out of 10 stars (4.5 / 10)

大学生である投稿者が、自宅で友人たちと酒を飲んでいた際に撮影した映像だそうです。
投稿者が冷蔵庫に入れている酒を取りに行こうとキッチンのドアを開けると、レンズ越しに異様な光景が広がっています。
キッチンがあるはずの場所は何故か廃墟の様な有様で、首吊りしている様な人影まで映り込んでいます。
同様した様子の投稿者が、カメラを逸して向け直すと、元のキッチンが映っています。
映像は異様な光景というのは即座に分かりますが、首吊りしている人影はやや分かり難い印象でした。
インパクトなどはそれほどではありませんが、なかなか奇妙な印象を受ける映像と言えます。

シリーズ監視カメラ ドアホン

投稿者の自宅のドアホンに内蔵されたカメラがとらえた映像。留守中に訪問者があった場合、チャイムが押された直後から自動的に動画を記録する機能があるのだが、そこには挙動不審な男の姿とその男の背後に女性と思われる奇妙な顔が映りこんでいるのだが…。

感想

恐怖度:2 out of 10 stars (2.0 / 10)
衝撃度:2 out of 10 stars (2.0 / 10)
不気味度:3 out of 10 stars (3.0 / 10)
奇妙度:3 out of 10 stars (3.0 / 10)
Average:2.5 out of 10 stars (2.5 / 10)

借家住まいの投稿者宅玄関に設置されたドアホンはボタンが押されると30秒録画される機能が付いているそうです。
ある日留守中に見覚えの無い、奇妙な男性が4回も訪問していた様です。
投稿者が言うには男性は挙動不審で、近所の家々で同様の事をしていた様です。

そして映像ですが、男性がキョロキョロした様子でカメラに向かい合う様子が映っています。
3回目の訪問では挙動不審の度合いが増し、不意に屈んだりボタンを連打しているような様子も見て取れます。
この時、屈んだ背後に映り込むパターンかと思いました。
最後となる4回目、一度立ち去る素振りを見せて戻ってくるなど更に挙動不審となっています。
そして男性が少し屈んだ際、後ろに女性の顔らしき物が映り込みますが、映り方が地味で分かり難い印象でした。

リハーサル室

とあるインディーズバンドのリハーサル風景を撮影した映像。男性ボーカリストを映した時、その肩に手のような物が伸びてくる。だが、その背後にある鏡張りの中にはそのような物は映っていない。さらに部屋にはいないはずの女性の鼻歌のような声が聞こえてくるのだが…。

感想

恐怖度:1 out of 10 stars (1.0 / 10)
衝撃度:1 out of 10 stars (1.0 / 10)
不気味度:2 out of 10 stars (2.0 / 10)
奇妙度:2 out of 10 stars (2.0 / 10)
Average:1.5 out of 10 stars (1.5 / 10)

あるインディーズバンドがリハーサルの風景を記録の為に撮影した映像だそうです。
ボーカリストが水分補給している際、その肩に手の様な物が映り込んでいますが、初見では気付けない程度に分かり難い印象でした。
またこの時、女性の鼻歌らしき物も入り込んでいますが、言われてみればという程度で分かり難い印象でした。

繰り返す男

とある動画サイトにアップするために撮影した車載カメラの映像。深夜の高速道路を映した映像には、道路脇に男性と思われる姿が立っており、恨めしそうにこちらを見つめているいるように見える。さらにその男性は、3度にわたり繰り返し出現するのだが…。

感想

恐怖度:3 out of 10 stars (3.0 / 10)
衝撃度:3 out of 10 stars (3.0 / 10)
不気味度:5 out of 10 stars (5.0 / 10)
奇妙度:6 out of 10 stars (6.0 / 10)
Average:4.3 out of 10 stars (4.3 / 10)

投稿者が動画サイトに車載動画をアップしようと撮影した映像だそうです。
多分YouTubeかニコニコ動画に上げようとしたと思われます。
しかしそんな映像で、高速道路脇に同じ姿をした男性らしき人影が3度映り込みます。
不気味で奇妙な印象を受ける映像と言えます。

頭のおかしい女

付き合い始めたばかりの恋人とともに、地元で有名な廃線路跡のトンネルへ肝試しに行った際の映像。突飛な発言で投稿者を翻弄する恋人。すると突然、投稿者が動揺を見せ始める。このとき投稿者はトンネルの奥から響く足音を聞いたのだと言う…。

感想

恐怖度:7 out of 10 stars (7 / 10)
衝撃度:8 out of 10 stars (8 / 10)
不気味度:6 out of 10 stars (6 / 10)
奇妙度:7 out of 10 stars (7 / 10)
Average:7 out of 10 stars (7 / 10)

投稿者が付き合い始めたばかりの彼女と一緒に、地元で有名な廃線跡へ肝試しに行った時の映像だそうです。
付き合い始めたばかりで肝試しというのはどうかとも思いましたが、吊り橋効果でも狙っての事でしょうか。
そんな肝試し中、彼女の突飛な言葉に動揺する投稿者。
しかし投稿者は何か物音が聞こえると言います。
そして投稿者が彼女へカメラを向けると、彼女の背後に首が90度曲がった女性らしき人影が立っているのが、ハッキリと映っています。
それを見た投稿者はあらん限りの大音量で絶叫し逃走した様子です。

人影と言い、投稿者の反応と言いインパクトの強い映像と言えます。

祖母の家で・・・

投稿者の男性が幼い頃、祖母の家へ遊びに行った際、撮影してもらった映像。和室でプロレスごっこをして遊ぶ兄弟。背後の床の間に日本人形が飾ってあるのだが、その人形の首が消えてしまっている。さらには人形の横に女の子と思われる顔が現れるのだが…。

感想

恐怖度:2 out of 10 stars (2.0 / 10)
衝撃度:2 out of 10 stars (2.0 / 10)
不気味度:3 out of 10 stars (3.0 / 10)
奇妙度:3 out of 10 stars (3.0 / 10)
Average:2.5 out of 10 stars (2.5 / 10)

投稿者が幼い頃、祖母の家に遊びに行った際に撮影した映像です。
投稿者兄弟が和室でプロレスごっこして遊んでいる様子を叔父が撮影していたとの事です。
しかしその後方に飾られている人形の首が一時消え、代わりに女性らしき顔が人形の脇に現れます。
人形と女性の関係については触れられていませんが、映像的には分かり難い印象を受けました。

死返(まかるがえし)後編

死返(まかるがえし)後編

老婆の姿が映っていた廃トンネルを訪ねた取材班は、その土地について調べてみることに。地元住民の話によるとトンネル付近には口寄せを生業とする老婆が、2人の兄妹の孫と暮らしていたというのだ。だが、地震で老婆が行方不明となり、助かった2人は児童養護施設へ…。

感想

篠田さんが映像を撮った現場である廃墟へ向かう岩澤らスタッフ一同。
現場に到着して早々に、横田が廃墟の床を踏み抜き、助けようとした岩澤も巻き込むという、Part15『責任』を彷彿とさせる場面があります。
ちなみにあの時床を踏み抜いて藤屋敷を巻き込んだのも横田で同じ様な体型でしたが、別人の模様です。
しかし映像の最後に映る雑木林まで到達するも、特に成果は無く地元の図書館を訪れます。
図書館で分かった事はトンネル周辺は昔から事故が多発していたという程度の様です。古い新聞記事でも調べていたんでしょうか。

そこで周辺で聞き込み調査を行なった所、古くからの住人を紹介してもらいます。
その住人が言うには、トンネル周辺は地元住民も近寄らない様な場所で、その為結核患者用隔離病棟が建てられたりしたそうです。また事故が多い事に関しては森の祟りと呼ばれてるとだけで軽く流された感があります。
またトンネル付近には1人の老婆が住んでいて、イタコや口寄せの様な事を生業にしていたと言うと、岩澤が何か儀式をしていなかったかと尋ねると、死者をゾンビ的に蘇生させる死返と呼ばれる儀式を行っていたと答えます。ようやく話の核心部分に触れていくといった所でしょうか。
老婆は儀式の内容もあってか、村八分的な扱いを受けていたそうですが、三十数年前に地震で崖崩れで家が潰されて以来消息不明との事です。
住人は老婆の写真を見せてくれ、その際に老婆が盲目であった事を確認します。
また老婆には2人の孫がいましたが、身寄りが無くなった為、児童養護施設に預けられたそうです。孫は兄妹だったそうで、その兄こそが田沼では無いかと考えつつ住人宅を後にして児童養護施設へ向かいます。

スタッフの取材に応対した児童養護施設職員が言うには、施設に預けられた時兄は10歳、妹は8歳で地震に関する記憶が無かったそうです。
兄は高校卒業後福島県で就職するも仕事を辞めた後の詳細は不明だった様です。
しかし先月警察から凍死して亡くなっていたと連絡があったそうです。
田沼の正体と思われる人物が故人であったと判明しますが、亡くなったのが先月と最近なのが気になります。亡くなったのは岩澤たちが調査開始してからでしょうか。
そして兄の遺品は妹が持ち帰り、その後妹から送られてきたという郵便の消印が差出人不明映像と同じ消印と判明します。
そこでスタッフ一同は妹が住んでいるという都内へ向かう所で続きます。

死返(まかるがえし)続・後編

兄妹が預けられた児童擁護施設へ向かった取材班は、兄の方がすでに亡くなったことを聞かされる。妹が住むアパートの住所を聞いた取材班は、彼女の部屋で話を伺おうと試みる。しかし、何も語ってくれない彼女に差出人不明の投稿映像を見てもらおうとしたところ…。

調査パート感想

兄妹の妹である阿刀さんに会うため都内に戻ってきたスタッフ一同。
阿刀さんのアパートに向かう途中、岩澤と菊池は周辺に見覚えがあることに気付きます。
周辺は投稿者友人が斉木さんを見たといった場所でした。
とりあえず阿刀さんのアパートを訪れ、岩澤がノックすると阿刀さんが顔を出すも何も言わずに部屋へ引っ込んでしまいます。
ひとまず入口まで入った岩澤が上がって良いか訪ねるも、阿刀さんは何も言いません。
しかし座布団敷いているので入って良いだろうと岩澤が判断し、室内に上がります。
岩澤は阿刀さんに質問したりして数十分経過しますが何の進展も無く、暖簾に腕押しといった状態で全く手応えがありません。
その間阿刀さんは煙草に火をつけようとして、髪の毛を焦がしたりしています。
全く反応が無いためか岩澤は菊池と相談し、差出人不明の映像を阿刀さんに見せて反応を見ることにします。
そして映像を見せながら質問をする岩澤。阿刀さんは映像を見ようともせず、岩澤が途方に暮れた時阿刀さんが叫び声を上げて倒れてしまいます。
岩澤たちは急ぎ救急車を呼んで阿刀さんを救急搬送してもらいます。
その後菊池が付添として病院に残りますが、深夜には戻ってきたため話を聞きます。

どうやら阿刀さんの症状は一種のパニック障害だそうで命に別条はないそうです。
菊池が本人に尋ねた所、阿刀さんは子供の頃から良く見る夢があり、兄が老婆を刺し殺す夢だと言います。
夢に出てくる老婆と映像に映る老婆が同一人物で、老婆の姿を見ると発作が起こるようです。
岩澤が映像を見せた際、阿刀さんは映像を見ていない様子でしたが、一瞬映像を見てしまい発作が出たようです。
そして阿刀さんは自身が映像を恐ろしく感じたためスタッフルームに送りつけた様です。

そして阿刀さんが見ると言う夢、斉木さんが撮影した映像での老婆の言葉などからスタッフは以下に要約した様に推測したとナレーションが流れます。

スタッフによる推測とそれに関する感想など

田沼は阿刀さんの兄で間違いなく、彼は幼い頃老婆を殺害し、付近に遺棄したが直後に地震が起こり崖崩れで埋もれた事により老婆は行方不明とされた。
阿刀さんはその光景が潜在意識に残り夢という形で現れた。
田沼は祖母の霊に操られ、死返の儀式で祖母を蘇らせようとした。
「オマエノカラダニシヨウ」という老婆の言葉から、祖母は斉木さんに憑依という形で蘇ろうとしていたと思われる。

上記の様に推測しますが、何故田沼は今頃になって祖母を蘇らせようとしたのかという疑問が出たようですが、田沼が派遣モデルの募集を開始した時期から、菊池が見解を述べます。それによれば田沼が派遣モデルの募集を開始したのは前年の三月からとなっていて、大震災の地震で祖母を殺害した時の記憶が呼び起こされ、あの様な行動に出たのでは無いかとの事です。
そして役目を終えたため消されてしまったのでは無いかとの事です。

ただ田沼が祖母の霊に操られていたというなら、最初に祖母を殺害したのも祖母の計画だったという方が筋が通りそうな気がします。老い先短い祖母が、孫を利用して儀式による復活を目論んだと考えれば筋は通っている様に感じられますがリアリティという点では希薄になりそうです。

その後阿刀さんから田沼の遺留品が送られてきます。
その中にあったデジカメを投稿者に確認した所、斉木さんの物である事が確認されたようです。
さらに遺留品の中に8ミリフィルムをがあり、その中に収められていた映像が流れます。

そして映像の後、老婆の目的が成就された事を示唆するエピソードが流れます。

映像感想

恐怖度:2 out of 10 stars (2.0 / 10)
衝撃度:2 out of 10 stars (2.0 / 10)
不気味度:3 out of 10 stars (3.0 / 10)
奇妙度:2 out of 10 stars (2.0 / 10)
Average:2.3 out of 10 stars (2.3 / 10)

田沼、阿刀さんの祖母と思われる老婆が儀式を行っている場面が映っています。
遺体と思われる身体を前に儀式を行っていますが、幼い頃の阿刀と思われる、巫女装束を来た少女が加わります。
そして映像の最後付近、白いモヤの様な物がいくつも現れますが、その中に女性の顔をした物がありますが映っている時間が短いので分かり難いと言えます。

まとめ

長編『死返(まかるがえし)』完結編となった本作です。
『死返(まかるがえし)』は最初の映像こそインパクトありましたが、映像的には落ち着いた印象です。
そしてストーリーとしては死者蘇生の儀式に関する話で割と楽しめましたが、最終的には儀式の黒幕と思われる田沼ら祖母の狙いが成就されたと思われ、結局いつもの様に行方不明は帰ってこないであろうという後味の悪い終幕となっています。

他の映像ですが、『死返(まかるがえし)後編』に尺を取られた為か本数は少なめに感じ、また全体的に低調な印象を受けました。
そんな中では『頭のおかしい女』が突出していて、それに続くのが『繰り返す男』辺りでは無いかと思われます。