【ほん呪】ほんとにあった! 呪いのビデオ #51【感想】

2013年 約65分

9 out of 10 stars (9 / 10)
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夜警

関東近郊の心霊スポット巡りをしていた投稿者たちが撮影した映像。自殺が多いとして有名なとある吊り橋を目指して車を走らせていると、恐ろしい出来事が起こる。薄暗いトンネルを抜けカメラが運転手の方を向いた時、その窓の向こう側には何かが立っており、すれ違うのが確認出来るのだが・・・。

感想

恐怖度:6 out of 10 stars (6 / 10)
衝撃度:8 out of 10 stars (8 / 10)
不気味度:5 out of 10 stars (5 / 10)
奇妙度:5 out of 10 stars (5 / 10)
Average:6 out of 10 stars (6 / 10)

その日投稿者は友人たちと、ネットで調べた関東近郊の心霊スポットを回っていたそうです。
そして車で移動中、あるトンネルを抜けた直後、道路脇に人影が映り込みます。
それに気付いた投稿者は車を停めさせ、後方を見ますが人影は見当たりません。投稿者は警官か警備員の様な人影を見たと言います。ああいった服装の人影という事でしょうか。
そして車が発進しようとし、投稿者がカメラのモードを切り替えると、白い人影がカメラ目掛けて突進するのが映り込み、投稿者はパニックに陥ります。
最初に大した事ない様に見せてからの事象はインパクトがあります。

悪戯

自宅の玄関前に朝起きると、度々、ゴミが散乱しているという悪戯をされるようになった投稿者。犯人を突き止めるため友人と待ち伏せをしていたところ、問題の人物が現れた。ゴミ袋を手にした男を問いつめる投稿者と友人。カメラが男の姿をとらえた時、その首元に黒い髪のようなものがまとわりついて背後へと滑り込んでいくのだが・・・。

感想

恐怖度:2 out of 10 stars (2.0 / 10)
衝撃度:2 out of 10 stars (2.0 / 10)
不気味度:3 out of 10 stars (3.0 / 10)
奇妙度:2 out of 10 stars (2.0 / 10)
Average:2.3 out of 10 stars (2.3 / 10)

投稿者は朝自宅前にゴミが散乱するようになった為、友人たちと張り込みを行なった際の映像だそうです。
そしてゴミを遺棄していた犯人を捕らえる投稿者たちですが、逃げられてしまいます。もっとも証拠映像を押さえられている以上、被害届出されればほぼお縄になる事は間違いなく、実際そうなった様です。
そして髪の長い顔らしき物が犯人の背後から覗き込む様に映っていますが、リプレイではハッキリ分かるものの、初見だと分かり難いといった印象でした。

空中楼閣

仲間と地方の貸別荘へ遊びに行った投稿者が山中で撮影した映像。貸別荘に置かれた思い出帳に、地図と共に「ユウレイ イル バショ」と子供の字で書かれたページを見つけた投稿者たち。彼らは、森の中をその場所を目指して出かけた。その辺りに来ると、突如、窓のようなものが現れその中に人影が・・・。

調査パート感想

投稿者が友人たちとある地方の貸別荘に遊びに行った際、夜山中で撮った映像だそうです。
投稿者に話を聞いた所、貸別荘に置かれていた思い出帳に子供の字で「ユウレイ イル バショ」と書かれているページがあり、手書きの地図も記されていた為その場所に行ってみたそうです。
そしてその場所で点滅している光を見た為、投稿者がズームして見た所、それは窓の様であったと言います。投稿者は窓の中に人影を見たが友人たちは人影なんて見てないと言ったそうですが、友人たちは肉眼なので仕方ないと言えます。

話を聞いたスタッフ一同は投稿者と一緒に現地調査に向かいます。
現場に到着し、木々の枝葉で緑となっている空中に窓が出現したと投稿者は証言します。
そしてその直下辺りに川居を立たせる岩澤。サイズを比較する為の様で、その結果窓が現れたのはビルの7階に相当する高さと判明します。
その後貸別荘を訪れて思い出帳を確認しますが、思い出帳をめくった投稿者は該当するページが無くなっていると言います。破いた形跡も無く、オーナーが言うには取り替えたと言う事も無い様です。
しかし投稿者のいうページが映像や写真という形で残されていない以上、投稿者の証言に拠るしか無く、実際にあったかどうか定かでは無いと思われます。

映像感想

恐怖度:3 out of 10 stars (3.0 / 10)
衝撃度:3 out of 10 stars (3.0 / 10)
不気味度:5 out of 10 stars (5.0 / 10)
奇妙度:7 out of 10 stars (7.0 / 10)
Average:4.5 out of 10 stars (4.5 / 10)

暗闇の中で光る物が映り、投稿者がそれをズームすると中に2体の人影らしき物が見える窓の様に見える事が分かります。
また人影は大小1体づつで大人と子供に見えます。
また投稿者友人がUFOかと言っていますが、友人たちは空中で光る物体だからそう言ったと思われます。しかし空中で光り人影が覗く窓もUFOっぽいと言えるのでは無いかと思われます。

むげねぇ

廃墟を探索する事が趣味の投稿者の映像。その日も海沿いにあるホテルの廃墟を訪ねていた。懐中電灯で薄暗い室内を照らした時、画面の右に女性と思しき姿がゆっくりとこちらに向かっているように見える。また映像内にはうっすらと女性のものと思しき声で「むげねぇ」という言葉が収録されていたのだが・・・。

感想

恐怖度:4 out of 10 stars (4.0 / 10)
衝撃度:5 out of 10 stars (5.0 / 10)
不気味度:6 out of 10 stars (6.0 / 10)
奇妙度:6 out of 10 stars (6.0 / 10)
Average:5.3 out of 10 stars (5.3 / 10)

廃墟探索が趣味の投稿者が、ある海沿いにあるホテル跡の廃墟を探索した時の映像です。
廃墟内の一室を探索していると、画面右側に歩いている様な女性らしき人影が短時間ながらハッキリ映ります。
そして人影が消えた直後、「むげねぇ」と言っている様な女性と思しき音声が入ります。
廃墟の雰囲気に人影に加えて音声となかなか不気味な映像と言えます。

溶怪 前編

会社の同僚と酒を飲み泥酔してしまった投稿者。同僚は終電があるからと先に帰ってしまうが、投稿者は一人で違う店へ。そこで知り合った女性と仲良くなり、勢いでラブホテルへいく。朝起きると自宅に戻っていたのだが、携帯電話には撮った覚えのない動画が映っていた。それは、女の人の顔が徐々に溶けていく映像だった・・・。

調査パート感想

マイクロSDカードに収められた映像には奇妙な現象が映っていたという事で、投稿者に話を聞きます。
投稿者が言うには、1ヶ月ほど前同僚と飲みに行ったそうで、休みの前日だった事もあって泥酔するまで飲んだのだそうです。
そして同僚と別れた後も1人で飲んでいたそうで、もう何故飲んでいるのかも分からない状態だったと言えそうです。
そんな状態の時、ある女性と親しくなりラブホテルに行った気がするが、気付いたら自宅にいたそうです。夢かとも思った投稿者ですがスーツにラブホのライターが入っていたそうです。
その時は特段気に留めなかったと思われますがが、1週間後友人たちと遊んでいた投稿者は携帯で動画を撮ろうとした際、残されていた映像に気付いたと言います。映像に記録された日時は泥酔した晩のものだそうで、映像に映っている女性はその夜親しくなった女性に似ている気がすると、泥酔して記憶が曖昧であったろう投稿者は歯切れ悪く言います。

そして岩澤たちスタッフは投稿者の記憶を頼りに女性と出会った店を探しますが、投稿者は泥酔して記憶が曖昧だった為、店を見つけ出すことが出来なかったのは当然と言えます。
しかしそんな中投稿者が一緒に飲んでいた同僚や会社の人事部員などから、存在しないはずの女性らしき存在が浮かび上がります。
スタッフたちは投稿者が何者かに取り憑かれているのでは無いかという疑念を抱きますが、話の流れからしてそれは映像に映る女性ということになるのでしょう。
映像が紹介された後、投稿者が何者かに取り憑かれているのか検証すべきという菊池からの提案があって後編へ続きます。

映像感想

恐怖度:5 out of 10 stars (5.0 / 10)
衝撃度:4 out of 10 stars (4.0 / 10)
不気味度:8 out of 10 stars (8.0 / 10)
奇妙度:9 out of 10 stars (9.0 / 10)
Average:6.5 out of 10 stars (6.5 / 10)

ベッドに横たわっている女性の顔が映っています。
映像の変化は少しづつですが、女性の顔が溶けたようになっています。
動きが少ない為作り物ではないかとか考えだした頃に、一度瞬きしたかと思えば一気に顔が崩れだしたかのような溶け出して行きます。
非常に不気味かつ意味不明なほどの奇妙さを持った映像と言えます。

シリーズ監視カメラ 古本屋

店内をとらえた2ヶ所の映像が交互に切り替わっていく。出入り口付近を映した映像の時、和服の女性が後向きの状態で店内に入って来る。続いて店内奥からレジ方向をとらえた映像に切り替わる。位置関係からすると、和服の女性は横向きに映るはずなのだがこちらでも背中を向けている。同時記録の映像でこのように映るのは不可能なのだが・・・。

感想

恐怖度:4 out of 10 stars (4 / 10)
衝撃度:5 out of 10 stars (5 / 10)
不気味度:7 out of 10 stars (7 / 10)
奇妙度:8 out of 10 stars (8 / 10)
Average:6 out of 10 stars (6 / 10)

投稿者が経営する古本屋に設置された監視カメラの映像だそうです。
店の入り口を監視するカメラと店の奥を監視するカメラの二台が設置されているようで、その映像が交互に映し出されます。
そんな中入り口に突然、和服の女性らしき後ろ姿が現れます。この出現は前触れも無く本当に突然で少しびっくりします。
そして店内の奥を映したカメラにも同じ女性らしき姿が、やはり後ろ姿で映り込んでいます。
この女性らしき人影は数回映り込んでしまうといなくなっていますが、位置や角度が違う複数のカメラに後ろ姿で映り続けるという奇妙さが印象的です。

ベッドの下 開かずの部屋

夜寝ている時、ベッドの下から紙と紙が擦れるような音と共に何かが動き回るような音がするという投稿者は、寝る前にベッドの下にカメラをセットした。翌朝、映像を見ると壁と床の隙間から黒い影が現れる。さらには、画面のすぐ手前に顔と思しきものが現れ、その後カメラが不自然に倒れるのだが・・・。

感想

恐怖度:5 out of 10 stars (5.0 / 10)
衝撃度:7 out of 10 stars (7.0 / 10)
不気味度:4 out of 10 stars (4.0 / 10)
奇妙度:5 out of 10 stars (5.0 / 10)
Average:5.3 out of 10 stars (5.3 / 10)

説明無しに投稿者のインタビューから始まります。
投稿者が言うには、以前住んでいたアパートで夜寝ている時、ベッドの下から何かが動いているような音がしたという事です。
そしてその音は大きな音では無いそうですが、頻度が増えてきているとの事でした。
そこで友人に相談した所、ビデオ撮影するようアドバイスするに留まらず、カメラを貸してくれたそうです。投稿者は良い友人を持った様です。
そういった訳で友人から借りたカメラを設置した所、朝には横倒しにされていたそうで、相手は物理的に干渉可能という事なのでしょうか。
そして映像を確認した所、壁と床の境辺りから暗い影が現れ、それから人の顔らしきものが現れる様子を見た為引っ越した様です。
また影が現れた壁の向こうは空き部屋だそうですが誰も入れないようにドアも釘で打ち付けている状態だったそうで、これがタイトルにある「開かずの間」という事でしょうか。
スタッフは「開かずの間」についてアパートのオーナーに取材を申し込んだが、最後まで許可が出なかった模様です。
オーナーからしたら訳合って閉鎖しているのを掘り返されたくないというのは当然かも知れません。

そして映像が紹介されます。
ベッドの下にカメラが置かれ、映像が映っています。
しばらく経つと、奥の陰から黒い影が伸びているのが見受けられますが、その影は程なく引っ込んでいきます。
しかしすぐに右上に顔が現れ、カメラが倒れます。
その顔の性別は不詳ながら、カメラを睨むような、驚いたような表情も見て取れインパクトがあります。
そしてカメラが倒されたということは、この顔は物理的に干渉出来る存在という事なのかも知れません。

溶怪 後編

調査に乗り出した取材班は、投稿者の身辺で起こっているという不可解な現象を撮影するために、2日間ホテルで生活してもらうことにする。途中、コンビニに行ってくると言い残し彼はそのまま行方不明になってしまう。後に、部屋を出る直前の映像を確認したところ、煙草を吸っている彼がふいにドアの方に顔を向け、小さく頷く姿が見てとれるのだが・・・。

調査パート感想

投稿者は女性に取り憑かれているのでは無いかという疑念を抱いたスタッフ一同は、菊池の提案により検証を行う事にします。
その方法はビジネスホテルの一室を借りて、そこに機材を設置し、投稿者の休日を利用して丸二日部屋に入って貰い監視するという物でした。
せっかくの休日なのにホテルに押し込められてしまうというのはどうかと思いますが、投稿者は受け入れた様です。
そして投稿者が部屋で過ごす様子を観察する菊池と井ノ上演出補。井ノ上は人手が必要との事から急遽参加となった様です。
しかしホテルで過ごす投稿者はやや退屈そうにも見えます。本やゲーム機の持ち込みが無ければ備え付けのTVくらいしか無いと思われますので、仕方ありませんが。
2日目の夜になっても、特に現象などは起きていないという菊池。このまま行けば無事に検証は終わって投稿者はホテルから出勤という事になりそうです。
しかし『空中楼閣』の取材で貸別荘を訪れていた岩澤たちに、菊池から連絡が入ります。
その内容は投稿者が行方不明になったという物でした。

貸別荘から戻り、菊池に事情を尋ねる岩澤。
菊池が言うには、投稿者がコンビニに行きたいと言ってきて、これまで一度も出ていなかった為許可してしまったそうです。
しかしずっと部屋に居てもらい、それを監視する事で検証する以上、最後まで外出しないのが当然では無いかと思われます。何故許可してしまったのか理解しづらい部分ですが、その後結局投稿者は戻らず、携帯もホテルの部屋に置いていた為連絡が取れない状況となってしまった模様です。更に投稿者の同僚や現場であるラブホテルに連絡取った様ですが消息不明となってしまった様です。
そして映像を見直した所、投稿者がベッドに腰掛けて喫煙していた所、不意に部屋のドアがある方向を向いて、頷いているような様子を見せるなどという、不審な動きが確認されました。
結局その後投稿者の両親に連絡して捜索願いを出すように依頼したそうで、投稿者は完全に行方不明になってしまった事になります。
その後も調査を続け、ラブホテルの清掃員だったという男性から、ホテル203号室に関する噂を聞き、更には清掃員は誰も清掃したがらない程の部屋だという話を聞きます。
その男性に対し、その部屋が分かる監視カメラを見せてもらう事は出来ないか依頼しますが、無理だと断られたのは言うまでも無いと言えます。またこのラブホテルに関しても調査を行ったようですが、これと言った情報は得られなかった様です。

映像感想

恐怖度:1 out of 10 stars (1.0 / 10)
衝撃度:1 out of 10 stars (1.0 / 10)
不気味度:2 out of 10 stars (2.0 / 10)
奇妙度:2 out of 10 stars (2.0 / 10)
Average:1.5 out of 10 stars (1.5 / 10)

投稿者が映された最後の映像が紹介されます。
菊池たちが控えている部屋を訪れてコンビニに行きたい旨を伝える投稿者と菊池のやり取りが収められています。
そしてドアが閉まる間際、投稿者の後方に女性らしい人影が映っていますが、その人影らしき物が映っている場所は、それまで隠れていたのが閉まる間際になって初めて映った様に見え、その存在は映り込む以前からその場にあったのではとも思われます。
人影らしきものも画面端に少し映り込む程度で、それほど恐怖感を感じるような物では無いという印象です。

まとめ

本作はこれまで紹介したシリーズの中でも屈指の出来という思われます。
抜きん出た映像こそありませんが全体的に粒ぞろいで、『夜警』『ベッドの下 開かずの部屋』といったビックリ系の映像から『むげねぇ』『溶怪 前編』など不気味、奇妙系とバラエティにも富んでいます。

メインの『溶怪』は前編の投稿映像は非常に不気味かつ奇妙な映像ですが、その後の調査で投稿者が行方不明になってしまいます。シリーズでこれまで投稿者や関係者が行方不明なり死亡してしまった事は度々あるものの、製作委員会の監視下にあってこの様な有様になったのは初めての事と思われます。もっとも普通ならPart32の様に投稿者が自殺している場面を発見した時点で問題になりそうな気もしますが。
そしてその責任を取るという形なのか、菊池が製作委員会から離れてしまいます。

そんな本作は先述した通り粒ぞろいで、おすすめ出来る映像を選ぶのも難しいです。
しかしあえて選ぶのであれば、『夜警』『シリーズ監視カメラ 古本屋』『溶怪 前編』になるかと思われます。