2014年 約60分

目次
現場
投稿者の男性が友人と、自宅近所の居酒屋に行った帰りに撮影したという映像。通りがかりの、とあるマンション、1階の地面に置かれた花束の前で談笑する投稿者達。「みないで」という女性の声が聞こえ、投稿者が下にカメラを向けた時、そこに、女の顔と思しきものが映り込む・・・。
感想
投稿者が近々転勤予定だという友人と一緒に、居酒屋へ行った帰りに撮影したという映像だそうです。
投稿者と友人がどの程度談笑しながら歩いていたのか分かりませんが、2人はあるマンション前に置かれた花束を見付けます。
そして何を思ったのか花束を前に立ち止まって談笑する2人。2人とも酔って気が大きくなっていたのかも知れません。
しかし缶ビール片手に真上から花束を見下ろす友人の姿は褒められたものでは無く、酒癖が良くないのかと思ってしまいます。
そんな中女性らしき声が微かに聞こえ、花束にカメラを向けると、その脇に血塗れた女性の頭部が横たわっているのが映り込みます。
投稿者はそれに気付き慌てて飛び退きます。
最初に入り込む声は投稿者たちの話し声もあって、分かり難くなっています。
しかしその後映り込む頭部は、なかなか不気味に感じられるもややボンヤリとしているのが少し残念な所です。
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人形
投稿者の女性が単身赴任の夫に見せるため、自宅のリビングで娘を撮影した映像。カメラが投稿者の娘が抱えている人形を映した時、人形に異変が起こる。さらに、娘が人形に対し異常に執着をしていたというのだが…。
感想
投稿者が単身赴任中の夫に送るため、自宅のリビングで娘を撮影した映像だそうです。
父親に対しテンション高めな雰囲気で近況報告していた娘ですが、撮影中に自室から古い人形を持ってきます。
その人形は投稿者夫の母が亡くなった際に、遺品の中にあった物らしいですが、娘がいたく気に入った様子です。
そして娘は人形が向こうを向いた状態で抱いていますが、突如人形の首が180°回転し、投稿者の方を向きます。
驚いた様子の投稿者がカメラを逸してから人形を映すと、人形の頭部は元の向きに戻っています。
やや奇妙な感じを受けますが、人形の首が実際物理的に回っていたのなら、娘が気付かなかったのか気になる所です。
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大雪
2014年の2月、記録的な大雪が降った関東。投稿者の男性は一日にして銀世界になった外の様子を、携帯電話のカメラで歩きながら撮影していたという。ふと、路上にかまくらが作られているのを見つける。そして、かまくらにカメラを向けた時、そこに、白い人間の顔と思しきものが、穴の中からこちらを見つめているのが映り込む・・・。
感想
2014年2月、関東甲信地方を記録的な大雪が降った際、都内在住の投稿者が携帯で撮影した映像だそうです。
今から7年前、首都圏では直近の大雪と思われ、苦い思いをした方も多いのではないでしょうか。
そして投稿者は大雪で変貌した近所の様子を撮影していたと思われます。
そんな投稿者が歩いている道路脇にかまくらが作られているのが見えます。そして2度目にかまくらを映した際、入口から顔らしき物が覗いているのが見えます。
映っているのが短い上に、顔の詳細まで見て取れないためインパクトなどは薄めな印象です。
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シリーズ監視カメラ 介護
投稿者である女性が、介護中の父親の様子を仕事場から確認するために、設置したネットワークカメラの映像。寝室のベッドで寝ている男性。突如、部屋の電気が点滅を始める。その後、入り口のふすまが開き、喪服を着た女と思しきものがゆっくりと男性に近づく姿が映り込む。再び部屋が明るくなると、女の姿は消えている・・・。
感想
投稿者女性が介護している父親を職場から確認するために設置した、オンラインカメラの映像だそうです。
映像では照明が点いた室内で、父親が寝ている様子が映っていますが、突如照明が明滅し、女性らしき黒尽くめの人影が父親に近づいていく様子が映ります。
ただ人影そのものは床に影も映っていたりと、肉体のある人間に見えます。
その後人影はベッド脇の椅子に座って父親を見下ろしている様子を見せた後、忽然と姿を消します。
そして人影が消えた後、父親が苦しそうにしているのが見える。
映り込むのが肉体ある存在に見え、ナレーションでもこの女性がこの世のものでは無いと言っておらず、やや趣きが異なる印象を受けます。
それでも人影が何者かという、不可解さを伴なう不気味な印象を受ける映像と言えそうです。
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海水浴
投稿者の男性が20年ほど前、友人家族と近場の海水浴場に行った際に撮影した映像。観光客で賑わう海水浴場の砂浜に、人間の生首と思しきものが映り込む。投稿者によると、この地域では昔、嵐などで、不漁が続くと、海への人身御供として、罪人の首などを船に乗せ、海に流したという伝承が残っているというのだが・・・。
感想
20年ほど前、投稿者が友人の家族と一緒に、近場の海水浴場に出かけた時の映像だそうです。
楽しげな海水浴の様子が映された後、砂浜を映している時、肩から上だけの男性が半透明な状態で映り込んでいます。
しかし姿は分かり難く、初見はリプレイで無いと見つけられないのでは無いかと思われます。
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テープ
投稿者の男性がアルバイト先の同僚達と、地元の潰れたキャンプ場に行った時の映像。廃屋内の風呂場に入る投稿者達。ふと、カメラを浴槽に向けると、その中に、女と思しきものが映り込む。映像に映り込む女と思しき姿と、カセットテープに録音された声の女性は同一人物なのだろうか・・・。
感想
投稿者男性がバイト仲間と地元にある潰れたキャンプ場に行った時の映像だそうです。
投稿者一行は男性2人、女性1人と3人組で肝試ししている模様です。
廃キャンプ場事務所の奥にある浴室に辿り着いた投稿者たち。投稿者が天井を映してから、正面の浴槽に再びカメラを向けると、浴槽に半透明な女性がいて、投稿者の方を向きます。
それに気付いた投稿者はカメラを落として逃げてしまいます。
夜の廃墟で肝試ししている映像なので、それだけで不気味と言えます。
本映像は映り込む存在も分かり易く、投稿者の反応もなかなか恐怖感を煽られる物になっています。
また途中、友人の1人がカセットテープを拾ったそうで、その内容も紹介されるています。
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邪心 後編
邪心 後編
架空の復讐依頼という形でスタッフの増本が書き込みをしたものに対し「死神」からメールが来る。内容は「直接会って、見ると不幸になる映像を渡します。」と言うものであり、待ち合わせ場所には、ある都内の公園が指定されていた。待ち合わせ時間を30分程、経過した頃である。突然、携帯電話が鳴りその場から離れる増本・・・。
調査パート感想
長編「邪心」の後編に当たります。
死神と会うことになり、菊池たちはそれに先立ってミーティングを行います。
死神に対して取材したい旨伝えるべきか質問する菊池。
それに対して川居が、先に伝えると会って貰えないのではともっともな返答をします。
打ち合わせの結果、先に増本が会ってから取材交渉することにしました。
そして当日、サブカメラを隠し持たせた増本を待ち合わせ場所に向かわせ、現場が見える場所で駐車した車内で菊池たちが待機します。
しかし相手はなかなか現れず、待ち合わせ時間を30分ほど過ぎた20時前、増本の携帯に着信が入った様です。電話しながら増本は待ち合わせ場所から離れ、菊池たちの視界から消えてしまいます。何か警戒した死神が待ち合わせ場所を変更したのでしょうか。
そしてサブカメラの映像に切り替わり、死神らしき人物が増本にビニール袋を手渡してきます。死神というハンドルネームからのイメージと異なり、全体に白っぽい服装で夜でも分かり易いですが、やや挙動不審な印象を受ける人物です。
それから増本が取材交渉しようとした所、死神は取り乱した様子となり、映像を取り返そうとした様に見え、揉み合いになった模様です。
一方増本を探していた菊池たちは、女性と思われる死神に倒された増本を発見し、近くにいたと思われる死神を追いかけるも例によって見失ってしまいます。
一悶着あったものの、菊池たちは死神から見ると不幸になる映像の入手に成功したと言えます。
スタッフルームに戻り、早速映像が入ったDVDを確認した所、森の中に人が立っている様子が映っているとの事です。
そこで菊池たちは、映っている人物は倉本さんでは無いかと仮定します。
そこで受渡し現場に現れた人物が倉本さんか確認するため、倉本さんと同級生だった谷岡氏に隠しカメラの映像を画像にして送ります。
しかし谷岡氏からの返信は、画像に映っていたのは倉本さんでは無いというもので、同じクラスだった相原さん(仮名)に似ているという事でした。
どうやら倉本さんと相原さんは仲が良かった模様です。
その後谷岡氏から連絡があり、倉本さんが昨年自宅マンションで自殺していた事が判明したという事です。正直死神=倉本さんで確定だと思ってましたので、それがひっくり返された上に、この期に及んで新たな登場人物が出てくるとは思いませんでした。
更にスタッフが調べた所、女性2人が心中したという新聞記事を見つけ、1人が死亡したとあり、死亡は事実と見られました。
この倉本さんと一緒に発見された女性とは相原さんなのだろうかといった所で映像が紹介されます。
映像感想
死神が復讐サイトを介して渡していた、「見ると不幸になる映像」と見られ、映像が流される前に警告が入っています。
そして映像ですが、森らしい場所で女性が左右に揺れながら立っています。
画面に顔のような形をした白いモヤが映り込み、それは次第にハッキリした顔となる。
また映像全体で内容が聞き取れない程度の音声が入っていますが、誰が話しているかは不明です。
この映像は倉本さんと相原さんが心中を図る直前に撮った物と見られています。
それほどインパクトがある訳ではありませんが、モヤを中心に画質や雰囲気が不気味さを感じさせる物になっているという印象を受けました。
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続・邪心 後編
死神から「見ると不幸になる映像」を受けとるため、公園で待ち合わせることになった取材班。そして、スタッフの増本が死神に直接取材を試みる。その後、隠しカメラの映像を谷岡さんに確認してもらうと、中学校時代、倉本さんと仲の良かったという相原さんという女性に似ているという・・・。
調査パート感想
倉本さんが既に亡くなっていた事を知ったスタッフは、倉本さんの兄から直接話しを聞かせて貰いました。
それによれば、倉本一家が引越し後も倉本さんと相原さんは交友関係にあった様で、その後2人は車内で練炭での心中を図るに至った模様です。
その結果相原さんは生命は助かったものの、精神的不安定となり精神科に移ったと言います。
心中するまでに至った理由としては、2人とも同じグループからいじめを受けていたのだそうです。倉本さんがいなくなった後、相原さんは代わりにいじめを受けることになったとのだそうです。大方仲が良かったからとかそんな理由でしょう。学校の教師は倉本さんがイジメられていた時は事なかれ主義で通して、逃げる様に引っ越した事で解決したと見做したのでしょうか。だとしたら無能を通り越して害悪というしかありません。
そして菊池は倉本さんの日記を受け取ります。それには相原さんへのいじめについて記されていて、日記には相原さんへいじめは高校に進学しても続いたため、相原さんは引きこもりになることを余儀なくされた事が記されていた様です。それにしても進学してもイジメが継続するとか、この地域の学校は無法地帯なんでしょうか。
それから菊池たちは相原さんが入院した病院に取材を試みたが、当然プライバシーの理由で断られます。
それから菊池たちは一連の事件が、長年のイジメへの恨みによる心中に端を発し、心中前に撮影した映像が強い怨恨により見た者に不幸をもたらす物になったと推測します。
その後相原さんは、不特定多数の復讐に加担していたとも推測します。しかしその復讐とやらにはDV夫による妄想も含まれていたと思われ、皮肉にも加害者側にも加担していたとも見る事が出来ます。
そして菊池たちは赤木宅を訪ね、見ると不幸になる映像を妻に見せたか尋ねた所、見せたと取れる発言と共にその暴力性も見せ付けてきます。さすがDV夫といった所でしょうか。
その後増本から報告があり、相原さんと会った時に撮影したサブカメラの映像に異変が起きているという事で、増本が証言した後に映像が紹介されます。
映像の後、復讐サイトでは相変わらず死神が暗躍している様子が見て取れます。
ただ相原さんの行いは本人の意思なのかという点で疑問符が付いていますが、2人とも長年のイジメによって心中を図るまでに至った訳ですので、恨みや復讐に対する想いの深さという点では大差無いのではと思いました。
映像感想
増本が死神こと相原さんから映像を受け取った時の映像です。
相原さんがビニール袋を手渡そうとした時、その背後から別の女性、恐らく倉本さんと思われる人影が睨むように現れています。
その人影はハッキリ映り込んでいますが、映っているのがごく短時間なのが難点という気がします。
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まとめ
長編『邪心』完結となるのが本作です。
話としては意外性もあってなかなか面白く、2本ある映像も本巻では最も良い映像だと思います。
ただ逆を返すと本巻は、映像面では抜きん出た物が無く物足りなく感じ、どんぐりの背比べ状態という印象を受けました。
そんな中でオススメの映像としては『邪心 後編』『続・邪心 後編』と先述の通り長編の映像と『テープ』辺りになるかと思います。