2014年 77分

目次
もう半分
投稿者の男性が恋人の女性とドライブに行った時に、地元で有名な心霊スポットである、とある橋に寄った時の映像。橋を渡る途中、人影に気づいた投稿者達が、そちらへカメラを向けると、上半身の無い、スカート姿の女と思しきものが振り向く。更にその後、投稿者達が逃げ込んだ車内を女と思しきものが覗き込む・・・。
感想
投稿者は彼女とドライブに出掛けた際、地元で有名な心霊スポットである橋に寄ったのだそうです。
ついでに肝試ししようという事になったのかは分かりませんが、投稿者カップルは車を降りて湖に架かっているという橋の中間付近までやって来ます。
そして前方に人の気配を感じたのか、懐中電灯で照らすと、そこには下半身だけの女性らしき人影が立っていて、しかも投稿者達に気付いたらしくこちらへ向いて来ます。
当然投稿者カップルは恐怖で逃げ出し、車へ逃げ込みます。人影が投稿者たちへ向いてから、逃げ出すまでに僅かに間があるのは即座には理解が追い付かなかった感があります。
車内に逃げ込み、安堵したように息を切らせる投稿者たちですが、運転席側の窓に女性の顔が現れて外から投稿者たちを見ている様子が映ります。
女性の半身らしき姿が入れ替わり映り込み、どちらもハッキリ映っています。どちらかといえば後半がインパクトあるという印象です。
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墓所
投稿者の男性が幼なじみである友人2人と、近所のとある墓地に肝試しに行った時にデジカメで撮影した映像。ふざけながら、墓地内を見てまわる投稿者達。すると、突然、投稿者が転び、カメラを地面に落とす。落ちたカメラには人間の生首と思しき顔が映っている。そして、その顔は溶ける様に消えてしまう・・・。
感想
投稿者が友人たちと、近所の墓地へ肝試しに行った時の映像だそうです。
投稿者たちが墓地内をバカ騒ぎしながら回っている様子は感心出来る物ではないという気がします。
そんな中転んでカメラを落としてしまう投稿者。カメラが落ちた先には青色した首らしき物が映り込みますが、すぐに溶けるように消えてしまいます。
投稿者一行がうるさいので現れたのかとも思われます。
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空手大会
投稿者の女性自身が参加していた、とある空手の大会で撮影したという映像。この日、試合中の様子や会場のロビーで後輩を撮影するなどしていたと言う。ロビーで談笑している後輩二人を撮影している時、右側の男性の両肩から人間の手の様なものが出てくるのが映り込む・・・。
映像
投稿者女性自らも参加していたという空手大会の映像だそうです。
投稿者は試合や後輩たちの様子を撮影していたそうです。最初、一緒に空手大会に参加する後輩とは何かと思いましたが、道場の後輩なのでしょう。
映像は投稿者が後輩たちと会話を交わしたりする様子が映っていますが、男性2人が談笑している場面で、右側に映っている男性の両肩に手が現れます。結構地味な印象で、初見だと分かり難いかも知れません。
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シリーズ監視カメラ 駐車場
とある、レストランの駐車場に設置された監視カメラの映像。深夜、車で肝試しに訪れたと思われる男女の若いカップル。彼らが車を駐車して肝試しをした後、車で帰ろうとすると、エンジントラブルなのか、一向に発車しない車。その時、半透明の複数の人間が車に向かって歩いて来て、車に吸い込まれるかの様に消えて行く・・・。
感想
付近に自殺の名所となっている滝があるという、レストランの駐車場に設置された監視カメラの映像だそうです。
その環境の為、駐車場は肝試しする若者が駐車していく事があるそうです。それより自殺志願者が乗り捨てて行く事がありそうで嫌ですね。
そして映像では肝試しを終えたカップルが車を発車させようとした所、カメラ手前側から人影が現れ車に近付き消えて行きます。それで終わりかと思えば、明かりに惹かれたかの様に複数の人影が車へ近づいては消えて行くという、シュールさを感じつつもある意味衝撃的な映像が展開されます。
この人影たちはカップルの車に便乗したのかどうかも気になる映像と言えます。
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風の便り
投稿者の男性が大学の冬休みに、地元の高校の同級生である友人達と自宅で撮影した映像。友人の高橋さんがトイレに立った時、彼の背後に黒っぽい服をきた女性が立っている。さらにその後、部屋のドアに移動した時にも、同一人物と思われる女性が立っているのが映り込む・・・。
感想
大学生の投稿者が冬休みに、高校時代の友人たちと自宅で飲んでいた時の映像です。
高校時代の思い出話をする内に、イジメを受けていたという女生徒の話が出ます。
そして友人の1人がイジメに加わって様です。笑みを浮かべながら振り返る当人を見るに、悪い事をしたとは思っていなさそうです。
やがてその友人がトイレに行こうと立ちますが、その背後に黒い服を着た女性が現れます。
女性が現れているのはハッキリ分かりますが、姿はややボンヤリしていてインパクトに欠ける印象を受けます。
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ついてくる
投稿者の男性がアルバイト先の友人達と、心霊スポットである、トンネルに行った時の映像。トンネルを歩いている時、投稿者は一人で車に戻る事にしたという。途中、車内で待っているとトンネル奥から戻って来た2人に気づき、カメラをズームすると、2人の背後から髪の長い女と思しきモノがついて来ているのが映り込む・・・。
感想
投稿者がバイト仲間と心霊スポットのとあるトンネルに行った際に撮った映像です。
しかし映像はトンネル内に入って行った物では無く、バイト仲間である男女2人がトンネル奥へ行ってしまうと、投稿者は車内で留守番します。どうしてそうなったのかとも思いますが、経緯などの説明は無いので不明です。邪魔しては悪いとでも思ったのでしょうか。
やがてバイト仲間が揃ってトンネル奥から戻って来るのが見えてきます。
しかしその後ろに女性らしき姿が映り込みますが、気付いて慌てた投稿者がカメラを逸してしまいます。
この後更に何かあるのかとも思いますが、それっきりというやや残念な映像です。
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蛭子
蛭子 前編
その日、我々は投稿者に会うため、待ち合わせ場所の公園へと向かっていた。夜釣りの最中、こつ然と姿を消してしまった兵藤さんと畑さんという2人の女性。そして、残されたビデオカメラに記録されていた奇妙な音と人影。この日、一体、二人の身に何が起きたというのだろうか?
調査パート感想
投稿者が友人たちと三人で夜釣りに行った時に撮ったという映像についてインタビューを行う場面から始まります。
投稿者は夜釣りの途中、スマホのバッテリーが切れそうになったため一度車に戻り、少し経って友人たちの場所へ戻ったのだそうです。
しかし友人二人はおらず、釣り道具だけが残されていた様です。友人が行方不明になったとなると、当然ながら警察案件と言えます。
そこで投稿者は友人たちは海に落ちたと考えて警察に届け出たのだそうです。届け出たというのは通報したと思われます。
そして投稿者が現場に残されたカメラの映像を見ると、人の声らしきものが入り込み、人のような物が映りこんでいたと言い、更に2人がいなくなる箇所が映っていたのだそうです。当然手掛かりになると考え警察に見て貰った所、足場が悪い所なので海に落ちた可能性が高いと言う返答だったとの事です。
その後警察がダイバーを雇って捜索したが、一週間経っても見つからず捜索は打ち切られた模様である旨を投稿者が言った辺りでインタビューは終わります。
調査開始したスタッフが調べた所、現場周辺では複数の水難事故が起こっている事が分かりました。ただ水難事故自体はどの海岸でも起こり得ますので、周辺と比べて明らかに多発しているといった事でも無いと異常と言い切れない気がします。
それからミーティングを行うスタッフ一同ですが、地元のダイバーに話を聞いたら何か分かるのでは無いかという森澤の提案によって次の方針が決まります。
そこでダイバーについて方々に確認した所、投稿者友人たちの捜索にも参加したというダイバーから話を聞けることになりました。
そしてダイバーである北澤氏、深谷氏両名と現場付近で会って話を聞きますが、2人の案内で現場を訪れてそこで話を聞く事になります。
北澤氏がいうには現場は溺れるような場所では無い様で、水難事故が多いのが不思議であるという事から、この場所が異常である模様です。
更に遺体発見率が高いという元漁師のダイバーである宇梶氏が「ヒルコサマが教えてくれる」と言っていたと深谷氏が言います。その「ヒルコサマ」とはタイトルになっている『蛭子』の事なのでしょう。
次いで北澤氏が「ヒルコサマ」はこの辺りで豊漁を祈願する神様であると補足する様に言います。更に宇梶氏は一人娘を事故で亡くしていて、そのためにおかしな言動をすると思われているのだそうです。
そして北澤氏から宇梶氏の住所とヒルコサマが祀られていたという洞穴を教えて貰い、まず宇梶氏を訪ねる菊池たちですが、宇梶氏は留守でした。
そこでヒルコサマの洞穴へ向かう事にした様ですが、道に迷ったらしく、洞穴に到着したときは夜になっていました。一体どれだけの時間迷っていたんでしょうか。
洞穴付近には「蛭子命」と書かれた古い名標があり、ヒルコサマが『蛭子』で間違いないようです。
そして増本が洞穴に入ろうとしていた所、地元の漁師らしき男性に怒鳴りつけられます。そもそも夜に洞穴調べるのは暗くて危なそうですが。
そして話して見た所、どうやらこの男性が宇梶氏の様です。そこで蛭子様の話を振った所、何故か激怒して銛を向けきたため逃げ出す羽目になります。
そして宇梶氏は何か隠しているのではと考える菊池たちは考えますが、増本が洞穴に入ろうとしたからとか、そういった可能性は一切考えていないようです。
そこでスタッフルームに戻った一同は、蛭子様について調べます。
そして調べた結果を川居が発表して行きます。「ヒルコ」は神話に登場する神で、イザナギとイザナミの第一子だそうですが、三才でも歩けないため、海に流されたのだそうです。それで海や漁に纏わる神とされているのでしょうか。
また水死体を含めた海からの漂着物を恵比寿神として祀る地域もあるそうですが、蛭子と恵比寿は同一の神では無いかとする説もあるとの事です。
それから現場周辺の地域について調べた所、あるNPO団体職員から地域に伝わる伝承を教えて貰いますが、電話の声が聞き取りづらい上にテロップも表示されなかったので内容は把握出来ませんでした。この様な扱いなら大した情報では無いのかも知れませんといった所で映像が紹介されます。
映像感想
投稿者が車に戻り、友人女性2人で夜釣りをしている場面です。というよりこんな場所に女性だけ残すというのは、投稿者にも非がありそうな気がします。
釣りを続けていた友人ですが、突如奇妙な音声が入り込みます。この音声に撮影者も気付いた様で、不審に感じたのか周囲の様子をを窺う様に撮ります。
更に奇妙な声が響き渡り、2人とも異常であると気付きます。そして投稿者は未だに戻って来ません。
そんな中友人の足元に、水面から掴む人影が現れて友人は消えてしまいます。ただ残念な事に消える場面そのものは映っておらず、どう消えたのかまでは分かりません。
更に声が響き、撮影者が叫んだ後カメラが地面に落下した所で映像は終わっています。
映像として見た場合、友人たちの反応を除くとそれほど恐怖感のある物では無いかという印象でした。
音声はまだ良いのですが、映る人影に動きが無いのが残念な氣がしました。
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蛭子 後編
夜釣りの最中、不可解な失踪を遂げた女性二人。その時の映像には異様な声の様な音と、海に引きずり込む様な人影が記録されていた。取材の過程で、二人の捜索をしたダイバーに話を聞く事になった我々は「ヒルコ様」なるものに遺体のありかを教えてもらっているという、宇梶さんというダイバーの存在を知る・・・。
調査パート感想
現地調査から一週間ほど経った頃、投稿者から行方不明だった女友達2人が海中から遺体で発見されたという連絡が入ります。
その後北澤氏から話を聞いた所、遺体を発見したのは宇梶氏でそうで、発見場所は蛭子様が祀られた洞穴付近とのことです。これまで他のダイバーが探しても見つからなかった場所で宇梶氏が遺体を発見する事があった模様です。そしてそうして発見された遺体は一部損傷しているのだそうです。この辺りは蛭子様の伝承に関連していそうという気がします。
しかし今回2人の遺体を発見後、宇梶氏が行方不明になったといるそうです。
何でも宇梶氏は娘の遺体を探しに、洞穴付近の海岸に行っていたようです。
そしてスタッフは再度宇梶氏への取材を試みるが留守だった為、隣人への取材を試みた所、自宅へ出入りしている気配があるというそうです。宇梶氏は娘と二人で暮らしていたそうですが、娘が事故死してからは一人暮らしのはずだとも言います。
しかし宇梶氏が若い女性と話している声が聞こえるという。
その後増本に洞穴周辺を見張らせ、菊池と森澤は宇梶氏のアパートへ向かいます。2人で宇梶氏の部屋を見張り始めて3時間ほど経った頃、増本から宇梶氏が洞穴に入っていったと電話が入ります。
裏をかかれた形となった菊池たちが海岸へ到着すると、増本が待っていました。何かあったら電話で指示を仰ぐよう言われていたので、待っていったという増本に対し、菊池が揚げ足取りみたいな形で責めるのは正直理不尽という印象を受けました。
菊池たちが洞穴を進むと2方向に分かれています。まず増本と菊池が右側に進みますが行き止まりでした。
そして分岐点で待っていた森澤がいうには左側の奥に人影らしきものが見えたそうです。その左側の道を進んでいくと、階段になっていて登っていきます。階段は水が流れていて滑りやすそうに見えます。そしてその階段を登っている最中、声らしき物が聞こえます。その声は映像に入り込んでいたものと同じ様なものに聞こえます。
声に気づいた菊池たちが、声が聞こえる方向を探ると、森澤が洞穴の奥から聞こえると言い一行は先に進みます。洞穴の道は狭くなっていき、足元は泥濘んできます。やがて祠らしき場所に行き当たりますが、宇梶氏の姿は見えません。
そして祠には赤子のミイラらしきものが置かれています。更にまたもや音声が響き渡ります。
そんな状況で増本が急に体調不良となります。空気が悪いようなので、ガスか何か溜まっているのではと判断し引き返して行きます。
そして結局その日以降、宇梶氏は行方不明になったのだそうです。
菊池たちはというと増本を病院に連れて行った所、急性気管支炎と診断さたため入院させることになった様です。
その後森澤と菊池は再度洞穴に潜入しましたが、その時ミイラらしきものは無くなっていました。
映像感想
洞穴を見張っていた増本が撮った映像です。宇梶氏が洞穴の方へ向かっていくのが見えます。
そして洞穴へ入る宇梶氏を後ろから見ている女性らしき人影が映り込みます。
増本がそれに気付いて一度カメラを逸らし、再度カメラを向けると消えています。
女性が何者だとか色々考える余地はありますが、映像としては地味という印象を受けます。女性が宇梶氏の方を見ているというのもあるかも知れませんし、いくらか離れていrということもあるかも知れません。
ただスタッフである増本が慌ててカメラを逸らすという一般投稿者みたいな事をしているのは如何な物かと思いました。
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まとめ
本作はメインである『蛭子』に大きく尺が取られていて、全体の1/3~1/4はあるものと思われます。
その『蛭子』も犠牲者などが出ていたり、神話に絡んだりしているものも映像的には今ひとつという印象となってしまいます。
更にラストで、後日蛭子伝承の謎を解く為の鍵を握る人物との接触に成功したとナレーションで説明されている事から続きがあるのかも知れません。
他の映像についてはメインのしわ寄せを受けた印象で、こちらも抜きん出た物はありません。
しかしオススメ出来る映像としては『もう半分』『シリーズ監視カメラ 駐車場』辺りかと思われます。