2015年 約86分

目次
野鳥観察
投稿者の男性が、恋人の女性ととある郊外の雑木林で撮影したという映像。彼女が通っている大学の実習で「野鳥の鳴き声」を使用する事になったため自作の集音マイクを使い、深夜、録音をしていたという。途中、彼女が何かの音が聞こえると言いだす。その後、後方から、宙に浮いた生首のようなものがカメラに迫って来る・・・。
感想
投稿者が彼女と一緒に、ある郊外の雑木林で撮影した映像だそうです。彼女が大学の実習で野鳥の音声を使うことになったためだそうですが、わざわざ自作の集音マイクを使って深夜に録音を行っていた様です。
そして深夜にも関わらず、自作の集音マイクを手にして暗い雑木林へ入っていく彼女と投稿者。
野鳥は日中の方が鳴き声上げてるイメージがあるのですが、実際の所どうなんでしょうか。ただ鳥だって寝ているという投稿者の泣き言ももっともな気がします。
そんな投稿者を尻目にさらなる暗闇に足を踏み入れる彼女とそれに続く投稿者。深夜の鬱蒼としたとした雑木林をずんずん進んでいく彼女は人並み外れた度胸の持ち主なのではと思わずにいられません。
やがて前方を進んでいた彼女が何か声が聞こえると言って突如方向転換すると、その陰になっていた前方から人の頭部らしき物がカメラに向かって飛んできます。
それに気付いた投稿者は当然絶叫を上げます。映像が乱れて様子は分かりませんが、走って逃げたのではと思われます。
そして映り込んだ頭部はハッキリしていて、深夜の暗闇というシチュエーションもあって結構な恐怖感を感じさせます。
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終焉
投稿者の女性が、自分が演出した演劇の稽古風景を撮影したものであるという。演技途中、左側に立っている劇団員の男性が気を失ったかの様に倒れ込む。しかし、後ろの鏡に映っている男性は立ったままであり、彼の背後から女と思しき姿が近付いて来る姿も映っている・・・。
感想
舞台で活動しているという女性投稿者が、自ら演出した演劇の稽古風景を撮影した映像だそうです。
そして稽古中、稽古場にある鏡の中で男性劇団員の背後に髪の長い女性が現れた途端、男性は倒れてしまいます。
しかし鏡の中で男性は立ったままで、直後にカメラのピントがズレ、収まった時には鏡の中は実際と同じ状態になっています。
稽古場に設置された鏡の中で人影がしのび寄ってくるというシチュエーションだとPart41『クラシックバレエ』を思わせますが、インパクトなどはあちらが上という印象を受けます。
他にも演劇の内容が微妙に気になったり、投稿者がこの出来事で連想したという、『ファイナルディスティネーション』と思われるボカした映画の説明がされたりと、事象以外にも注意が行ってしまいまとまりに欠けているように思われました。もっとも映像の恐怖感やインパクトが特筆すべきレベルであれば、多少注意が分散されても問題なかったかと思われます。
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露天風呂
投稿者の男性が高校時代の友人と、とある温泉宿に宿泊した際、深夜、露天風呂に入ったとき撮影したという映像。投稿者達が露天風呂に入りながら話をしている途中、突然奥の女子風呂の照明が点灯する。その後、照明が消えたあと、温泉から立ち上る湯煙に、数体の悲痛に歪んだ様な人間の顔と思しきモノが映り込む・・・。
感想
投稿者が友人と一緒に泊まった温泉宿で、深夜に露天風呂で入浴した時の影像だそうです。
暗闇に包まれた露天風呂で、女湯らしき場所の照明が点き投稿者たちが気にしている場面があります。
しかし影像に映っている湯気に複数の苦痛に歪んだ顔らしき物は映り込んでいるという物で、リプレイで停止してどうにか認識できる程度です。
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シリーズ監視カメラ コインロッカー
とあるコインロッカーに設置された監視カメラの映像。途中、黒いカバンを抱えた女性が現れ、それをロッカー内に入れる。さらに、女性がポケットからナイフのようなものを取り出し、ロッカー内のカバンに何度も突き刺しているように見える。その後、女性の腰の辺りから、赤ん坊のような小さい顔が出て来るのが映り込む・・・。
感想
あるコインロッカーに設置された監視カメラの映像だそうです。投稿者が働いている警備会社が引っ越しする際に、倉庫から出てきたビデオテープに収められていた物で、テープにはなんの情報も無く、いつどこで撮影された物なのか不明なのだそうです。
だからといって投稿者が投稿して良いとは思えないのですが。そもそも会社の管理が杜撰では無いのかと考えてしまいます。
そして影像ですが、黒いかばんを抱えた女性が現れ、かばんをロッカーに入れた後、刃物を何度も突き立てている様な動きを見せます。
その直後、女性の背中辺りから顔らしきものが現れます。
ただ顔自体はすぐ消える事もあって少し分かり難く、さらにモザイクで囲まれて浮いて見えるとか、女性の行動から事件の雰囲気がするなどそういった点が気になる影像と言えます。
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BBQ
投稿者の男性が、大学時代の後輩とその女友達の4人で、とある公園でバーベキューをした時の映像。投稿者と女性が買い出しに向かう途中、道に迷い木々に無数の縄が括り付けられている場所に迷い込む。縄が括り付けられた一本の木をカメラが映した時、木の幹に同化したかの様に見える人間と思しき顔が映り込む・・・。
感想
投稿者が大学時代の後輩と、その友人の4人でとある公園でバーベキューをした時の映像だそうです。
投稿者が後輩にバーベキューのセッティングを依頼した所、バイト先の友人女性も連れてきたのだそうですが、後輩たちに準備を丸投げしたという様にしか思えませんでした。
途中、投稿者は後輩の友人1人と一緒にスーパーへ買い出しに行こうとしたが雑木林に雑木林に迷い込んでしまったそうです。
やがて沼の様な水辺にたどり着くと、木々に縄が首吊のように輪っかにいくつも吊り下げられている光景が映し出されます。
そんな中、木の幹に顔らしきものが映り込んでいますが、一見そう見えるだけという風に感じられる程度なので、初見では非常に分かり難いと思われます。
実際一見顔の様に見えるだけなのですが、動いている様にも見えなくもない気がします。
いずれにせよ状況の異様さに比べると、顔の方は残念な感があります。
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入学式
投稿者である父親が、息子の入学式の日に自宅前で撮影したという映像。入学式にはランドセルは持って行かない事になっていた為、息子にランドセルを背負わせて、記念に写真やビデオを撮影していたというのだが。玄関の前で母親が息子の写真を撮っている様子を映した時、画面左に少女と思しき姿が映り込む・・・。
感想
投稿者が息子の入学式が行われた日、自宅前で撮影した映像だそうです。
何でも入学式にランドセルは持っていけないそうで、その為自宅前でランドセルを背負って記念に撮影していたのだそうです。
多分投稿者の妻と思われる母親が、息子の写真撮影している光景を撮っていると、画面左に少女らしき姿が映り込みます。
投稿者がそちらにカメラを向けると、少女らしき姿は消えてしまいます。
さらに直後、少女らしき姿が再度現れ、母親と息子に割って入る様に映り込みます。またもやそちらにカメラを向けるとまたもや消えてしまい、投稿者が混乱した様な様子が見て取れます。
映り込む少女らしき姿はややハッキリ映っている印象ですが、投稿者がカメラを向けると消えてしまう様に、映り込んでいる時間は短めに感じられます。
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人形ノ家
人形ノ家 前編
投稿者である大澤さんの幼なじみの夫、荻谷さんが駅のホームから線路に転落する事故をおこした。彼は事故の数日前から「知らない女が着物姿の人形をあやしている」という夢を繰り返しみていたという。さらに事故の時、駅で彼が妻に残した留守番電話の音声には、事故の瞬間と共に不可解な女の笑い声が記録されていた・・・。
調査パート感想
森澤の友人である投稿者から相談があるそうで、スタッフルームで話を聞く場面から始まります。
投稿者友人の夫、荻谷氏が駅のホームから転落し、意識不明の重体だそうで、捜査の結果自殺と見られている様です。しかし電車に撥ねられたとの事だそうですが重体とはいえ生存したのは奇跡的と言えるのでは無いでしょうか。
ただ荻谷氏は転落する前に、妻である投稿者友人に電話をしていて、それが留守電として残っていたのだそうです。そしてスタッフは留守電のデータが入っていると思われるSDカードを受け取ります。
何でも電車に撥ねられる時の音などの後に女性の笑い声が入っていたそうで、友人が監視カメラの映像を見せてもらった所、荻谷氏の付近に人影は見当たらなかったそうです。
そこで自殺の心当たりは無いか尋ねた所、荻谷氏は何日も前から同じ夢を繰り返し見ていたとの事で、疲れている様子だった模様です。夢の内容ですが、どこかの家で髪の長い女性が着物を着た人形らしきものを赤ん坊のようにあやしている夢との事です。聞いた限り悪夢にうなされてという程でもなさそうですが、夢自体に相手の生命力を蝕む作用があるとでも言うのでしょうか。
また荻谷夫妻が結婚したのは半年ほど前で、荻谷氏は再婚だそうですが、前妻と離婚する前から交際があったそうで不倫関係だったといいます。そのため当然の様に離婚の際にはかなり揉めたそうです。これは呪われてもおかしく無いという印象を受けます。
そして留守電の音声を解析に出した所、編集した形跡は認められないという結果でした。仮に編集されているという話なら、本編に収録されているはずありませんので当然の結果と言えます。
さらに件の音声は電話に非常に近い位置から発せられたと見られている様です。
そして荻谷氏の前妻に当たる女性に電話で話を聞きますが、前妻は荻谷氏とは会っていないと言います。前妻からすれば顔も見たくないといった所でしょうか。そこで荻谷氏が見ていたという夢について聞いてみた所、オシラサマに祟られたのでは無いかと言われて切られてしまいました。
突然現れた言葉、オシラサマについてスタッフが調べた所、東北地方で養蚕業を営んでいる家庭を中心に祀られている神様だという事だそうです。何でも人形の形に祀った御神体を神棚に祀り、オシラサマの祭日にあたる日を「命日」といい、着物を新しい物に着せ替えたり女児に背負わせて遊ばせたりするというそうで、着物を着せ替えてからのくだりが荻谷氏が見ていたという夢を彷彿とさせます。それについては菊池も指摘しています。
そして川居がオシラサマについては諸説あると前置きした上で「オシラセサマ」が由来では無いかとする説もあると説明します。地震や火事といった災害が起こる際に御神託を伝える事があるそうですが、大きな力を持っているが決まり事が多く、それらを破ったり粗末に扱うと祟りがあるのだそうです。オシラサマは祟る様ですが、荻谷氏に祟られる理由があったのか気になる所です。
荻谷氏が事故に遭う前、一緒に出張したという同僚から話を聞きます。その同僚が言うには出張に出かけた日の夜、荻谷氏は同僚と飲食を楽しんだが、荻谷氏は飲み足りないといって一人出かけたそうです。
しかし翌朝、時間になっても荻谷氏がホテルロビーに来ないため、部屋を訪れた所顔色が悪く二日酔いのようだったと言いますが、前夜1人で飲みに出たのですから、ほぼ二日酔いでは無いかと思われます。
その後出張帰りの車内で、荻谷氏から話を聞いた所、ホテル近くの路上で髪が長く足の悪いホステス風の女性に声を掛けられて、その自宅で酒を飲んだと言います。商売について詳しくありませんが、自宅で食べ物や酒を提供して商売するというのは可能なんでしょうか。それとも荻谷氏はタダ酒を飲んだとでも言うのでしょうか。
しかしその女性宅にはぬいぐるみや人形が多数あり、着物を着た人形にあやすような口調で話しかけていたと言い、これも夢を思われる状況と言えます。ただ同僚が言うには荻谷氏は酒癖や女癖が悪く、悪い噂があったとのいった証言がなされ、音声が紹介された後、スタッフ一同の打ち合わせの光景が映されます。
どうやら荻谷氏前妻は岩手出身でオシラサマ信仰について知っていて、荻谷氏に対して恨みもある様です。そのため前妻が荻谷氏に対して祟りを仕向けたのでないかと森澤は出張します。しかし前妻が関わっている証拠も無いため、ひとまず荻谷氏の出張先を調べることになります。
音声感想
投稿者の友人である荻谷氏妻の携帯に留守電として残されていたという音声です。
駅のアナウンス等の音声などの後、電車が接近してくる音の後に衝撃音が入ります。
その後女性の笑い声らしき音声が入ります。
ただ音声のみなので恐怖感は非常に薄いと言わざるを得ません。
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人形ノ家 後編
その後、荻谷さんの前妻に取材をした我々は、扱い方によっては祟りを招く可能性のあるという「オシラサマ」なる人形をご神体とした土着信仰の存在を知る。さらに荻谷さんの会社の同僚から事故の前の週に荻谷さんと出張に行き、荻谷さんが出張先のホテル近くで声を掛けてきた、足の悪い女の家に行ったという話を聞く・・・。
調査パート感想
菊池たちは荻谷氏が出張したという地域へ向かい、まずは荻谷氏たちが出張した際に調査したという山林へ向かう事にした様です。
しかしここでは特に収穫は得られず、荻谷氏たちが泊まったというビジネスホテルに向かう事にします。
そしてそのホテルを起点にして、荻谷氏に声を掛けたという女性を探して聞き込みを行いますが、丸一日聞き込みしても、女性にたどり着けなかった模様です。
その翌日、聞き込みをしていると増本が1人の女性とトラブります。増本の様な人物は繁華街だと呼び込みに目を付けられそうではあります。そして菊池たちは増本と揉めてた片言の外国人らしき女性に事情を説明しますが、この女性は「ノロイ」と聞いて「オワカリイタダケタダロウカ」と返して来たのはやや面白く感じながらも意外な印象でした。外国人でもほん呪を見るんでしょうか。ただこの女性は問題の足が悪い女性を知っているとの事でしたが、自らが勤めている店のオーナーを紹介してくれました。更に詳しい人物という事なのでしょう。
そして翌日、女性が務めている店のオーナーに話を聞くことになりましたが、オーナーは足の悪い女性を知っている様でしたが、容姿や年齢から別人の可能性が高いと思われました。
空振りかと思われましたが、オーナーの口伝てにより、過去に件の女性を雇っていたと思われる店のオーナーから話を聞くことになりました。
女性が働いていたと思われる店のオーナー、津川氏によれば、以前貝守さんという女性ホステスがいたが今は亡くなっていると聞いているそうです。
荻谷氏に声を掛けた女性を探しているはずでしたが、女性は既に亡くなっているとなると話が怪しくなってきます。
その女性、貝守さんは5年前、津川氏が出した新聞広告に応募してきたそうで、その際、話を聞いているうちに身の上話になり、青森の農家出身だが両親は離婚したなどと言っていたと言います。貝守さんは父親から暴力などの虐待を受け、物心ついた頃に地元の駅へホームから転落して骨折したが病院に診せて貰うのが遅れて後遺症が残ったのだそうです。また父親が自分の娘をホームに突き落としたのではとも言われていた様ですが、普段から虐待していたのであれば当然の反応と言えます。
貝守さんはその後しばらく津川氏の店で働いていたが、様々な不幸に見舞われて休職した末に解雇されてしまった模様です。それからしばらく風俗紛いの事をして食いつないでいたそうですが、腰痛などもあって収入が無くなりホームレスになったそうです。そして前年、廃墟で餓死しているのが見つかったらしいとの事です。
こうやって見ると絵に描いたような不遇な生涯であったという他ありません。
そして貝守さんが亡くなった廃墟は荻谷氏が調査した山林付近にあったと言います。
菊池たちは津川氏から廃墟の場所を教えてもらい、荻谷氏同僚にその廃墟を知っているか確認します。しかし同僚は廃墟の存在を知らないとの返答でした。
そこで同僚を通じて、荻谷氏と一緒に山林の植物調査をしていたという有田氏と連絡を取りました。有田氏が言うには調査中に廃墟を見つけ、調査後荻谷氏と一緒に廃墟の探索を行ったと言います。そして当然の様に有田氏が探索中の様子を撮影していた様です。探索中、荻谷氏は単独行動し人形が入った戸棚を見つめていたそうです。その様子は有田氏が話しかけても気が付かない程だった様です。
またその廃墟は地元では有名な心霊スポットの様です。
後に有田氏が荻谷氏と電話で話をした所、荻谷氏は廃墟に入ったことを覚えていない様子だったとの事です。
そして有田氏に映像を送ってもらい、菊池たちも廃墟へ向かってみることにします。
やがて廃墟に辿り着いた菊池たちですが、玄関は開かない為別の戸から進入して行きます。屋内に入り人形が飾られている戸棚を探しますが、しばらく放置され傷んだ廃墟という事もあってか戸や戸棚は開かなくなっている場所もある様です。
菊池たちが探索中見つけた食卓には食事の跡らしきものが残っていました。貝守さんは餓死した状態で発見されたとの事でしたが、どういう事なのでしょうか。また食器には食べ物だったものが僅かに残されている様にも見えますが、あまり想像したく物と言えそうです。
やがて人形が置かれた戸棚を発見します。その中央部には着物を着た人形らしきものが置かれていて、壁には何やら日付と名前らしきもの刻まれています。
ここで腐敗臭に顔をしかめる菊池たち。どうやら腐敗臭の源は人形らしくハエや虫が集り、蛆虫までいる有様です。貝守さんは津川氏の店を解雇される前に流産していたという話もあり、人形の様子から嫌な雰囲気が漂います。
そこで菊池は増本に人形の中を確認させます。
2体ある内の1体を開き中身を確認した所、髪の毛らしきものが詰まっている様でした。その時音が鳴り、聞こえた方を見ると戸棚から別の人形が落下していた様です。
それからもう一体も確認させた所、こちらも同様に髪の毛が詰まっている様でした。
これをもって調査を終えましたが、荻谷氏は廃墟を探索した事により、貝守さんの霊に取り憑かれてホームから転落したのではないかと取材班は推測した様です。
そして貝守さんは亡くなった子供を供養するために、故郷で作られていたオシラサマを真似た人形を作って祀っていたのではないかとも推測し、映像が紹介されます。
残った謎:荻谷氏に声を掛けた女性について
一連の話ですが、実は荻谷氏に声を掛けて自宅で酒を振る舞った足の悪い女性について明らかになってなって無いように感じられます。
話の流れで足の悪い女性=貝守さんと言う風になってますが、それが妥当かという点やオカルトも含めて軽く考察したいと思います。
考えられるパターンは3つあり
1.貝守さん存命時説
2.貝守さん亡霊説
3.無関係な他人説
それぞれの妥当性を軽く考えていきます。
1.貝守さん存命時説
貝守さんが餓死した時期や荻谷氏が出張に出掛けた時期というのは本編中では明言されていません。
判断材料となりそうな情報としては
・荻谷氏が再婚したのは半年前
・貝守さんが亡くなったのは前年
この程度です。
そこで荻谷氏が出張に出掛けた時には貝守さんは実はまだ存命であったと考えても不思議ではありません。
ただ貝守さんは亡くなる前はホームレスとなり、廃墟に居着いている状態ですのでその頃では酒を振る舞う事など無理なので、ホームレスになる前ならば可能ではあっても荻谷氏の出張が比較的最近と思われますので、無理がありそうです。
2.貝守さん亡霊説
本編中のナレーションなどからスタッフたちは荻谷氏の出張は貝守さん餓死後としている事が分かります。荻谷氏に貝守さんの霊が取り憑いたと述べている訳ですので。
それならば出張時ホテル付近で荻谷氏に話しかけて来たのは、自身に取り憑いている霊の姿だったとでも言うのでしょうか。
霊に酒が振る舞えるかという気もしますが、実は飲んでなくて霊に取り憑かれて化かされた様な状態だったのかも知れません。オカルトを扱っているシリーズである事を鑑みても最も妥当性が高いように思えます。
3.無関係な他人説
荻谷氏に声を掛けて来たのは貝守さんと関係ない全くの別人だったと考えた場合はどうでしょうか。
その女性はたまたま足が悪く人形好きだったという可能性も無くはないため、貝守さん存命時説よりはあり得るといった程度かと思われます。
映像感想
廃墟探索時に有田氏が撮っていた映像です。廃墟の奥へ向かった荻谷氏が戸棚前で立ちつくしている場面です。
カメラが棚の上にある人形を映した際、人形が僅かに動いて見えます。ただこちらは物理的な力が働いていたとも考えられそうです。
その後画面右上、天井の穴から白い人の顔らしきものが覗き込んでいるのが見えます。
夜という事もあって画質は良くありませんが、顔は表情まで見て取れそうなほどはっきり映り込んでいて恐怖性は高めと言えるかも知れません。
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まとめ
前巻に続けて土着信仰絡みの話がメインとなった本作ですが、そのメインである『人形ノ家』は前巻の『蛭子』と同程度の尺が取られています。
メイン映像の調査部分に力を入れるのは良いのですが、そこにばかり注力して他が小粒感ある物ばかりになってないかという点も考えて欲しい所です。
そんな本作でのオススメは『野鳥観察』『人形ノ家 後編』となります。