【ほん呪】ほんとにあった! 呪いのビデオ#62【感想】

2015年 約75分

5.5 out of 10 stars (5.5 / 10)
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バッティングセンター

投稿者の女性が休日、恋人の男性とバッティングセンターで遊んでいる様子を撮影したという映像。投稿者が規定の球数を終え、恋人と話していると、すでに終わったはずのバッティングマシーンが動きだす。その後、恋人の男性の背後に立つ、子どもと思しき姿が現れ、ネットをすり抜け、カメラに向かってくる・・・。

感想

投稿者女性がある休日、彼氏とバッティングセンターで遊んでいた時の映像だそうです。
彼氏が打席に立ち、規定の球数を終えて話ネット越しに会話していた所、バッティングマシーンから球が飛んで来ます。会話を邪魔された為か渋々といった様子で彼氏は打席から移動して行きますが、その立っていた後方から子供らしい人影がネットをすり抜けて投稿者に向かって来ます。投稿者はこれに気付いて驚きます。
人影の出現パターンとしては前巻『野鳥観察』とほぼ同じですが、単独で見るとなかなかのインパクトと感じられる映像と言えます。

恐怖度:6 out of 10 stars (6.0 / 10)
衝撃度:7 out of 10 stars (7.0 / 10)
不気味度:6 out of 10 stars (6.0 / 10)
奇妙度:7 out of 10 stars (7.0 / 10)
Average:6.5 out of 10 stars (6.5 / 10)

アスレチック

20年ほど前に、幼い投稿者が公園で遊ぶ模様を父親の茂さんが撮影したものだという映像。アスレチックの丸太で遊ぶ、幼い投稿者。そして、その丸太の隙間から逆さまの女性の顔の出てくるのが映り込んでいる。この映像が撮影されて間もなく投稿者の父、茂さんは亡くなった・・・。

感想

二十年ほど前、幼い頃の投稿者が遊んでいる様子を父親が撮影した映像だそうです。
タイトル通りアスレチック遊具で遊んでいる投稿者が、丸太にぶら下がって遊んでいる時、その背後に逆さになった女性の頭部が降りて来ます。その顔はハッキリ映り込んでいて、不気味な印象を受けます。

恐怖度:4 out of 10 stars (4.0 / 10)
衝撃度:5 out of 10 stars (5.0 / 10)
不気味度:5 out of 10 stars (5.0 / 10)
奇妙度:5 out of 10 stars (5.0 / 10)
Average:4.8 out of 10 stars (4.8 / 10)

シリーズ監視カメラ 門

投稿者が住む、一軒屋の家の玄関に設置されていた監視カメラの映像。投稿者によると、その頃インターホンが鳴り、外に出ても誰も居ないという現象が定期的にあり、監視カメラを設置したのだという。ふと、家の門の扉がひとりでに開く。その後、家の中から投稿者が出て来て家の周りを見て回り、扉を閉め、再び中に戻る・・・。

感想

投稿者の自宅玄関前に設置された監視カメラの映像です。
何でもチャイムがなって外に出ても、誰もいないという事が度々あったため設置したのだそうです。
そんな説明のナレーションが流れている時から、門扉が勝手に開く様子が映されています。投稿者が外に出てきますが、誰もいません。
その後またもや門扉が勝手に開く様子が映されます。映像の質感が若干異なり、影の向きからある程度時間経過している事が窺えます。
更に玄関側から首の無いスーツ姿の男性らしき人影がゆっくり歩いて来て、開け放たれた門から外へ出て行ってしまいます。
映像の雰囲気は良いのですが人影に影があり、さらにその影に頭部がある様に見えたのがマイナスな印象でした。

恐怖度:2 out of 10 stars (2.0 / 10)
衝撃度:3 out of 10 stars (3.0 / 10)
不気味度:5 out of 10 stars (5.0 / 10)
奇妙度:4 out of 10 stars (4.0 / 10)
Average:3.5 out of 10 stars (3.5 / 10)

断崖

投稿者のカップルが、自殺スポットとして有名なある岬に行った際に、撮影された映像。撮影者の女性が、持っていた懐中電灯を照らし、居なくなった恋人を探すと、彼が崖の先に向かって歩く姿を発見する。その後、女性が崖に近づけず、離れた場所から男性に声を掛けている時、突如彼の背後から複数の手が現れる・・・。

感想

投稿者カップルが自殺の名所であるある岬を訪れた時の映像だそうです。
灯台などを見ていた投稿者たちですが、彼氏が柵の外側に出た後、どこかへ行ってしまいます。投稿者は彼氏に追うとしたものの、全く追い付けず見失ってしまいます。
そして投稿者が彼氏を見付けた時はすっかり暗くなってました。1人で崖付近に佇む彼氏に声を掛けるも無反応です。
しかし何度か投稿者が声を掛けると、彼氏は気付いたかの様に投稿者の方を向きますが、その時彼氏の背後から4本の腕が出て来て彼氏を引き倒してしまいます。
まさかの物理攻撃である意味衝撃的と言えなくありませんが、相手は実体のある存在だったのだと思うと微妙な印象を受けます。

恐怖度:3 out of 10 stars (3 / 10)
衝撃度:5 out of 10 stars (5 / 10)
不気味度:4 out of 10 stars (4 / 10)
奇妙度:4 out of 10 stars (4 / 10)
Average:4 out of 10 stars (4 / 10)

タイムカプセル

投稿者の男性が小学校時代の友人達と同窓会をした日、仲の良かったグループで埋めたタイムカプセルを掘り出した際に、撮影された映像。シャベルで穴を掘り、出てきた瓶の中身を確認する投稿者達。その後、瓶の中身を確認している時、左奥に映っている掘り出した穴の中から這い出てくる女と思しき姿・・・。

感想

投稿者男性が小学校の同窓会に出席した際、仲の良かった友人グループとタイムカプセルを掘り出した時の映像だそうです。
当時その友人グループで埋めたタイムカプセルを掘り出して、他の友人が中身を取り出します。
しかしグループメンバーに心当たりのないコアラのぬいぐるみが余った模様です。
そしてそのコアラのぬいぐるみについて話している背後で、掘り出した穴から女性らしき人影が這い出している様子が映り込みます。
ただ出現以前に何度も穴を映したり、出現しているのを映したり途端、気付いた訳でも無いのにカメラを穴から大きく外すという、不自然なカメラワークが残念に感じられました。

恐怖度:2 out of 10 stars (2 / 10)
衝撃度:4 out of 10 stars (4 / 10)
不気味度:3 out of 10 stars (3 / 10)
奇妙度:3 out of 10 stars (3 / 10)
Average:3 out of 10 stars (3 / 10)

救急車

投稿者の男性が夜間、家の近所でバイク事故を起こしたと思われる現場を撮影したという映像。後日、映像を見返していた時、一部、不可解なものが写り込んでいることに気がついたという。救急車の赤い点滅に照らされて、黒い地面に巨大な人間の顔のようなものが現れている・・・。

感想

投稿者男性が夜間家の近所で起こったバイク事故と思われる現場を撮影した映像です。
映像の後半、救急車を後方から映している場面で、パトライトなどに照らされた地面に人の顔が浮かび上がりますが、逆さになっている事もあり初見では分かり難いかと思いました。
それとは別に同じ頃の場面で、恐らく搬送先を探していて出発出来ない救急車に対して、早く出ろといった悪態めいた投稿者の独り言が気になりました。

恐怖度:2 out of 10 stars (2.0 / 10)
衝撃度:2 out of 10 stars (2.0 / 10)
不気味度:3 out of 10 stars (3.0 / 10)
奇妙度:3 out of 10 stars (3.0 / 10)
Average:2.5 out of 10 stars (2.5 / 10)

スケープゴート 前編

スケープゴート 前編

数日前、我々の元にメールで送られてきた一つの映像。添えられていた相談内容に興味をもった我々は、投稿者の女性と会い話を聞くことになった。郡司さんの恋人である田丸さんが行ったという、大学の民俗学研究ゼミの取材旅行。そして宿泊したペンションで撮影した映像に映っていたという不気味な女の姿・・・。

調査パート感想

投稿者からのメールに添付されてきた映像だそうです。
投稿者の彼である田丸氏は大学で文化人類学を学んでいて、所属している民俗学研究ゼミの調査旅行に行った後、しばらく経ってから行方不明になった模様です。調査旅行前に投稿者からデジカメを借りていたそうですが、デジカメにはどこかの山間部へ調査旅行に出かけた時、ペンションに出かけた映像が記録されていたのだそうです。
また田丸氏と取材旅行で同行した二人の学生のうち、女性は交通事故にあって両足切断の重傷、男性は同時期に心不全で亡くなっているそうです。心不全という事は詳しい死因は分かっていないという事でしょうか。更に言えば調査旅行に参加した学生全員が既に大学に出られない様な有様となっていて、不審な物を感じさせます。
菊池たちが調査を進めたところ、同じ民俗学研究ゼミに所属している学生、立石さんから興味深い話を聞くことが出来たそうです。
何でも田丸氏ら4人は調査旅行である山村へ行ったそうですが、田丸氏が調査先から木箱を持ち帰ってきたとの事です。その木箱の中には動物の手が入っていて、呪術に使う道具だったという事です。
しかもその木箱は旅行を引率していた准教授の指示で木箱を持ち帰ってきたそうで、准教授は管理している人がいないからと意味の分からない事を言っていたのだそうです。
更に過去にも無断で調査物を持ち帰ってきた事があるそうで、これは常習犯では無いかという気がします。
そしてここまで聞いてから、それは窃盗では無いのかとインタビューしていたスタッフが当然と言える疑問をぶつけます。
また調査旅行の後、准教授の様子もおかしいそうで、現在体調不良として大学を休んでいるそうですが、休む前からしきりに背後を気にしていたと言います。
先に書き漏れていましたが、確か田丸氏も失踪前、しきり背後を気にしていたと投稿者が言ってました。准教授にも何者かの影がしのび寄っているとでも言うのでしょうか。もっとも准教授は調査旅行で行った事の責任がありますので、同情は出来かねますが。
また最近民俗学研究ゼミの教室が空き巣にあって荒らされたそうです。色々と起こり過ぎでは無いかとも思えますが、その時休んでいた立石さんが後に聞いた話では、特に何も盗られていなかったそうです。
その後投稿者に確認した所、調査旅行の後田丸氏自宅に旅行の調査資料などと一緒に木箱もあったそうです。
これには菊池も「家に木箱を持って帰ってきてんだ」と驚いた様子で確認しています。これは空き巣の狙いは木箱だったという事でしょうか。
何故か木箱が田丸氏自宅にあったかと言うと、准教授から預かっていて欲しいと言われていたそうです。まるで泥棒に入られる事を予見していたかの様です。
この准教授は調査物を持ち帰ると見返りとして単位を与えたりしていたそうで、単位を餌に犯罪まがいの行為をさせる問題人物では無いかと思われます。
そこでスタッフが准教授に電話をしますが、話すことは無いと一方的に切られた事もあって、菊池が准教授に疑いを向けた所で映像が紹介されます。

映像感想

調査旅行一行が山村にあるペンションに到着した直後の場面です。
入口付近の部屋で、部屋の割り当てについて話している時、田丸氏は照明がついていない奥の部屋にカメラを向けます。すると座り込んでいる女性らしき人影が映り込みます。
そして確認するためか田丸氏が照明を点けると人影は姿を消します。
そこで照明を消すと、今度はやや接近した位置に人影が現れます。田丸氏は言葉に声を出してて、動揺している様子が見て取れます。
この人影はハッキリ映っているのですが、照明が点灯する頃まで映り込んでいて、明るくなる場面だと実際そこにいる様に見えてしまうのが、心霊映像としては如何な物かとも思ってしまいました。しかし映像としてはインパクトがあって悪くないと感じられます。

恐怖度:5 out of 10 stars (5.0 / 10)
衝撃度:6 out of 10 stars (6.0 / 10)
不気味度:6 out of 10 stars (6.0 / 10)
奇妙度:6 out of 10 stars (6.0 / 10)
Average:5.8 out of 10 stars (5.8 / 10)

続・スケープゴート 前編

投稿者である郡司さんから送られてきた映像は、失踪した恋人、田丸さんの残したものであった。暗闇のなかに映った女の影、この映像は田丸さんが所属している民俗学研究ゼミの、調査旅行で撮られたものらしい。その調査旅行のメンバーのうち田丸さんを除く二人が交通事故、心不全という不幸な目に遭っていた・・・。

調査パート感想

引き続き民俗学研究ゼミの調査旅行先について調べていたスタッフですが、どうやら芳しくない様で、菊池は川居より調査旅行先については大まかな地域は分かったものの、具体的な地名などは未だ判明しないという報告を受けます。
そんな中ゼミの教室が空き巣にあった際、現場で少女が警察に保護されていたという情報が入ります。その少女は当然大学の学生では無く、言っていることも要領を得ないとの事です。
そして警察に保護された少女の身元が分かったそうで、菊池たちはその自宅を訪れます。しかし警察がゼミの学生などに少女の身元を教えるとは考え難く、菊池たちがどうやって突き止めたか気になる所です。
その後警察に保護されていたという少女鴨川沙希さん(仮名)の自宅で母親と姉が対応してくれます。何でも鴨川さんは三ヶ月ほど前に友人の父親らと旅行に出かけて、一時行方不明になった後様子がおかしくなり、その後自宅療養中だったという。旅行先は山中のロッジで、トイレも離れた場所にあった為深夜にトイレへ行った際に行方不明になったとの事です。
そして見つかったのは先月の事だそうですので、2ヶ月程度行方不明だった事になり、普通に大事件ですしその間どうやって生き延びたのか気になる所と言えます。
また発見者は行方不明になった場所付近を流れる川の下流で、キャンプしていた夫婦だそうです。発見時鴨川さんは川の中でびしょ濡れで立っていた模様です。
しかし鴨川さんは記憶喪失で意思疎通もままならない有様で、その為現在は姉が仕事を休んで面倒を見ているという事です。
また病院から記録として、鴨川さんの状態を映像に残すように言われているのだとか。
そしてスタッフは鴨川さんの家族に田丸氏の件を伝えます。これまでの調査で、調査旅行先は鴨川さんが行方不明になった川の流域と判明している模様です。民俗学研究ゼミの調査旅行と鴨川さんの件を絡めたいのは分かりますが、急ぎ過ぎでは無いかとも思え、案の定鴨川さんの家族はゼミや大学との接点に心当たりはないとの返答でした。
それから菊池が本人から話を聞かせてもらう事は出来ないかと無茶とも思える提案をしますが、意外にも会うだけならという事で部分的に認められます。
ただ実際に顔を合わせた鴨川さんは、何か呟いているものの、家族も内容などは分からないなどといった有様でした。
そして鴨川さんを発見した渡邉夫婦の妻に発見時の話を電話インタビューで聞きます。何でも夫妻は妻の友人らとキャンプに行ったとそうで、それから実際に発見時の話をされた後で、渡邉夫妻が撮った映像が紹介されます。
映像の後、鴨川さん姉から調査旅行に参加した学生に起こった事を思わせるような絵を書いていると映像が送られてきたという報告がされます。
その絵は三枚あり、交通事故、胸を押さえて苦しむ人に続く三枚目は首を吊った人の絵だったそうですが、これは失踪した田丸氏の末路を表しているとでも言うのでしょうか。
その後ミーティングする菊池たちですが、閉塞感は否めず鍵となる情報を握っているであろう准教授に会いに行くことにして続きます。

映像映像

渡邉夫妻が鴨川さんを発見した時の映像です。夫妻は夜に水が跳ねる音を聞いたとかで川沿いを歩き、滝を見つけます。
そして滝近くの水面に泡が出ているのを発見した後、その位置に突如鴨川さんが現れます。突然の事に夫妻は当然驚きます。
そして一度鴨川さんをズームアップした後、ズームアウトすると鴨川さんが立っている水面に複数の顔が浮かんでいるのですが、突然鴨川さんが現れた場面の方がインパクト大きいという程度に分かり難いと言えます。

恐怖度:2 out of 10 stars (2.0 / 10)
衝撃度:2 out of 10 stars (2.0 / 10)
不気味度:3 out of 10 stars (3.0 / 10)
奇妙度:3 out of 10 stars (3.0 / 10)
Average:2.5 out of 10 stars (2.5 / 10)

まとめ

本巻では川居以外の演出補が総入れ替えとなっている様に見えますが、スタッフクレジットによれば森澤は残っている様です。
そんな本巻ですが、全体的に低調と感じました。映像そのものは悪くないのですが、作為的に見える部分が強く印象に残ってしまい、その分評価としては割り引いた映像がいくつかあった為にそう感じた物と思います。
また長編『スケープゴート』開始で、そちらも気になる所です。
この巻でオススメの映像としては『バッティングセンター』『スケープゴート 前編』となっています。