2015年 約75分
総評: (4.5 / 10)
目次
親子
投稿者の女性が、休日に息子と近所の公園に遊びに来たときに撮影したという映像。投稿者が池の淵に座っている息子に近づいた時、彼に向かって、水面から小さい手とおぼしきものが出ているのが映る。さらにその後、投稿者が再び息子の方にカメラを向けた時、彼の上の方に、女の生首のようなものが映り込む・・・。
感想
投稿者女性が休日に息子と一緒に近所の公園に行った時、息子が遊ぶ様子を携帯で撮った映像だそうです。
縄跳びなどで遊んだ後、付近にある池に石を投げ込んだりしてから池の縁に座ります。
その時、池から息子の方へ白い小さな腕が伸びているのですが、初見では分かり難く感じられます。しかし投稿者は生き物か何かがいたと認識した様です。
それから息子が立ち上がり、それまで背を向けていた方向の一点を見つめている様子を見せます。
その先へ投稿者がレンズを向けると、女性の頭部らしき物が浮いています。投稿者もすぐに気付いて慌てた様子を見せます。
この頭部は腕と違いハッキリ映り込んでいますが、動きが少ないためインパクトは大きくありませんが、見た目が不気味な印象を受けます。
またこの腕と頭部の正体らしき物は投稿者インタビューやスタッフの調査で判明します。
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ゴンドラ
投稿者の男性が友人カップルと、とある地方の野外アトラクション施設に遊びに行った時に撮影したという映像。施設は山の中に設置されたワイヤーを、体に固定し滑車で滑るものだというのだが。山頂に向かい、ロープウェイのゴンドラに乗っている投稿者達。その時ゴンドラの外から中を覗いている子供と思しき姿が映り込む・・・。
感想
投稿者が友人カップルとある地方の野外アトラクション施設に遊びに行った時の映像だそうです。
友人カップルと一緒というのが少し気になる所ですが、投稿者が友人から誘われたのかどうかといった所でしょうか。
その施設で行われているアトラクションというのは山の中に設置したワイヤーを体に固定した滑車で滑るものだという物で、高所への耐性が露骨に現れそうです。
そのスタート地点と思われる山頂へゴンドラ内で、外から覗き込むような子供らしき姿が映り込んでいます。
窓に何か映り込んでいるのは見て取れたのですが、映っている時間が短く、リプレイでようやく分かったといった所です。
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街撮り
外国人である投稿者の男性が日本に観光で訪れた際に街中の様子を撮影したという映像。投稿者は動画投稿サイトにのせる目的でこの映像を撮影していたという。ゆっくり前方に進みながら、歩き続ける投稿者の男性。途中、横から半透明の男と思しき姿が現れ、投稿者にぶつかりそうになった瞬間、男は消えてしまう・・・。
感想
日本を訪れた外国人観光客である投稿者が街中を撮影した映像だそうです。
街中を歩きながら撮影していた投稿者の前に、突如半透明な男性らしき人影が横切る様に現れます。
突然の事に慌てて立ち止まる投稿者ですが、既に人影の姿はありませんでした。
本当にふらりと現れますので、インパクトは弱く感じられます。ただリプレイで見ると眼力が強い様に感じられました。
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上空
投稿者の男性が友人と旅行に行った帰りに乗った飛行機の中で撮影したものであるという。この映像に恐ろしいものが映り込んでしまったというのだが。飛行機内で投稿者が友人を撮影していたとき、荷物入れの中に人間の顔とおぼしきものが映り込む・・・。
感想
投稿者が友人と旅行に出かけた帰りの機内で撮影した映像だそうです。
離陸前の機内を撮った映像で、客席の上にある棚に人の顔が映り込みますが、構図上ここしか無いという場所に現れる為、インパクトなどはさほど感じられません。
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シリーズ監視カメラ 鳥居
とある神社に設置されている監視カメラの映像であるという。ある男性が複数連なった鳥居の中を歩いている時、男性の後ろをついていく、女と思しきものの姿がうつりこむ。この映像を専門家に見てもらったところ、これはこの男性に恨みを抱くモノの姿であるというのだが・・・。
感想
ある神社に設置された監視カメラの映像だそうです。その境内は鳥居がいくつも連なっていて特徴的と言えます。
そんな鳥居を杖ついた男性が通る際、その背後に女性らしき人影が後をつける様に映り込みますが、鳥居の1つを通る際に消えてしまいます。
現れ方としてはシリーズ監視カメラで何度かあったような物ですが、消え方がやや印象に残ります。
余談ですが、編集のタイミングが絶妙だった為、男性の鳥居を通る時に消えた様に見えてしまいました。
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証明写真
投稿者である男性が友人たちと、飲み会の帰り道、駅に向かう途中に撮影したという映像。友人の男性が写真機のカーテンを開けたとき、中に座っている女性とおぼしき姿が映る。しかし、投稿者が再びカメラを向けた時、中には誰もいない。さらにその後、写真機の上から血まみれの女性とおぼしきものが覗いているのが映りこむ・・・。
感想
投稿者が友人と飲み会の帰り、駅に向かう途中に撮った映像だそうです。
途中、証明写真の機械を見つけた友人が酔った勢いで写真を撮ろうとします。
撮影機を見付けた時点では中に人影は無かったはずですが、友人がカーテンを開けると女子学生の足らしき物が見えます。
それから再度撮影機にカメラを向けるとやはり無人でした。戸惑った様子の投稿者たちが周囲を見回します。女子学生の姿を探しているのでしょうか。
そんな中投稿者が上にカメラを向けると撮影機の屋根に女性らしき顔が映り込みます。
不可解感ある事象は面白いのですが、最後に映り込む女性の目線が左右に動いているのが実体を伴った存在という風に感じられました。
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スケープゴート 中編
スケープゴート 中編
テーブルに置かれた木箱を前に話している4人。木箱を開けて、カメラが中にあるご神体を映した後にその場にいる三人を映した時、彼らの背後に黒っぽい人影が映り込む。その後、庵堂さんが自分の背後をカメラのモニターで確認するため、カメラを自分の方に向けた時、顔が、穴が開いているかの様に黒くなっている・・・。
調査パート感想
菊池は演出補である山下と今野を引き連れて、ゼミの主催者である准教授を訪ねます。
しかし居留守をしているのか出てこないため、車内で待つことにした様です。
翌日まで待ち、准教授宅から出てきた人物が乗る車を追跡します。途中、立石さんに連絡をして車が准教授のものであると確認しています。
しかし途中で別の車に割り込まれたりしたため見失ってしまいます。普通なら一旦帰りそうな所ですが、再び車を自宅前に付け、戻ってくるのを待つことにします。
するとわずか数十分後、車が戻って来るのを確認した為、菊池が車から降りてきた人物に突撃取材を仕掛けます。車から降りた准教授らしき人物は買い物袋らしきものを持っている事から、近くへ買い物に行っていたものと思われます。
菊池が木箱の件を尋ねると、許可取っているものしか持ってきていないと言う准教授。前巻で「管理している人がいない」と言って物を持ち帰ったりしているという証言があり、それと食い違っている様に思われます。更に准教授はゼミの生徒に持ってこさせているという話を否定します。大学とかに知られると問題になるから認めたく無いのだろうとは思ってしまいます。
そこで大学や他の生徒に確認すると言った所、准教授は動揺した様子を見せます。菊池は更に事を荒立てるつもりは無く、旅行先や木箱について取材させてほしいと説得した事で、一応取材の許可を取り付けます。
そこで菊池は投稿者も呼んで立ち会わせる事にして、准教授宅でインタビューを行います。
准教授が語った調査旅行の目的は、論文の題材を探す事だった様です。
しかし木箱については見に覚えが無いと、何も知らないような素振りを見せます。そして投稿者も室内へ入ってきます。
投稿者は田丸氏から木箱を持ち帰れば単位が貰えると准教授が言っていたという話を証言します。木箱は田丸氏が勝手に持ち帰ったのでは無いかといった事を言い放つ准教授に対し、投稿者は田丸氏がどうしていなくなったのは知りたいだけと強い口調で返します。准教授の割と身勝手な言い分に憤りを感じているのでしょうか。
そして知っている事があるなら教えてほしいと続けます。
そこで菊池は准教授の周りでおかしな事が起こっていないかと尋ねます。その質問に思うところがあったのか、准教授は調査旅行について話し始めました。
その調査旅行の目的は准教授が書いていた、山神信仰と生贄についての論文をゼミ生に手伝ってもらう事だった様です。
調査旅行先の村には巫女の生き残りである瀬戸山さんという女性がいる事やその村の門外不出であるご神体の木箱も知ったと言います。
その村では一つの家で同じ年に死者が出ると、仮の墓にご神体を埋めるという風習があり、そのご神体を埋める墓の場所を教えてもらえなかったものの、そこは腐っても研究者といった所で、文献や資料からおおよその位置を推測したそうです。
その場所では墓石の様なものが無数に並んでいるのを見たと言います。
そしてどうせ廃村になったら打ち捨てられてしまうのだから、資料として保存した方が良いなどと身勝手な考え起こして生徒たちに木箱を持ち帰らせた後から生徒たちに異変が起こったと言います。
そして准教授自身も背後から誰かが付いてくる気配を感じる様になり、そうなってから木箱を探したが見つからなかったと言います。
さらに田丸氏が映像を撮ったペンション内で、准教授も不可解な映像を撮ったのだそうです。
インタビューの締めくくりに、菊池は准教授から調査旅行の資料をメールで送ってくれるよう約束を取り付けた後、映像が紹介されます。
また映像の後、鴨川さんの姉から異常な行動が増えている事を示す映像が送られている事が紹介されます。
映像感想
准教授ら調査旅行メンバーがペンションで掘り出した木箱を開けようという話になった時の映像だそうです。
そして木箱を開けると中には動物の脚らしきものが入っていました。
そのご神体について離していると、突如生徒たちの背後に黒ローブを着込んだ様な人影が現れ、それぞれ両手を前に出すような姿勢を取り始めます。
そこで准教授が自分にカメラを向けると、顔に穴が空いたような状態になっています。
映像のラストで顔に穴が空いた様になっているのはいくらかのインパクトを感じます。しかしそれよりも生徒1人当たりに1体の人影が現れ、背後で姿勢を取る様はシュールさが印象に残る映像です。
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続・スケープゴート 中編
呼び出された親族とともにスタッフが室内へ入り風呂場に近づいた時、風呂の鏡に映る女とおぼしき姿が映り込む。庵堂さんは病院で処置を受け、一命は取り留めたものの、脳にダメージが残り、意識不明の状態であるという。まさか、この映像に映り込んだものが、庵堂さんを自殺行為に追いやった、とでも言うのだろうか・・・?
調査パート感想
准教授から聞いた巫女の老婆瀬戸山さんについて調べるスタッフ一同ですが、どうやら瀬戸山さんが入院しているという情報から病院に問い合わせるも、既に退院していた様です。
そして連絡先は個人情報のため教えてもらえませんでした。瀬戸山さんと連絡を取る手段は無く、准教授ともインタビュー以降連絡は取れていない模様です。
村の名前は聞いているので、直接行って瀬戸山さんの家と多数の墓を見つけようと菊池の判断で決まります。
村に到着し雪が降る中聞き込みをするがなかなか情報は入りませんが、聞き込みを続けます。しかしある住人から瀬戸山さんは亡くなっていたと聞かされます。退院して間もなくとの事ですので、退院したのは最後は自宅でとかそういう話だったのでしょうか。
菊池たちは瀬戸山さん宅の前まで来たものの、墓の場所を知る手がかりが失われていた事に気付いて、一旦帰る事にします。今回の調査はこれといった成果は無かったという印象です。
その後調査を続け、瀬戸山さんの遠縁に当たる人物から電話で話を聞くことが出来ました。何でも瀬戸山さんは亡くなった時祈祷仲だったの様だったらしいとの事です。
さらに瀬戸山さんの退院後、病院に田丸氏らしき若い男性が訪れてきていた様です。
田丸氏らしき男性は「木箱を返しに行きます」という内容の手紙を病院に残していたそうです。
そしてスタッフが後に手紙を遠縁の人物から借り受けましたが、ノートか何かの切れ端に見え、手紙というよりは書き置きという風に見えます。こんな物を良く1ヶ月ほど取っておいた物だと感心してしまいます。
菊池たちスタッフ一同は木箱が戻されたのであれば事態は収束していく物と思っていたそうです。もっとも本当に木箱が戻されたのかも不明な訳ですが。
そんな中、演出補の山下と今野が連絡の取れない准教授の自宅を訪ねてました。チャイムを鳴らしても返事がありませんでしたが、シャワールームの明かりとシャワーの音を確認したため、しばらく待つことにします。
しかしその後90分ほど待っても状況は変わらず、外から呼びかけても返答が無いため異常な状況である事に気付きます。しかし90分は待ちすぎでは無いでしょうか。
そこで管理会社へ連絡した所、まずは管理会社が親類に確認を取る事になります。
やがて管理会社社員と准教授の親類がやってきて、浴室を確認した所血塗れで、准教授がリストカットしていました。赤黒く染まった水で満たされた浴槽が若干グロく感じられます。
そういった場面の後、映像が紹介され、それから准教授は一命は取り留めたものの意識不明の重体だということがナレーションで述べられますが、瀬戸山さんは亡く准教授は重体といった有様でどうやって調査を進展させるのかと言う点が気になる所です。
映像感想
准教授宅を確認した時の映像ですが、最初に流した物では無くサブカメラの映像だそうです。
間違いなく異常な状況で、即救急車を呼ぶ事も想定していなければ行けないのに、カメラ2台構えて撮影というのは如何な物かと思ってしまいます。
浴室の鏡に女性らしき姿が映り込んでいますが、初見では分かり難く印象を受けました。
ところでこの女性が今は亡き瀬戸山さんでしょうか。
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まとめ
本巻はここ何本かと比べると映像のインパクトが弱く、更には低調な印象を受けました。
前回から続いている『スケープゴート 中編』がメインとなっていますが、話はともかく映像的には微妙かとも思いました。後編への溜めであれば良いのですがどうなっているでしょうか。
そんな本巻でのオススメは『親子』『証明写真』といった所です。