【ほん呪】ほんとにあった!呪いのビデオ65【感想】

2015年 約90分

5.5 out of 10 stars (5.5 / 10)
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サバイバルゲーム

投稿者の男性が大学時代の映画サークル仲間である友人たちと都内近郊の廃墟でサバイバルゲームを行った時の映像。友人の後ろをついて行き、敵チームのメンバーを探す投稿者の男性。そして、彼らが廊下を進んでいる時、天井を這って近づいてくる異様な姿の何者かが映り込む・・・。

感想

投稿者が大学時代のサークル仲間と都内近郊の廃墟でサバイバルゲームをした時の映像だそうです。暗い廃墟内でサバイバルゲームに興じる投稿者たちの様子が映されています。
そして投稿者が友人と一緒に廃墟内の廊下を一室ずつ確認しながら進んでいた所、天井を何者かが這いずりながら進んで来る様子が映り込みます。投稿者は気付いて悲鳴を上げます。
一見クリーチャーか何かにも見えますが、リプレイだと人影らしい事が分かります。天井を這っている様といい何とも奇妙な印象を受ける映像です。

恐怖度:4 out of 10 stars (4 / 10)
衝撃度:5 out of 10 stars (5 / 10)
不気味度:5 out of 10 stars (5 / 10)
奇妙度:6 out of 10 stars (6 / 10)
Average:5 out of 10 stars (5 / 10)

遊女

取材班のもとに送られて来た、あるビデオテープ。投稿者の同居人がアルバイト先から持ち帰ってきたというこのテープの中に、異様なモノが写りこんでいるという。扇子を片手に、布団の上に横になっている一人の女性。そして、映像にノイズが覆い重なった箇所に、悶え苦しむような人の顔と思しきものが映り込んでいる・・・・。

調査パート感想

投稿者の同居人がアルバイト先から持ち帰ってきたテープに収められていたという映像だそうです。
その同居人のアルバイト先は特殊清掃業者だそうで、遺品の整理などを行っていたと言います。件の故人はリサイクルショップを経営していた男性で、死後3日ほど経ち色々酷い有様だった様です。しかし経営者である男性が孤独死するというのは、どんな状況なんでしょうか。
そんな故人が所有していた倉庫からテープを発見し、持ち帰ったと言います。何でも引取人が無い遺品はゴミとして処分されるが、その中にあったものだそうですが、だからといって従業員が勝手に持ち帰って良い物でも無いと思われます。同居人は誰のものでも無いからと持ち帰ってきたと屁理屈じみた事を言っていた様ですが、個人情報に関する物があるかも知れないと考えると、その言い訳は苦しく感じます。
何故そこまでして持ち帰りたかったのか疑問に感じていると、テープには『麻子 19』という風に記載されていたと言います。もしかして性的な映像のテープと勘違いしたのではとひとまず納得します。
そして投稿者と同居人は一緒にテープを見たといいます。ただ投稿者は途中で飽きて見るのを止めたそうですが、同居人は最後まで期待していたのか、20分ほど最後まで見ていたとの事です。
そしてスタッフが調査をし、演出補今野から故人が住んでいた地域はかつて色街だったらしくそこの店で働く女性を紹介するために撮ったものでは無いかと報告されます。さらにその色街は80年代に大規模な火災が発生し、犠牲者が出たこともあると付け加えた後、映像が紹介されます。風俗店の紹介映像という事であれば、扇情的な映像と思われますし、性的と言えなくもないかも知れません。もっとも同居人が期待していたものと

映像感想

扇子を持っている女性が布団で寝そべっている映像ですが、ノイズが酷く、異様な印象を受けます。
そんな映像の途中、画面がノイズに覆われて人物が叫んでいるような顔の映像が映り込みます。インパクトはそれなりといった所ですが、ノイズ系にしてはビックリ物に近く雰囲気の少し変わった映像です。

恐怖度:5 out of 10 stars (5 / 10)
衝撃度:6 out of 10 stars (6 / 10)
不気味度:5 out of 10 stars (5 / 10)
奇妙度:4 out of 10 stars (4 / 10)
Average:5 out of 10 stars (5 / 10)

納骨堂

ヨーロッパ在住の投稿者の友人の男性が仕事でフランスを訪れた際に、世界最大の地下納骨堂を撮影したという映像。人間の遺骨で装飾された地下道を進みながら撮影する撮影者の男性。ふと、カメラが、額に穴の空いた頭部の遺骨を映した時、遺骨の眼窩に目と思しきものが映り込む・・・。

感想

ヨーロッパ在住の投稿者友人が、仕事でフランスを訪れた際に、世界最大で600万人の遺骨が納められているカタコンベを撮影したものだそうです。多くの人骨が並べられたカタコンベ内を撮影者が見学している様子が映されています。
そんな中、数多く並べられたうち、ある頭蓋骨の眼窩に目の様な物が映り込んでいるそうですが、分かりにくい上にリプレイでも目には見えません。

恐怖度:1 out of 10 stars (1.0 / 10)
衝撃度:1 out of 10 stars (1.0 / 10)
不気味度:2 out of 10 stars (2.0 / 10)
奇妙度:2 out of 10 stars (2.0 / 10)
Average:1.5 out of 10 stars (1.5 / 10)

写真

投稿者の男性が高校の同級生達と深夜、とある民家の廃墟が立ち並ぶ場所で、肝試しを撮影した映像。一軒の民家に入った時、室内に顔が削られた写真が無数に散らばっているのを見つける。その後、投稿者が、そのうちの一枚を手にとってカメラに向けた時、写真の背後にしゃがんだ少女と思しきものが映り込む・・・。

感想

投稿者が高校の同級生たちと一緒に、廃屋で肝試しした時の映像だそうです。廃屋の一室に、こけしらしき物と顔を削られるなどした写真数枚が散乱しているのを投稿者たちが見付けます。顔が削られていると強い憎悪や呪詛の様な物を感じずいられません。
そして投稿者が一枚の写真を手に取った時、その裏側に少女らしき人影が現れます。その人影は屈んだ体勢で顔だけ白いため、顔が際立って見えます。ただ写真で隠れる位置に現れるのは出来すぎと感じてしまいます。

恐怖度:5 out of 10 stars (5.0 / 10)
衝撃度:6 out of 10 stars (6.0 / 10)
不気味度:6 out of 10 stars (6.0 / 10)
奇妙度:4 out of 10 stars (4.0 / 10)
Average:5.3 out of 10 stars (5.3 / 10)

家族

投稿者である女性が、夫の昇進祝いにと、サプライズパーティーを催した際に撮影された映像。投稿者たちが、隠れた数分後、夫の譲さんが帰宅してくる。そして、友人の男性がデジタルカメラのフラッシュを彼に向けて、光らせた時、食卓の椅子に座る三人の人影が一瞬映り込む・・・。

調査パート感想

投稿者が夫の昇進祝いのサプライズパーティーを催した時の映像だそうです。投稿者に話を聞いた所、友人がデジカメで撮影した物をテレビに接続して見た所、フラッシュが焚かれた際に複数の人影が映っていたそうです。
そのため微妙な雰囲気になったようで、早々と解散する羽目になったそうです。人影にせっかくのサプライズパーティーを台無しにされた形と言えます。
また夫が言うには、今のマンションに引っ越した頃から、熱せられた棒を押し付けられるような夢を見るようになったそうで、その後しばらく睡眠薬に頼るような生活だったと言います。夢なので熱いといった感覚は無いとは思われますが、悪夢には違いないという事でしょうか。
そして菊池たちがマンションの部屋を調べるも収穫はなかった為、周辺で聞き込みを行います。
すると数年前にマンションのオーナーが変わったという証言がありますが、何でも以前住んでいた住人は全て退去したという事があったそうです。
そして退去した住人の子供に虐待を受けている様な子供がいたと証言します。
その証言者は住人の子供を気に掛けている様子でしたが、児相に通報とかしたんでしょうか。
またオーナーが変わったからといって、建替えといった相応の理由が無ければ入居者を全て退去させる事は出来ないと思われますが、どういう経緯でそうなったのかも気になる所です。

映像感想

投稿者たちは室内を暗くした状態で待ち、夫が帰ってきた所でサプライズします。友人がデジカメのフラッシュを焚いた瞬間、食卓に座る三体の人影が映り込みます。
しかし映るのはフラッシュが焚かれた瞬間の事です。一瞬なのでリプレイでないと分かりませんし、投稿者たちは良く初見で見つけたものだと言わざるを得ません。

恐怖度:2 out of 10 stars (2.0 / 10)
衝撃度:2 out of 10 stars (2.0 / 10)
不気味度:3 out of 10 stars (3.0 / 10)
奇妙度:2 out of 10 stars (2.0 / 10)
Average:2.3 out of 10 stars (2.3 / 10)

シリーズ監視カメラ マンホール

半年ほど前に撮影された、とある郊外の線路脇の路上に設置されている防犯用監視カメラの映像。小雨の降るなか、通行人が行き交う様子が映っている。そして、右側にあるマンホール辺りから半透明の、髪の長い女と思わしき人影が上半身を覗かせる。その女は、一人の男性を追うように、顔の向きを変える・・・。

感想

とある郊外にある線路脇の路上に設置された監視カメラの映像だそうです。この監視カメラは防犯目的として町会が試験的に設置したものだという事です。
しばらく映像が流た後、画面右側のマンホール付近から、半透明な女性らしき人影の上半身が現れ、通行人の一人を見るような様子を見せます。
たこの人影はかなりうっすらとしていて、リプレイでないと分かりにくいという印象を受けました。

恐怖度:2 out of 10 stars (2.0 / 10)
衝撃度:2 out of 10 stars (2.0 / 10)
不気味度:3 out of 10 stars (3.0 / 10)
奇妙度:2 out of 10 stars (2.0 / 10)
Average:2.3 out of 10 stars (2.3 / 10)

MEMORY

MEMORY 前編

投稿者の男性が恋人のマンションで撮影したという一つの投稿映像。投稿者によると、恋人の宍戸さんの身に奇怪な事が度々起きているという。投稿者の日高さんがベランダから、窓の外へカメラを向ける。そして路地に女の姿を見つける。その後、女は瞬時に移動を繰り返し、最後はゆっくりと消えてしまう・・・。

感想

投稿者男性が彼女のマンションで撮影したという映像だそうです。投稿者である日高氏と彼女である宍戸さんにインタビューした所、一ヶ月前くらいから、宍戸さんが何者かに付きまとわれていると言います。
何でも宍戸さんによれば外に出た際に女性の視線を感じたり、深夜に窓の外から女性の声が聞こえたりすると言いますが、実際に女性がいたか確認していない様です。
そこで日高氏が正体を確かめるため、ビデオカメラを持ち歩く様にしていたのだそうです。
そんなある日、日高氏が部屋にいる時、ベランダの洗濯物を取り込んでいた宍戸さんが、長時間外に女性がいると伝えてきたそうです。日高氏が言うには、外の路地に女性らしい人影が映っていたが、やがて消えてしまったとの事です。
そこで菊池に同行していた川居が、2人に心当たりは無いかと尋ねた所、日高氏が前に付き合っていた彼女では無いかと言います。
だとすれば宍戸さんはとばっちりという事になりそうですが、どうなんでしょうか。
何でも日高氏はその元彼女に待ち伏せにあったりしたことがあると言います。その為元彼女からの連絡をシャットアウトしたとそうですが、そうすると元彼女は日高氏を探して、宍戸さんのマンションを訪れた事もあるそうで、修羅場待ったなしの状況では無かったかと思われます。
そういう状況に至って、ようやく日高氏は元彼女と話し合い、今付き合っている彼女がいると告げて以降、元彼女から連絡は無くなったそうです。ただ日高氏は女性関係で不誠実な点がある様に思われます。
そして日高氏の元彼女に電話インタビューを行いますが、開口一番で私関係ありませんよねと至極当然な反論が返ってきます。しかも演出補山下が日高氏への待ち伏せ行為などをストーカー紛いなどと言ってしまい、機嫌を損ねてしまいます。
何とか食い下がって宍戸さんのマンションを訪れた時の事を聞くと、日高氏と連絡が取れなかった為に訪れたが宍戸さんに怒鳴られたと答えるもそのまま一方的に切られてしまいますが、これは仕方ありません。
その後も日高氏や宍戸さんの周辺を調べるも特にトラブルなどは無かった様です。
ただ宍戸さんの幼馴染と思しき人物によれば、突然幼稚園に来なくなり、引っ越したと知らされたが、その後小学校入学時には戻ってきていたという事があったそうです。
そこで宍戸さんに確認した所、同じ団地に住んでいた古瀬さんという友人が階段から転落死したことがショックだったため、親戚の寺に預けられていたと言います。ただその頃の記憶は最近まで無かったそうですが、実家で古瀬さんが映ったテープを発見した事に両親から話を聞いて思い出したのが1ヶ月ほど前の事だそうです。幼少時の記憶は薄れがちなものですが、何かのはずみで思い出す事もあるかも知れません。
そこで電話で確認していた川居が、古瀬さんの事を思い出した頃から異変が起こり始めたのでは無いかと発言した事からか、古瀬さんの事故について調べる事になります。当時の新聞記事には一緒に遊んでいた児童が近くで女の人を見たと証言したという事と、警察は事件も視野に入れて捜査しているとも記載されています。
ただ警察が幼稚園児の証言だけで捜査方針を決めるものかというと疑問であるといえます。
また事故の日付に不審な点があり、宍戸さんが見つけたテープの日付は2000/1/2という事でしたが、古瀬さんが亡くなったのは1999/12の中旬となっています。その為、当然亡くなった古瀬さんがテープに映っているのはおかしいのではという話になります。しかしカメラの日付が狂っていたか宍戸さんの記憶違いなども考えられるという事になり、映像が紹介され、宍戸さんに実家からテープを送ってもらうよう依頼して続きます。

映像感想

宍戸さんのマンションで撮影された映像です。マンションから見える路地に、女性らしき黒い人影が映っています。カメラを持っていない宍戸さんが気付いたという事は肉眼で見える存在の様です。日高氏が撮っていると、一度消えて少し離れた場所に現れるという事を2回ほど行った後姿を消します。
遠目に撮っている為かインパクトなどには欠ける様に思われます。

恐怖度:3 out of 10 stars (3.0 / 10)
衝撃度:4 out of 10 stars (4.0 / 10)
不気味度:5 out of 10 stars (5.0 / 10)
奇妙度:5 out of 10 stars (5.0 / 10)
Average:4.3 out of 10 stars (4.3 / 10)

MEMORY 後編

宍戸さんの実家から、16年前に事故死した、古瀬百夏さんが映っていると思われる、ビデオテープが送られて来た。激しいノイズの中、少女の後ろの押入れの引き戸を誰かが内側から少しづつ開けていく手が現れる。さらにその後、宍戸さんの顔に癒着したかのように何者かの少女と思しき顔が現れる・・・。

感想

宍戸さんの実家から、古瀬さんが映っているというテープがスタッフルームに送られてきます。テープには宍戸さんの弟が書いた手紙が同封されていて、古瀬さんでは無く宍戸さんが映っているというという内容でした。
その映像は普通のホームビデオで一人の少女が映っていて、1/2という日付から正月らしくカルタなどで遊んでいる様子が映されていた様です。映像そのものは映っているのが宍戸さんなら特におかしくありませんが、なぜ自分自身を古瀬さんと見間違えたのかと菊池たちは疑問を抱きます。
そして菊池たちは古瀬さんの関係者に取材を試みる事にします。
やがて調査の結果、古瀬さん母の所在を知ることが出来たという事で、取材へ向かうも留守の様でした。約束を取り付けておけば良かったのではと思いますが、連絡先までは調べられなかったのかも知れません。
そこでアパートの管理人から古瀬さん母の勤務先を聞いて向かい、直接取材の約束を取り付けた様です。
そして古瀬さん母に勤務後、近くの公園で話を聞きました。付近に喫茶店とか無かったんでしょうか。話によれば、事件時団地の手すりから転落して救急搬送されたと電話があったそうで、勤務先から駆けつけたと言います。そして古瀬さんは事故の翌日亡くなってしまったのだそうです。
そして、当時宍戸さんが証言したという女性は警察が捜査した結果、結局見つからなかったそうです。そういった事もあってか結局事故死として処理されたと言います。警察が幼稚園児の証言を鵜呑みにして捜査するとも思えませんし、参考程度だったのかも知れません。
そして宍戸さんの実家から送ってもらった映像を見てもらった所、映像に映っているのは宍戸さんだと言います。ただ着物は古瀬さんの物で、古瀬さんの死後宍戸さんに譲った物だと言います。
そして生前、古瀬さんが着ている所を遊びに来ていた宍戸さんは見ていたという事から、古瀬さんの物だった着物を見て勘違いしたのではという可能性もありそうです。
ただその頃、宍戸さんは映像や事故当時の目撃証言などに確認したい事があったものの、連絡が取れない状態となっていた模様です。
そこで菊池たちは相談し、日高氏とともに宍戸さん宅を訪問することにし、翌日菊池たちは宍戸さんのマンション前に日高氏と待ち合わせました。日高氏もまた、宍戸さんと連絡が取れないと言い、心配してか菊池たちとともに宍戸さん宅を訪問します。そんな訪問者に対応する宍戸さんですが、何となく弱々しい雰囲気に見えます。そして宍戸さんの実家から送ってもらった映像を確認してもらい、川居が以前話に聞いた映像はこれで間違いないか確認すると、宍戸さんも頷きます。
しかしこの映像に映っているのは宍戸さんでは無いかと確認したところ、日高氏が以前見せてもらった写真と同じ顔なのでそうだと思うと応えます。
ただ宍戸さんは映っているのが自身である事を特に否定はしない様にも見えます。その様子を見てか、菊池が以前見た時は古瀬さんだと思ったが、見直したら勘違いだったのかと確認した所、宍戸さんは着物で勘違いしていたらしいと応じます。
ただ宍戸さんは全体的に声がか細く、話が聞き取り難く感じます。
そして菊池が着物の経緯について説明しますが、宍戸さんは着物を譲ってもらっていた事は覚えていない様子です。
また事故当時の目撃証言について川居が確認しますが、宍戸さんは女性はいたと思うとやや自信なさげながらも返答します。そしてその女性について菊池が深く聞こうと尋ねた所、宍戸さんは突然狂乱状態に陥ります。当然ながらこれ以上の質問は断念せざるを得ず、菊池たちは退散します。
そして翌日以降、日高氏を介して宍戸さんへ取材を申し込みますが、体調不良を理由に断られる事になります。
そんな中、古瀬さんが通っていた幼稚園の元教諭から話を聞く事が出来た様です。
ただ宍戸さんは古瀬さんと同じ幼稚園に通っていなかったという事で、元教諭自身面識は無いと言います。しかし元教諭の友人が宍戸さんの担任をしていたそうで、友人によれば宍戸さんは当時虚言癖があったため、担任である友人も目撃証言を信じていなかったそうです。
ただ古瀬さんが亡くなって一ヶ月ほど後、別の同級生が事故死していたと菊池たちは聞かされます。その同級生と古瀬さんは同じ団地に住んでいて仲が良かったといい、その同級生が事故時に乗っていた自転車は古瀬さんの母親から譲られたものだと言います。
何でも当時、古瀬さんが仲の友人を連れて行ったのでは無いかという噂があったそうですが、間隔などを考えるとそういった噂が出てくるのも仕方ない事と言えるでしょう。
さらに元教諭が言うには、古瀬さんの葬儀は友引に行われていたそうです。友引は文字通り『友を引き込む』という意味で葬儀をするのは以ての外とされているそうです。その為元教諭も普通そんな日に行わないと語ります。そしてこの話でややきな臭い雰囲気が漂ってきたと言えます。

その後、菊池は映像について川居から報告を聞きます。映像は2000年正月に宍戸さんの母方である祖母の家にある和室で、叔父によって撮影されたものだそうで、撮影時には何も気付かなかった様だと言います。
しかし古瀬さん友人の自転車事故を知り、古瀬さんの自転車が関わっていた事から、親戚で話し合って、親戚がやっている寺に預けてお祓いをさせたとのだそうです。
そして宍戸さんがお祓いを終えて帰ってきた時には、古瀬さんに関する記憶がなくなっていたと言います。

これらの事からスタッフは推測を行います。
どうやら宍戸さんはお祓いで記憶とともに、ある人物からの呪いを封じられていた物と思われます。
しかし古瀬さんに関する記憶が蘇った事により、呪いが再発したのでは無いかという結論が出され、映像が紹介されます。
所でスタッフはその推測に基づいて、日高氏なり宍戸さんの家族なりにアドバイスしたのでしょうか。

映像感想

和室で遊んでいる幼い頃の宍戸さんを叔父が撮ったという映像です。
一見すると普通のホームビデオに見えますが、映像が全体的に右側へ偏っていて、右側に映る押入れらしき襖が気になるようなカメラワークとなっています。
やがてふいに襖から手らしき物が出てくると、画面にノイズが入りフリーズしたようになります。さらに宍戸さんの顔に別の少女らしき顔が被さります。インパクトは大きくありませんが、なかなか不気味な映像と言えます。カメラワークがもっと自然なら高評価だったかも知れません。

恐怖度:5 out of 10 stars (5.0 / 10)
衝撃度:5 out of 10 stars (5.0 / 10)
不気味度:6 out of 10 stars (6.0 / 10)
奇妙度:6 out of 10 stars (6.0 / 10)
Average:5.5 out of 10 stars (5.5 / 10)

まとめ

『MEMORY』をメインとした本巻ですが、このメインパートがただでさえ長めな本巻の1/3程度かそれを上回るかという程の割合を占めています。このメインパートは話としては楽しめますが、日高氏の元彼女についての部分については伏線にもなってないなど無駄に感じられました。
それほど長くなければ無駄と思える部分があっても構わないのですが、メインパートや長編が長大化していくと見る方も疲労を感じなくもありませんので、長大化するのであれば無駄を省いて欲しいと思いました。
そんな本巻は抜きん出た印象を受ける映像はありませんが、敢えてオススメするのであれば『MEMORY 後編』といった所でしょうか。