【ほん呪】ほんとにあった!呪いのビデオ66【感想】

2016年 約90分

5.5 out of 10 stars (5.5 / 10)
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ぎょうさん

雑誌ライターである投稿者の女性が、インターネット上で募集した二人と心霊スポットツアーを行った時の映像。この場所は、パワースポットである巨石があり、その近くのトンネルは心霊スポットになっているという。巨石を見た後、トンネル内に入る投稿者たち。途中、女性の一人が何か、音が聞こえると言い出す・・・。

感想

雑誌ライターをしている投稿者女性が、ネットで募った2人を伴って心霊スポットツアーを行った時の映像だそうです。
その場所はパワースポットとされる巨石付近のトンネルとの事です。投稿者たちは心霊スポットとされる隧道に到着し、中に入ります。
そして投稿者たちは隧道を通りながら、この場所で起こるとされている事を話し始めますが、夜と言うこともあってか隧道内は暗く、ライトが無いとまともに前も見えなさそうです。こんな場所に女性だけで訪れるとはどうなんでしょうか。
そんな中投稿者の前方を進んでいた女性2人が不意に立ち止まり、1人が何か聞こえたと言います。投稿者はその時不審な物を感じたのか、女性たちにライトを向けると、背後に巨大な顔らしきものが見えます。そして投稿者は叫んで逃げてしまいます。
この顔はパーツなどもはっきりしていて目が見ている方向も分かるほどで、結構なインパクトがあります。

恐怖度:6 out of 10 stars (6 / 10)
衝撃度:6 out of 10 stars (6 / 10)
不気味度:6 out of 10 stars (6 / 10)
奇妙度:6 out of 10 stars (6 / 10)
Average:6 out of 10 stars (6 / 10)

投稿者の男性が、自宅アパートで大学の友人たちと飲み会をしていた時の映像。以前から、時折、隣の部屋から奇妙な声が聞こえてきていた、という投稿者が隣の部屋のベランダから、室内を映した時、部屋の奥に、首を吊ったと思しき、髪の長い人影が映り込んでいる・・・。

調査パート感想

投稿者男性が、自宅アパートで大学の友人と飲み会していた時の映像だそうです。何でもこの部屋では、以前から隣の部屋より奇妙な声が聞こえていたと言います。
そして投稿者が言うには、先月まで住んでいた部屋だそうで、住み始めて1年ほど経った頃、隣の部屋から女性の喘ぎ声らしき物が聞こえるようになったという事です。
この飲み会の途中にも声が聞こえ始め、友人たちは悪乗りして自撮り棒を使って覗いてみることになったそうです。
すると入り口付近に女性が首を吊っている様な女性らしき姿が映っていたそうで、慌てて隣の部屋へ飛び移って見るともぬけの殻だったと言います。
しかし酒が入っていたとはいえ、盗撮じみた行為は頂けない気がします。しかもその後元気に隣の部屋へ飛び移ってますし。
その後大家に聞いた所、その部屋には2年以上誰も住んでいないとの返答だったそうです。
それならば事故物件か何かでしょうか。
しかしスタッフも当然同様に考えたのか、不動産屋に確認した所、そのアパートで事件事故などは起きてないと言います。
しかし色々調べた結果、投稿者の同級生が数ヶ月前に自殺していた事が分かったそうです。ただこの同級生は男性と思われ、性別が違うのではとも思われます。
そして投稿者が言うには、元々その同級生とは仲が良かったが、やがて疎遠になったと言い、そうして映像が紹介されます。

映像感想

飲み会の最中、喘ぎ声らしきものが聞こえ始め、友人たちは壁に耳を当てます。
そして友人たちに言い包められた投稿者が、自撮り棒でカメラを隣の部屋へ伸ばすと、部屋の入口に首吊った様に宙吊り状態の人影が映っています。
そして窓際の下辺りにも顔らしきものが映り込んでいます。
自撮り棒に撮影なので何の声も無く元の部屋に戻され、見てみようという友人たちの楽しそうな姿で映像は終わっているのが印象的です。
ただ映像自体は2段構えとなっていてそれなりに不気味なのですが、投稿者インタビューで全部言ってしまっている為にいくらか興を削がれている感はあります。

恐怖度:5 out of 10 stars (5.0 / 10)
衝撃度:5 out of 10 stars (5.0 / 10)
不気味度:6 out of 10 stars (6.0 / 10)
奇妙度:5 out of 10 stars (5.0 / 10)
Average:5.3 out of 10 stars (5.3 / 10)

残留物

投稿者の20代男性が自主映画仲間とロケハンで訪れた、とある廃ホテルで撮影されたという映像。何者かの生活痕が残る客室に入る投稿者たちが、ロープに干してある衣類の方向を映した時、そこに掛かけられている、赤い服の襟と袖口から、髪の長い女とおぼしき、頭部と腕が垂れ下がっているように見える・・・。

感想

投稿者男性が自主映画仲間とロケハンで訪れた廃ホテルで撮られた映像だそうです。投稿者たちは3人で廃ホテル内を進んで行きます。
そしてある客室にてテーブルの上に新しめのペットボトルが置かれているのを見つけます。そして部屋の壁に掛けられた、赤い服の袖から腕らしきものが出ているのですが、結構地味な為初見では分かり難く感じました。

恐怖度:2 out of 10 stars (2.0 / 10)
衝撃度:2 out of 10 stars (2.0 / 10)
不気味度:3 out of 10 stars (3.0 / 10)
奇妙度:3 out of 10 stars (3.0 / 10)
Average:2.5 out of 10 stars (2.5 / 10)

シリーズ監視カメラ パチンコ

関東近郊のとある、パチンコ店の廃墟に設置された監視カメラの映像。このカメラには動体検知センサーがついており、何者かが映ると、ライトが点滅し、自動的に警備会社に通報される仕組みになっていたという。自動通報を受けた警備員の男性が店内を見て回る。そのとき、警備員の背後をついてくる、女とおぼしき姿・・・。

感想

関東近郊のあるパチンコ屋の廃墟に設置された監視カメラの映像だそうです。
このカメラには動体検知センサーがついていて、何者かが映るとライトが点灯して警備会社に通報される仕組みになっているそうです。廃墟とはいえ、肝試しといって不法侵入する輩も多い為に管理側としてはこういった手段を取らざるを得ないのでしょう。
更にセンサーは誤作動が多く、警備員が現場を確認しても誰も入った形跡が見受けられない事が何度もあったと言います。誤作動の度に廃墟を巡回しなくてはならない警備員も大変と言えそうです。
そして映像で警備員が確認のため巡回している背後から、赤ん坊を抱いた女性らしき人影が付いてくる様に映り込んでいますが、うっすらとしていて分かり難くなっています。

恐怖度:2 out of 10 stars (2.0 / 10)
衝撃度:2 out of 10 stars (2.0 / 10)
不気味度:3 out of 10 stars (3.0 / 10)
奇妙度:2 out of 10 stars (2.0 / 10)
Average:2.3 out of 10 stars (2.3 / 10)

樹海

富士山の麓に広がる、青木ヶ原樹海。自殺者が多く、心霊スポットとしても有名であるこの場所をレポートして動画投稿サイトにのせる目的で訪れたという。自殺防止と思われる看板や遺品と思われるものをレポートする投稿者。その後、森から出て、遊歩道を歩いている途中、突然、カメラの前で転ぶレポーターの女性・・・。

感想

投稿者たちはある夜、青木ヶ原樹海をレポートして動画投稿サイトに上げる目的で訪れたそうです。Youtuberでしょうか。
そのレポートの最中、樹海に落ちている遺留品らしき物品を観察した後、移動しようとしたレポーター女性が転倒します。
その時、転倒した女性の足元付近に、女性の頭部らしきものが映り込みます。見た目はなかなか不気味ですが、カメラワークが少し不自然な感があります。

恐怖度:2 out of 10 stars (2.0 / 10)
衝撃度:2 out of 10 stars (2.0 / 10)
不気味度:4 out of 10 stars (4.0 / 10)
奇妙度:3 out of 10 stars (3.0 / 10)
Average:2.8 out of 10 stars (2.8 / 10)

六十六 前編

某映像制作会社に勤務する投稿者から送られてきた、自分の誕生日を祝う様子を撮影した映像。妻が撮影途中、カメラを投稿者に向けるたび、不思議な事に彼の顔だけに謎のノイズが発生する。さらに誕生日ケーキのろうそくに火をつけるため、ライターを着火した時、炎に照らされた無数の顔のようなモノが映り込む・・・。

調査パート感想

投稿者が職場の先輩に当たる、城崎氏という男性が自宅で自らの誕生日を祝っている映像を投稿して来たそうです。
その映像を見たスタッフは、スタッフルームで投稿者から話を聞きました。
それによれば投稿者は映像制作会社に勤めていて、先輩ディレクターである城崎氏が失踪したそうです。投稿映像は城崎の自宅にて、家族と城崎氏の母を含めた4人で祝っている様子を城崎氏妻がスマホで撮影したものとの事です。翌日、変だから見て欲しいと投稿者に送られてきたと言います。

それからスタッフは城崎宅を訪れ、城崎氏の妻から話を聞きました。
何でも城崎氏は失踪前、深夜玄関の外から読経の様な声が聞こえると言っていたそうですが、妻は聞こえていたかったという事だそうで、本人のみに聞こえていた模様です。何でも城崎氏は前年転職をしているそうですが、以前勤めていた映像制作会社は経営が不安定で大変そうだったと言います。

そしてスタッフは城崎氏の身辺について調査します。
そして家族や近所の人に読経を聞いた人はいないらしいという事が分かります。それを聞いた菊池は、本人にしか聞こえないなら幻聴の可能性もあると言います。確かに理屈ではその通りですが、ほん呪で扱ってそれは無いのではと思ってしまいます。
更に調査を進めた所、以前勤めていた会社は既に倒産していたしており、その直前に社長が自殺していた事が判明します。理由については山下演出補が経営難では無いかと言います。
そして城崎氏とその会社で同期だったディレクターは別の会社に移ったそうですが、半年前に失踪しているとの事です。この城崎氏が以前勤めいていた会社、シネワイヅは10人ほどの中小企業だったが、社長死後1年程度で1人が死亡し3人が不幸に見舞われているそうで、今回の映像はこの会社が起因していると見て良いかも知れません。更に社長を除いて死亡した社員が経理担当というのも何かありそうだと思わせます。

そしてシネワイヅが倒産する以前に出入りしていたというフリーのディレクター大藪氏に話を聞きます。
それによれば当時、呪われていると言われているDVD用の映像作品に関する企画があったそうです。ある社員の知人が山にある沼の近くでキャンプをした際の映像に、何か映り込んでいたとの事です。
そしてその映像を社長に持ち込んて見てもらった所、企画がスタートしたそうです。ただこういう取材作品作ってもほん呪とかの何番煎じになりそうに思われますが、オカルトはジャンル的に人気があるんでしょうか。
また社長自身もディレクターをしていた事から社員を引き連れてロケハンを行い、沼にカメラを設置した所同じ様な現象が起こったと言います。そして社員が急に倒れたり訳の分からない事を叫びだしたりしたとの事です。
そして不審に感じた社員が調べた所、ある言い伝えがあったという事です。それによれば巡礼僧が村人に殺されたという言い伝えがある沼だったそうで、それを聞いた社長はそれをDVDのテーマにしようといったそうです。
その後社長はその沼で自殺したと見られている様です。
その為不幸に見舞われた社員も沼へロケハンにいったメンバーではないかとに疑惑が出てきます。映像が持ち込まれたのがパル企画だったらこういった事にはならなかったかも知れません。
また企画が始まる前からシネワイヅは経営難だったという事や、ロケハンの後、社長宅が火事に遭い長男が亡くなったという事も分かります。それで保険金が入り、会社は持ち直したそうですが、社長の実子では無いようですし、保険金狙いだったのではとも思われます。
そして実際保険金詐欺では無いかという声もあった様で、社長はこれをきっかけに精神的におかしくなったと言います。

そこでスタッフは沼の所在地を調べることにし、様々な書籍を当たって調べて行きます。
そして菊池に、問題の沼と良く似た「六部殺し」という伝承を見つけたと報告されます。
何でも六部とは法華経を写経して全国の霊場に納めて回っていた巡礼者を指す「六十六部」の略称だと言います。この六部殺しについては全国に似た民話が残っていて、多少相違はあると言います。話としては、貧しい農家の主人は旅の六部に請われて一夜の宿を貸すが、六部が大金を所持していると知って殺害、金品を奪ってそれを元手に財を成すも報いによって不幸に見舞われるという物だそうです。
これは社長の身に起こった事にも似ているのでは無いかと思われますが、果たしてどうなのでしょうか。
しかし当時の村社会で急に栄えた家に対し、村人が誹謗中傷する為に噂を作った側面もあると言います。それを聞いた菊池は社長の身に流れた保険金詐欺の噂との共通点があるのでは無いかと指摘し、映像が紹介されて続きます。

映像感想

城崎宅にて、誕生日を祝っている映像です。
まず城崎氏が誕生日ケーキを持った際、顔がノイズによって歪んで映る。
その後ケーキに着火しようと照明を消してライターを点火した際、複数の顔らしきものが城崎氏を見る様に映り込みます。
前半のノイズは城崎氏の顔に限定されている為地味に感じられます。何となくPart21『誘拐』を思わせます。
後半の顔は分かりやすく、なかなか不気味な感じが出ています。

恐怖度:4 out of 10 stars (4.0 / 10)
衝撃度:4 out of 10 stars (4.0 / 10)
不気味度:5 out of 10 stars (5.0 / 10)
奇妙度:5 out of 10 stars (5.0 / 10)
Average:4.5 out of 10 stars (4.5 / 10)

六十六 後編

キャンプをしていると思われる若者たちの映像。途中、若者の一人が、沼に何かがいると訴える。その後、別の若者が沼に向かって、用を足そうとしている時、沼の中から現れる、着物を着た複数の人間と思われる姿。映像に映っている複数の人間と思しきもの。これは過去にこの土地で殺された巡礼僧たちの姿なのだろうか・・・。

調査パート感想

前編の続きとなります。
シネワイヅの調査を続けていた菊池たちは、シネワイヅが入居していた建物のオーナーに資料を見せて貰えることになりました。
その部屋にはいくつかの段ボール箱などが積まれていて、建物のオーナーである森氏が言うには、以前はPCや撮影機材も残っていたが、家賃の延滞も続いていた事もあって遺族や元社員の了承を取った上で処分して足しにしたという事だそうです。
そうして現在残っているのはテープや紙の資料だと見られている様です。
そして森氏の許可を取って、資料やテープを調べてみたが、直接見てみないと分からないという事で、スタッフルームに持ち帰る許可を得ます。後で返却すると菊池は言いますが、森氏は返却の必要は無いと言い、つまるところそのまま処分まで請け負う事になった様です。体良く使われた印象が無くもありませんが、菊池たちとって必要な物である為仕方ないでしょう。更に言えば普通に見ればガラクタなので森氏の反応は当然と言えます。
そしてスタッフルームでしばらく調べていた所、川居が六部殺しをモチーフにした企画書を発見します。
さらに翌日、最初に持ち込まれた物と思われるキャンプの映像が発見されました。
そして映像に映っている人物の物と思われる電話番号を発見し掛けて見ましたが、既に使われていなかった模様です。

そしてスタッフ一同は打ち合わせを行います。川居によれば件の沼には六十六部に関する伝承が2通りあり、単なる事故死か村人に騙されて沼に落とされたかだと言います。
しかし沼に行って良いのかという意見も出ますが、菊池の説得によって向かうことになりました。

そうして菊池たちは沼がある山林へ向かいます。途中で車を降り、徒歩で現地へ向かう事になります。さらに藪掻き分けて進み、沼らしき場所を見つけます。
ただ沼も風光明媚とは程遠い印象で、立地的にもキャンプするには適当では無いように感じられます。
そして沼のほとりに花束があるのを確認し、社長に手向けた物と菊池たちは推測します。日没後、菊池たちは沼のほとりにビデオカメラを設置し徹夜でモニターを監視することにしました。
ただ途中、トランシーバーにノイズや人の声らしきものが入るなどの異常が発生します。
そして午前2時半頃、20分ほど前にトイレに立った今野演出補が戻って来ない為、菊池たちは異常を感じた様子です。今野を探しに出た菊池たちは、沼の奥で腰まで浸かった状態の今野を発見します。川居が今野を掴み、木の枝などを使って沼から引っ張り出す事に成功します。しかし今野は意識が朦朧としているようにも見えます。
そして念の為今野を病院に連れて行った所、40度近い高熱であることが判明し、自宅療養となりました。

それから沼を調査して数日後、スタッフルームに匿名の手紙が届きました。
その内容はシネワイヅ社長の自殺に関する告発文の様だと言います。
それによれば自殺の原因は社員たちの裏切りであると言い、今岡という社員の扇動により6人が集団で退職し、その中には城崎氏もいた様です。
その今岡は社長が起業する前の同僚である、リストラにあった所を社長が誘って入社させたという経緯があったそうです。恩を仇で返したという事でしょうか。もしかすると社長亡き後、唯一死亡が確認されている経理担当者がこの今岡なのかも知れません。根拠はありませんが。
そして社長は倒産後自宅に引きこもり般若心経を唱えていたと言います。
この内容からすると送り主は、シネワイヅ社長の遺族か、社長寄りの元社員といった所でしょうか。ただこの手紙により、社長の自殺と六部殺しに直接の因果関係は無いのではとも思われます。

そして社長の原因は裏切った社員への恨みなら、なぜ件の沼で自殺したのでしょうか。
その結論は出ないまま、菊池は川居と山下を伴って、沼に花を手向ける場面が映されて映像が紹介されます。

映像感想

かつてシネワイヅに持ち込まれたというキャンプの映像だそうです。撮影者たちは沼のほとりでキャンプし、人里離れた山中なのか大声で叫ぶなど馬鹿騒ぎしています。
そして1人が沼に向かって、小用を足していた所、沼の上に多数の笠をかぶった僧侶らしき人影が多数浮かび上がります。
この沼で犠牲になった六十六部は1人では無いのか、いったどれだけの六十六部が犠牲になったとのかという疑問も浮かび上がります。
撮影者は気付いて叫び声をあげ、カメラを落とし映像は終わっています。
沼の上に多数の人影が浮かぶのはインパクトありますが、その背景にある伝承のイメージからややかけ離れた規模になっているのが気になる点と言えます。

恐怖度:6 out of 10 stars (6.0 / 10)
衝撃度:7 out of 10 stars (7.0 / 10)
不気味度:6 out of 10 stars (6.0 / 10)
奇妙度:7 out of 10 stars (7.0 / 10)
Average:6.5 out of 10 stars (6.5 / 10)

まとめ

本巻はその巻数に合わせたかの様なエピソード『六十六』がメインとなっています。映像制作会社シネワイヅやそこに持ち込まれた映像、そしてその撮影場所に纏わる伝承など、様々な要素が絡んだ展開は見応えあります。
しかしその反面で前巻以上にメイン映像のエピソードが長大化してしまっている印象を受けました。全体の半分近くあるのでは無いでしょうか。
その代わりか他の映像はテンポ良く進んで行きます。序盤はなかなか良さげな映像が続きましたが、その後は失速して全体的には平凡な印象となりました。
そんな本巻でのおすすめですが、『ぎょうさん』『六十六 後編』となります。