【ほん呪】ほんとにあった!呪いのビデオ69【感想】

2016年 96分

3.5 out of 10 stars (3.5 / 10)
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火葬場

投稿者の男性が遊び仲間数人で深夜にドライブをした際、途中立ち寄った火葬場の廃墟で撮影したという映像。廃虚内の火葬炉の前で、友人の男性が、他の友人男性と電話で話しているとき、受話スピーカーから、女の声のような音が聞こえる。さらに、火葬炉の中から、髪の長い女と思しき者が這ってくる姿が映り込む・・・。

感想

投稿者が友人数名と深夜のドライブに出掛けた際、途中に立ち寄った火葬場の廃墟で撮った映像だそうです。火葬場跡を探索し、炉まで投稿者たちが来た時に携帯が鳴り友人が会話を始めます。
そして話しながら友人が移動した際、炉の内側に這い出る様な体勢をした人影らしき物が映り込みます。
それに気付いた投稿者は叫び声を上げます。
ただしばらくカメラと炉の間に友人が立っているという展開の為、事象が起こる場所が読めてしまうのが残念な点と言えます。
本物の心霊現象ならこんな容易に読めてしまうという事は考え難いのでは無いかと思われます。

恐怖度:3 out of 10 stars (3.0 / 10)
衝撃度:4 out of 10 stars (4.0 / 10)
不気味度:3 out of 10 stars (3.0 / 10)
奇妙度:3 out of 10 stars (3.0 / 10)
Average:3.3 out of 10 stars (3.3 / 10)

消える

集積所の掃除当番だった投稿者が、ゴミ集積所で分別法を守らずに、出されていたゴミ袋の中に入っていた8ミリビデオテープの映像。ちゃぶ台を囲う様に家族と思しき4人の人影が座っており、ヒステリックに笑いあうような音も記録されている。その人影が消えていき、最後には誰もいなくなってしまう・・・。

調査パート感想

あるゴミ集積場で分別を守らず出されていたゴミ袋に入っていた8ミリビデオテープに入っていた映像だそうです。分別を護っていなかったとかそういった情報は必要かと思ってしまいます。投稿者女性が集積所の掃除当番で発見し、中身を確認した所不気味な内容であった為投稿したのだそうです。

そして菊池たちは投稿者から話を聞きます。
何でも投稿者が住んでいる地域は、駅前の再開発により住人が増えた影響か、分別されていないゴミ袋が増えたのだそうです。
投稿者が掃除当番の時、分別されず収集されなかったゴミ袋があり、ビンやナベに混じってビデオテープが入っていたそうです。
そして投稿者はそのテープを再生したと言いますが、何故持ち帰って再生しようと思ったのかという点が気になる所です。
それから投稿者は映像の内容について説明し、テープが捨てられていた付近では、数年前に戦時中の空襲による物と見られる遺骨が見つかったとも付け加えます。
その後スタッフ一同は人骨が見つかったという場所について調べます。ただ映像と人骨の関係は定かで無いのではという気がしなくもありません。
やがて川居より報告がされます。
それによれば人骨が出た場所はかつて住宅で、バブル期の開発期でも一軒だけ木造住宅が残っていたそうです。その住宅に住んでいた老夫婦が立ち退きを拒否していたそうですが、その後老夫婦が相次いで亡くなった為、住宅は取り壊され道路になったのだそうです。何だか迷走している様に感じます。
更に阿草より骨の身元については警察も分かっていない様だと報告され、ただ骨は戦後の物では無いかとも見られていると付け加えられ結局何も分からず終いといった所で映像が紹介されます。そもそも人骨と映像の関係が定かでない訳ですし、この調査パートは不要では無いかとも思われます。

映像感想

映像はノイズは酷いですが室内の様子は何となく分かり、テレビなどがあるため少なくとも戦後の物で空襲云々は関係なさそうです。
一見、4人一家が笑っている映像に見えますが、強いノイズが発生する度に1人づつ消えて行き、最後は誰もいなくなります。
内容は意味不明ながらみ雰囲気は非常に不気味な物と感じられました。

恐怖度:5 out of 10 stars (5.0 / 10)
衝撃度:3 out of 10 stars (3.0 / 10)
不気味度:6 out of 10 stars (6.0 / 10)
奇妙度:8 out of 10 stars (8.0 / 10)
Average:5.5 out of 10 stars (5.5 / 10)

禁忌 後編

我々のもとに送られてきた、一本の投稿映像。映像に入った謎の音声と、隙間から忍び込む男の影は、八幡早苗さんという1人の女性を、自殺未遂に追い込んだ。その後我々は八幡さんの写真を依頼をした平塚和弘と名乗る人物の家に直接行ってみることにした・・・。

調査パート感想

冒頭、スタッフ一同が打ち合わせをしています。
まず川居が八幡さんの部屋で撮られた映像と万里の長城で撮られた映像の双方に入っている女性の物らしき音声は、儀式で唱えられている祝詞の様な物では無いかと言います。
次いで熊倉の八幡さんの写真を用いたムカサリ絵馬は平塚宅にあると言うことでは無いかという話で方向性が決まった模様です。
早速菊池たちは平塚宅を訪れます。
玄関の戸をノックした所、老女らしき人物が出てきましたが、すぐに戸を閉められたうえに施錠されてしまいます。
どうやら出てきたのは平塚の母親らしく、本人を出して貰えるよう伝えた所、分からないと言われ締め切られたとの事です。
そこで平塚家について付近で聞き込みを行います。聞き込みを続け、平塚家を知るという住民から話を聞くことに成功します。
その住民ぬよれば、住んでいるのは老女のみで、息子と二人暮らしという噂もある様ですが見たことが無いそうです。ただ念仏の様な声が聞こえることがあると言います。
息子を見た者がいないとなると、引きこもりなのか既に亡くなっているかのどちらかと言えそうです。

更なる聞き込みのかいあってか、平塚家の次男と小学校の同級生だったという池内氏から話を聞くことが出来ました。
次男という事は、どうやら息子は1人では無かったという事になる様です。
池内氏によれば、平塚家は母親と息子2人の3人家族だと言います。
ただ次男が小6の時、平塚家の引っ越しで市外の小学校に転校したため、その後は不明だったそうですが、3年ほど前に次男が交通事故で亡くなったと聞いたと言います。
また池内氏によれば長男は一度も小学校に登校してこなかったらしく、会ったことが無いとそうです。
この兄の姿を見たことが無いという話はやはり引きこもりだった為という事でしょうか。
池内氏がかつて平塚家に遊びに行った時、兄について尋ねた所病気で寝ていると言われたそうです。更に当時から引きこもりという噂があったそうですが、仕方無い事でしょう。
そして下村氏から受け取った平塚の写真を池内氏に見せた所、面影はある気がするが次男かどうかは分からないとの事でした。

それからスタッフルームに戻った菊池たちは再度打ち合わせをします。
そこで菊池は平塚家の中を調査出来れば手っ取り早いと言います。ただ当然ながらそれを行うのは難しいと思われます。
そこで池内氏が次男に線香を上げると言うことで家に上がり、スタッフも同級生ということで同行するという手もあるという提案がなされます。
ただ菊池たちは母親に顔を見られていますし、池内氏の同級生という設定にする以上、人選は限られてくるでしょう。
そうして池内氏に連絡し、無事協力を取り付けます。
そして演出補森澤が池内氏とともに平塚家に上がる事となりました。目的は合成写真と発見と依頼主の確認という事だそうです。
しかし留守だった為、時間を置いて出直す事にし、午後8時頃平塚家の明かりが点いたことを確認し、森澤と池内氏が平塚家に入った所で続きます。
しかしスタッフの調査は夜で無いと行けないという決まりでもあるんでしょうか。ただこれは雰囲気な演出の結果と言えそうな気はします。

砂浜

投稿者の女性がお盆時期に、夫の実家に行った際、地元の海辺で息子二人が遊ぶ様子を撮影した映像。息子の一人が水を汲んで戻ってきた時、その横の砂に小さな足跡と思しきものが浮かび上がる。さらにその後、二人の背後に何者かの顔と思しきものが映っている・・・。

感想

投稿者女性が盆休みに夫の実家を訪れた際、付近の浜辺で2人の息子が遊んでいる所を撮った映像だそうです。
子供が遊んでいる脇の砂に足跡が付いたり、その後の倒し合いしている場面の冒頭、息子の股越しに顔らしきものが映り込んだりします。
ただどちらも初見では分かり難い物となっています。

恐怖度:2 out of 10 stars (2.0 / 10)
衝撃度:2 out of 10 stars (2.0 / 10)
不気味度:2 out of 10 stars (2.0 / 10)
奇妙度:3 out of 10 stars (3.0 / 10)
Average:2.3 out of 10 stars (2.3 / 10)

シリーズ監視カメラ マンション

投稿者の男性が住むマンションに設置された監視カメラの映像。男性は深夜度々、玄関前の外廊下を歩きまわるような靴音に悩まされており、マンションのオーナーの父親に相談して、監視カメラの映像を確認してみた。外廊下が映っている映像。誰もいない外廊下の電灯が明滅を始める。さらに女と思しきものが映っている・・・。

感想

投稿者が住んでいるマンションに設置された監視カメラの映像だそうです。
どうやら投稿者は、玄関前の外廊下を歩き回る足音に度々悩まされていたそうで、マンションのオーナーである父親に相談して監視カメラを見せてもらったと言います。
地味にマンションオーナーの息子である事をアピールしている様に感じられます。
そして映像ですが、右下に映っている廊下の照明が明滅し、右上に映っている階段の映像に女性らしき人影が映り込みます。
その後廊下の映像に女性らしき人影が映り込みます。前者の方が分かりやすいですが、どちらにせよインパクトは薄い印象です。

恐怖度:2 out of 10 stars (2.0 / 10)
衝撃度:2 out of 10 stars (2.0 / 10)
不気味度:2 out of 10 stars (2.0 / 10)
奇妙度:3 out of 10 stars (3.0 / 10)
Average:2.3 out of 10 stars (2.3 / 10)

雛人形

投稿者の大学の先輩である夫婦が、とある森林公園の園内で見つけた防空壕と思しき洞穴で撮影したという映像。彼らは、この洞穴の中で、通常あるはずのないものを見つけてしまったという。その不可解な雛壇の背後からこちらを覗く、女と思しき青白い顔が映り込んでいる・・・。

感想

投稿者が大学生だった頃の先輩夫婦が、ある森林公園で見つけた防空壕らしき洞窟で撮影した映像だそうです。公園に同行していた投稿者がビデオカメラを貸したのだとか。
どうやら見通しの悪い洞窟内をしばらく進むと開けた場所に出て、そこにはひな壇が設けられていたという事だそうです。
そのひな壇には雛人形が置かれていたそうですが、最上段のお内裏様とお雛様の首が無かったと言います。
それから菊池たちが、実際にその洞窟を訪れると、その場所には何か置いていた様な痕跡だけが残っていました。そうすると物理的にひな壇が置かれていたという可能性もありそうです。

そして映像が紹介されます。
先輩夫婦が発見した雛人形は随分埃を被っている様に見えます。
それから先輩がカメラ前を横切った際にその後ろ、ひな壇の陰から女性らしき顔が覗き込むように映っています。
カメラワークが少し不自然だったり、人物が動いた後ろに現れたりしますが、その目を見開いた表情はいくらかインパクトを感じなくもありません。

恐怖度:3 out of 10 stars (3.0 / 10)
衝撃度:4 out of 10 stars (4.0 / 10)
不気味度:4 out of 10 stars (4.0 / 10)
奇妙度:4 out of 10 stars (4.0 / 10)
Average:3.8 out of 10 stars (3.8 / 10)

指輪

大学生である投降者の女性が友人と二人で、とある緑地で撮影したという映像。この日、緑地内を歩いている時に、友人の女性が誤って指輪を地面に落としてしまったという。地面に落とした指輪を探す投稿者たち。その後、側溝の隙間の中を携帯電話のカメラで映した時、中に何者かの目と思しきものが写り込む・・・。

感想

女子大生である投稿者が、友人と一緒にある緑地で撮影した映像だそうです
この日緑地を歩いている時、友人が指輪を落としてしまったのだそうです。そこで指輪を探して、投稿者が側溝の穴にカメラを向けると何者かの目が映り込みます。
それに気付いていない様子の投稿者たちが自撮り棒でスマホを側溝の中に差し込んで中を撮影します。
そして何度か向きを変えて撮っていると、人の顔らしきものが映り込む。
この顔は鮮明に映っていますが、生生しく感じられ霊体感はあまり感じられません。

恐怖度:2 out of 10 stars (2.0 / 10)
衝撃度:3 out of 10 stars (3.0 / 10)
不気味度:1 out of 10 stars (1.0 / 10)
奇妙度:3 out of 10 stars (3.0 / 10)
Average:2.3 out of 10 stars (2.3 / 10)

続・禁忌 後編

我々スタッフが平塚家で撮影した、隠しカメラの映像を確認していると、幾つかの不可解な点があることに気がついた。母親の幾子さんが室内に入ってきた後、椅子に座っている等身大の人形の首が幾子さんの方を向くように不自然に動いているようにも見える・・・。

調査パート感想

森澤と池内氏が平塚家に潜入した場面からとなっています。池内氏が何度かノックし反応が無く戸に触れた所、鍵がかかっていませんでした。
そして開いた戸の隙間から奥に母親らしき女性が立っているのが見える為、池内氏が声を掛けるもなかなか反応がありませんでしたが、それでも潜入に成功します。
その後池内氏と森澤は仏壇に線香を上げます。その仏壇には次男らしき写真が遺影として置かれています。
どうやら仏壇が置かれている部屋は、家具や広さからして次男の部屋の様です。
早速森澤は合成写真を探しだします。ただこの部屋では見つからないと思われます。
やがて平塚母がお茶などを持ってきて、次男に関する思い出話がなされたらしく、池内氏が振ってくる話に森澤が合わせる形となります。
その最中森澤が兄について尋ねるますが、やや唐突な感は否めない気がします。
それから平塚母が卒業アルバムを持ってきて、更に思い出話が続くと思われ状況です。
そこでチャンスと踏んだか、森澤はトイレと言って部屋を抜けます。1階を一通り見て2階を探索し、ある部屋で椅子に座っている人影を見かけた森澤は声を掛けますが反応がありません。
そのため椅子に近づいた所、何と人形でした。森澤は動揺した様子ですが部屋の中を見渡した所、婚礼写真を見つけます。それは探していたムカサリ絵馬的な合成写真でした。
その時携帯の音が鳴り、確認した所池内氏からの「うえいた」というLINEでした。急いでメッセージを打ったのでしょうか。
すぐさま部屋から出ますが、平塚母と鉢合わせてしまいます。「うえいた」は「上行った」という事だったのでしょうか?
そこで森澤はトイレを探していたと苦しい言い訳をするも、平塚母そんな事に構わず部屋に入ると高笑いを上げだします。これは明らかに普通の状態ではありません。
その為森澤は駆けつけてきた池内氏と一緒に脱出し、菊池たちに一通り状況を報告します。
どうやら外から見ていたらしい阿草が、最後に照明点いたのは2階の真ん中辺りと告げると、菊池がもう一回行けない?と無茶振りしてきます。
その後映像を確認した結果、森澤が発見した写真は八幡さんと平塚兄を合成したムカサリ写真と判明した様です。

その後平塚家について調べて、平塚母の親戚であるという女性、高野さんから話を聞くことが出来たそうです。
何でも高野さんは平塚母の従姉妹に当たると言います。高野さんによると平塚夫妻は兄が5歳の時に離婚し、それ以来母子3人家族だったとそうです。次男が交通事故死したのは3年前だそうですが、長男は幼くして小児がんで亡くなっていたという事が明かされます。
それならば八幡さん宅前に現れたり、合成写真の依頼をしたという男性は何者なのでしょうか。メールなどによる依頼という事であれば平塚母でも可能とは思われます。
また平塚母は長男が亡くなった後も生きている様に扱っていたと言います。
それは高野さんは供養だったのではという見方だった様で、兄の誕生日ごとに成長した写真を作成していたとも言います。
そうすると長男は引きこもりだったのでは無く、既に亡くなっているにも関わらず生きている事にされた為、周囲からそう取られたと言えそうです。
そして菊池が人形の件を伝えた所、平塚母による手作りで人形も成長させていたという。毎年手作業で写真と人形を成長させるとはずいぶん手の掛かる事です。
更に次男が事故死した後、母親はおかしくなったと言いますが、ここまででも十分おかしかった気もしなくもありません。ただ息子を2人とも亡くしてしまった事を考えると無理もないかも知れません。
どうやら夜になると長男がドアの隙間から恨み言を言ってくると言っているとの事です。
この長男が恨み言を言っていたという証言について、幼い頃亡くなり当然未婚であった兄が悪霊の様な存在になりつつあり、それを供養するためムカサリ絵馬による冥婚で供養しようとしたのかとスタッフは推測した様です。

その後菊池たちは再度平塚家を訪れます。
玄関の戸をノックしても反応はありませんが、阿草が中から声が聞こえてくると言います。それから結局何度訪問しても、人の気配は感じるものの出てくる事は無かったそうです。

それから投稿者に一連の経緯を電話で説明します。そして連絡した川居より、八幡さんは回復しつつあるという報告を菊池たちは受けます。
これは珍しく後味悪くない結末になるかという期待感があります。ただ菊池は八幡さんの自殺未遂がムカサリ写真による物なら、写真は平塚家にあるため予断は許されないと言い映像が紹介されます。

映像感想

紹介映像は森澤が平塚家で撮った物のラストとなっています。
平塚母が長男の部屋に入って高笑いしている場面で、人形が母親の方を向いています。
その後森澤が部屋から逃げようとした際、ドアのガラスに顔らしきものが映り込んでいます。この顔は結構ハッキリ映っていますが、短すぎてリプレイで無いと難しいと思われます。

恐怖度:3 out of 10 stars (3 / 10)
衝撃度:3 out of 10 stars (3 / 10)
不気味度:3 out of 10 stars (3 / 10)
奇妙度:3 out of 10 stars (3 / 10)
Average:3 out of 10 stars (3 / 10)

まとめ

長編『禁忌』完結となる本作ですが、全体的は残念な印象を受けました。メインである『禁忌 後編』の意外性ある展開はそれなりに楽しめましたが、結局八幡さん宅前に現れたという男性などは何やら推測はされていた気がしますが、結論らしき物は出ていなかった様に思われます。
そして最後、結果的には上げて落とす様な構造になっているのも残念な気持ちになりました。
また映像もメインを含めて全体的に微妙な印象を受けます。
そんな中でオススメ出来る映像は『消える』となっています。ただ映像は調査パートが完全に蛇足になっているのが残念な所です。