【ほん呪】ほんとにあった!呪いのビデオ70【感想】

2016年 101分

5 out of 10 stars (5 / 10)
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マリオネット

投稿者の夫が、娘に購入した操り人形で遊んでいる様子を撮影した映像。夫の操作する操り人形の背後、たなの端に、血塗れの女の顔と思しきものが映り込む。この人形は、公園で行われたバザーで購入したものだというが、まさか、人形に宿っていた不可解な存在が、自宅に付いて来てしまった姿であるとでもいうのだろうか・・・。

感想

投稿者の夫が、娘のために購入した操り人形で遊んでいる所を撮影した映像だそうです。
そうして操り人形を動かしている場面が映されますが、人形から音が鳴り、頭部をアップになります。
それからカメラが引くと、人形の後方にある棚から人の頭部らしきものが映り込んでいるのがハッキリ分かります。位置的に目に付きやすい事もあって相応のインパクトはあると言えます。

恐怖度:6 out of 10 stars (6.0 / 10)
衝撃度:7 out of 10 stars (7.0 / 10)
不気味度:5 out of 10 stars (5.0 / 10)
奇妙度:5 out of 10 stars (5.0 / 10)
Average:5.8 out of 10 stars (5.8 / 10)

染み

投稿者の男性が、アルバイトをしている居酒屋の同僚たちと訪れた、とある廃屋で撮影した映像。我々は投稿者にあってその日の様子を聞いてみる事にした。その後、我々は問題の廃屋の場所を投稿者に聞いて、行ってみることにした。問題の部屋の畳のシミが広がっていき、さらに老婆と思しき人影が起き上がるように見える・・・。

調査パート感想

投稿者がバイト仲間と一緒に旅行に出かけた際、ある廃屋を訪れた時の映像だそうです。
菊池たちが投稿者に話を聞いた所、温泉宿へ旅行に行き、その付近に廃墟があると聞いて訪れたのだそうです。
どうやら廃屋は普通の民家跡らしい様ですが、全体的にボロボロだったとも言います。この辺りの話を聞くと霊的で無くとも怪我とかしてもおかしく無い場所と言えなくありません。いきなり天井とか落ちて来ない保証はありませんし。
そしてある和室だった場所らしき部屋に同僚の1人が入ったそうです。その部屋の畳にある染みが広がっていっている様に見えたと言います。

そして菊池たちも廃屋を訪れ、演出補北村を先頭にして入って行きます。
やがて問題の部屋にたどり着き、染みを見つけます。染みを確認するためだけに訪れたんでしょうか。

映像感想

投稿者たちが廃屋を進み、染みの部屋に辿り着きます。
そこで何故か同僚の1人だけ室内に入り、投稿者たちは部屋の戸口から室内の同僚を映すという構図になります。夜の廃屋という一般人があまりこなさそうな場所だからか、同僚はテンション高めに見えます。
そうこうしている内に投稿者が見ている前で染みが薄く広がっていくのが見て取れます。
その染みから老婆らしき人影が浮かび、起き上がります。老婆らしきと書きましたが実際は骨の様に見えます。
そして投稿者が気付いて驚く様子が映されています。
この映像で人影はハッキリ映っていますが、ジリジリと現れてくるイメージな為、インパクトはそれほどではありません。場所も相まって全体的に不気味さを感じる印象です。

恐怖度:5 out of 10 stars (5.0 / 10)
衝撃度:5 out of 10 stars (5.0 / 10)
不気味度:6 out of 10 stars (6.0 / 10)
奇妙度:5 out of 10 stars (5.0 / 10)
Average:5.3 out of 10 stars (5.3 / 10)

二段ベッド

これは25年ほど前、投稿者の男性が幼少時に自宅アパートで撮られたという映像。ベッドに登り遊んでいる少年達。その時、室内に着物を着た少年たちを見回すように首を動かす、男性のような人物が映っている。両親に聞いたところ、この日、家に居たのは両親と子供2人の4人だけで、このような人物が居た筈は無いという・・・。

感想

25年ほど前、投稿者が幼かった頃に自宅で撮られた映像。自宅寝室らしき場所で投稿者たちと思われる兄弟が遊んでいる背後に人影が映り込んでいるのがハッキリ見て取れます。一見さも当然かの様に椅子に座っている様に映り込んでいるのが特徴的と言えますが、その為に恐怖感という点では弱い様に感じられました。

恐怖度:4 out of 10 stars (4.0 / 10)
衝撃度:4 out of 10 stars (4.0 / 10)
不気味度:4 out of 10 stars (4.0 / 10)
奇妙度:5 out of 10 stars (5.0 / 10)
Average:4.3 out of 10 stars (4.3 / 10)

Fake 前編

夫と娘と家族3人で公園で花火をしている様子が映っているという浜野則子さんから送られてきた映像。浜野さんの娘が、草むらの前で手に線香花火を持っているとき、そのすぐ後ろの暗がりに人間の顔のようなものが映り込んでいる。さらに、ささやくような人の声のようなモノも聞こえる・・・。

調査パート感想

投稿者が家族で花火をしている映像だそうです。
何でも映像に不可解な音声が入っているというものだそうで、音声だけで映像的には地味と言うこともあり一度見送ったと言います。
しかしその後投稿者から連絡があり、映像の明るさを上げた所、娘の背後に人の顔らしきものが映り込んでいたのだそうです。
そこで菊池たちは撮影されたという公園で投稿者から話を聞きます。それによると夫が小学校の同窓会に参加することになり、投稿者と娘も帰省に同行したと言います。
そして帰省中のある雨上がりに娘が花火をしたいと言い出したため、公園で花火をしたのだそうです。
そして映像内に謎の声が入っているのを確認したが、後に夫が娘の背後に人の顔が映り込んでいるのを発見したのだとか。先に明るさを上げて発見したとありますが、映像を明るくするという発想が良く思いつく物だと感心してしまいます。今回の場合、先に音声が入っていたという事だったので他に何かあるのではとあの手この手で探したという事なのでしょうか。
そして菊池たちは投稿者と共に撮影された現場を確認します。その際に娘のいる場所の後方は茂みや急斜面になっていて、人が立てそうな場所では無さそうという判断になります。
それから投稿者が言うには、夫は昔幽霊が映ったビデオテープを見たことがあり、そういったものが苦手だと言います。しかし映像を明るくしてまで発見したのはその夫という事なので、矛盾しているのではと思わなくもありません。
それから菊池たちは夫から話しを聞こことが可能か確認しつつ、公園周辺で過去に無かったか聞き込みを行います。その結果公園そのものには謂わくなどは確認出来なかった様です。しかし近隣では雨降りに現れる濡れ女という都市伝説的な存在がいる様です。その濡れ女は首が長く、自分の亡くなった子供を探していると言われている模様です。
そこで過去の事件を調べていた所、20年ほど前近隣で男子児童が雨が降った後古井戸に落ち、凍死したという事故があったと様です。さらにその後、児童の母親が自殺したという噂があると言われ、この母親が我が子を探して雨の日に彷徨う濡れ女になったのでは無いかと菊池たちは仮定します。

映像が紹介された後、地図を調べていた森澤が投稿者夫と死亡した男児は同じ小学校だったのでは無いかと述べます。
そこで夫から事故について話を聞けるよう、投稿者に調整を依頼します。
それと並行して男児の同級生だったという水浦氏から話を聞くことが出来ました。何でも水浦氏は事故当日、男児と一緒に遊んでいたと言い、更に投稿者夫も当日一緒だったと告げます。
ただ水浦氏は事故前に帰宅したため、事故は翌日の集会で知ったと言います。それによれば男児はかくれんぼの途中、古井戸に落ちたとのだとか。また男児は生まれつき右手の親指が無いなど病弱だったとも言います。生まれつきという事は病弱というよりも先天性疾患を患っていたのではとも思えます。

それから投稿者より夫への取材が出来そうだという連絡があります。そこで菊池たちは投稿者宅を訪れます。
何でも投稿者がいうには夫と取材の話をした所口論になり、結果炊飯器を破壊したと言います。
それは口論というレベルでは無いのではと思いますし、取材出来そうという気配はあまり感じられず、投稿者が楽観的過ぎるのでは無いかと思ってしまいます。それとも一旦取材に入れば流れで行けるのではという期待からでしょうか。
やがて娘が帰宅し、その後夫も帰宅して来ます。その夫は菊池たちに対し「大丈夫です」とだけ繰り返し言い、インタビューに応じる気配は感じられません。
その様子はいかにも何か隠し事があるようにも見えます。
それから投稿者と夫が口論などの後、夫が鬼の面らしきものを持ってきてこれを置いたと告げるも、投稿者と娘はそんな面は無かったと言います。
そこまでして隠したい事があるとでも言うのでしょうか。
ただ結局激昂した夫により菊池たちは追い出されてしまいます。

それから一週間ほど経った頃、夫が娘を殴って入院させたという連絡が入り続きます。

映像

投稿者一家が花火をしている映像です。
一家がしゃがんで線香花火で遊んでいる際、娘の肩越しに人の顔らしきものが映り込みます。
ややボンヤリしてますが、非常に近い位置で映っている為、分かりやすくなっています。
そもそものきっかけである音声については確認出来ませんでしたが、別の箇所に入り込んでいて、元々地味だと見送られた様な事象なので買っとされたのかも知れません。

恐怖度:3 out of 10 stars (3.0 / 10)
衝撃度:3 out of 10 stars (3.0 / 10)
不気味度:4 out of 10 stars (4.0 / 10)
奇妙度:4 out of 10 stars (4.0 / 10)
Average:3.5 out of 10 stars (3.5 / 10)

シリーズ監視カメラ ペットカメラ

投稿者の男性のマンションに設置されていたペットカメラの映像。深夜、ペットの犬がカメラの方向に向かって唸り声を上げる。更にその後、犬がカメラ側に走り寄ってきて、ぶつかったカメラが倒れて後ろ側を向いたとき、奇怪な人間と思しきものが立っているのが映り込む・・・。

感想

投稿者男性のマンションに設置されたペットカメラの映像だそうです。投稿者が夜勤から帰ると度々カメラが倒れていたため、その原因を調べるため一日中カメラのスイッチを入れていたと言います。
そして深夜、犬がカメラの方へ唸り声を挙げた後、カメラに体当たりをして倒します。
その様子はいかにもカメラの方に何者かいるといった雰囲気です。
そしてカメラが倒れる崔、後方を映し人影らしきものを捉えますが、映り込んでいる時間が短い為か分かり難くなっています。

恐怖度:3 out of 10 stars (3 / 10)
衝撃度:2 out of 10 stars (2 / 10)
不気味度:3 out of 10 stars (3 / 10)
奇妙度:4 out of 10 stars (4 / 10)
Average:3 out of 10 stars (3 / 10)

寝顔

投稿者の女性のスマートフォンの中に入っていたという映像。彼女が気がつかない間に撮影されていたという、この映像に観るものを恐怖におとしいれるものが映り込んでいたというのだが。 恋人の男性がスマートフォンを落とす直前、うしろの鏡に女のような姿が映っている・・・。

調査パート感想

投稿者女性のスマホに記録されていたという映像だそうで、投稿者が寝ている間に撮られていたと思われる映像だそうです。
何でも合鍵を持っているという彼氏が勝手に入ってきていたずらしながら動画を撮っていた様だが、突然スマホを落として立ち去ってしまった様子だそうです。それ以降彼氏とは連絡が取れていないと言います。
そして投稿者がいうには室内の鏡に女性らしき人影が映り込んでいたと言います。そこで菊池が投稿者の許可を得て、鏡を見るとヒビが入っています。投稿者が言うにはどうやら引っ越しの際にぶつけたらしいを言いますが、処分も何もせず放置していたんでしょうか。
それから投稿者彼氏の女性関係について明かされた後映像が紹介されます。

映像感想

投稿者の彼氏とされる撮影者男性が、寝ている投稿者を撮った映像です。
そこは元はと言えばカップル間のイタズラ感覚で撮影された物です。撮影者は寝ている投稿者のシャツを捲りあげて行こうとするなど、扇情的な映像でも撮ろうとしていたのかとでも思ってしまう様相となっています。
そして撮影者が立ち上がりスマホカメラの向きが変わります。そして鏡に映る撮影者の背後に女性らしき人影が映り込んでいます。
この人影はボンヤリした映り方で、シリーズの初期辺りを思わせます。
それに気付いた撮影者は叫び声を上げてスマホを落とし逃げます。
また鏡のヒビが入ってない様に見えるなど奇妙な点もあるものの全体的にインパクトは強いと言い難いと言えます。

恐怖度:3 out of 10 stars (3.0 / 10)
衝撃度:3 out of 10 stars (3.0 / 10)
不気味度:3 out of 10 stars (3.0 / 10)
奇妙度:4 out of 10 stars (4.0 / 10)
Average:3.3 out of 10 stars (3.3 / 10)

大学生である投稿者が、ラクロス部の合宿時に宿泊所の近くの墓地で肝試しを行ったときの映像。肝試しの目的地に到着する一同。その後、右側の後ろを向いている女性の髪の毛の中に、人間の手と思しきものが映り込む。さらに、彼女の首筋に男性の顔のようなものも映っている・・・。

感想

大学生である投稿者が、ラクロス部の合宿時に宿泊所付近の墓地で肝試しを行った際の映像だそうです。男女2名づつのグループに別れて肝試しを行っていた模様です。
事象としては肝試しに同行している女性部員の頭髪に手が割り込んでいるのと、その後女性部員が髪をかきあげた際、内側に男性の顔らしきものが映り込むという物になっています。前者は初見だと一瞬違和感を感じたもののスルーしてしまい、後者は初見だと非常に分かり難いと感じました。
ただ後日談からすると事象と墓は関係無さそうです。

恐怖度:3 out of 10 stars (3 / 10)
衝撃度:2 out of 10 stars (2 / 10)
不気味度:3 out of 10 stars (3 / 10)
奇妙度:4 out of 10 stars (4 / 10)
Average:3 out of 10 stars (3 / 10)

Fake 後編

子どもたちが草むらで遊んでいる映像の画面の左端に、その場に居なかったという子どもと思しき姿が映りこむ。さらに映像にノイズがはいり、歪んだ顔と思しきものが蠢く、奇妙な映像が挿入される。20年近く前、古井戸に転落し、亡くなった瀬崎健くん。彼の魂は未だ、仄暗い闇の底に沈んだままである、とでもいうのだろうか・・・。

調査パート感想

投稿者から連絡があった数日後、調査の行き詰まりを感じたスタッフ一同はミーティングを行います。まず川居が、取材しようとした時の様子から投稿映像が撮られてから夫に異変があったのではと述べます。
そして20年前の死亡事故当日、男児と一緒に遊んでいたとされる夫は何か隠しているのでは無いかとも述べます。夫の様子は割と必死な感も見えた為、何か隠しているという点は間違いなさそうです。
そして菊池は現地で死亡事故について調べた方向で進めようと提案します。また事故当日もうひとり居たという同級生とは未だ連絡が取れていないとそうです。
そういったミーティングから数日後、菊池たちは事故があったという古井戸がある山林へ向かいます。問題の古井戸は駐車場所からほど近いそうで、明るい内に辿り着くものと見ていて思ってました。
しかし森澤が道を間違えたらしいと残念な報告をします。山林へ入った時は明るかったが、いつものように暗くなっていて雰囲気重視にも程があるのではと思ってしまいます。
そして問題の古井戸らしき場所に到着しますが、仕切りや柵など無く穴が空いているだけの危険な場所でした。
そんな古井戸の脇は花束などお供え物が残されているのを見つけます。同窓会で帰省した投稿者夫や友人が置いたのではと菊池たちは推測します。
それから菊池たちは街で聞き込みを行い、男児の関係者などがいないか調べた結果、何人か関係者を見つける事が出来た様です。
まず当時男児宅の隣室に住んでいた女性から話を聞きます。女性によれば事故が起こった頃、母親は傘差して息子を探し回っていたと話します。しかし男児が亡くなった後、息子を失ったショックからか引っ越して行きその数年後自殺したという話を聞いているそうです。また男児の父親は事故以前から別居していたと言い、何やら複雑が家庭環境であった事を伺わせます。
それから男児が良く訪れていたという図書館前にて職員から話を聞きます。その図書館職員の男性は良く来ていたという男児を覚えていた模様で、事故の三ヶ月ほど前、男児の顔に痣が出来ているのを見つけたと言います。
どうやら職員や菊池たちは父親から男児への虐待があったと疑っている様子です。
それから当時男児が通院していた病院の主治医だったという男性によれば、男児は心因性の喘息持ちだったそうです。
しかしこの医師、単なるプライベートなのか退職したという事なのか不明ですが、公園らしき場所で迷彩模様の服という服装の為、一見医師には見えません。これが屋外でも病院敷地内で白衣を来ていたとかなら説得力も違ったでしょうが。
それから喘息の原因は母親が過保護では無かったかという事以外、男児の死因や虐待の可能性について特に目新しい情報の無いやりとりが続いた後、右手親指の欠損については先天性では無く怪我による物と見られると告げられます。
これまで先天性とされていた物が覆って怪我による物となると、怪我の原因や何故先天性とされたかといった点が気になる所ですが、医師はそこまで知らない模様です。もっとも怪我による物という点も、医師としての見立てであって直接聞いた訳では無いようなので仕方無いと言えます。

その後菊池たちは投稿者の夫が幼少の頃見た、幽霊が映っているというテープを持っている人物から映像を受け取ります。テープの持ち主である、大森氏によれば事故から数ヶ月後、当時所属していた地域のクラブでのレクリエーションとして訪れた施設で野球をしていた時の物だそうです。またそのクラブには投稿者夫やその友人も参加していたとの事です。
その施設へは大森氏の父親が連れて行ったそうで大森氏が1人で映像を確認して気付き、話が広まった結果大森氏宅で上映会となったものの、その時投稿者夫と友人の2人は異常に怯えていたと言います。これについては2人が単に怖がりだったという見方も出来そうですが、実際に映像を見てみないと何とも言えないでしょう。
そしてその映像に現れたと人影は男児の幽霊だと思ったいたのではと大森氏は述べます。

それから菊池たちは都内に住んでいるという投稿者夫の友人を訪ねますが、留守らしいため、離れた場所で様子を見て待つことにします。いつもの様に待ち伏せる様です。
そして20時半頃、アパートに戻ってきた男性に声を掛けますが、男性は何故か全力疾走で逃走開始します。それを追い掛け、森澤と菊池で追い詰めて話を聞こうとするも、事故の事は覚えていないと言います。では何故逃げたのかという疑問が出て来ます。
また古井戸に供え物をしたのは投稿者夫と男性だと言います。また彼は事故を直接見た訳では無く、投稿者夫から聞いたのだそうで、どうやら投稿者夫が男児の手袋を古井戸に投げ入れたとに事です。そしてこの事が転落事故の原因と思われ、投稿者の夫が取材拒否した事も腑に落ちます。
当時事故発生を聞いた男性は学校付近で母親と会い、事故を知らせたと言います。母親が事故発生から間もなく知っていたなら、息子を探し回ったという話は事実と異なっていそうです。男性は日が落ちる前には母親に伝えていたと言い、その情報から母親は17時には事故を知っていたと見られます。しかし新聞記事では消防への連絡が20時頃とされています。
そして男性が逃亡した事もあってか、菊池たちは母親による通報が遅くなった原因を調べる事にします。既に夜遅い時間ながら業務上の都合からか即日の調査となり、母親が事故を伝えられた小学校付近から古井戸までの移動時間を計測する事にし、小学校前から古井戸まで実際に移動開始し古井戸に向かうため山林に入るも道に迷うわ蛭に噛まれるわと散々な目に合います。
そうやって調べた菊池たちによるガバガバな雰囲気の見立てでは普通に移動して救出しようとすると18:30辺りになるのでは無いかとの事です。ならば通報までの空白の90分は何があったのかと疑問が出た為、次にサブカメラにロープをつなぎ、古井戸内部を撮影することにします。サブカメラを一旦井戸の底まで降ろしてから回収しますが、当然と言うべきか井戸の内部に事故の痕跡などは見当たりません。20年前の事故だからと言ってしまえばそれまでですが。
ただ夜間に強行した一連の調査ではほぼ成果らしい成果は無かったと言えます。

その後もスタッフは調査を続け、新情報を得たようです。投稿者の娘は怪我から回復し退院し、投稿者は夫との離婚を検討しているそうです。
また事故当時、母親が古井戸を見つけるのに手間取って通報が遅くなったと言っていたらしいと情報があった様で、蛭に噛まれたりしたのは無駄骨に終わった模様です。
そして男児父親の友人から聞いた話によれば、右手親指の欠損は4歳の頃ドアに指を挟んで怪我したためとされ、何故母親は怪我を生まれつきと言ったのか、菊池は疑問と呈します。そして川居が言うには男児が怪我をした頃、両親に離婚話があったが怪我の影響で流れたそうで、そして事故当時も離婚話があり、その時は男児が事故死した事もあり離婚となった模様です。
それを聞いた菊池は両親に離婚話が出た時に男児が不幸に見舞われているのではと指摘しますが、菊池と川居ともにそれが何を意味しているのか結論が出ずに終わります。
この場合事故原因が手袋を投げ入れられた事とされていり為、偶然では無いかと思ってしまいます。

映像感想

大森氏から受け取った映像です。大森氏がいう所によるリゾート施設内かどこかの原っぱで野球をしている映像となっています。途中画面にノイズが走り、左端に男児らしき子供の姿が映り込んだかと思えば、ノイズが激しくなり、歪んだ顔の様な物が映った不気味な映像が割り込みます。
それだけなら気味悪い映像という印象だったと思われますが、映像に割り込んだ顔が何やら叫んでいるらしく、恐怖感や気味悪さよりもやかましいという気持ちが勝ってしまうというのが正直な所で、残念な映像と言えます。
それでもこういった映像を見慣れて無い子供が初見で見るとトラウマになる程度のインパクトはあるかも知れません。

恐怖度:5 out of 10 stars (5.0 / 10)
衝撃度:6 out of 10 stars (6.0 / 10)
不気味度:6 out of 10 stars (6.0 / 10)
奇妙度:6 out of 10 stars (6.0 / 10)
Average:5.8 out of 10 stars (5.8 / 10)

まとめ

本巻は菊池演出の最終巻となっています。
先代である岩澤の最終巻は劇場版として作られていて映像、ストーリーともに高水準でしたが、それと比べると見劣り感は否めません。
何よりメインである『Fake』がとんでも無く長いのに面白さという点では見合って無いように感じられました。
思えば菊池演出の時代では映像本数はそれほど増えている訳でも無いのに、調査パートが長大化し、全体的な尺も長くなっている印象を受けました。
今後その辺りのバランスが良くなっている事を期待したい所ですが、どうなっていますでしょうか。
そんな本作は全体的にハッキリ映っている物が多いですが、恐怖感という点ではそれほどでも無かったりします。そんな中でも『マリオネット』『染み』辺りがオススメです。『Fake 後編』は映像はともかくうるさいのが難点と言えます。