2017年 約65分

サプライズ
投稿者が妻と娘に誕生日のお祝いをしてもらったときの映像。妻と娘は投稿者を喜ばせようとサプライズパーティーを仕掛ける。ケーキを手に脱衣所に隠れる娘と、それを携帯カメラで撮影する母親。一瞬、映る浴室内に人影らしきものが確認できる。それに気づかない様子の母と娘。直後、再び浴室を映し出すと何者かの姿が…。
感想
投稿者が妻と娘に誕生日のお祝いをして貰った時の映像だそうです。
その妻と娘は投稿者に対してサプライズパーティーを仕掛けたそうですが、2人がバースデーケーキを持って脱衣所に隠れた際、浴室内に人影らしきものが映り込んでいます。携帯で撮ったという映像は角度などがグチャグチャな為見難いですが、それでも一瞬映り込む不審な人影は認識可能ではあります。
とは言え、一瞬何者かが映り込んでいるのが分かるという程度で、インパクトとしてはイマイチといった印象です。
恐怖度: | ![]() |
衝撃度: | ![]() |
不気味度: | ![]() |
奇妙度: | ![]() |
Average: | ![]() |
夏合宿
投稿者が中学生の頃、部活の合宿先で撮影した映像。お菓子を食べながら楽しそうにふざけ合う少女の後ろ。開け放たれた押し入れの中に、2つの顔のようなものが確認できる。長く乱れた髪の毛。黒くくすんだ肌。そして不気味に白く見開かれた目。隠れるように重なり合う2つの顔らしきものが彼女たちの様子を覗き込んでいる…。
感想
投稿者が中学生の頃、部活の合宿先で撮影した映像だそうです。投稿者に話を聞いた所、部屋で騒いでいる様子をカメラで撮影していた所、部活の先輩が部屋にやってきて何やら心配されたと言います。
その先輩がいうには、投稿者たちの部屋から「たすけて・・・」という声が聞こえたのだとそうですが、スタッフが映像を確認しても、そういった音声は確認出来なかった模様です。
しかし先輩の左足が消えて映っているという別の異変が認識された模様です。
しかしベッドで飛び跳ねたりとか、エゲツない騒ぎ方してますね。もっとも1年生だとしたら小学生と大差無いという気もしますが。
そしてそんな女子中学生たちの背後に映る押入れから、2つの顔が投稿者を覗き込むように映っています。
その顔はハッキリ映り込んでいますが、短時間なので詳しくは分かり難いという気がします。
恐怖度: | ![]() |
衝撃度: | ![]() |
不気味度: | ![]() |
奇妙度: | ![]() |
Average: | ![]() |
民宿
仕事先の仲間と旅行に行ったときにスマートフォンで撮影された映像。突然、画面が大きく乱れブロックノイズが走る。撮影者は異変に驚きカメラを右方向へ戻した。そして再びカメラを左へと戻す。またも画面一杯に大きなブロックノイズが走りだした。そこには何故か頭蓋骨らしきものが確認できる…。
投稿者インタビュー
投稿者が職場の先輩と旅行に出掛けた際にスマホで撮影されたという映像だそうです。
何でも先輩が宿泊先の民宿で不思議な映像を撮影したことから、投稿者もそれに巻き込まれたと言います。
投稿者が言うには、先輩は翌日の天気を心配し遅くまで起きていたのだそうです。
そして翌朝投稿者が起きると、先輩は早々と投稿者を連れて帰ったとの事です。
せっかくの旅行なのに宿泊しただけで帰ってしまうのはもったいない気もします。
それからその帰路で先輩から、何か感じた?と尋ねられ、何も感じてないと答えた所映像を見せられたと言います。
映像感想
先輩が天候を心配して外を撮影している様子が映されますが、室内を映すとノイズが映り込みます。
そしてブロックノイズの中に白骨死体らしき物が映り込みますが、短時間なので分かり難く感じました。
恐怖度: | ![]() |
衝撃度: | ![]() |
不気味度: | ![]() |
奇妙度: | ![]() |
Average: | ![]() |
おくりもの 中編
磯崎茂さんは普段はとても温厚であるそうなのだが、意識がもうろうとする中で、なぜか妻の薫さんに対して傷害未遂事件を起こしてしまったのだという。投稿映像には、薫さんに襲いかかるその刹那、茂さんの顔がこの世の者と思えない姿に変化する瞬間がはっきりと記録されていた…。
調査パート
前回のあらすじが紹介された後、川居たちは磯崎家で磯崎氏の妻、薫さんから話を聞きます。
何でも薫さんが言うには、夫である茂氏が失踪してから、娘の由美さんも暴力的になってしまったのだそうです。由美さんは以前は仲が良かったものの、イジメをする様になったクラスメイトの写真を切り刻んだりしたと言います。ただ写真に当たるというのはいじめられっ子にある事では無いかという気もしますので、磯崎家がイジメの解決に取り組もうとしたかという点もありそうな気がします。
その後茂氏が恨みを抱いていそうな相手、近藤氏を訪れた演出福田と川居ですが、近藤氏が負傷して職場に不在と知ります。
一方、寒川は映像で茂氏と悦子さんが叫んでいた謎の言葉を解明しようとしていましたが、「モッカになれ」と聞こえると一先ずの結論を出します。
しかしそもそもの問題として「モッカ」とは何か、という点があります。一応「目下」「黙過」などがありますが、納得の行く言葉にならず、川居は何かの専門用語では無いかと言い、魔術やオカルトに精通している魔術堂KATOR(カトール)氏に協力を依頼します。氏は別のオカルトビデオシリーズで知られている様で、個人的にも名前に聞き覚えはありましたが、本シリーズでは初登場と言えます。
そしてKATOR氏によれば『モッカ』とはサンスクリット語の『モークシャ』が民衆化した言葉で『業の呪縛や輪廻から完全に解放された魂の状態』を現すのだそうです。本来の意味を離れて都合よく使ってるという点や意味合いが「オ○ム」の「ポ○」を連想させます。更に本来モッカになるというのはあらゆる執着を捨てるということなので、乱暴になるとか凶暴になるとは相反する言葉だと言います。もっとも乱暴、凶暴になった側が相手にそれを強要しようとしているのでは気もしますが。
そしてKATOR氏によれば、凶暴な時にその言葉が出るというのは相手を強制的に解脱させようとしているという事で、やはりオ○ムではという感想が頭をよぎります。
その後スタッフ一同は磯崎家の動向を見逃さない様にするため、薫さんの許可を得て、由美さんの動向を24時間知るため監視カメラを設置します。
それと並行して茂氏や悦子さんの足取りを追うため、新しく演出補として舞木と大力を招集し、更に前Part『存在しない友達』の投稿者、大塚を応援として呼びます。この三人はSNSを中心に悦子さんの足取りを追うことになります。
一方、川居と寒川は磯崎家を監視する体制となりました。
そして舞木が悦子さんの幼馴染だという人物と接触することに成功し、そこから悦子さん実家の連絡先を得たため、その実家へ連絡します。
しかし悦子さんの母親が電話に出ましたが、本人と連絡取れず、一ヶ月前に部屋を訪ねたが手がかりは無かったのだそうです。母親は既に捜索願を出したと言い、切迫感があります。
それから舞木たちは母親と一緒に悦子さんの部屋を訪れます。大塚がドアに溜まった郵便物などを確認するも得に手掛かりは無さそうです。
そして部屋の壁にインド方面の宗教画らしきものが飾られていますが、母親は宗教について聞いたことが無いと言います。
そうした後、母親の許可を得た大力が部屋に残されたPCからサンスクリット文字のフォルダとある映像を見つけます。その映像は50分ほどという長い物だったそうですが、編集して重要と思われる部分を抜き出したと言います。
映像が紹介された後、映像はファイル情報から2010年頃に携帯で撮影されたものと推測された様です。またスタッフは後に少女の素性を知ることになるそうですが、この時点で知らなかったのが悔やまれるとナレーションで語られます。
映像感想
この映像の大部分は少女がカメラに向かって語りかけている物だそうですが、その様子は話し方や台詞回しなどが、まるで台本のセリフを読み上げている様な雰囲気を感じさせます。
そして「モッカになる」と言った後、少女は窓から飛び降りますが、モッカになると発言する直前に顔が一瞬変わっています。例によって一瞬なので分かり難いです。
恐怖度: | ![]() |
衝撃度: | ![]() |
不気味度: | ![]() |
奇妙度: | ![]() |
Average: | ![]() |
花火の上
とある花火大会の様子を記録用に無人航空機で撮影された映像。打ち上がる花火を捉えている無人航空機。すると、突然、人の手のようなものがレンズ前に現れ掴みかかる。無人航空機はその手と思しきものに掴まれ落下する。およそ800メートルからバランスを崩したカメラの視点は回転しながら下降し、海の中へ墜落した…。
感想
ある花火大会を記録用にドローンを使って撮影した映像だそうです。
投稿者が言うには3年前からドローンを使った撮影していたそうですが、この時はドローンに異常が起き、撮影は途中で取りやめたそうですが、撮影データはモニターに保存されていたそうです。
映像ではドローンが飛び上がり、花火を上から見下ろす形で撮影されてます。
そして一際大きな花火が上がったと思った所で、手の形をした物がドローンに掴みかかり落としてしまいます。
なかなかインパクトのある映像ですが、ここまで意味不明な映像というのはそう無いのではという気がします。
恐怖度: | ![]() |
衝撃度: | ![]() |
不気味度: | ![]() |
奇妙度: | ![]() |
Average: | ![]() |
シリーズ監視カメラ 復元
とある会社の監視カメラの映像。突然、カメラの下から炎が立ち上がる。それに気付いた2人が慌てて立ち上がり、男性は消化器を取りに、女性はどこかに電話をかけている様子である。男性は消化器の安全栓を抜こうとするが取れない。勢い良く燃え上がる炎の中、黒い人影が突如現れ消えてしまう…。
感想
とある会社の監視カメラの映像だそうで、撮影されたのは2005年10月頃との事です。
投稿者の会社はビデオの復元やAV機器の設置などを行っているそうですが、映像は投稿者が入社する以前に復元されたものだそうです。
またカメラが設置されていた会社で火事があり、原因を調べるために復元を依頼されたのだそうです。
つまり会社が客から預かったテープという訳ですが、投稿者が勝手に投稿して良いんでしょうか。客と会社双方の了承取っていれば良いのかも知れませんが。
そして映像ですが、ある会社のオフィスらしき場所を映した映像で、オフィスには男女2人の社員が仕事している様子が映されています。
それから映像にノイズが走ったあと、映像内のオフィスに炎が伸びてくる様子が映されます。男性社員は消火器持ち出して消火を試みますが、すぐに断念にして女性社員を連れて逃げていきます。
その後炎の中に黒い人影らしきものがハッキリ映り込みます。炎が燃え盛って行く様はインパクトありますが、それは事象に含めて良いのかという話になりそうです。個人的には分けて考えたい所で、そうすると人影だけで考えた場合不気味ではありますがインパクトはそれほどでも無いかと思われます。
恐怖度: | ![]() |
衝撃度: | ![]() |
不気味度: | ![]() |
奇妙度: | ![]() |
Average: | ![]() |
続・おくりもの 中編
女性のパソコンから発見された1つの動画ファイル。そのほとんどは、少女がカメラに向かい『生きる事』に否定的な発言をしたり、周りの人に非難する内容であった。それは何となく、『イジメ』を連想させるもので、そして少女はこう断言する。『モッカになる』。つまり『この世から去る』という意味。少女はその言葉通りに窓から飛び降りた…。
調査パート
悦子さんのPCから発見された映像に映る少女の発言はイジメを連想する物でした。
スタッフルームで打ち合わせが行われていて、川居は映像の入手先を気にしている様子です。一方、大塚は顔の正体が実在しているのなら、それに影響されているのではと言います。
そういったやり取りの後、改めてKATOR氏に協力を依頼します。氏によれば、みんなを救うためにモッカになるという考えた人物は過去にもいるとの事です。ナレーションによればそれはオ○ムを指していると思われますが、オ○ムはモッカになるというよりモッカにする方向性なのではと思ってしまいます。モッカになるというのは個人的には即身仏とかそういったイメージですが。
また世界を解脱させたいという少女の考えは新興宗教に近いものがあり、死んでも転生するので「殺した」という感覚が無いのではとKATOR氏は言います。
しかしモッカとは輪廻からも解き放たれるので、転生はしないのではと思いますが。
そして時代などを踏まえると少女がオ○ムの影響を受けているとは考え難いと見られるとの事です。
それから映像に現れる顔について尋ねるもハッキリした回答は得られませんでした。
さらに少女は自分に苦痛を与えるものの存在自体が許せなく、消し去りたいと考えているのではとKATOR氏は言います。
それを聞いてか福田が「モッカ」は本来の意味とは異なって使われているのではないかと少し今更感ある質問をします。ただやはりそういう意味でも、オ○ムの「ポ○」と通じるものがあるのではという感は拭えません。
それに対しKATOR氏は、何かで聞きかじって、モッカというワードだけが残ってしまったのでは無いかと推測します。
一方、磯崎家に張り込んでいる川居より、新学期だが由美さんは登校出来る状態でないと聞いているという連絡が入ります。
それからしばらく進展がないまま日にちが経ちますが、ある日舞木がSNSで調べた近藤氏の入院先に突撃取材を敢行すると言います。
そして舞木たちは実際に病院を訪れ、近藤氏を捕まえて取材を行います。近藤氏が言うには通勤中、何者かに突き落とされたのだそうです。
さらに近藤氏は薫さんへの付きまといは否定し、向こうから食事などに誘ってきたもので肉体関係は無かったと言い、その上薫さんに50万ほど貸していたとも告げます。これは色々話が変わって来そうだと感じられます。
それから磯崎家に張り込んでいた川居から連絡が入ります。どうやら川居が休憩から戻ると車内に寒川の姿が無かったため、磯崎家を訪ねた所キッチンで寒川と由美さんが意識を失って倒れていたそうです。
こうして舞木たちは川居と合流するため磯崎家を訪れます。薫さんはといえば由美さんを連れて帰宅し、休ませてると言います。
一方寒川は入院している模様です。
そして大塚は、由美さんが倒れていたという場所にあった吐瀉物に生きた虫が蠢いているのを見つけます。吐瀉物に混じっていた虫を素手で拾い上げるというのは衛生上どうなんでしょうか。そしてこの虫がどういった経緯で由美さんに体内に入っていたのかも気になる点と言えます。
そして寒川が語った所によると、カメラで監視していた所由美さんが包丁を手にするのが見えたため急いで磯崎家に向かったのだそうです。
そして映像が紹介された後、寒川は原因不明の高熱にうなされていると報告されます。
映像感想
磯崎家に向かう寒川が撮った映像だそうです。寒川が磯崎家に入ると、キッチンで由美さんが包丁を持って何やら呟いている姿が見えます。
それを見た寒川が咎めて止めようとしますが、由美さんは包丁を向けて来ます。
それからカメラを置いて止めようとした寒川が押し倒される形になり、寒川は意識を失った様に見えます。
その後由美さんは一人起き上がり、カメラの死角で嘔吐した後倒れます。
映像的には由美さんが包丁向けてくる時、例によって顔が一瞬変わっているというものです。
恐怖度: | ![]() |
衝撃度: | ![]() |
不気味度: | ![]() |
奇妙度: | ![]() |
Average: | ![]() |
まとめ
前回に続き長編『おくりもの』が中心となっています。ストーリーは先が読めず、薫さんと近藤氏の言い分が矛盾しているなどまだ波乱がありそうではありますが、映像的には人物やシチュエーションは異なるものの事象としては完全にワンパターンなのが致命的という印象を受けます。後編での巻き返しに期待したい所です。
そんな本作でおすすめの映像としては『花火の上』のみとなります。全体的に映り込む者は不気味な感じですが、映り込む時間が短すぎるのが惜しまれます。