2018年 87分

インディアン水車
投稿者の男性が北海道旅行をした際、とある川に設置されていたインディアン水車の施設で撮影した映像。
ガラス越しにおびただしい数の鮭が泳いでいる。投稿者がカメラをガラスに近づけて水中を映していたとき、その中に人間の頭部のようなものが漂って、ガラス面に接近する様子が映っている…。
感想
投稿者が北海道旅行した際にある川に設置されたインディアン水車の施設を見学した時の映像だそうです。
その施設内の水槽らしき設備で泳いでいる鮭を接写した際、人間の頭部らしき物が映り込んでいます。
ただリプレイで何か不自然な物が映り込んでいるとは思う程度で、人間の頭部とは認識し難いという印象でした。
恐怖度: | ![]() |
衝撃度: | ![]() |
不気味度: | ![]() |
奇妙度: | ![]() |
Average: | ![]() |
孤独死
電気店に勤務しているという投稿者が、仲間との飲み会の席を撮影した映像。酒も進み、盛り上がる一堂、しかし、そこである異変が起きる。
最初に、すりガラス越しに老人らしき姿が映る、そして、投稿者が驚いてカメラを上に向けた瞬間、窓から何者かがこちらを向いているのが映し出される…。
感想
投稿者が大学時代に参加していた音楽サークルの、元メンバーで集まった飲んでいた時の映像だそうです。場所は投稿者かメンバーの誰かが住んでいると思しきアパートの一室となっています。
そんな中、投稿者が異変に気付いて窓をズームで撮影します。
しばらく窓をズームして撮っていた所、老人らしき人影が窓に張り付くように現れます。その場所や動きからか、何となくパントマイムしている様にも見えます。
それに気付いた投稿者が慌ててカメラを上に向けた所、窓の上部にも何者かが映り込んでいるのが映り込みます。
先に現れる方は分かりやすく、それなりにインパクトもありますが、上部のは短いため初見では分かり難く感じられました。
恐怖度: | ![]() |
衝撃度: | ![]() |
不気味度: | ![]() |
奇妙度: | ![]() |
Average: | ![]() |
雪道
近畿地方に転勤した投稿者の男性が、珍しい大雪の中、職場の同僚を家に送っている時の映像。
大雪が降る夜間、電信柱の後ろに、半袖姿の男と思しきものが立っている。そして次の瞬間、血塗れの同じ男と思しきものが、助手席の足元から同僚の女性を見上げているのが映っている…。
感想
投稿者が大雪の中、同僚を車で送っていた時の映像だそうです。
そして大雪の路上、電柱の影に半袖を着て腕が血塗れに見える男性らしき人影が映り込みます。ただこちらは初見では分かり難いと思われます。
その後助手席の足元から覗き込むような人影というより上半身が現れます。やけに存在感のある顔が印象的です。
ただ言いほど雪道関係ないのではと思わなくもありません。
恐怖度: | ![]() |
衝撃度: | ![]() |
不気味度: | ![]() |
奇妙度: | ![]() |
Average: | ![]() |
誰がために 前編
約4年半前に、カラオケボックスで遊ぶ同級生たちの姿を、携帯電話で撮影した映像。
友人の結婚がきっかけで、ふたたびこの映像を見ると、同級生の一人、樋口かなえさんにある変化が起きていることに気づいたという。その樋口さんに、悲劇が起こってしまったというのだが…。
調査パート
約4年半前、カラオケボックスで騒ぐ同級生たちを撮影した時の様子を携帯で撮影した映像だそうです。この映像を最近見た所、ある変化が起きていたという事で投稿された模様です。
早速スタッフルームにて川居と演出補山本屋が投稿者たちにインタビューを行います。投稿者たちが言うには、映像にも映っている同級生、「仲居」さんと「鈴木」氏が結婚することになったため、この映像を結婚式で用いようとしたのだそうです。
そうして映像を見返した所、映像に映っている別の同級生「樋口」さんに異変が起きていたとそうですが、その樋口さんは最近病没してしまっていたのだそうです。影像内で何か人物が亡くなったというのは如何にもといった感はあります。
また投稿者たちは高校卒業後、樋口さんとは連絡が取れていなかったとの事で、映像についてもいつ頃変化したのかは分からないと言います。その場のノリで撮った様な影像ならそう見返す物でも無いはずですし、仕方ないと言えそうです。
この影像に起きた変化が、結婚する二人に影響ないかと尋ねる投稿者たちに対し、川居は調べてみたいと分からないと慎重な返答をします。
さらに投稿者たちがお祓いしてほしいと依頼してきた所で影像が紹介されます。
映像が紹介された後、川居は投稿者たちに取材協力を依頼しますが、投稿者たちの目的はお祓いであるようで歯切れの悪いものでした。お祓いについては一旦保留になった模様です。
その後川居、山本屋、大塚で打ち合わせを行い、樋口さんや周辺の人間関係について調べる方針で話が進んでいました。
しかし演出福田が映像の変化と樋口さんが亡くなった事の因果関係について、どちらが先か突き止めるべきでは無いかと言います。
さらに大塚が映像の変化が先なら映像から誰か消えていたら亡くなる可能性があるのではと出張します。2人のいう事自体はもっともとは思えますが、影像が変化したのか分からない以上、どちらが咲きか突き止めるのは困難ではないでしょうか。
そこで映像に映っている人物で音信不通であるという「福田」さんについて調べる事になります。演出福田と同姓なのが微妙に紛らわしいです。
そして福田さんが就職した職場の上司に話を聞くことが出来ました。上司がいうには精神的な問題で長期休暇を取り実家で療養中だと言います。なんでも福田さんは試験を控えて勉強中だったが、現在は上司からのメールにも返信が無い有様だと言います。
その後映像を調べていた川居から新発見があったそうで、手のような物と女性らしき人影が映り込んでいるという報告がなされます。報告によるとその映り込んでいる対象は福田さんの様だとの事です。
この事から川居は音信不通の福田さんがさらに良くない状況になるのではと危惧している模様です。
そこで川居たちは福田さんの実家を訪れますが、福田さんは寝込んだ状態であるということから連絡先だけを伝える事に留まりました。
それから2回目の影像紹介がされた後、投稿者たちをお祓いに向かわせる様子が映されます。
映像感想
カラオケボックスでの影像です。
鈴木氏、樋口さん、福田さんと並んでいる様子を映しながらカメラは左側へ流れて行きます。
その直後再度右側へカメラが流れると樋口さんの姿が消えています。両脇の鈴木氏と樋口さんが向き合う形で会話が成立している様に見え、違和感を感じにくいのがポイントでしょうか。実際は2人とも樋口さんの方を向いていたという事だと思われます。
二回目ではちょうど樋口さんが消えている時、福田さんの肩越しに指差すような手が映り込み、その後福田さんが歌っている時、背後に女性らしき人影が映り込みます。前者は分かり難いですが、後者は背後のドアが一瞬見えなくなる為比較的気付きやすく感じます。
また収録する前に影像が変化したという事だと思われますが、1回目の時点で2回目の事象は映り込んでいます。
感想としては人が完全に消え去るタイプというには珍しいですが、見る分にはなかなかに地味という印象です。
恐怖度: | ![]() |
衝撃度: | ![]() |
不気味度: | ![]() |
奇妙度: | ![]() |
Average: | ![]() |
シリーズ監視カメラ 彷徨う
某劇団に所属している女性から送られてきた映像。稽古中、芝居を演じる役者たち。
一人の役者が床に倒れ込み、感電して照明が点滅する場面で舞台奥を移動する女と思しき影が映り込む。さらにその後、左側に現れた両手を持ち上げるような仕草の女は首を吊っているようにもみえるのだが…。
感想
投稿者は劇団に所属している女性だそうで、本番前の稽古中、違和感を感じて劇場内に舞台正面に設置され防犯用も兼ねたカメラの映像を確認したのだそうです。
すると照明が明滅している場面で、舞台正面に女性らしき人影が現れ、左手側に首吊っている様な姿の女性が現れます。照明の関係で正面に映る怪異は若干分かり難く、対して左手側のは比較的分かりやすく感じました。
ただ映り込んだだけといった感があり、恐怖感は薄めと思われます。
恐怖度: | ![]() |
衝撃度: | ![]() |
不気味度: | ![]() |
奇妙度: | ![]() |
Average: | ![]() |
温泉旅行
投稿者が年末に年下の恋人と、とある海辺の旅館に宿泊した時の映像。
投稿者によると、宿泊した翌朝、恋人のAさんが窓から見える海辺に、知人女性がいると言い出し、口論になり、窓の外を撮影していたという。恋人のAさんが窓側に移動した時、彼女の背後をついて歩く女と思しき姿が…。
感想
投稿者が年末、彼女とある海辺の旅館へ宿泊した時の映像だそうです。投稿者によれば宿泊した翌朝、彼女が窓から見える海辺に知人女性がいると言い出し口論になったそうで、海辺を撮る目的で撮影していた模様です。
そして彼女があそこにいたと窓から見える海岸を指差しながら言い放ちます。
そして促された投稿者は海岸を映し、いないと応えます。確かに窓の下に浜辺が見えますが、細かな人相まで分かるものなんでしょうか。
それを受けて彼女が窓へ近づこうとした際、背後から女性らしき人影が付いてくる姿が映り込みます。
その姿はハッキリ映っていて、後をつけるのも気味が悪いと言えます。一連の流れからこの人影が彼女のいう知人女性かと思われますが、どうやらそうではなかった様です。
恐怖度: | ![]() |
衝撃度: | ![]() |
不気味度: | ![]() |
奇妙度: | ![]() |
Average: | ![]() |
料理
投稿者の女性が遠距離恋愛の恋人に、好物の野菜炒めのレシピを説明するため、webカメラで撮影した映像。
料理を進めている途中、映像が乱れ、背後の壁に、体が埋まっているような格好の人間と思しきものが映っている。さらに投稿者の体が一瞬消えてしまっているようにも見える…。
感想
投稿者が遠距離している彼に野菜炒めのレシピを教えるためwebカメラで撮影した映像だそうです。
そして彼が後日、録画していた映像を見返した際に不思議な現象が記録されていた事に気付いたと言います。
その影像は投稿者の手元を中心に映した物になっています。投稿者がフライパンに野菜を入れた辺りからノイズが入り込みます。
壁に埋まった人の姿が映り込んでいるそうですが、ノイズもありそこまで具体的には見え難いと言えそうです。
また投稿者の姿が一時的に消えるのも事象である様です。
恐怖度: | ![]() |
衝撃度: | ![]() |
不気味度: | ![]() |
奇妙度: | ![]() |
Average: | ![]() |
誰がために 後編
不可解に消えてしまった同級生の樋口さん。そして樋口さんと最も仲が良かった福田さんを指差す謎の手。
さらに、指を指された福田さんの背後に映り込む女性のような人影。取材班は、この映像が収録された時に一緒にいた、同級生の二人、飯島さんと加藤さんに、当時の話を聞くことができた…。
調査パート
取材を続ける川居たちは、撮影された場にいた男性2人に話しを聞きました。彼らによれば映像が撮られた当時、病没した樋口さんは隣に座っている鈴木氏と付き合っていたが、その後別れたため、2人は樋口さんらと会うことが無かったと言います。
どうやら樋口さんたちは一年の頃から相思相愛の様子で、その後交際したが卒業直前に別れてしまったそうです。そのため当時、友人たちは驚いている様子だったとの事です。
そして最近になり鈴木氏は仲居さんと付き合うことになり結婚に至るものの、その経緯は不明だと聞かされます。何やら人間関係のこじれらしき物も見えてきました。
その後音信不通とされ、樋口さんの親友だったという福田さんから連絡が入り、会って話を聞きます。福田さんは一応会話などは出来そうな様子で、上司へのメールくらい返信しても良いのでは無いかと思ってしまいます。
そして福田さんによれば、樋口さんと福田さんは高校入学当初に席が近かった事もあって友人関係になったそうです。
また当時の友人グループで、鈴木氏に思いを寄せる女生徒がいてその為に樋口さんと鈴木氏を別れさせるために画策しているLINEグループがあったと言います。
その結果嘘の噂話などにより樋口さんと鈴木氏は破局に追い込まれたとの事で、その首謀者は投稿者たちだと福田さんは告げます。
多分鈴木氏に思いを寄せていた友人というのは仲居さんと思われ、ここまでの情報からすると、投稿者たちは仲居さんの意を汲んで行動したのでは無いかと思われます。
また福田さんによれば、樋口さんは後に鈴木氏と仲居さんが付き合い始めたのを知らなかったのでは無いかとの事で、仲居さんたちの招待状が送られてきた辺りの頃、樋口さんからメールが届いたのだそうです。
その内容は恐らくグループへの恨みが綴られていて、その文末には「私がいなくなったら次は誰かな」と記されていたと話します。
それを聞いた川居が樋口さんは病気で亡くなったのでは無いのかと尋ねた所、福田さんは自殺だったと明かします。どうやら結婚式の招待状が届いた事で、当時周囲から受けていた行動の意味に気づいたらしいと告げます。
高校時代の人間関係が原因で自殺まで行くというのは闇の深い話だと思わざるを得ません。
また福田さんは映像について既に聞いていた模様で、投稿者たちは映像に映り込む者が樋口さんのものでは無いかと思い怯えていたと言います。
どうやら投稿者たちは影像が変化した事を聞き及んでいる様です。ただ怯える原因については自らが撒いた種では無いかと思います。
また福田さんは当時グループに対して何か言っても標的にされるのがと思ったため、樋口さんに相談されても話を聞くだけだったそうです。
そこで川居は福田さんに、樋口さんが抱いていた思いを投稿者たちに伝えてもらう事は出来ないか依頼しますが、それに対する返答は得られなかった模様です。
そして福田さんが体調を崩していたのみ、樋口さんが自殺したショックのためだとの事です。
その後川居たちは樋口さん宅を訪れ、樋口さんの母親と会いました。どうやら高校時代に鈴木氏と交際していた事は話していなかった模様です。
そういった事もあり樋口さん母は自殺の原因は分からない様子でしたが、何故か川居たちに娘である樋口さんのスマホを渡します。娘が自殺した原因を突き止めて教えてくれる事を期待しての事でしょうか。
ただ既に川居たちは原因は大体掴んでいるという印象ですが。
それから川居たちは、当時樋口さんに起きていた事を確かめるため、仲居夫妻宅を訪れます。仲居夫妻と記載した様に、どうやら鈴木氏が仲居家に婿入りという形になった様です。
川居たちは結婚式への影響を考えてか、映像の事は伏せて取材を行います。
元鈴木氏である仲居さん夫が言うには、樋口さんが悪口を言っているらしいという噂がありギクシャクし始めたそうで、樋口さんとも話し合ったが、お互いが悪口を言い合ってるという様な噂が流れていると分かったらしいと明かします。
この辺りは福田さんが言っていた内容と一致している様です。
一方の仲居さんは当時そういった事があったとは知らなかったといい、付き合い始めたあとで聞いたと話します。
それから仲居さん夫がいうには一度樋口さんと話し合った後、向こうから一度でも噂を信じてしまった自分を許せないので別れたいと切り出し、当時の鈴木氏は引き止めたものの結局別れたとの事です。
仲居さんへ取材した結果、スタッフは当時のグループ内で鈴木氏と樋口さんを別れさせるための工作は行われたが、鈴木氏と仲居さんを交際させるための工作は行われなかったと判断した様です。
そしてスタッフは一連の出来事について、誰のため、何にために仲の良かった2人を別れさせたのかと思案します。
もっとも仲居さんがその気になれば工作なんて無くともそれとなくくっつく事は可能だったのではないかと思われますが、いずれにせよ工作としては中途半端に思われます。
それを確かめるためか、川居は投稿者たちをスタッフルームに呼んで話をします。
川居が福田さんから話を聞き、投稿者たちから福田さんに映像が送られてきていたという事を告げますが、投稿者たちは身に覚えがない様子です。
さらに川居は投稿者たちに当時樋口さんと鈴木氏が付き合っていて、噂話で別れることになったと聞いたがそれについて何か知らないかと尋ねますが、それについては知らないとの返答でした。
そこに福田さんが現れ、案の定口論となりますが、双方の出張は噛み合わずお互いに押し付け合う様な形となります。
スタッフはお互いの記憶が喰違っているのではと考え始めますが、そもそも投稿者たちが本当の事を言っているのかという問題があります。LINEなりのログが残っていれば一発ではという気もするのですが、何年も経っていますしそもそもグループが無くなっていると思われますにで期待出来ません。
そして演出福田の介入で、投稿者たちはグループ内でのノリとかで何かしらの話があったかも知れないという言いますが、なおも問い詰めようとする福田さんに対し、当時グループ内で出回っていた情報の一つでしか無かったと言い特に主導したわけでは無いと言います。
そこで何故か大塚が割って入り、樋口さんが自殺していた事を告げて投稿者たちを責めます。
それから福田さんから樋口さんからのメールが投稿者たちに伝えられた後、川居が映像の指などについて確認するが投稿者たちは樋口さんの事に気を取られて気付いていなかった様子です。影像については投稿者たちにも伝えられていた訳では無かったのでしょうか。
それから投稿者たちは演出福田や川居の説得で、知らず知らずのうちに樋口さんを自殺へ追いやったと自覚していきます。
しかし言い出したのが誰なのかなどと言ったことは闇の中となった様です。
その後山本屋が樋口さん母から受け取ったスマホのパスワードをこれまでの情報を基に解除し、残されていたメールを読んだ所、福田さんは鈴木氏は樋口さんにまだ気があるようだと関係を修復出来るかの様なメールを送っていた様です。
ただ状況にもよりますが、友人なら元気づける為にこういったメールを送ることもあるのではとも考えられます。
しかしそのメールは樋口さんが亡くなる少し前まで続いていたらしい事が分かります。
そして樋口さんが自殺する前の同僚女性から話を聞いた所、樋口さんは合コンなども断っていたが、一度だけ飲みに行った事があるとの事で、その時に聞いたというある話を聞いたのでした。
それから続きの影像が紹介されます。
映像感想
前編で紹介された影像の続きに当たります。
福田さんが歌い終わった後、影像に映る樋口さんが顔も良く見えない姿でカメラを指さしています。これは投稿者を指さしているとでも言うのでしょうか。
人間関係ドロドロな話が展開された後なので見方は多少違ってきそうですが、影像単体で見ると少し不気味という程度でしょうか。
恐怖度: | ![]() |
衝撃度: | ![]() |
不気味度: | ![]() |
奇妙度: | ![]() |
Average: | ![]() |
まとめ
本巻から福田と川居が共同で演出となっています。
川居は演出補としては最多の通算登場数となっていて、岩澤、菊池に続いて三例目の演出昇格となります。
ただ振る舞いとしてはこれまでの演出補と変わらず、福田が実質的な演出という風に見えます。
もっとも制作面では意向が大きく反映されている可能性もありますが。
そんな本巻はメインである『誰がために』が半分近い割合を占めています。ストーリーとしてはほん呪的な悲恋物語という風ですが、実際の所は樋口さんを追い込んだのは誰なのかという点も一筋縄では行きません。このエピソードは映像面でも恐怖感はそれほどではありませんがこれまでと趣が異なるように感じられます。
それ以外の映像についてですが、本巻の映像は怪異が分かりやすい物が多いもののそれが必ずしも恐怖感に結びついていないものも見受けられました。そんな中でオススメとしては悩んだものの『孤独死』『温泉旅行』『料理』となります。抜きん出た映像が無いのは少し残念な所ですが、平均点は悪くないという印象でした。