【ほん呪】ほんとにあった!呪いのビデオ83【感想】

2019年 約60分

4.5 out of 10 stars (4.5 / 10)
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地鉄

中国出張に訪れた投稿者が撮影した映像。現地の様子を家族に見せるため、思い出の一環として記録していたという。電車がホームに近づいた際、線路上に突然人影が現れ、また電車に接触したような音も記録されている。過去に電車に轢かれてしまった人物が亡霊となったのだろうか…。

投稿者が中国に出張した際に撮影した映像だそうです。
現地の様子を家族に見せるために撮影したそうですが、それは後で投稿者に災いをもたらす呪いの映像になったという事です。
なんでも映像と一緒に画面が破損したスマホが送られてきたそうですが、同梱されていた手紙によれば問題の映像は破損したスマホで撮影していたとそうです。
しかし後に災いが起こってスマホは使用不能となったそうですが、microSDカードに映像が残されていたため、お祓いの依頼も含めて投稿したという事です。

映像

駅のホームで撮られた映像です。
電車が到達した際、線路上に男性らしき人影が現れて車両と接触した音らしきものも収められています。
しかし駅にいるだれもその人影に気付いていない様子で、電車のライトが人影に透けて映ってますし、人影衝突音ともに初見では分かり難い印象です。

恐怖度:2 out of 10 stars (2 / 10)
衝撃度:2 out of 10 stars (2 / 10)
不気味度:2 out of 10 stars (2 / 10)
奇妙度:2 out of 10 stars (2 / 10)
Average:2 out of 10 stars (2 / 10)

長いトンネル

投稿者の男性が、職場からの帰路にある長いトンネルを撮影した映像。残業が続いていた投稿者は、深夜、遅い時間にこのトンネルを通るなか、毎日誰かの気配を感じる様な気がしてカメラを回し始めたという。その映像の中に、微動だにせず立っている不気味な女性の人影が…。

映像

投稿者男性が職場からの帰路にあるトンネルを撮影した映像だそうです。
なんでも投稿者はここ数日残業続きで遅い時間にこのトンネルを通る際に、何者かの気配を感じるようになりカメラを回したという事です。
見たところ本当に長いトンネルというよりは連絡用地下道らしき場所を進む様子が映されています。そしてこの長さも実際より長く映っている様で、消火器らしきものがやたら並んでいたり異様な印象を受けます。
この時投稿者が歩く際に足音がついてきている様ですがが分かり難く感じられます。
それから投稿者が後ろを振り返った後、前方へ向き直るとと真っ黒な女性らしき人影が遠目に見えます。その人影は真っ黒ないかにも禍々しい雰囲気を感じます。
それに投稿者も気付いた様子で、人影を拡大しようとしますが、結局断念したのか来た道をダッシュして戻ります。

恐怖度:5 out of 10 stars (5.0 / 10)
衝撃度:5 out of 10 stars (5.0 / 10)
不気味度:6 out of 10 stars (6.0 / 10)
奇妙度:6 out of 10 stars (6.0 / 10)
Average:5.5 out of 10 stars (5.5 / 10)

従兄弟の家

投稿者の男性が小学生の頃に従兄弟の家に遊びに行った際に撮影した映像。従兄弟の部屋のクローゼットの棚の上に、腐敗したような女とおぼしき者が横たわっている。実はこの映像が撮影された翌年、当時高校生だった従兄弟の男性は自殺してしまったと言うのだが…。

映像

投稿者男性が小学生の頃、従兄弟の家に家族で遊びに行った時の映像だそうです。
全体的に雑然とした家の中で撮られている映像は、雰囲気からして30年程度は前の物でしょうか。
それから投稿者は従兄弟の部屋に移動して撮影を行いますが、クローゼットを開けた際に上の段に横たわる人影が映り込みます。
初見でははっきりとは分かり難く、何か映っていたかもと思える程度となっています。

恐怖度:2 out of 10 stars (2.0 / 10)
衝撃度:2 out of 10 stars (2.0 / 10)
不気味度:3 out of 10 stars (3.0 / 10)
奇妙度:3 out of 10 stars (3.0 / 10)
Average:2.5 out of 10 stars (2.5 / 10)

続・静止する身体 前編

投稿動画に映っていた、黒い服を着た人影と、動きを止めた投稿者の友人。我々、呪いのビデオ製作委員会は、一連の不可解な映像や出来事は、投稿者・三橋百合子の友人である磯貝さつきの自宅やその周辺の土地に起因するものではないか、との仮説を立てて、調査を始めたが…。

調査パート

製作委員会は一連の事象は磯貝家やその周辺の土地にまつわるものによって引き起こされていると仮定して調査を開始します。
スタッフが周辺で聞き込みを行う中、中田が声を掛けた男性、田中氏からある証言を得ます。
それは電柱の陰に黒い服を来た女性らしき人影が立っているのを見たことがあるというものでした。
その黒い服の女性らしき人影というのは映像に映ったものと同じ存在なのだろうかと思われますが、まだ関連は掴めません。田中氏がいう女性らしき人影は、向かいにあるマンションの5階か6階あたりを見ていたと言います。
なんでも田中氏は電柱脇のマンションに住んでいると言い、建物前の電柱脇に様子を伺う人影がいたことになり、目に付きやすかったのでは無いかと思います。
そのためか田中氏は不審に感じてベランダから人影を観察した模様です。
また電柱の脇を通った時、何かつぶやいている様だったとも言います。
そして別の日にも同じ光景を見つけたため、自宅マンションベランダから見ていた所、感づかれたのか人影は離れてしまったと言います。
この一連の出来事があったのは1ヶ月ほど前だったと、田中氏は言います。
またその人影は何かものを持っていた様だったと言い、見ていた場所は磯貝家の位置に当てはまる様だった様です。

そんな中一本の投稿動画が届いたそうです。

映像1

それは投稿者女性が友人の誕生日を祝うメッセージを撮った映像でした。
投稿者が別の友人によるメッセージを撮った際、撮影された友人が撮影場所脇の階段下に何かいると言い、投稿者がカメラを向けます。
この時点で投稿者は気付いていませんが、階段下に黒い人影が映り込んでいます。
ただこの時点ではリプレイで分かる程度という印象です。
それから投稿者は人影を突き止めようと階段下へと降りていきますが、この時スマホのカメラを起動させたままだったため、カメラに黒い人影が佇んでいるのがはっきり映り込みますが投稿者は相変わらず気づいていません。
映像紹介後、撮影されたのは三橋さんが務めている大学で撮影されたのも監視カメラに人影が映っていた場所だという事が説明されます。だとすれば映り込んでいるのは前回の監視カメラに映り込んでいた存在と同一と思われますが、監視カメラと映像の臨場感が異なるためいくらか見応えある映像とはなっています。

恐怖度:4 out of 10 stars (4.0 / 10)
衝撃度:4 out of 10 stars (4.0 / 10)
不気味度:5 out of 10 stars (5.0 / 10)
奇妙度:4 out of 10 stars (4.0 / 10)
Average:4.3 out of 10 stars (4.3 / 10)

映像2

KANEDAはスタッフルームにて知花から、田中氏から話を聞いている映像に雑音が混じっていると報告を受けます。当初は車両などの雑音かと推測されましたが、よく聞くと不気味な音であると言います。
田中氏から話を聞いていて、カメラを磯貝さんの住むマンションに向けるとノイズらしき音が発生し、その中に時折高い音も混じっている様に聞こえます。

恐怖度:1 out of 10 stars (1.0 / 10)
衝撃度:1 out of 10 stars (1.0 / 10)
不気味度:2 out of 10 stars (2.0 / 10)
奇妙度:2 out of 10 stars (2.0 / 10)
Average:1.5 out of 10 stars (1.5 / 10)

ポンプ車

とある地方の自治体関係者である男性が、自身が所属している消防団の訓練の様子を撮影したという映像。カメラがポンプ車の側面を映した時、車体の下から這い出ている黒っぽい人間と思しきものが見える。数年前に、とある民家で発生した火災から逃げ遅れた男性なのだろうか…。

映像

とある自治体関係者である男性が、所属している消防団の訓練を撮影した映像だそうです。
消防団員がポンプ車からホースを引き、消火準備の訓練をしています。
そんな中ポンプ車の下から這い出るような姿の人影が映り込みます。訓練光景を映してる事をあってか映像は全体的に動きが激しいため、初見では分かり難くなっています。

恐怖度:2 out of 10 stars (2.0 / 10)
衝撃度:2 out of 10 stars (2.0 / 10)
不気味度:3 out of 10 stars (3.0 / 10)
奇妙度:2 out of 10 stars (2.0 / 10)
Average:2.3 out of 10 stars (2.3 / 10)

不気味な彫刻

地獄絵図の様な彫刻像の展示を撮影している映像。拷問を受けている女性の彫刻が一瞬、ギロリと撮影者の方を睨んでいる。人形に魂が宿る、人の想いや長くその場所に留まった人形に魂が入る、というのは有名な怪異談だが、この彫刻像にも魂が宿ったとでもいうのだろうか…。

映像

全体的にグロテスクで悪趣味な彫刻が展示された場所の映像です。
最初はナレーションすら無いのも異様な印象を受けます。
リプレイに際して地獄絵図の様と形容される彫刻群は、個人的には金を貰っても見に行きたくないと思える代物です。
そんな彫刻の一点、人物の彫刻が撮影者を睨むように視線を動かすが、彫刻群の気味悪さを考えれば大した事では無いと感じられます。

恐怖度:2 out of 10 stars (2.0 / 10)
衝撃度:1 out of 10 stars (1.0 / 10)
不気味度:3 out of 10 stars (3.0 / 10)
奇妙度:3 out of 10 stars (3.0 / 10)
Average:2.3 out of 10 stars (2.3 / 10)

続・静止する身体 後編

不可解なノイズが入っていた田中さんへの取材映像。音声解析の結果、驚くべき事実が発覚した。ノイズと思われる音声を抽出し、音声を逆再生させてみたところ、はっきりとした女性の声で「おまえがいなければいいのに」と聞き取れるのだ。そして、その声は聞き覚えのある声だった…。

調査パート

KANEDAがフリーライター瀬羽氏に過去こういった映像を見たことあるかと意見を求めますが、瀬羽氏は見たことタイプの映像だと言います。瀬羽氏は映像についてトリック映像では無いかと言いますが、KANEDAがインタビューでも発生していた事を説明します。
そしてこういった映像は見たことが無いものの、あえて言うなら念写の類では無いかと言います。
また瀬羽氏に磯貝夫妻のマンション周辺で何か無かったか尋ねるも、特に情報は無いと言いますが少し離れた場所にかつて神社があった様な話がされます。

田中氏への取材映像に入り込んだノイズ音を知花が解析し、その結果が出ます。
ノイズに混じっていた音声を抽出し、さらに逆再生すると女性らしき声で「お前がいなければいいのに」というつぶやきが繰り返されていた事が判明します。
その声を聞いたスタッフは磯貝さんの物で無いかと考えた様です。
さらにノイズに混じっていた別の音声を逆再生した所、三橋さんを名指ししていたと言います。実は磯貝さんは三橋さんに憎悪の念を抱いていたということでしょうか。

それから田中氏に磯貝さんたちへの取材映像を見せた所、マンション前で見かけたのは磯貝さんでは無いかと言います。これは磯貝さんの生霊かなにかとでも言うのでしょうか。
そこでスタッフは磯貝さんに連絡を取ろうとしましたが、音信不通となっていました。

その後KANEDAは「アジア魍魎研究所日本支部」の村井氏、日野氏に意見を求めます。
ちなみにアジア魍魎研究所なる組織は検索してもほん呪関連しか引っかからず胡散臭い印象を受けます。しかし初期の初期にはこういった感じの架空と思われる大学の研究者とか登場していたなと思ったりもします。
村井氏が映像は誰が見ても、何度見てもこの状態なのか尋ねるとKANEDAが誰がどこで何度見ても同じ状態であると応えます。
そして村井氏は映像自体よりも静止して映っている磯貝さんが問題では無いかと見解を述べ、それに対して対策をしているか尋ねます。KANEDAはそれに応えず磯貝さんに問題があるのか確認すると、村井氏は磯貝さんが何かやらかしているのでは無いかと述べます。
それから村井氏はこれは念写でしょと納得した様に日野氏に声を掛けます。確か瀬羽氏も念写では無いかと言っていましたが、静止しているのは磯貝さんによる念写ということでしょうか。

その後磯貝さん宅周辺を調べていたらしい中田が、男性から苦情を受けたらしくスタッフルームに電話が入ります。。
KANEDAが男性と電話で話していた所、男性は磯貝さんが住んでいるとしていたマンションの住人で、磯貝さんがそこに住んでいるというのは嘘だと断言します。
磯貝さんが頑なに自宅での取材を拒むのに、そういった可能性もあるかもとは思われましたが。
ただ男性は磯貝さんの知人らしいため、一時的に部屋に入って三橋さんを招き入れる事も可能であったのかも知れないと思った所で次回へ続きます。

まとめ

前回に引き続き長編『静止する身体』をメインにしてますが、展開としては投稿者とその友人の人間関係という点などで不穏さが出てきた一方で、映像面ではやや弱い印象を受けます。
ただここからどの様な結末に至るのかという点も一つの注目点と言えるでしょう。
全体的にテンポ良く進むものの映像的にはやはり弱く感じられ、オススメ出来る映像としては『長いトンネル』といった所と思われます。