【Android】脱出ゲーム 呪巣 -零ノ章-【感想】

2015年 EDGES LLC.

7 out of 10 stars (7 / 10)

双子の姉の零が死んだ
自分の半身が突然なくなったような虚無感が心にどす黒く広がっていく
この事故をきっかけに家族の空気が大きく変わった
零の死からもうすぐ49日のそんな時、一枚の手紙を見つけた
零からの手紙・・・。私への手紙・・・。
生前に書かれたであろう零からの意味深げな ”お願い” だった・・・。

GooglePlayより抜粋
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概要

本作はホラー脱出ゲーム『呪巣』シリーズの2作目です。
クリアまでの所要時間は1~2時間程度となっています。

呪巣-怨ノ章-の前日譚

本作は『呪巣-怨ノ章-』の舞台である廃屋に住人がいた頃の話となっています。
主人公は一家の娘で双子の妹「哀」となっています。彼女の姉である「零」は先日事故死し、あと数日で四十九日を迎える所でした。そんな折、生前に書かれたであろう零からの手紙が哀の手元発見し、その内容に不審なものを感じたらしい所から話は始まります。姉の死後間もなく、父が事故死し祖父が失踪と不幸が立て続けに起き、さらに残った家族も祖母は祖父の失踪が起因してか痴呆となってしまい、母親は元々精神が不安定だった様子です。
そんな崩壊状態の家庭にいる事もあってか、哀はひとりで手紙について調べる事になるのでした。

主人公哀の姉零が事故死した事が一つのきっかけと言えます。
自宅の子供部屋から始まります。

システム

システムとしては前作同様、オーソドックスな脱出ゲームです。
ただ序盤はハッキリした条件が提示されないまま探索し、条件を満たすとストーリーが自動的に進行していきます。それを過ぎるとマップを使用した移動が可能となりますので、自由に探索する事が可能になります。
探索で入手するアイテムは前作同様、合成して使用する物もありますが、本シリーズはそういった操作は分かりやすい点は好印象と言えます。
また課金や探索で入手可能なメダルを使用するヒント機能がありますが、本作でメダルはパズル解除に使用するのがもっとも手っ取り早いかも知れません。

アイテム画面は扱いやすい印象を受けます。

演出

本作も前作同様、多彩な恐怖演出が用意されています。幾分か不気味さを感じさせます物はありますが、多くがビックリ系となっています。
また多彩ではありますが、前作をプレイしていれば意外性という点では物足りなく感じるかも知れません。

恐怖演出は多く感じられます。
前作にも登場した写真ですが、その背景が解説されます。

謎解き、パズル

本作の謎解きはアイテムを用いて進めていくタイプが主で、ギミックは少なくなっています。
そのためか謎解き自体は前作より容易な印象となっています。
しかし1ヶ所だけ存在するスライドパズルは前作より難易度が上がっていて、ここで時間を要する可能性があります。
そのためメダルを使って進めるとか攻略サイトに頼る事も考慮するべきと思われます。
しかし全体的には前作より容易だと言って良いでしょう。

生存を目指す

本作に用意されているエンディングはGOODとBADの2種類です。
終盤、小学生女児と思われる主人公はそれを感じさせないフィジカルで探索を続けます。
そういった状況で行う探索の結果によってラストでエンディングが分岐します。
また一度エンディングに到達すると最初からやり直す事になりますので、探索は慎重に行きたい所と言えます。

エンディングは2種類です。

まとめ

先述の通り、本作は前作の前日譚となっています。やや異様な雰囲気とはいえ、主人公の自宅である一般家庭での探索ですが、姉の死について調べて行くにつれ、家屋内は異様さを増していくという流れになっています。
一応姉の事故に関して理由は判明するものの、その背景には超常的存在があると思われます。こちらはシリーズの作品で明らかになっているのかも知れません。
ただ本作単体で見た場合、ボリューム的には少し物足りないかと感じられる面がありました。