【Android】脱出ゲーム 呪巣 -怨ノ章-【感想】

2014年 EDGES LLC.

7.5 out of 10 stars (7.5 / 10)

君はいつもの通りにある古びた一軒家の前で立ち止まる
十数年前までは子供連れの家族が住んでいたがその家族が出て行ってからは一度も人は住んでいない
気のせいか家の中に人影を見たような気がした妙に気になる
引き寄せられるように門を通り抜け軒先へ歩みを進めた

GooglePlayより
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概要

本作はホラー脱出ADVのスマホアプリである『呪巣』シリーズ1作目となっています。
タップで調べて謎解きしていくタイプの脱出物となっていますが、ホラーとしてはお化け屋敷的と言えます。
1プレイ辺りの所要時間は3、4時間程度といった印象でしたが、パズルで多少手間取ったりした為で、パズル次第では2、3時間程度と言えそうです。

ゲーム開始時のストーリー。

廃屋を探索する

主人公はある雨の日、廃屋前を通りかかった際、中に人の気配を感じ、恐らく興味本位から廃屋を探索します。
人影を見た気がしたと言いながら、玄関には鍵が掛かっています。しかし廃屋に住む存在の手引によってか鍵を入手した主人公は、まんまと中へ入って行きます。
廃屋は2階建てで、間取りだけ見れば少し手狭な建売住宅といった印象で、探索出来る部屋はバス、トイレ含めても5ヶ所と多くありません(軒先と屋根裏除く)。
しかしそんな決して広いとは言えない廃屋で主人公は恐怖体験をし、かつての住人について思い知る事になります。

ゲームは軒先の探索から始まります。
一家に何があったのでしょうか。

システム

本作は部屋の中をタップして調べていく、探索物のスマホアプリとしてはオーソドックスな造りとなっています。
同じ場所を複数回調べる事で、異なる反応があったり事態が進展する事もありますので、念入りな調査が必要と言えます。
開始直後は限られた場所しか移動出来ませんが、程なく間取り図を用いた部屋移動が可能となります。
またアイテムを入手し使う事で調査が進みますが、一部アイテムは合成や分解する事で使用可能となります。

とにかく調べながら進めていきます。

演出

本作のホラーとしての演出は先述しましたが、基本的にはお化け屋敷的なビックリ系と言えます。
しかし本作のプレイヤーを怖がらせようとする演出は多彩で、廃屋内で頻繁に影が横切っているような不気味さや、スマホが電話である事を利用した演出は特筆すべき点と言って良いでしょう。

思わず拒否したくなる演出。ちなみに拒否は拒否られます。

謎解き、パズル

本作の謎解きは難易度としては可も不可も無いといった印象です。
温くはありませんが、理不尽というほど難しくもありません。
遺影の使い方は予想外だったりしましたが。

そして本作は攻略を進める際に数独、スライドパズル、ライツアウトを解く場面があります。
スライドパズルはともかく、他は知らない場合はルールを把握する必要があります。
ちなみにスライドパズルはベースとなっている絵が玄関にありますが、パズルはなぜか血濡れてしまっていますので少し難しい印象を受けます。
パズルはどれもそれなりに手間取るため、攻略に際して時間を要します。スライドパズルは特にその印象を強く感じます。

まとめ

様々な恐怖演出と程よい難易度の謎解きが楽しめるホラーアプリの良作といって良いでしょう。
ただ肝心の廃屋に住んでいた家族について、詳細を知ることは出来ません。
廃屋に残されたいくつかの手記などから、推測する程度になりそうですがシリーズの他作品で前日談的なストーリーがあるようですので、いずれはそちらもプレイしてみたいと考えています。