2020年 SYUPRO-DX Inc.

小学生の頃まで住んでいた街に
GooglePlayより
久しぶりに戻ってきた主人公。
なつかしい幼なじみと再会し
主人公は あるアプリを手にする…
それは『心の中に入れるアプリ』だった!
人の心には『マモノ』が棲んでいる…
住民たちの 心の中にとびこんで
隠したホンネを 見るべきか!?
多発する怪事件!
幼なじみと過ごした思い出の街は
今や『人が消える街』と呼ばれている!
立て続けに失踪する女子高生…
3人の命を奪い 姿を消した犯人…
昨日までいた友達が 今日いない!
真実は 心の中にある…
だけど 知らなければよかった!
目次
概要
本作はドット絵で作られ、心の中に入って事件を解決していくアドベンチャーRPGです。
現代日本における架空の街「錠ヶ崎市」を舞台にしています。
心に入って事件を解決するRPG
主人公である男子高校生の「望月ユウ」は、単身かつて生まれ育った錠ヶ崎(じょうがさき)市に帰ってきます。列車内で駅に着くまでwayと呼ばれるLine的なメッセージアプリで幼馴染と連絡します。
そして駅前でユウを待っていたのは先ほどまで連絡を取っていた幼馴染の「大槻マナ」でした。

ユウと再会したマナはタイトルにもなっている『ココロインサイド』というアプリを渡します。人の心に入れるというそのアプリを勧めたマナにはある考えがありました。
昔一緒に遊んだ公園やココロインサイド内での会話を要約すると、錠ヶ崎は様々な事件があり治安が悪くなっているそうです。一緒に過ごした街の惨状を放置出来ないので、ココロインサイドで良くして行きたいという事で「放課後安心クラブ」への加入を勧めて来ます。ちなみにこの時点でメンバーはマナ1人です。
こうしてユウはマナと一緒に街の治安回復の為に活動する事になります。

システム
本作は一部を除いては、キャラクターの心の中である『〜インサイド』と呼ばれるダンジョンを探索する形となっています。
ダンジョン内はそのキャラクターの性格や心情、記憶などが結構細かく描写されたりしますが、内部には敵がいてシンボルエンカウントとなっています。
そして主にダンジョン奥にいるボスを倒して抜け出すと、そのキャラクターの心が浄化されたりして、事件が解決されます。
戦闘システム
敵と接触すると、1対1の戦闘になります。
画面はそのままに土煙の様なドタバタした演出は昭和アニメでのケンカ描写を思わせます。
本作は素早さ的な概念が無く、必ず主人公が先手を取ります。その為ザコ敵を一撃で倒せればノーダメージで進める、攻撃は最大の防御と言える仕様になっています。
戦闘は基本オートですが、画面下にあるACTIONボタンを押すことでスキルを使う事が出来ます。
スキルは左右に移動するバーを任意の場所で止める事で発動したりしなかったりします。バーは最大体力差で変わり、敵が最大体力の多い格上と言える相手だと、バーのスピードは速くなって任意の場所で止めるのは難しくなりますが、これは力の差を表現した仕様と言えるかも知れません。
また中盤までは主人公の初期スキルで2ターン無敵の「たえぬく」と装備しているマネキン毎のスキルとなります。

第1章はチュートリアルとなっています。
マネキン
本作にはアイテムという概念は無く、装備品と言えるのは心の中に入った際に用いる仮の姿「マネキン」です。
マネキンはイベントやダンジョン内の他、課金アイテムを消費してガチャを回すというソシャゲ的システムで入手し、それぞれにステータスとスキル1つが与えられています。装備すればその分ステータスが上昇しスキルが使える様になるという訳です。しかしマネキンは1つしか装備出来ませんので、状況で考える必要があります。特にスキルは攻撃と回復のどちらを取るかという点が考えどころかも知れません。
またマネキンは星1-5のレアリティが割り振られています。当然レアリティが高いマネキンがステータスもスキルも強力ですが、入手マネキンが重なるとレベルが上がってステータスが上昇します。とは言え星1はいくら重ねても実用的とは言い難く、星3ならある程度重ねれば終盤でも使えるという印象です。

治安ゲージ
主人公たち放課後安心クラブは「人が消える町」と言われるほど治安が悪いとされる錠ヶ崎市を安心して暮らせる町にする事を目的にしています。治安が悪いといっても武器を持ったチンピラがいるとか暴走集団がいるとかその他世紀末的様相を呈した描写などは特にありません。
ただ錠ヶ崎では「ファントムキラー事件」「女子高生連続失踪事件」などといった事件が発生していて、市民が不安に怯えているのも事実です。
治安ゲージはそういった市民の安心感を表した物と思われ、ストーリー進行で一度下がるのを除けば、事件解決や市民からのクエストクリアで少しずつ上昇して行きます。
最終的にはこの治安ゲージを100にする事がエンディングに到達する条件の1つとなっています。

画像は終章に入った頃の物。
ロビー
ロビーは主人公がココロインサイドを使った時のホームと言える場所で、ダンジョンなどのインサイドにいなければ即座に移動する事が出来ます。
ロビー内は回復は出来る他、各種ステータスの強化をしたり、家具が置かれたりと拠点として機能します。特にATK、DEFの強化は気付かないと第2章の進行もままならなくなってしまいます。
またゲームの進行で機能が増えて行きます。

安心出来る町を目指して
事件や市民の悩みを解決し、クラブ顧問である「レンヤ」の他にクラスメイトで幼馴染同士の「トクハル」と「タエ」を部員に加えて活動をしていた主人公たちですが、中盤にある事件の調査を行った際に予想外の事態に陥ります。
そして中盤はそこから主人公自身やマナとの関係という問題の解決する事になりますが、その展開は一筋縄ではいきません。その物語は伏線が張られてつつも意外性があり、先が読めないという事もあります。


しかし中盤最後、主人公の心が折れかけたりした末に戦う事になる、第5章のボスは一見圧倒的な強さながらも皆で力を合わせて倒すのはなかなか熱い物があります。
そして主人公の問題が解決した後の終盤である終章は、再び街の治安を守る為に奔走する事になります。その中ではファントムキラー事件に関する調査を行い、その真相を知る事になります。
そして治安ゲージが100%になると、最終ダンジョンへ至る事になります。

まとめ
本作のジャンルは公式ではアドベンチャーとなっていますが、実際にはシンボルエンカウントのアドベンチャーRPGとなっています。成長は経験値では無く主にゴールドによる物になっています。
終章の治安ゲージを上げるにクエストを探すのが手間だったりしましたが、主人公やマナを中心にした部分のストーリーなども楽しめ、やり応えも充分という印象でした。
クリアのみならずやり込み要素もあるようですので、やり込みが好きな人にもオススメ出来そうです。
