【2020年冬アニメ】マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝【各話感想】

願いの成就とひきかえに、人知れず戦い続ける魔法少女たち。
しかし環いろはは、自分の願いを忘れてしまっていた。
『魔法少女になった時、私は何を願ったんだっけ?』
日常の中にぽっかりと空いた穴。
失われてしまった大切ななにか。
理由もわからないまま、戦いつづける毎日……。
そんなとき、魔法少女たちの間で噂が流れはじめる。
『神浜に行けば、魔法少女は救われる』
魔法少女とウワサの集まる街、神浜市。
失われた願いを求める、環いろはの物語がはじまる――。

公式サイトより
スポンサーリンク

個人的な視聴前情報

個人的には「まどマギ」本編は放映当時視聴していましたが、「叛逆」は未視聴です(近々動画サービスで見るかも知れません)。
また原作ソシャゲは気になってはいる物の、現時点では未プレイです。
ただ世界観が「まどマギ」と同じというだけでストーリー上の繋がりは薄いとも言われているようですので、本編はともかく叛逆まで見ている必要性は無いと思われます。

第1話 『やぁやぁ、知ってる?魔法少女のその噂』

主人公であるいろはの家庭環境などの境遇が描かれ、また魔法少女として契約した際の願いについての謎が提示されています。

1話から複数名の魔法少女が登場するのはソシャゲ原作ゆえといった所でしょうか。
魔女の見た目や結界、雰囲気や戦闘シーン、BGMなどはさすが外伝を冠するだけの事はあり見応えがあります。
ただ一方で「まどマギ」と比べると圧倒的に文字情報が多く、その違いには戸惑いを感じました。
噂の神浜市へ思わぬ形で訪れる事になったいろはたちですが、魔女に歯が立たず、現地の魔法少女やちよに追い立てられる様に帰還する事になります。
様々な情報を散りばめ、今後に色々期待出来る1話でした。

第2話 『それが絶交証明書』

いろはは1話のラストで願いの内容について思い出します。
妹の病気を治すというのが願いだったはずですが、その妹は存在が抹消された様になっている様子。
いろは一人だけがポーズを撮って写っている写真も納得行きます。
しかしキュゥべえはそれに対し懐疑的で、人ひとりを存在ごと消すには魔法少女の願いに匹敵するエネルギーが必要との事。
一体何者の意思による物かという点が気になります。
そんな意見は気にせず、夢に見た記憶を頼りに妹を探す事にしたいろはは、かつて妹が入院していたはずの病院がある神浜へ向かいます。
途中魔女の結界に巻き込まれたいろはを救ったのは3人の魔法少女でした。
桃子、かえで、レナの3人はチームを組んで活動しているそうですが、レナは変身魔法が使えるそうです。
そういえばまどマギでは戦闘以外で魔法を使う描写ってほとんどありませんでしたね。戦闘も魔力的なエネルギーを用いているにしても武器による攻撃ばかりでしたし。もっともほむらの時間停止だけは頻繁に使われてましたが。
しかしチームのうち、かえでとレナはしょっちゅう喧嘩しているらしく、いろはの目的をきっかけに始まった仲違いは鎖の魔女と呼ばれる魔女を呼び出すに至ります。

何と言いますか、テンポが早い印象を受けますね。1話でいろはが願いの内容について悩んでいるかと思えば、2話冒頭には思い出しているといった具合です。
ただ当面は妹であるういを探すのが目的として話が進みそうではあります。

第3話 『友達にしてごめんね』

かえでを連れ去った鎖の魔女に対決する回です。
アバンではいろはが妹ういの回想を夢という形で見ていますが、この辺りは少し紛らわしくいろはの説明が無いと分かり難かった気がします。
ういの友人であるとうかとねむもいずれ登場するのでしょうか。
この回ではソウルジェムの調整なる要素が出てきますが、これは原作ソシャゲに登場する要素を紹介したものでしょう。
その後応援に1話以来の登場となるやちよも合流して、紆余曲折を経て鎖の魔女を呼び出す事に成功します。
鎖の魔女を呼び出そうとする前に、4人の変身シーンがありますが皆凝っていて良かったですね。
そして登場こそかなり派手だった鎖の魔女ですが、魔法少女5人が相手だったためか意外とあっさり倒されます。
しかし鎖の魔女に対しある疑念があり、神浜市に何かが起こっていると感じざるを得ない魔法少女たちでした。

そしてCパートでは本家『まどマギ』からマミさんが登場し、神浜市に入れないというキュゥべえに代わって神浜市に潜入します。
かつてまどマギ3話で伝説的な退場を遂げたキャラクターが、3話で登場というのは意識しての事でしょうか。

第4話 『過去じゃないです』

ういを探すため情報を集めようとしていたいろはは調整屋の紹介で自称最強魔法少女鶴乃と会います。
そして鶴乃が師匠と仰ぐやちよと合流し、会いたい人と会うことが出来る口寄せ神社の噂を聞きます。
その口寄せ神社の在処を求めて、神浜市水名区パワースポット巡りのスタンプラリーをしながら、口寄せ神社の元になったと思われる江戸時代の悲恋伝説を聞きます。
前回まで見ていた神浜市は都会的な都市といった印象でしたが、この水名は江戸時代から伝わる城下町の面影を残す地域のようで、趣深い物を感じました。スタンプラリーの台紙には水名氏庭園などといった名称も見られましたし、この水名氏が江戸時代にこの地域の領主だったのだろうと思ったりして、そういった設定は意外と練られているのかも知れません。

スタンプラリー後、口寄せ神社と関係ない魔女との戦いがありますが焦るいろはが突っ走ってやちよも含めて苦戦に陥るという危うい場面もありました。いろはの成長が待たれる所です。
やがて口寄せ神社の到達してういと、やちよが会いたかった人物であるみふゆが登場した所で続きますが、このような場所で出てくる辺り本人ではないんだろうなとは思ってしまいます。

第5話 『あなたが割って入る隙間なんてないんですよ?』

案の定口寄せ神社に現れた人物は本物ではありませんでした。
この口寄せ神社に現れる人物は、願った人物の記憶などにある人物像が反映されているのかも知れません。
いろははういに関する記憶が朧げだったためか、この場所に現れたういは同じ言葉を繰り返すだけの存在だったため異常に気付きましたが、やちよはそうは行きません。
偽みふゆをやちよに近づけさせまいとするいろはと、偽みふゆの間で戦いが起こりますが、これに決着をつけたのはやちよでした。
偽物でも長年一緒にいた親友の姿をした相手を倒した事は心中察する物があり、本作中初めてやちよが弱みを見せた場面と言えます。
そして現れた口寄せ神社の主に対して合流した鶴乃を合わせても満足に戦えない中、ソウルジェムが濁り切ったいろはが魔女のような姿になって神社の主を屠ります。
暴走したいろはが鶴乃に襲い掛かるかと思った時、颯爽と現れたマミさんが代名詞でもあるティロ・フィナーレでいろはを攻撃し、いろはは元に戻ります。
本家まどマギではソウルジェムが濁り切ると完全に魔女になってしまったのですが、本作(というより原作ゲーム)では多少異なるようです。
ベテラン魔法少女らしい貫録を見せるマミさんは鶴乃に意味深な警告を残して去って行きます。
そしてやちよがいろはを自宅に運んで休ませた後のCパートでは桃子チームの惨状が映され、話は重い方向へ行くのかと思わされる展開でした。

第6話 『なんだってしてやるよ』

一人で神浜市で情報収集していたいろははフェリシアに絡まれます。
別の場面で彼女は仲間の安全より魔女の討伐を優先する問題児とされている事が分かります。
いろはとフェリシアはフクロウ幸運水というあからさまに怪しい水を飲みますが、これは24回幸運が訪れるが、全て使い切ると(多分)24回分に相当する不幸が訪れると言う物です。
一応一日一本であれば毎日飲める様ですが、一度飲んでしまうと幸運を切らさないように依存せざるを得ないいうやっかいな代物と言えます。
この24から始まるカウントは作中、様々な形で散りばめられています。
一方やちよは『まどマギ』から登場の杏子と会話し、彼女が神浜市で魔女討伐する事を認めた後、フクロウ幸運水の噂を聞きつけて鶴乃と調査開始し、いろはたちと合流します。
いろはが傭兵として契約するとしたフェリシアは、両親を魔女に殺害されたらしく、魔女を許さないという思いから猪突猛進的な戦い方になっているようです。
やちよは、神浜市で戦うには力不足感があるいろはの保護者的ポジションに落ち着きある気がします。
それとマミに続いて本家『まどマギ』から登場した杏子も強キャラ感漂わせていましたが、確かにこの2人は登場時から強キャラという雰囲気でしたし妥当かも知れません。
そしてフクロウ幸運水を調査する一行の前にマギウスと名乗る組織が現れます。「マギウス」というのは組織名なのか首領の名前か現時点では判断しかねます。
ただ魔女を消滅させるだとか魔法少女を解放するのが目的としている様で、神浜市で起こっている異常の元凶と言う気もします。
それからフェリシアは魔女への怒りを利用されてマギウスに懐柔されるのか?といった所で続くのは上手いですね。
今回もいろはの調査は進展ありませんでしたが、ストーリーとしては新たな展開といった部分もあったと思われます。