2016年 ザイザックス株式会社

いわくつきの廃病院に肝試しへ行ったあなた。
GooglePlayより抜粋
ところが病院内で友人が行方不明になってしまう。
たちまち数々の怪奇現象があなたを襲う!
友人を探すうちに徐々に明らかになる過去の事件…この病院で一体なにが…。
一刻も早く友人を探しだし、呪われた廃病院から脱出せよ!
目次
概要
本作は廃病院からの脱出を目指すホラー物の脱出ゲームです。
クリアまでの所要時間は1、2時間程度となっています。
肝試しで訪れた廃病院からの脱出
大学生の主人公は夏休みのある日、友人に肝試しへ誘われます。行き先は『山下医院』という病院だった廃病院で、30年ほど前に院長である山下医師が看護師と入院患者の計5名を殺害した上自殺するという謂わくがある場所だそうです。
そして病院は閉鎖され廃墟になったそうですが、その謂われから心霊スポットとして人気である様です。現地に到着し、主人公が乗り気で無い様子だったのか、友人が1人で探索に入るも戻って来る様子がありません。乗って来た乗用車のキーは友人が持っていたという事もあり、このままでは移動する事も出来ないという事もあってか、主人公は友人を探して廃病院に足を踏み入れます。
一応スマホは持ってますので、警察に通報出来たのではという気もしますが、それを言うと話が始まりませんので、目を瞑る事にします。
果たして主人公は友人と一緒に脱出出来るでしょうか。

システム
システムそのものはオーソドックスな脱出ゲームとなっています。ただ本作の特徴として、一部を除いた部屋が360度パノラマな1枚絵となっていて、一般的な方向転換では無くフリック操作でシームレスに向きを変えられるという点が挙げられます。
それ以外は非常にオーソドックスな印象を受けますが、アイテムを選択すると合成メニューがあったり、課金や広告視聴などで入手出来る消費アイテムを使ってのヒント機能など、システム面では分かりやすく作られていると感じられました。

グラフィック、演出

本作は夜の廃病院を舞台にしています。
その為、グラフィックとしては全体的に暗めで、スマホ画面が普段から暗めの方は見づらいかも知れません。個人的には最初は見づらいと感じたのですが、画面を明るめにする事で快適にプレイする事が出来ました。
そして本作はホラー系の脱出ゲームとなっていて、ビックリ系を始めとして多彩なホラー演出でプレイヤーに恐怖感を与えようとして来ます。

謎を解き脱出を目指せ
本作の謎解きは全体的な難易度としては高くありません。ただ2種類のパズルがあり、その一方であるルービックキューブ的なパズルが手間取りました。
また本作は友人と一緒に脱出するか否かでエンディングが変化しますが、友人を発見する為にはスマホの傾きセンサーを用いたギミックや廃病院内に散乱している文書からヒントを得ての謎解きなどといった要素が出てきて、いくらか難易度は上がります。
ちなみに文書には院長が事件を起こした経緯も記されていますので、プレイしたからには一読しておくべきでしょう。


まとめ
本作はホラー要素と謎解きが程よくバランス取れ、雰囲気も『呪巣』を彷彿とさせる良作と言えます。
ただ個人的にはホラーゲーム中にパズルをするのは如何なものかと思っている為、そこが少し引っ掛かりました。
また院長が事件を起こしたそもそものきっかけとなった事件については、作中では明らかになっておらず、そちらは続編に持ち越されている模様です。
いずれ続編もプレイしたいと考えております。
