2020年 にいち

目を覚ました僕を迎えてくれたのは、
GooglePlayより
どこか見覚えのある夏の風景と、それから──「あの子」だった。
あなたは、とある夏の一日に迷い込みました。
そこで出会った謎の少女「ナツ」と協力して、この夏の日の終わりを見つけ出しましょう。
目次
概要
本作は夏の一日から脱出することを目的としています。
全3ステージで公式でのクリア目安時間は1時間程度です。
夏の一日からの脱出
本作は主人公が記憶を無くした状態である夏の浜辺にやって来る場面から始まります。
自分の名前も覚えていない主人公に、「ナツ」と名乗る少女が声を掛けてきて、この場所が普通でない事を告げます。
この場所の住人と見られる彼女の口ぶりからすると、どうやら自分が何者か思い出せば元の場所に帰れる様です。
ナツも協力してくれる事になり、主人公が過去を思い出すための探索が始まります。

謎解き脱出ゲームとして
本作は浜辺を舞台に、昼夕夜の3ステージが用意されています。
基本的には同じ場所ですが、ステージが進む毎に探索範囲が少しずつ広がって行きます。

夕焼けや星空の背景は目を瞠る物がありますが、謎解きは易し目でボリュームも少ないという事もあってすぐ終わってしまうのが惜しまれます。
謎解き自体はタップした場所を調べて、アイテム拾ったり仕掛けを解いていくオーソドックスな物です。
アイテムを掛け合わせる要素もありますが、1度しか使用した覚えが無い辺り、本作の短さが伺えます。


ステージ間で進むストーリー
ストーリーが進む度に作中の時間が経過しますが、その合間に主人公は記憶を少しずつ取り戻していっているのか、回想が挟まれます。
その記憶はナツを思わせる少女に関する物で、作中に登場するアイテムも主人公の過去に関するものである事が伺えます。
主人公は何者なのか、ナツとの関係はどういった物だったのかといった疑問を感じさせつつストーリーは進んで行きます。


また本作は2通りのエンディングが用意されています。
TrueENDの条件は難しくありませんが、分かり難いため初見では難しい物と思われます。
ですがNormalENDで条件が提示されますので、それを見れば数分で到達可能です。

まとめ
本作は脱出ゲームとしてのゲーム性やストーリーは特段優れていると言うわけではありません。
ゲームとしては先述の通り1時間足らずで攻略出来ます。
ストーリーも多少の意外性はあり伏線も張られていますがただTrueENDで唐突な視点変更があるなど、脱出ノベルゲームを謳っていながら見せ方に難がある部分もあります。
しかしこの手のゲームとしてはグラフィック面では優れている印象で、そこから醸し出される雰囲気を感じるゲームという印象を受けました。
ただゲームを終えると、主人公の正体とゲームの行動にギャップを感じますが、プレイ中は作中の雰囲気もあって謎の説得力がありました。
脱出ゲームとしては物足りない印象もありますが、短い時間で手軽に楽しめる作品と言えます。