2022年 AppSeed Inc.

監禁事件から半年が経ち、やっと平凡な日常を取り戻した間宮シンジだが、
GooglePlayより抜粋
大学で知り合った女の子とのデート中にお化け屋敷に閉じ込められてしまう。
果たしてシンジは無事に彼女を守り抜き、生還することができるのか?
目次
概要
本作はミステリー脱出ゲームと銘打っていて『鍵のない密室』の続編に相当し同じ主人公となっている、推理要素を併せ持った脱出ゲームです。
攻略への所要時間は2時間程度となっています。
遊園地のお化け屋敷
本作は「間宮 シンジ」が前作の事件から3ヶ月経ったある週末に、大学の友人である「鷲尾 ユウカ」とある遊園地へ遊びに行き、お化け屋敷のアトラクション『呪いの館』に入る場面から始まります。一方通行の出入り口から進入したシンジたちは仕掛けを解除して行きいくつかの部屋を踏破しますが、ある部屋で男性スタッフの他殺体を発見してしまいます。
遊園地内という場所に関わらず、まだ事件化していない他殺体の発見。それは遺体が殺害されて間もなく、殺人犯がまだ館内にいる可能性が充分あると言えます。そしてシンジたちは先客である女性「モエ」「リコ」やもうひとりの男性スタッフ「田中」らと一緒に脱出を目指します。
果たしてシンジたちは無事アトラクションを攻略し、スタッフ「鈴木」を殺害した犯人を特定出来るでしょうか。

監禁どころか何人も死んでいる訳ですが。


システム
本作は基本的にはタップで調べて進めるオーソドックスな脱出ゲームとなっています。前作同様全10ステージから成り、一部屋毎に仕掛けを解除して鍵を入手する事で次の部屋へ進むという方式になっています。
ただ前作は部屋の出入り口をタップする事でステージ間を進んだり戻ったり出来ましたが、今作ではステージ上からの移動は進行方向のみの一方通行となっていて、前のステージを探索するにはステージセレクトのみとなっています。この辺りは少し不便になったと思われますが、同時に分かりやすくなったとも言えます。
またアイテムに関しては1回目のタップで使用状態、2回目のタップで使用解除と同時に詳細表示となっています。当然使用状態で合成可能なアイテムをタップすれば合成を行います。この辺りは非常に分かりやすいのが好印象で、余計なストレス等は掛かりません。


謎解き
謎解きに関してはさほど難しい物では無いという印象です。しかしながらハンマーで壁を壊したりするというのはアトラクションとしては難がある気もしますが。
ただアイテムが隠されている場所の当たり判定が少し小さいかとは感じられました。
しかし個人的には前作で感じた謎解きの説明不足感や、ゲーム外での前提知識が必要な謎解きが無かった事もあり詰まる場面はありませんでした。
もっとも本作はヒント機能が充実している事もあり、詰まって攻略サイトを見に行くといった事はそうそう無いのではという気もします。

犯人を突き止める
ここまで脱出ゲームとしての面を紹介しましたが、前作同様推理ゲームとしての面も備えています。作中における状況としてはスタッフ鈴木を殺害した犯人が館内にいる可能性が高く、それがストーリー進行においてサスペンスを生んでいると言えます。
そして館内には推理の手掛かりとして証拠品が残されていて、犯人特定のためには5つある証拠品は全て集めなくてはいけません。
そうして証拠品を集めてから、脱出が果たせるという最終盤でシンジは犯人の特定に至ります。犯人がノコノコとシンジの前に現れた前作と異なり、今作は犯人を名指しする必要があります。
しかし証拠品を見ればいくつかが犯人を暗示、もしくは明示しているため、犯人を名指しするのはそう難しく無いでしょう。個人的には言い逃れようとする犯人に物的証拠を突き付けたのが好印象でした。


まとめ
本作は前作同様、ミステリー脱出ゲームと銘打っている通り、謎解き脱出と推理の要素を持っています。謎解き脱出ゲームとしては少し弱い印象ですが、推理要素は前作より強く感じられました。
またシステム面ではアイテム周りやヒント機能など手堅く作られています。
更にエンディングでは前作との繋がりが僅かに示され、今後の続編を期待したい所です。
