【Steam】okaeri【感想】

2019年 Chilla’s Art

4.5 out of 10 stars (4.5 / 10)

おかえりは、最近新しい家に引っ越した女子中学生が主人公のホラーゲームです。 午後6時、家に帰った彼女は居ると思っていたお母さんがいないことに気付きます。家では不思議なことが様々起こり…

Steamストアページより
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概要

本作はSteamで配信されているホラーADVで、定価は約¥300です。ちなみに管理人はバンドルで購入したため、少し安めでの購入となっています。

タイトル画面

自宅を探索するホラーゲーム

本作は主人公である中学生の少女が帰宅中の場面から始まります。 住宅街の狭い路地を歩いて帰宅する様は懐かしく感じる方もいるかも知れませんが、夕方の路地は薄暗く静かなはずの住宅街にカラスの鳴き声が響き渡り不気味な印象を受けます。 更にVHSテープ風のノイズが入ったプレイ画面がその不気味さを助長します。

主人公である少女が帰宅する場面から始まります。

そんな路地を歩き引越して来て間もない我が家へ帰宅するも、母親の姿が見当たらないと言うのが本作のストーリーらしいと思われます。 「らしい」と曖昧な表現になったのは、作中で明確な説明がない為です。 一応序盤で「お母さん?」と呼びかける場面があるのですが、単に母親がいると思ったらいなかったというだけに感じてしまいます。更に主人公もその後は気にしている素振りを見せない為、薄暗い自宅内を何となく照明も点けず探索している状態となります。

ホラーゲームとして

プレイヤーは何となく探索しますが、序盤は探索出来る範囲が非常に限られています。 自宅にもかかわらず、何故か殆どの部屋に鍵が掛かっていて入れない状態となっています。それらの部屋には主人公の部屋もあるはずですが、例外なく入れません。
しかし可能な範囲で探索を続けていると、怪奇現象的なイベントが発生するなどして、探索可能範囲が広がります。 ただ本作の進行は、特定の場所を調べるとイベントが発生して探索可能範囲が広がるといった分かり易い条件がありません。 その為序盤は本当に良く分からないまま手探りでの探索といった印象を受けました。

引っ越して間もない家に帰った主人公ですが・・・

また本作で起こる怪奇現象的な物は、お化け屋敷的だったり「おわかりいただけただろうか」的に霊的存在が現れる事はありませんので、そういった物が苦手な方でも安心して遊べます。

ただ一点、どうしても理解出来ない部分がありましたが。

操作性など

本作の移動は矢印キーかWASDキーを使用します。 それは良いのですが、一人称視点の為か方向転換などにマウスを用いるのが煩わしい印象でした。 ちなみに本作のストアページに主人公らしい少女のイラストが掲載されていますが、上記の通り本作は一人称視点なので主人公の姿は作中で見る事は出来ません。

まとめ

本作はSteamでも安価な作品ですが、個人的には良くて値段相応といった印象でした。 雰囲気は悪くありませんが、1時間程度で攻略出来るボリュームや終盤の急展開から後味悪いエンディングなどといった点が気になりました。

何とも言えない結末を迎えます。