2022年 KaoruYamada
路地裏に迷い込んでしまったあなた。
GooglePlayより抜粋
そこで少年少女たちに閉じ込められてしまう。
住人たちと仲良くなったり、手助けしたりして脱出しよう!

目次
概要
本作は子供たちによって路地裏に閉じ込められた主人公が脱出を目指す脱出ゲームです。 クリアーまでの所要時間は2、3時間程度となっています。
路地裏の子供たちに閉じ込められた主人公
ゲームを開始すると、主人公は初老と思われる男性と一緒に路地裏に閉じ込められています。1人の少年がフェンスを閉じて封鎖し、金銭を要求してきますが、相手はまだ小柄な少年なため、大人がその気になれば無法な要求を突っぱねて力づくで突破出来そうです。 しかし主人公はそういった手荒な手段に出るつもりは無く、だからといって持ち合わせも無い様で周辺を探索して金銭を集めていきます。 多分少年は手荒な手段に出そうな相手は避けるなど、相手を選んで閉じ込めているものと思われ、主人公はいかにも温厚だったり気弱そうな外見では無いかと推測されます。 そして主人公は路地裏から脱出出来るでしょか。

システム
本作はタップで移動や探索をしていくオーソドックスな脱出ゲームとなっています。 ただ全体的にオーソドックス過ぎるためか作中にチュートリアルやヘルプなどはありません。一応GooglePlayのページには簡単な操作説明はあるものの、説明する程では無いといっている様に感じられなくもありません。 また本作はアイテムの選択状態がひと目では分かり難く、アイテムの合成が必要な場面が最初からあったりしますので、慣れない内に手間取ったりする事になります。 せめてアイテムの選択状態がもう少し分かり易ければアイテム合成などで手間取る事は無かったかも知れません。 先述した様にヘルプなどはありませんが、ヒント機能はしっかりしてますので、攻略で詰まるという事はそれほど無いと思われます。
謎解き、探索
全9章のチャプターからなる本作はチャプターが進む毎に探索可能な場所が開放されていく形になっています。 その為序盤からギミック自体は存在するものの謎解きするのは少し経ってからという物がちらほら見受けられます。どれから手を付けたら良いか分かり難く感じられたりもしますが、焦らず着手可能な物から取り組んで行けば良いかと思われます。 また雰囲気としてはは全体的に暗く寂れた印象を受ける街となっていて、主人公はそういった場所を探索して行きます。 ただ進行上気になった点として、終盤自販機周辺を探索する必要があるのですが、自販機自体はただの背景でただの説明もない上に、一見で自販機と判別出来るようにも見えないため調べる場所が分かりづらいという場面がありました。 この点を除けばそれなりの難易度で謎解きを楽しめる作品という印象です。

子供たちとの交流
ゲーム序盤、主人公たちは子供たちに目を付けられてしまったのか、進行する度に金銭を集られます。手持ちが無いにも関わらず探索して発見した金銭を子供たちに上納していた主人公ですが、中盤に現れた少年少女たちのリーダーである少年は主人公に対し多額の金銭をふっかかけて来ます。路地裏でちまちま硬貨を集めていては到底達成出来る金額ではありませんし、探索の結果現金入りアタッシュケースが出てくるという展開もありません。 そのため主人公は少年少女たちと交流し、依頼を受けたりといった形でそれぞれが掘り下げられて行きます。 その結果主人公はリーダーを除いた少年少女たちの好感を得ることに成功し、リーダーに対して主人公を解放する様に掛け合った様ですが、リーダーはあくまでも金銭に固執します。そして主人公はリーダーが抱えている問題を知るのでした。
まとめ
本作はストーリーと謎解きを両立させた脱出するという印象です。 謎解きという点ではやや不親切な点も見受けられますが、ストーリー面では脱出ゲームとしては優れている印象を受けます。序盤は子供たちに集られてれる主人公ですが、中盤以降は依頼を受けていき根本的な解決を行っていきます。子供たち個々の掘り下げがなされている点も見どころですが、結末からリーダー兄妹と初老男性の関係性について想像する余地があったりと余韻を感じさせます。
