2020年 taabox

目次
概要
本作はレトロRPG風ADVの名探偵ゆうしゃシリーズ2作目で、前作『はじまりの村』の続きとなっています。
クリアまでの所要時間は約3時間程度となっています。
舞台
本作の舞台はサブタイトルなどの通り王都となっています。
しかしMAPとしては王宮と中庭、地下道となっていて実際の行動範囲は王宮周辺のみと言えそうです。
もっとも実際に王都が舞台だからと村が舞台だった前作の数倍などという規模にしてしまったら、制作者もプレイヤーも疲れてしまいそうですので、この程度で良いのかも知れません。


王都に起きた異変の調査
物語はある王都で、濃霧が発生するという前作同様の起こる場面から始まります。
その調査に当たる事になったのがシリーズ主人公ながら、ある理由で仲間である剣士『シグルド』ともに地下牢に収監されていた冒険者『レイン』でした。
プレイヤーはレインとして王都に起こった異変の解決を目指して行きます。

システム
システム面では前作と大差無く、仮想の十字キーで移動し、フキダシが出ている場所で調べるボタンを押すことで、会話や調べるといった行動を行えます。
広告を見る事でヒントを見る事が出来る機能も健在ですので、活用すれば行き詰まり難くなるでしょう。
また行動という面ではダッシュ機能が追加されていて、いくらか速く歩く事が出来ます。

進行と謎解き
本作のストーリー進行は基本的に前作同様、フラグを立てて進めて行く物で難しい物ではありません。
ただ終盤に難所が2箇所ありました。
まず地下のパスワードを入力する謎解きですが、書物室の配置がパスワードになっているという手掛かりが分かり難い様に思われました。ただこの点はヒント機能を使えば分かり、本の色がパスワードになっているらしい事までは分かりました。
問題は本の色の区別が付き難い事で、何度見直しても正解が分からず自力での攻略を断念せざるを得ませんでした。
今後も似たような謎解きを出すのであれば、もう少し区別しやすい色にして欲しい所です。
もう一点は最終盤のアイテムが落ちている場所を見付ける方法のヒントがゲーム内に殆ど無かった様に思われます。もっともこちらはヒント機能を使えば容易なので、攻略する上では問題とはなりませんが、少し気になった点と言えます。


まとめ
前作同様、戦闘の無いRPGといった雰囲気で手軽に楽しめます。
前作よりいくらかボリュームが増して良い塩梅になったとも感じられます。
さらに仲間を増やしたレイン一行ですが、今後も手軽に遊べるシリーズとして続いて欲しい所です。
