【Android】償いの時計【感想】

2017年 Odencat

6 out of 10 stars (6 / 10)

君は狂った愛ゆえに最愛の女性を殺してしまったストーカー。
君が途方に暮れていると、大通りの不思議な男から不思議な時計をうけとった。
その時計は「償いの時計」というらしい。

GooglePlayより
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概要

本作は同名PCフリーゲームを基にしたADVアプリです。
本編のみでのプレイ時間は3、40分程度です。

殺人の運命から脱出を目指す

本作の主人公はある女性にストーキングしていましたが、女性の部屋に押し入った弾みで殺害してしまいます。
殺人を犯した事より、女性がいなくなってしまった事を悔いている様子の主人公。
そんな彼の前にある人物が現れ、時間を巻き戻す事が出来るという「償いの時計」を手渡します。
果たして彼は女性を殺人する運命から抜け出す事が出来るのでしょうか。

主人公はストーキング対象の女性を殺害してしまいます。
時間を巻き戻すという「償いの時計」を受け取る主人公。

システム

ゲーム本編は女性を殺害する直前から、主人公が押し入った直後まで戻された所から始まります。
本作はRPG風の見下ろし方の画面ですが、対象物をタップして調べる形式となっています。
主人公は意識だけが女性の部屋に戻された状態で、部屋に押し入って来た主人公の事は俯瞰して見る事になります。
その状態で特定のタイミングで時間が停止するため、押し入って来た主人公を妨害したりといった事をして時間を進めたり、あるいは戻したりします。
ちなみに妨害といってもテレビを操作して気を引いたり、照明を消したりといった程度です。
時間停止のタイミングはプレイヤーでは決められず特定に場面ごとになります。しかし条件を満たして分岐させる事で当初は停止しなかったタイミングで停止する事もあります。
失敗しても戻せるためひたすらトライアンドエラーを繰り返して行きます。
広告視聴でヒントを見る事も出来ますので、完全に手詰まりになることは無いと思われます。

画面右下から時間を戻すか進めるか選べます。

殺意が強すぎる主人公

本作の目的は女性の部屋に押し入った主人公を止める事です。しかしこいつの殺意が強すぎ、女性と直接相対するとほぼ殺害してしまいます。あまりの殺意に何か恨みでもあったのかと疑ってしまうほどです。
さらに殺害手段が微妙に多く、扼殺刺殺撲殺の他にトイレでの溺殺などもあり、特に最後のは好意を寄せていた相手に対しては余りにも酷い仕打ちでは無いかと思ってしまいます。
この殺意が元で何度も時間を戻して試行錯誤する事になります。

「愛している」と言いつつ何度も強い殺意をうかがわせる主人公。

抜け出せるか

一応主人公が殺害する以外にも警察が踏み込んできて逮捕されたり、女性の反撃で返り討ちされるパターンも存在しますが、時計的に正しく無い結末なのかそれ以上時間を進められなくなってしまいます。
果たして女性を殺害せずに未来へ進むことは可能でしょうか。

まとめ

本作は時間の進めたり戻したりしてトライアンドエラーを繰り返すという一風変わったシステムのADVとなっています。
失敗してもBADENDが用意されていないのは少し物足りませんが、その分テンポ良く進行します。
スタッフロールに到達するに至っても、女性が助かったかどうかは明言されていません。
しかし後日談にあたる追加シナリオがあり、そちらで明確にされています。
追加シナリオは基本有料ですが、無料でプレイ出来る手段もありますので、合わせてプレイしてみても良いかも知れません。

スタッフロールの後、追加シナリオに進むか選択出来ます。