2014年 ESC-APE

あの日から数ヶ月……
GooglePlayより
ウワサの脱出不可な焼肉屋が再びOPEN!!
常連客や店内の情報を元に脱出しよう!
――看板娘「彩ちゃん」が秘める乙女の悩みとはいかに…!?
目次
概要
本作はタイトル通り焼肉屋の店舗から脱出ゲームとなっています。
なお「2」とナンバリングされていて、GooglePlayの説明やレビューから1作目があったことは確かな模様です。しかし2021年2月時点ではGooglePlay上では存在していない様です。
焼肉店からの脱出
舞台となるのは、看板娘「彩」が切り盛りしている焼肉店「栄富°」で、主人公はこの店の常連客と思われます。

コンロのスイッチが若干分かり難いのを除けば、一見普通の焼肉屋に見えますが、この店は出入口脇に4桁の暗証番号を入力しないと出られないという謎の仕組みになっています。主人公はビール飲んだり肉を焼いたり食べたりしながら、暗証番号を探して行きます。客の中には酔客もいるのですが、暗証番号の入力なんて出来るのかという気がします。


システム
本作は脱出ゲームとしては比較的シンプルなシステムとなっています。アイテムを組み合わせたり細かく調べるといった要素は無く、アイテムは基本的に使うか見るだけです。
また舞台が焼肉店という事もあってか、仕掛けなどのギミックは出入口の謎ロックを除くと少なくなっています。
その代わりに暗証番号を求めるのに、簡単な計算などといった、機械的では無い謎解きが必要になるのが特徴的と言えます。
探索出来る範囲も3画面+2で、アイテム枠4つも埋まる事は無いといった事もシンプルという印象に拍車を掛けています。
ただいくらシンプルといっても操作説明などヘルプの類まで無いのは如何なものか言う他無く、序盤にありがちな操作関連で詰まってしまうとなかなか進めなかったりします。
そこでヒントを見ても、ステージ毎に内容は固定と思われる上に、看板娘彩が言っている事とほぼ同じだったりであまり役に立ちません。更にヒントは広告などは無いものの、ヒントからステージに戻ると、ステージの最初からやり直しとなります。

看板娘と常連客が織りなす全10ステージ
本作は全10ステージで構成されていますが、ステージは短めで詰まらなければ数分でクリア出来る物となっています。
ステージ毎にシチュエーションが異なっており、主人公が飲食するだけだったり、チョットしたトラブルが起こっていたりしますが、ストーリーと言えるほどの物ではありません。

出入口はロックが掛かっています。
ただ作中には主人公以外の常連客が登場します。家族連れや酔客、カップル風の男女などといった面々がステージ毎に面子を代えて登場します。彼らは大抵の場合セリフのみですが、時にはステージ攻略のギミックになっている事もあります。そんな登場人物を代表するのが看板娘彩ですが、最終ステージに彼女は登場しません。
果たして最終ステージ後はどのような展開があるのでしょうか。

ステージ感想
印象に残ったステージの感想です。
全体的に中盤は印象薄といった所でした。
壱皿目
最初のステージ。主人公はビールを飲むだけで暗証番号を知ることが出来ます。
ただこの暗証番号を使う場所が少し分かりにくく、ステージ攻略条件を学ぶステージと言えます。
弐皿目
アイテムの使い方を学ぶかのようなステージです。
やっていることは骨付きカルビを焼いて切って食べるだけです。
地味に分かり難いコンロのスイッチは左側縁にあります。
参皿目
ゲームなので仕方ないのかも知れませんが、ハサミが何故か隠されているのが地味に面倒です。
ところでせっかく焼いたステーキは食べないんでしょうか?
四皿目
店内のトラブル解決をするステージです。
焼肉店内に猫がいるとか絶対におとなしくしているはずが無いと思っていました。
八皿目
常連以外の客が参戦してきます。
そして番号は何故かこの客に関する事です。
九皿目
唐突にやってくるジグソーパズル。
手間は取りますが、難易度そのものは高くありませんので縁から埋めていきましょう。
その前のパスワードも地味に手間取りました。一応「今日」と言ってましたので多分そういう事なんでしょう。
拾皿目
最終ステージ。
難易度がこのステージだけ飛び抜けている印象を受けます。
暗号に関するヒントが無いのが厳しい所ですが、暗号は数字の並びに関する物なので、暗号を解かなくても4つの数字を入れ替えて総当りしていけば攻略は可能なのかも知れません。
まとめ
本作は脱出ゲームとしての難易度そのものは高くありませんが、操作に関する説明がないなど不親切な印象を受けました。
ただ閉鎖空間や謎の異空間では無く、焼肉屋という日常にある空間を用いたユニークな点は評価に値すると思われますし、ステージの合間に挟まれる焼肉講座などプレイしていると肉が食べたくなってくる作品と言えます。
