2016年 UeharaLabo

目次
概要
本作は廃病院を舞台とした脱出ゲームです。
背景などに実写などを用いているのが特徴的と言えます。
クリアまでの所要時間は1、2時間程度となっています。
闇病院へ拉致された主人公の脱出
本作はチュートリアルとして部屋にあるリモコンでTVを付ける場面から始まります。
そして意識不明の状態でなっていて、拘束された状態で謎の病院に運び込まれている主人公。
この辺りはTVを付けた際に映し出される光景が、作中病院内の診察室と思われる為、チュートリアルと本編の主人公は別人なのかと思いましたが、結局の所不明です。本編では無いチュートリアルの事まで気にする事は無いのかも知れません。

病院に運び込まれるやいなや手術台らしき場所に載せられるも、担当する医者がいないという事で何らかの手術は取り止めになります。この時主人公に掛けられた、命拾いしたなという台詞で色々察してしまいます。
一旦命拾いしたと言っても、手錠されて監禁されている以上、このまま帰してくれる訳も無く依然として危機的状況と言える事もあって主人公は脱出を図ります。

システム
本作はオーソドックスは脱出ゲームです。
先述したチュートリアルでアイテムの取得、合成、使用を教えられますが、操作がシンプルという事もあってか一度習えば十分という気がします。
また移動も方向ボタンや特定の場所をタップする事で行われますが、画面左上のミニマップのお陰で位置が把握しやすくなっているのは好印象です。

難易度に関しては易しすぎず難しすぎずといった印象でしたが、この辺りは個人差があるかも知れません。ただヒント機能も実装されている為、クリアには問題無いでしょう。
しかし日本人形の謎解きはノーヒントで分かるのかとも思ってしまいました。

グラフィック
本作のグラフィックは実写となっています。
それ自体は特に問題無いのですが、ゲーム開始時に表記される様に、雰囲気重視で少し暗めとなっています。
これが実写なグラフィックと相まって若干見難くなっています。暗めの場所でプレイすると更に見難くなる為、明るい室内でのプレイをオススメします。
もっとも謎の薬品やら腐臭ただよう調理台などといった怪しげな機材から不気味な雰囲気を感じるのは、この暗めのグラフィックが影響していると思われますので、必ずしも悪い事では無いでしょう。
雰囲気
GooglePlayの紹介文ではホラー要素ありで心霊に関連した謎解きとあります。
しかし一通りプレイした限りだと、ビックリ要素はおろか直接的なホラー描写はほとんど見受けられませんでした。
しかし上述した様に、暗めの実写背景が不気味な雰囲気を醸し出していてホラー的と言えなくありません。またホラー要素も直接的では有りませんが、ゼロという訳でも無いという印象です。
まとめ
本作はグラフィックが暗めなのを除けば、オーソドックスな脱出ゲームという印象を受けます。
ただボリュームが物足りなく感じ、もう少し続くかと思っていたら脱出成功していました。
また脱出成功で終わっていますが、後日談で病院がどうなったかという話も欲しかったと思いました。
脱出ゲームとしては出来そのものは悪くないだけに若干惜しい印象を受けました。
