2014年 ESC-APE

手招きする謎の少女に惹かれ迷い込んだ妖怪屋敷。
GooglePlayより抜粋
そこで出会った痛々しい行動が目立つ謎の少女――紗夜(さよ)。
そんな彼女と共に、僕は世にも奇妙な体験をする事に……。
目次
概要
本作は日本で古来より語り継がれてきた怪異である妖怪が登場する脱出ゲームです。
TrueENDまでの所要時間は2、3時間程度と思われます。
女子高生陰陽師と一緒に脱出を目指す
本作は夏休みで祖父が住む田舎を訪れていた主人公が道に迷った所、ある屋敷の中から少女に手招きされたという場面から始まります。少女に道を聞こうと警戒する様子も無く屋敷に入った主人公ですが、少女の姿は無く、別の少女が倒れていました。主人公が声を掛けると少女は目を覚ましますが、その時玄関の引き戸が閉まり、何者かによって封印されてしまいます。戸が閉まる直前、少女は主人公に対して危機管理能力が無いと言いますが、この様に閉じ込められる事態に陥った以上反論は出来ないでしょう。
そして女子高生陰陽師「紗夜」と名乗った少女と一緒に脱出を目指す事になります。
果たして2人は妖怪が跋扈する屋敷から無事脱出出来るでしょうか。


システム
本作はシステム的にはオーソドックスな脱出ゲームとなっています。
しかしリリースされたのが2014年とアプリゲームとしては古い部類という事もあり、メッセージ送りに特定の場所をタップしないと行けないなど少し古く感じる部分があります。
またチュートリアルはありませんが、タイトル画面からのヘルプに簡単ながら基本操作は記載されています。しかし1箇所アイテムの合成の様な事をする必要な場面がありますが、それについてはどこにも記載が無く、アイテムに対してアイテムを使用するという操作を何となく行う形になります。
また屋敷の部屋数が少ないためかマップは無く、タップによる移動を繰り返して移動する事になります。
こういった点を除けば、操作自体はシンプルで分かりやすいと言えるでしょう。
そして本作特有のシステムとして霊視があり、主人公が特定の場所で霊視をする事により、それまで見えていなかった妖怪が姿を現すという物です。陰陽師である紗夜は霊視出来ない模様ですので、顕在化した怪異にしか対応出来ないのかも知れません。本作では一般的な脱出ゲームの謎解きギミックにあたるのが妖怪になりますので、妖怪に何とかして退いてもらったりアイテムを貰う事になります。この辺りはなかなか独特な雰囲気が感じられます。
ただヒント機能が無いというのは少し困った点といえ、詰まった場合は攻略サイトのお世話になる必要があるかも知れません。


TrueENDを目指す
主人公たちは妖怪が跋扈する屋敷内を探索し、全7章からなるステージを攻略して行きます。
そうして脱出しますが、1周目はビターエンドなテイストのNormalENDとなっています。要は周回前提という訳ですが、1周目をクリアする事で『妖怪図鑑』が開放されます。その名の通り遭遇した妖怪が記録されていく訳ですがTrueENDの条件として、この妖怪図鑑をコンプリートする必要があります。
そうして2週目となりますが、実はストーリー上登場する妖怪だけではコンプは出来ず、ストーリーに絡まない妖怪が2週目以降に数体追加されていますので、それも見付ける必要があります。2週目となると攻略自体は把握しているため、最短でサクサク進めがちですがやはりTrueENDとなると単純に攻略するだけでは到達出来ないという事でしょうか。幸い本作はステージセレクト機能がありますので、攻略サイトなどを見て取りこぼしを拾っていっても良いですし、攻略サイトに頼らず隈なく探しても良いでしょう。
そうして妖怪図鑑をコンプした状態で最終章を攻略するとTrueENDへ向けたストーリーが展開されますが、妖怪図鑑がそのストーリー上で重要な役割を持っているのは感心させられました。


まとめ
本作は妖怪屋敷から脱出するゲームですが、ホラー要素は控えめという印象を受けました。
操作はシンプルではありますが、古めなアプリなため不親切に感じられる部分もあります。
しかしストーリーは悪くありませんので、興味があればプレイして見ては如何でしょうか。
